APE-99榴弾
詳細
APE-99榴弾は、1999年に採用された新型の152mm榴弾である。高破片化鋼製の弾殻に10.8kgの低感度爆薬を充填しており、弾殻の外側には銅95%、亜鉛5%の比率で製造された真鍮製の弾帯が取り付けられている。飛翔中に砲弾の横を通過した空気が、渦状の気流を作って弾底部の圧力を低下させることが原因で起きるボートテール抵抗と呼ばれる現象を防ぐため、ホローベースと呼ばれる弾底部が窪んだ形状を採用している。従来のAPE-56榴弾と比べ、射程と効果範囲が30%程度向上している。CAP-15から発射した場合の最大射程は約40kmである。
APE-99-SB ベースブリード榴弾
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APE-99-SB ベースブリード榴弾は、1999年に採用された長距離砲撃用の榴弾である。APE-99と比較すると、炸薬量がやや減少し、代わりに弾底部にガス発生剤とノズルが追加されている。ガス発生剤は発射と同時に点火され、燃焼ガスをノズルから噴射して弾底部の渦状の気流を吹き飛ばすことで、ボートテール抵抗を減少させる。これにより射程はAPE-99と比較して30%以上向上しているが、ガス発生剤の燃焼にバラツキがあるため、わずかに精度が低下している。CAP-15から発射した場合の最大射程は55kmである。
APE-99-AC ロケットアシスト榴弾
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APE-99-AC ロケットアシスト榴弾は、2011年に採用された新型の長距離砲撃用の榴弾である。APE-99-SBと比較すると、炸薬量がさらに減少し、弾底部のガス発生剤とノズルはロケットモーターに置き換えられている。ロケットモーターは発射と同時に点火され、弾底部の渦状の気流を吹き飛ばすのみならず、砲弾自体に推進力を加えて射程を延伸する。これにより射程はAPE-99と比較して70%以上向上しているが、ロケットモーターの燃焼にバラツキがあるため、精度は低下している。CAP-15から発射した場合の最大射程は70kmである。
APE-14-DSB 誘導ベースブリード滑空榴弾
詳細
APE-14-DSB 誘導ベースブリード滑空榴弾は、2014年に採用された新型の長距離精密砲撃用の榴弾である。高破片化鋼製の弾殻内に8kgの炸薬を内蔵している。弾底部にはガス発生剤とノズルが搭載されており、燃焼ガスをノズルから噴射して弾底部の渦状の気流を吹き飛ばすことで、ボートテール抵抗を減少させる。また、折りたたみ式の滑空翼を備えており、弾道飛行の頂点部から滑空することでさらに射程を延伸する。制御翼による軌道制御によって、半数必中径5〜10mという高い精度での攻撃を行うことが可能である。CAP-15から発射した場合の最大射程は約70kmである。
APE-14-DAC 誘導ロケットアシスト滑空榴弾
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APE-14-DAC 誘導ロケットアシスト滑空榴弾は、2016年に採用された新型の長距離精密砲撃用の榴弾である。高破片化鋼製の弾殻内に6.4kgの炸薬を内蔵している。弾底部にはロケットモーターが搭載されており、弾底部の渦状の気流を吹き飛ばすのみならず、砲弾自体に推進力を加えて射程を延伸する。また、折りたたみ式の滑空翼を備えており、弾道飛行の頂点部から滑空することでさらに射程を延伸する。制御翼による軌道制御によって、半数必中径10mという高い精度での攻撃を行うことが可能である。CAP-15から発射した場合の最大射程は約90kmである。
PR-03 対人/対車両クラスター弾 重量 | 45kg |
子弾数 | 多目的子弾90個 |
最大射程 | 40km |
詳細
PR-03 対人/対車両クラスター弾は、2003年に採用された面制圧用のクラスター砲弾である。従来の対人/対車両用のクラスター砲弾と比較して、危害範囲や攻撃力を同等としつつ、時限自爆機構の組み込みによる不発率の低減を実現している。子弾は成形炸薬弾頭を備えており、5~10cmの均質圧延装甲を貫通することができ、装甲車両の脆弱な天板装甲を貫通する。また子弾は。高破片化鋼製の弾殻を備えており、半径3~4mの範囲に破片を飛散させて兵員などを殺傷する。CAP-15から発射した場合の最大射程は40kmである。
PR-03-SB ベースブリード対人/対車両クラスター弾 重量 | 45kg |
子弾数 | 多目的子弾75個 |
最大射程 | 55km |
詳細
PR-03-SB ベースブリード対人/対車両クラスター弾は、2003年に採用された長距離砲撃・面制圧用のクラスター砲弾である。PR-03と比較すると、子弾数がやや減少し、代わりに弾底部にガス発生剤とノズルが追加されている。ガス発生剤は発射と同時に点火され、燃焼ガスをノズルから噴射して弾底部の渦状の気流を吹き飛ばすことで、ボートテール抵抗を減少させる。これにより射程はPR-03と比較して30%以上向上しているが、ガス発生剤の燃焼にバラツキがあるため、わずかに精度が低下している。CAP-15から発射した場合の最大射程は55kmである。
PR-03-AC ロケットアシスト対人/対車両クラスター弾 重量 | 45kg |
子弾数 | 多目的子弾60個 |
最大射程 | 70km |
詳細
PR-03-AC ロケットアシスト対人/対車両クラスター弾は、2011年に採用された新型の長距離砲撃・面制圧用の榴弾である。PR-03-SBと比較すると、子弾数がさらに減少し、弾底部のガス発生剤とノズルはロケットモーターに置き換えられている。ロケットモーターは発射と同時に点火され、弾底部の渦状の気流を吹き飛ばすのみならず、砲弾自体に推進力を加えて射程を延伸する。これにより射程はPR-03と比較して70%以上向上しているが、ロケットモーターの燃焼にバラツキがあるため、精度は低下している。CAP-15から発射した場合の最大射程は70kmである。
PR-14-DSB 誘導ベースブリード滑空対人/対車両クラスター弾 重量 | 48kg |
子弾数 | 多目的子弾65個 |
最大射程 | 70km |
詳細
PR-14-DSB 誘導ベースブリード滑空対人/対車両クラスター弾は、2014年に採用された新型の長距離砲撃・面制圧用の榴弾である。ディスペンサーには65個の対人/対車両子弾を内蔵している。弾底部にはガス発生剤とノズルが搭載されており、燃焼ガスをノズルから噴射して弾底部の渦状の気流を吹き飛ばすことで、ボートテール抵抗を減少させる。また、折りたたみ式の滑空翼を備えており、弾道飛行の頂点部から滑空することでさらに射程を延伸する。CAP-15から発射した場合の最大射程は約70kmである。
PR-14-DAC 誘導ロケットアシスト滑空対人/対車両クラスター弾 重量 | 48kg |
子弾数 | 多目的子弾50個 |
最大射程 | 90km |
詳細
PR-14-DAC 誘導ロケットアシスト滑空対人/対車両クラスター弾は、2016年に採用された新型の長距離精密砲撃用の榴弾である。ディスペンサーには50個の対人/対車両子弾を内蔵している。弾底部にはロケットモーターが搭載されており、弾底部の渦状の気流を吹き飛ばすのみならず、砲弾自体に推進力を加えて射程を延伸する。また、折りたたみ式の滑空翼を備えており、弾道飛行の頂点部から滑空することでさらに射程を延伸する。CAP-15から発射した場合の最大射程は約90kmである。
PRAT-04 対装甲クラスター弾 重量 | 45kg |
子弾数 | 自律誘導対装甲子弾2個 |
最大射程 | 40km |
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PRAT-04 対装甲クラスター弾は、2004年に採用された面制圧用のクラスター砲弾である。PRAT-04は2発の自律誘導対装甲子弾を内蔵している。子弾は目標上空で放出され、パラシュートで減速しつつセンサー部を下方に向ける。センサー部は赤外線画像シーカーとミリ波レーダーシーカーと磁力計から構成され、これらによって敵の装甲戦闘車両を探知し、脆弱な上面装甲を狙って約15~20cmの均質圧延装甲を貫通する自己鍛造弾を放出する。敵車両の探知に失敗した場合は、24時間は対戦車地雷として機能し、その後自爆する。CAP-15から発射した場合の最大射程は40kmである。
PRAT-04-SB ベースブリード対装甲クラスター弾 重量 | 45kg |
子弾数 | 自律誘導対装甲子弾2個 |
最大射程 | 50km |
詳細
PRAT-04-SB ベースブリード対装甲クラスター弾は、2003年に採用された長距離砲撃・面制圧用のクラスター砲弾である。PRAT-04と比較すると、弾底部にガス発生剤とノズルが追加されている。ガス発生剤は発射と同時に点火され、燃焼ガスをノズルから噴射して弾底部の渦状の気流を吹き飛ばすことで、ボートテール抵抗を減少させる。これにより射程はPRAT-04と比較して30%以上向上しているが、ガス発生剤の燃焼にバラツキがあるため、わずかに精度が低下している。CAP-15から発射した場合の最大射程は50kmである。
PRAT-04-AC ロケットアシスト対装甲クラスター弾 重量 | 45kg |
子弾数 | 自律誘導対装甲子弾2個 |
最大射程 | 60km |
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PRAT-04-AC ロケットアシスト対人/対車両クラスター弾は、2011年に採用された新型の長距離砲撃・面制圧用の榴弾である。PRAT-04-SBと比較すると、弾底部のガス発生剤とノズルがロケットモーターに置き換えられている。ロケットモーターは発射と同時に点火され、弾底部の渦状の気流を吹き飛ばすのみならず、砲弾自体に推進力を加えて射程を延伸する。これにより射程はPRAT-04と比較して70%以上向上しているが、ロケットモーターの燃焼にバラツキがあるため、精度は低下している。CAP-15から発射した場合の最大射程は60kmである。
PRAT-14-DSB 誘導ベースブリード滑空対装甲クラスター弾 重量 | 48kg |
子弾数 | 自律誘導対装甲子弾2個 |
最大射程 | 60km |
詳細
PRAT-14-DSB 誘導ベースブリード滑空対人/対車両クラスター弾は、2014年に採用された新型の長距離砲撃・面制圧用の榴弾である。ディスペンサーには2発の自律誘導対装甲子弾を内蔵している。弾底部にはガス発生剤とノズルが搭載されており、燃焼ガスをノズルから噴射して弾底部の渦状の気流を吹き飛ばすことで、ボートテール抵抗を減少させる。また、折りたたみ式の滑空翼を備えており、弾道飛行の頂点部から滑空することでさらに射程を延伸する。CAP-15から発射した場合の最大射程は約60kmである。
PRAT-14-DAC 誘導ロケットアシスト滑空対装甲クラスター弾 重量 | 45kg |
子弾数 | 自律誘導対装甲子弾2個 |
最大射程 | 80km |
備考 | 慣性航法・衛星航法を利用 |
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PRAT-14-DAC 誘導ロケットアシスト滑空対人/対車両クラスター弾は、2016年に採用された新型の長距離砲撃・面制圧用の榴弾である。ディスペンサーには2発の自律誘導対装甲子弾を内蔵している。弾底部にはロケットモーターが搭載されており、弾底部の渦状の気流を吹き飛ばすのみならず、砲弾自体に推進力を加えて射程を延伸する。また、折りたたみ式の滑空翼を備えており、弾道飛行の頂点部から滑空することでさらに射程を延伸する。CAP-15から発射した場合の最大射程は約80kmである。
EA-03多機能信管
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EA-03多機能信管は、2003年に採用された122mm/152mm砲弾用の多機能信管である。着発信管、遅延信管、時限信管、近接信管の4種類の役割を兼ねることが可能となっており、従来存在した多種多様な信管が果たしていた様々な機能を、単一の信管で代替することを目的としている。CAP-15では、デジタル式信管自動調整システムを搭載し、砲弾が薬室に装填された際に、砲手席のタッチパネルから信管について動作モードやより詳細な設定を行い、電気信号で伝達して調整することが可能となっている。
EA-12誘導機能付き信管
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EA-12誘導機能付き信管は、2012年に採用された122mm/152mm砲弾用の多機能信管である。これは従来のEA-03多機能信管をベースに、制御翼と小型発電機を追加したもので、重量が500g程度増加している。EA-12では、発射後に小型発電機が発電を行うためバッテリーが不要となっている。発電された電力によって制御翼を動作させ、発射時の旋転を利用しつつ目標の座標に向けて飛翔するように軌道を変更する。極めて単純な構造であるため非常に安価で、精密誘導砲弾ほどの精度はないが、従来の砲弾の命中率を大幅に向上させ、補給の負担を軽減する。