ここからはなぜ都市国家を選択、それもなぜベルリンに、という話をしたいと思います。
本来、この世界線では国土16号線〜一部圏央道の内側全域を東京として、日本プレイヤーとは別に都市国家プレイをする予定でありました。東京は自分の出身地で、今まさに住みそして仕事をしている街です。ここで生まれ育ちましたし、愛着もありますから、一度やってみたかったのです。
さて、私が架空国家に参加してそろそろ2年以上が経ちますが、比較的大きな国ばかり担当してきたこともあり、極限まで小さな国をやってみたくなりはじめました。というのも、小さな国ですと物事が早く決まりやすいのです。
会社に例えて見ましょう。
従業員が何十万人もおり、世界各国に拠点があるグローバル大企業の場合、新しく何かを決めるのにはそれなりに複雑なプロセスを踏みます。場合によっては株主総会で非常に長い決議がとられることもあるでしょう。一方で従業員が3人しかいない小さな町工場ならどうでしょう。社長、または責任者が「新しい機械を導入しようと思う」といえばそれで終了です。物事の発想から帰着までが早いのです。
国も同じです。小さな国ほど踏まれる手続きのプロセスが簡易化できますので、迅速に動くことができます。つまり、国際社会の情勢を踏まえながら、その時々に合わせた柔軟な政策を次々と打ち出しやすいのです。
現実世界に目を向けてみると、非常に小さな国ながらかなりの実力を持っている国はたくさんあります。
アイスランド、ベルギー、ルクセンブルク、シンガポール、香港などです。
こういった国々のように、世界から見て魅力的な投資先となり、興味深い観光地となり、地域の物流ハブ拠点となり、高い所得で国民の生活を向上させたい。これが、今回の架空国家で都市国家を選択した理由です。
さらに、ベルリンは以前滞在していたことがありました。アジアやアメリカの都市とはまた違う、かといって伝統が残るヨーロッパの街並みともまた違う魅力をもつ国際都市でした。実際に行ったことがありますので、一から調べて架空国家をやる以上にできることも増えてくるのではないか、という算段です。ここベルリンから、「みなさんの」世界各国と共に発展していきましょう。そして今回はケテル氏のように長年にわたって架空国家の運営に尽力され、様々な分野に精通したいってみれば専門家の方々もおられます。お手柔らかに、と願いつつ、共に楽しめればとも思っています。