1958年に採用が終了し、長く大神国の榴弾砲主力を保っていた陸軍四壱拾五型十糎加農初期型の老朽化に伴いこれの後継として開発された。要求仕様は、分離可能なAPUを有し、通常弾で30km、ロケット補助推進弾で45kmの射程、最大連射速度は15-20秒で3発、持続連射速度は毎分2発とされた。また、構造も対大東亜戦を念頭に置かれできるだけ砂漠域での機動力と高射程・高威力の155mm口径を採用することが決定された。
現在、230門が前線配備されており、主に機動部隊や
海上自衛部陸上戦闘隊といった機動力が重要になる部隊でも広く運用されており、主にこれらの部隊では(後継で一般的になっていった自走榴弾砲と比べて)高い機動力やヘリコプターなどによって牽引できる軽量性、空挺投下できる構造などがかわれて運用されている。
また、軽量性と小型性、その徹底した簡略化は山間部での運用にも適しており、現在ソ連の脅威が増す中で即応性があり、秘匿性があり、整備性が高く、比較的どこにでも設置できるサイズなどが買われて現在でも使用されているが、老朽化や陳腐化が目立ってきており2028年までには弐拾弐式自走高機動155mm榴弾砲に置き換えられる予定である。