このような歴史が誕生したのは実は500年以上さかのぼる事になる。
李氏朝鮮時代からこの都市は平安南道の中心地として栄えており、そのために金が集まりやすい場所だった。とは言えそれは当時の朝鮮半島においては普通の事であり、何ら不思議な事ではなかった。しかし、日本による朝鮮出兵時にこの都市は占領されしまったが同時の商人が日本兵相手に商売を行い、様々な物資を売りつける事で莫大な富を得る事に成功。そのまま朝鮮出兵が終了した後も商人たちは富を背景に平壌に君臨した。やがて商人たちは長い年月のうちに没落していく事になるがそれに代わるように新たな富裕層が平壌を支配。それが500年に渡り続けられるようになった。
朝鮮人民共和国建国後、この都市はその歴史から貧富の格差を是とする資本主義的な都市へと改革が進められることになったのである。そのために、現在の朝鮮人民共和国の富裕層の約9割が平壌に住んでおり、国内でもっとも金が動く都市となっている。