老朽化する旧巡航ミサイル「鴉13」の更新用途として桜島航空産業が開発した。この頃、特にソ連の大神国本土への脅威度が増していた時期であり、戦力を増強して縦深作戦を取ろうとしているソ連軍に対して階層防衛の概念が大神国自衛部のドクトリンとして採用された時期でもある。
この頃、数上ソ連軍に対して明らかに劣勢な大神国軍は効率的にソ連に対抗する手段として超効率的で代替可能で階層的な兵站システムとできるだけ無人かつ安価で敵の第二梯団以降に攻撃する手段、敵の縦深攻撃の火砲などによる飽和攻撃に耐えうる手段を欲していた。このうち、できるだけ無人かつ確実な敵の第二梯団への攻撃手段として巡航ミサイルを用いる方法が採用され
*1、数千発単位での巡航ミサイルシステムの整備が決まった。
当初は通常弾頭と掩体壕に潜む敵戦力を殲滅するための燃料気化爆弾型弾頭のみの計画だったが、ウラジオストックの脅威度の上昇などを受けて、新たな都市の攻撃手段として巡航ミサイルが注目され核弾頭などの高威力搭載のための基礎研究が行われ、1989年に核弾頭搭載モデルの「K14-N」が実用化された。
冷戦の終結や仮想敵の交戦範囲の拡大などを受けて、巡航ミサイルの役割は終焉を迎えるかと思われたがテロリストの台頭により、これに対して使用できる「都合のいい武器」として注目され調達が更に加速した。
2000年代初等のマダガスカル戦争やそれに続く神四戦争のグアンタナモ侵攻では、事前の爆撃などで飽和的に射撃され成果を出した。採用から40年が経つが、エンジンの換装やアプリケーションなどに余裕がある、敵の巡航ミサイルやそれに対する防衛システムは余りにも高価で調達が進まない、量産効果でユニットコストが非常に安価であるなどの理由から採用50年目の2030年まで現役となる模様である。