C220-07誘導ロケット弾
LCAP-77多連装ロケット砲と互換性がある220mmロケット弾。ロケットモーターの改良でさらなる長射程化を実現した他、慣性+衛星航法装置の組み込みによって精密攻撃を可能としている。砲兵旅団のロケット砲兵大隊に配備されている。
全長 | 5.2m |
重量 | 360kg |
最大射程 | 110km |
弾頭 | 破片効果榴弾100kg(C220-07A) 対人/対車両クラスター子弾450個(C220-07B) サーモバリック弾100kg(C220-07C) 自己誘導機能付き対装甲クラスター子弾10個(C220-07D) |
誘導方式 | 慣性航法+衛星航法 |
推進方式 | 固体燃料ロケット |
C220-14誘導滑空弾
220mmロケット弾のロケットモーターと航空宇宙軍のBPG-150S誘導滑空爆弾の弾体を組み合わせた兵器であり、燃焼終了後に滑空翼を展開して飛行することで射程を延伸している。砲兵旅団のロケット砲兵大隊に配備されている。
全長 | 5m |
重量 | 360kg |
最大射程 | 160km |
弾頭 | 徹甲榴弾100kg(C220-14A) 対人/対車両クラスター子弾450個(C220-14B) |
誘導方式 | 慣性航法+衛星航法 |
推進方式 | 固体燃料ロケット |
MTT-18地対地ミサイル
220mmロケット弾のロケットモーターと航空宇宙軍のMAT-18空対地ミサイルを組み合わせた兵器であり、マルチモードセンサーによる移動目標攻撃能力とターボジェットエンジンによる滞空能力、ミサイル間データリンクによるスウォーム攻撃能力を有する。砲兵旅団のロケット砲兵大隊に配備されている。
全長 | 5m |
重量 | 360kg |
航続距離 | 200km(高高度巡航時) |
弾頭 | 多目的成形炸薬弾10kg |
誘導方式 | 中間誘導:慣性航法+衛星航法+パッシブレーダー誘導 終末誘導:アクティブレーダー誘導+パッシブレーダー誘導+赤外線画像誘導 |
推進方式 | 固体燃料ロケット+ターボジェット |
MTT-09地対地ミサイル
直径600mmの弾道ミサイルであり、LCAP-09から発射できる最大の兵器である。砲兵旅団のロケット砲兵大隊に配備されている。
全長 | 5m |
重量 | 2000kg |
最大射程 | 350km |
弾頭 | 破片効果榴弾300kg(MTT-09A) コンクリート貫通弾300kg(MTT-09B) 対人/対車両クラスター子弾1350個(MTT-09C) 対戦車地雷60基(MTT-09D) |
誘導方式 | 慣性航法+衛星航法 |
推進方式 | 固体燃料ロケット |
データリンクシステム
LCAP-09はネットワーク中心の戦いを実現する戦闘車両として開発されたため、「SRTC-PV(車両用統合戦術無線システム)」と呼ばれるソフトウェア無線機を搭載している。「SRTC(統合戦術無線システム)」は、地上軍が従来利用してきた戦略階梯、作戦階梯、戦術階梯のあらゆる無線機をまとめて代替するために開発されたもので、HF、VHF、UHFでの通信に対応している。また「SRTC-PV」は音声通信とデータ通信の両方の機能を同時に使用することも可能となっている。「SRTC-PV」を搭載したLCAP-09では、火力戦闘指揮システムなどの各種サービスにアクセスできる。
火力戦闘指揮システムは、各階梯において効果的な火力支援を実現することを目的としたC4I・データリンクシステムである。各レベル(方面軍、軍団、旅団、大隊の4階梯が存在)の統合火力指揮統制所を中心として、前線の観測班、無人機、対砲兵レーダー、偵察機などの各種索敵手段(センサー)と、各種口径の迫撃砲、榴弾砲、ロケット砲、対戦車ミサイルなどの各種攻撃手段(シューター)を結合する。高い機動力と優れた遠距離攻撃能力を持つLCAP-09は、当該システムにおいて非常に優秀なシューターとして働くことができる。
射撃管制システム
通常LCAP-09では指揮車1両、LCAP-09が8両、弾薬補給車が複数両などから構成される機動ロケット砲中隊が最小単位として運用され、指揮車の指示に基づいて統制射撃を行う。各指揮車には気象センサーと衛星航法システムを統合した射撃管制システムが搭載されており、上級司令部からの情報を元に各LCAP-09に必要な諸元を伝達して射撃させる。しかし、各LCAP-09にも衛星航法システムを統合した射撃管制システムが搭載されており、必要に応じて、各射撃小隊(LCAP-09が4両)ごとに射撃を行ったり、1両単位で射撃を行ったりすることも可能となっている。射撃管制システムのコントロールパネルは砲手席に設けられており、射撃に必要な全ての操作を車内にいながら行うことが可能となっている。なお、非常時には、これら全ての操作を砲手が手動で実施することも可能である。
車体構成
LCAP-09は車体シャーシに6x6輪7tオフロードトラックを採用している。これは第四インターナショナル連邦共和国の地上軍が運用する標準的な補給トラックであり、オフロードでは7t、舗装道路上では14tのペイロードを有している。乗員は全員NBC防護装置とブラストシールドを備えた装甲キャビンに搭乗する。キャビンの防弾能力は、小銃弾や砲弾の破片に抗堪可能な程度とされている。その後方には、コンテナ式ランチャー2基を搭載した旋回式発射機が搭載される。弾薬補給車も、LCAP-09と共通のシャーシを採用している。1基のクレーンを搭載し複数のコンテナを輸送することが可能となっており、122mmロケット弾20発が搭載されたコンテナであれば4基、220mmロケット弾6発が搭載されたコンテナであれば3基、MTT-09地対地ミサイルが搭載されたコンテナであれば4基を輸送することが可能である。
機動力
6x6輪7tオフロードトラックは最大400馬力を発揮する直列6気筒4ストロークディーゼルエンジンを搭載している。これにより、ペイロードはオフロードでは7t、舗装道路上では14tとなっており、また最大100km/hの速度で舗装路上を走行することが可能である。燃料は最大300L搭載することができ、無補給で400〜500kmの航続距離を有する。駆動方式としては6輪駆動方式を採用しており、1~2個のタイヤが敵の攻撃で破損した場合でも問題なく走行することができる。操舵は前方の1軸2輪で行う。全車輪に装備されるランフラット・タイヤは、中央タイヤ圧制御装置によって空気圧を制御することができる。サスペンションとしては、前方の1軸でテーパー・リーフスプリング方式を、後方の2軸でマルチリーフスプリング方式を採用、各サスペンションは油圧式ショックアブソーバーを備えている。これにより、オフロードトラックとして高い路外機動性能を有している。
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