架空国家を作ろう　第1.1世界線

農業は国内総生産に9.5％寄与し、労働力の5.3％を雇用している。ペルシャの土地の約15％が耕作可能であり、主な食糧生産地域はカスピ海地域と北西部の谷に位置している。耕作地全体の約3分の1が灌漑されており、ザクロス山脈やアルボルズ山脈の川沿いに多目的ダムや貯水池が建設され、灌漑に利用できる水量が増加した。農業生産は、近代化、機械化、作物や家畜の改良、土地再分配プログラムなどによって増加している。また、2002年のカヴィール湖化計画によって、カヴィール砂漠周辺の気候が緩和し、小麦の増産が認められた。
最も重要な作物である小麦は、主に西部と北西部で栽培されている。米はカスピ海地域の主要作物である。その他の作物には、大麦、トウモロコシ、綿花、テンサイ、茶、麻、タバコ、果物、ジャガイモ、豆類、野菜、飼料植物（アルファルファとクローバー）、アーモンド、クルミ、クミンやスマックなどの香辛料がある。デーツは世界第2位の生産国であり、サフラン、ピスタチオ、蜂蜜、ベルベリス、ベリーに至っては世界最大の生産国である。肉類と乳製品は、ラム、ヤギ肉、牛肉、鶏肉、牛乳、卵、バター、チーズなどである。非食品では羊毛、皮革、絹などがある。1979年の革命以降、農業生産は自給自足農業に代わって商業的農業が行われるようになった。ペルシャは、米の生産が限られているため、かなりの輸入につながるが、必須農産物の自給率は90％である。2007年にペルシャは小麦生産の自給に達し、初めて小麦の純輸出国になった。

アルホルズ山脈の北側斜面から産出される林産物がペルシャ国内で最も経済的に重要であり、伐採は政府によって厳しく管理されており、森林再生プログラムも実施されている。

漁業は主にカスピ海で行われ、サケ、コイ、マス、カワカマス、チョウザメが獲れ、キャビアは世界最大の生産国である。

ペルシャは世界で最も重要な鉱業生産国の1つであり、主要な鉱物資源国15カ国の中にランクされ、2014年には約68種類の鉱物、370億トンの確認埋蔵量、5700億ドル以上の潜在埋蔵量を保有している。

ペルシャはソ連に次いで世界第2位の33.6兆立方メートルのガス埋蔵量及び、インドネシアとソ連に次いで世界第3位の天然ガス生産量を誇っている。また、推定153,600,000バレルの石油埋蔵量は世界第4位であり、エネルギー大国である。2023年時点で、水力発電所の新設や、従来の石炭・石油火力発電所の合理化により、設備容量は発電容量は増加した。このうち天然ガスが約75％、石油が約18％、水力発電が約7％である。2004年には、ペルシャ初の風力発電所と地熱発電所が始動し、2009年には初の太陽熱発電所が稼働した。ペルシャは、GTL技術を開発した世界で3番目の国である。
人口動向と工業化の激化により、電力需要に対応するため、ペルシャ初の原子力発電所であるブシャールが2011年に稼働を開始した。

2023年現在、ペルシャ国内には16の公営・民営自動車メーカーがあり、ペルシャ・ホドロとサイパが国内生産の94％を占めている。これらの自動車メーカーは、バイク、乗用車、ミニトラック、中型トラック、大型トラック、ミニバス、大型バスなど、国内の商業活動や個人活動に使われる大型自動車を含む幅広い種類の自動車を生産している。2020年、ペルシャは世界12位の自動車メーカーであり、1150万の自動車を運用している。2022年にペルシャは100万台の車を生産している

ペルシャにおけるサービス部門の支出は、軍事費、政府給与、社会保障費など政府関連のものが多く、GDPの5分の2以上と推定されている。重要なサービス産業には、公共サービス（教育を含む）、商業、個人向けサービス、専門サービス、観光業が含まれる。

2020年に1200社のIT企業が登録され、200社がソフトウェア開発をしている。

2002年に約800万人の外国人観光客がペルシャを訪れ、そのほとんどがソ連やオスマン帝国であり、約10%が欧州連合と北米からだった。首都と並んで最も人気のある観光地はイスファファーン、マシュハド、シラーズである。

ペルシャには、ペルシャ絨毯、陶器、銅器、真鍮製品、ガラス、革製品、織物、木工品など、職人芸にあふれた製品を生産する長い伝統がある。絨毯織りの伝統はイスラム教以前からあり、現在でも農村部の収入に大きく貢献している重要な産業である。ペルシャでは推定120万人の織工が国内および国際輸出市場向けにカーペットを生産している。毎年10億ドル以上の手織りカーペットが輸出され、2020年の世界市場の40%を占め、 約520万人が250ほどの手工分野で働き、GDPに3%貢献している。

2023年現在ペルシャの国防予算は550億ドル（GDPの2.2％、国民一人当たり102ドル）である。イランの軍需産業は、多くの種類の武器や装備を製造している。1992年以来、ペルシャ防衛産業機構（PDIO）は、独自の戦車、装甲兵員輸送車、誘導ミサイル、レーダーシステム、誘導ミサイル駆逐艦、軍艦、潜水艦、戦闘機を生産している。2020年にペルシャは25カ国以上に武器を輸出し、輸出額は10億ドルに達した。

ペルシャの建設業は、セメント産業の中心となる政府のインフラプロジェクトであり、近年、国内外の投資の増加により、建設業は中東地域で最大規模になるほど盛んになっている。ペルシャ中央銀行によると、ペルシャ人の70％が住宅を所有しており、膨大な遊休資金が住宅市場に流入している。ペルシャには、世界最大のショッピングモールのうち、3つのショッピングモールがある。ペルシャモールは、テヘランにある世界最大のショッピングモールである。建設業界の年間売上高は550億米ドルに達する。

ペルシャには、ほとんどの町とすべての都市を結ぶ、長い舗装された道路システムがあり、2020年には25万kmの道路があり、そのうち90%が舗装されている。鉄道は11,106kmの線路で運行しており、国の主要港はホルムズ海峡のバンダル・アッバースである。イランに到着した輸入品は、トラックや貨物列車によって国内各地に配送され、テヘラン-バンダル・アッバース鉄道は、バンダル・アッバースからテヘラン、マシュハドを経て中央アジアの鉄道網を結んでいる。このほか、カスピ海に面したバンダル・アンザリやバンダル・エ・トルケマン、ペルシャ湾に面したホラムシャールやバンダル・エマーム・ホメイニなどの主要港がある。
数十の都市に空港があり、旅客機や貨物機が就航している。国営航空会社であるイラン航空は1962年に設立され、国内線と国際線を運航している。すべての大都市にはバスを利用した大量輸送システムがあり、いくつかの民間企業が都市間のバスサービスを提供している。
ペルシャの交通機関は、政府がガソリンの価格を補助しているため安価である。しかし、その反面、政府の財政を大きく圧迫し、無駄の多い消費パターンによる経済の非効率性、近隣諸国への密輸、大気汚染などの問題がある。