稚内は1685年に松前藩が藩主直轄の宗谷場所を開設したことに始まり、アイヌとの交易場や北方警備の要所になった。1890年稚内村、抜海村、 声問村の区域をもって稚内村が設置され、1891年に町政が施行された。 また、稚内港は樺太の
大泊市とを結ぶ稚泊航路の重要港として、当時東洋一を誇った築港工事が進められた。大正に入ると鉄道建設も行なわれ、 1922年には
天北線、1926年には、
宗谷本線が開通した。連絡船も次々就航され、交通整備された稚内は旭川以北における政治、経済の中心となっていった。1955年には、宗谷村を編入して現在の市域となった。