釧路県の農業は、恵まれた草地基盤を生かした酪農が主体で、農業産出額のうち畜産部門が9割以上を占めている。乳用牛は、約12万頭が飼育され、年間約54万トンの生乳が生産されており、肉用牛はホルスタイン種を中心に約3万6000頭が飼育されている。
北日本でもトップクラスの乳質を生かし、出荷乳量の2割程度を高速貨物船などにより関東方面に輸出している。また、地元向けの牛乳の生産や、アイスクリーム・チーズなどの乳製品加工・販売も盛んに行われている。
耕種部門では内陸部で畑作(バレイショ、テンサイ、ソバなど)が行われているなか、野菜は冷涼な気候を生かして、大根やほうれん草、キャベツなどが地場野菜として盛んに栽培されている。