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概要

第四インターナショナル連邦共和国は軍事組織として、第四インターナショナル連邦共和国人民解放軍、国境警備隊、沿岸警備隊、国家親衛隊、郷土防衛隊などを保有している。このページでは、それらの組織についての概要を解説する。

歴史

第四インターナショナル連邦共和国の現在の軍事組織は、1940年に成立したメキシコ社会共和国の国軍であるメキシコ労農赤軍の流れを汲むものと、メキシコ社会共和国の内務人民委員会の実力組織の流れを汲むものの2種類に大別することができる。現在の国軍である人民解放軍や、各地域で24~50歳までの全市民に参加が義務付けられている郷土防衛隊は前者、国境警備隊、沿岸警備隊、国家親衛隊などは後者に属する。ここでは、メキシコ社会共和国成立以降の各種軍事組織の歴史について述べる。

第二次世界大戦

メキシコ社会共和国は成立当初、石油施設の国有化などの問題でアメリカとの関係が冷え込んでいたものの、日本の真珠湾攻撃を契機に第二次世界大戦に連合国側に立って参戦、これによりアメリカとの関係を大幅に改善した。メキシコ労農赤軍の当初の仮想敵は、ドイツ、イタリア、日本をはじめとする枢軸国の各国であった。特に、当時ドイツのUボートがメキシコ湾内に進入して通商破壊工作を実施しており、これがアメリカやメキシコの船舶にとって大きな脅威となっていた。メキシコ労農赤軍の海軍は米国で大量建造された護衛駆逐艦を装備してメキシコ湾や大西洋での対潜哨戒に従事した他、複数の空軍の航空部隊が北アフリカや南太平洋で枢軸国と交戦した。一方、メキシコの内務人民委員会は、同じ連合国のソ連の内務人民委員部と水面下で激しく対立していた。ソ連の内務人民委員部は、メキシコ国内にてトロツキーの支持者に対する攻撃をたびたび準備・実行し、内務人民委員部の実力部隊はそれらへの対処に追われた。トロツキー本人も1940年8月、1944年9月、1945年2月に自宅や演説先で襲撃を受けたが、奇跡的に一命をとりとめた。

冷戦初期

第二次世界大戦が終結し、冷戦がはじまると、トロツキーの思想的影響を受けていたメキシコ革命党はスターリンの独裁体制に対する嫌悪感から当初はアメリカ合衆国の側に立った。陸海空軍の装備は、基本的にアメリカ製のものを採用していた。陸軍の師団編成は、アメリカ軍の師団編成を参考に、メキシコの国情に合わせて規模を縮小したものを採用していた。しかし、1953年にソ連でスターリンが死去、フルシチョフを筆頭とする集団指導体制に移行すると、ソ連とメキシコの関係は大幅に改善した。陸軍では歩兵火器や火砲の分野でソ連製の装備の導入が始まり、師団編成も、ジューコフによって再編されたソ連地上軍の編成を模倣したものへと変革された。

50年代初頭のメキシコ軍の仮想敵国は、南米の新興国家で中米への領土的野心をむき出しにしていたガルマニア帝国であった。1956年には、ガルマニアの軍事的圧力に対抗するため、メキシコシティ条約機構が設立した。メキシコでは、沿岸警備隊や郷土防衛隊を拡充しガルマニア軍の強襲上陸や空挺降下に対する初動対応部隊とすると共に、ソ連の自動車化狙撃師団を参考にしたコンパクトかつ打撃力に優れた機械化部隊を多数編制、逆襲用部隊として各地に配備した。また、ガルマニアの爆撃機部隊が重大な脅威となっていたため、1957年にはソ連の国土防空軍を参考にメキシコ防空軍が設立され、迎撃戦闘機としてソ連からMiG-19を導入、メキシコシティなどの大都市には、S-75などのソ連製地対空ミサイルも配備された。

キューバ革命とラテンアメリカミサイル危機

1960年のキューバ革命は、メキシコの安全保障環境を結果的に大きく悪化させた。メキシコ政府はキューバ革命においてカストロ側を支持していたが、このためにガルマニアのみならずアメリカとの関係もが急激に冷え込んだ。アメリカとの武力衝突が現実味を帯びる中、メキシコはソ連と軍事協定を結び、戦車や火砲などの大規模な提供を受けた他、秘密裏にルーナ戦術ロケット、R-2短距離弾道ミサイル、R-5準中距離弾道ミサイル、R-11短距離弾道ミサイル、R-12準中距離弾道ミサイル、R-14中距離弾道ミサイルなどを装備したソ連軍の核兵器運用部隊を国内に駐屯させた。さらにソ連から技術者を招いて弾道ミサイルの国内でのコピー生産に着手、ガルマニアとの交戦に備えて研究が進められていた大量破壊兵器の量産にも踏み切った。1961年の初めには、はやくもホスゲン、タブン、サリン、ソマン、青酸ガス、マスタードガス、VXの7種類の化学兵器の量産プラントが稼働を開始、1962年には炭疽菌の製造も始まった。アメリカ国内の人口密集地に対する大量破壊兵器の投射能力を獲得し、圧倒的に国力で勝るアメリカに対する抑止力を築くことが狙いであった。

このような状況下の1962年、ラテンアメリカミサイル危機が起こった。キューバのソ連軍ミサイル基地がアメリカの偵察機に発見されたことを皮切りに、メキシコとキューバに多数のソ連軍ミサイル基地が存在することが露見した。メキシコのレフ・セドフとキューバのカストロは共にフルシチョフに対しソ連軍の核ミサイルを撤去しないように要請したが、最終的にフルシチョフは、トルコのアメリカ軍の核ミサイル基地の撤去と引き換えに、メキシコ・キューバ両国の核ミサイル基地を撤去することに合意した。メキシコ軍部内ではフルシチョフに裏切られたとの見方が強まり、以降メキシコは核兵器の国産化を目指していくこととなる。

人民解放軍の結成

1964年、メキシコとキューバはソ連への不信感もあって第四インターナショナル連邦共和国の成立を宣言した。以降、1987年にパナマが第12番目の加盟国となるまで、第四インターナショナル連邦共和国の領域は拡大していくこととなる。メキシコ労農赤軍とキューバ革命軍は共同で第四インターナショナル連邦共和国人民解放軍を結成、ソ連軍を模倣して地上軍、海軍、前線空軍、防空軍、戦略ロケット軍の5軍種が設置された。フルシチョフはメキシコ・キューバ両国から核ミサイルは撤去したが、ロケット技術者は帰国させなかったため、彼らソ連人のロケット技術者の指導の下、第四インターナショナル連邦共和国ではロケット/弾道ミサイル開発が進展していった。

人民解放軍は結成と同時に、通常戦力の再整備を決定した。これは、軍の装備のアメリカ依存を脱却して過渡期的にはソ連から装備を導入、将来的には全て国産化を図るというものであった。地上軍においては、既に自前の軍事産業基盤があったため、ソ連から一部技術を導入しつつも、かなり早い段階で国産装備品の開発に移行できた。海軍においては、アメリカの空母打撃群に対抗するべくソ連の対艦ミサイル技術の導入が行われ、以降1990年代まで駆逐艦以下のサイズの小型艦艇と潜水艦を中心とする地域海軍(グリーンウォーターネイビー)が建設された。また70年代には、後述するように、原子力潜水艦の導入が開始された。空軍や防空軍でも装備の更新が進み、MiG-21(C-7)、MiG-23(C-8)、Su-17などが導入された他、70年代からはこれらを元に独自の設計を導入したC-9やC-10などの国産戦闘機が就役した。

核兵器と原子力潜水艦の開発

1968年のプラハの春において、当初第四インターナショナル連邦共和国はソ連の軍事介入に対し否定的な声明を発表した。レフ・セドフは、ブレジネフに対し、核兵器及び原子力機関の技術を提供することと引き換えに「ソ連主導の東欧社会主義ブロックの維持」を支持することを持ち掛け、ブレジネフはこのことを了承した。この時期、第四連邦から約1000人がソ連に留学して原子力技術を学んだ。同時に、チアパス州の山間部に巨大な研究都市と地下施設が建設された。建設に当たっては、政治犯や重罪人が多数動員され、彼らは口封じのために定期的に処刑された。カモフラージュのため、周辺では山間部をくり抜いてマルクス、エンゲルス、レーニン、トロツキーの「四大社会主義偉人」の巨像などを建設する工事が行われた。こうして完成した核実験場で、1974年、最初の核実験が行われ、出力20ktを記録した。

同時並行して、生存性の高い発射手段として弾道ミサイル潜水艦の研究が開始された。1973年、ゴルフ型弾道ミサイル潜水艦2隻と船体および水中発射弾道ミサイルの設計図をソ連から供与され、これを元に人民解放軍は国産の弾道ミサイル潜水艦の開発をスタートした。まず1975年に、ゴルフ型をコピーした国産弾道ミサイル潜水艦2隻が建造され、続いて、ソ連人技術者の協力を得て原子力機関を推進方式に採用した弾道ミサイル潜水艦の開発・建造が開始された。1977年に就役を開始したシナロア級攻撃型原子力潜水艦の設計をベースに、エルネスト・ゲバラ級弾道ミサイル原子力潜水艦が建造され、1982年から就役を開始した。

アメリカとの緊張緩和

ブレジネフ政権のソ連は、第四インターナショナル連邦共和国がアメリカの強大な軍事力に対抗する上で必要不可欠な同盟国だったが、同時に社会主義ブロックの盟主として様々に内政干渉を試みてくる面倒な存在でもあった。特にブレジネフはトロツキストを嫌っており、第四インターナショナル連邦共和国の指導部もまたスターリン的なブレジネフの振る舞いに対する嫌悪感を表明していた。1979年のソ連によるアフガニスタン侵攻を契機に、第四インターナショナル連邦共和国はソ連と距離を取り始めた。1980年より第四インターナショナル連邦共和国は、経済特区の設置や地方自治の導入など様々な改革を進め、同時に生物化学兵器の廃棄や通常戦力の軍縮を宣言して西側へと接近、1983年にはアメリカとの間に経済連携協定を締結した。

1980年代後半には、アメリカをはじめとする西側諸国から大々的に電子機器などの技術の導入が始められ、これまでの大規模な軍隊を再編して人員を削減し軍事予算を縮小しつつ、装備をハイテク化して戦闘能力を維持する試みがスタートした。1986年、パナマの最高権力者マヌエル・ノエリガがアメリカでの麻薬密売とマネーロンダリングを援助していることがCIAによって発覚したが、この時第四インターナショナル連邦共和国の内務人民委員会はCIAと共同でパナマで潜入調査を行っていたとされる。1987年、人民解放軍は、アメリカの航空支援を受けつつパナマに電撃的に進駐、ノエリガを逮捕してアメリカに引き渡すと共に、パナマを第12番目の連邦共和国への加盟国として併合した。

近代化への挑戦と現在

安全保障環境の変化に対応するため、人民解放軍は1990年代に新たな国防の指針を策定し、「新時代の人民解放軍」として公表した。アメリカとの緊張緩和を背景に、仮想敵国はガルマニアに絞られ、このために軍の規模の大幅な縮小と再編が図られた。地上軍では、ハイテク技術の導入によって人員の削減を補うことが目標とされ、アメリカに学んだ最新のテクノロジーが各種装備に応用された。さらに、現代の高度に流動的な戦場に対応するため、従来の軍集団-軍-師団-連隊という4段階の指揮系統が、軍集団-軍団-旅団の3段階に改編された。海軍では、SSBNの安全を確保して核抑止力を盤石なものとするため、カリブ海の聖域化が志向され、これを実現するために従来の地域海軍(グリーンウォーターネイビー)を発展させて外洋海軍(ブルーウォーターネイビー)の建設が進められた。空軍では、ソビエト連邦からの第4世代戦闘機の導入と国産化が進められ、さらにその次世代の戦闘機についての研究にも着手した。これらの驚異的な近代化の努力は、90年代以降の第四インターナショナル連邦共和国の順調な経済成長に下支えされ、大きく成功した。

2020年時点で、第四インターナショナル連邦共和国は、世界で有数の強大な軍事力を保有する国家となっている。地上軍は、およそ90万人の兵員からなり、主力戦車を3700両以上、その他の装甲戦闘車両を9500両以上、各種火砲・ロケット砲を4000門以上保有する。海軍は、空母3隻、強襲揚陸艦3隻、駆逐艦9隻、フリゲート42隻などからなる水上戦闘部隊(合計満載排水量約72万t)と、攻撃型潜水艦36隻(うち12隻は原子力推進)、巡航ミサイル潜水艦3隻(全て原子力推進)、弾道ミサイル潜水艦3隻(全て原子力推進)からなる潜水艦部隊(合計水中排水量約28万t)、その他各種輸送艦艇や機雷戦艦艇などを多数保有する。航空宇宙軍は、第5世代戦闘機216機と第4世代戦闘機908機を保有しており、加えて、多数の地対空ミサイルで国土全体をカバーしている。戦略ロケット軍は、準中距離弾道ミサイル、中距離弾道ミサイル、大陸間弾道ミサイル、さらに地上発射タイプの巡航ミサイルなどをそれぞれ数百発保有している。さらに有事には、予備役の役割も兼ねる郷土防衛隊が数百万人以上の兵力を供給し、速やかに軍の損耗を回復することが可能である。

第四インターナショナル連邦共和国人民解放軍

概要

第四インターナショナル連邦共和国人民解放軍は、第四インターナショナル連邦共和国の保有している軍隊である。通常、略して「第四連邦軍」「EPL」などと呼称される。軍種としては、地上軍、海軍、航空宇宙軍、戦略ロケット軍の4軍がある。1984年の軍改革までは、地上軍、海軍、前線空軍、防空軍、戦略ロケット軍が存在していた。2022年現在、地上軍約72万人、海軍約11万2000人、空軍約16万8000人、戦略ロケット軍約4万5000人の計104万5000人が現役軍人として職務についている。軍事費は約5400億ペソ(約1166億ドル)であり、これは対GDP比4.8%程度に相当する。

軍種

地上軍
人民解放軍の地上軍は、70万人を超える兵力を有し、これは人民解放軍の4軍種の中で最大で、人民解放軍全体の7割を占めている。地上軍は4つの軍集団に配属された24個軍団から構成されており、18個戦車旅団、30個装甲擲弾兵旅団、12個機械化旅団、36個機動歩兵旅団の合計96個旅団戦闘団の他、24個の独立砲兵旅団が隷下に組み込まれている。ソビエト連邦地上軍などと同様に、非常に高い機械化率と火力戦への傾倒を特徴としており、主力戦車を4300両以上、歩兵戦闘車を4400両以上、その他各種装甲車両を11300両以上、各種迫撃砲(120mm以上)・火砲・ロケット砲を8200門以上保有する。
詳細は第四インターナショナル連邦共和国人民解放軍地上軍を参照。
海軍
第四インターナショナル連邦共和国人民解放軍海軍は第四インターナショナル連邦共和国人民解放軍の海軍部門である。2022年現在、総兵員は約16万8000人で、国外のシンクタンクは、空母3隻、強襲揚陸艦3隻、ミサイル駆逐艦9隻、フリゲート48隻、警備艦(コルベット)30隻などからなる水上戦闘部隊(合計満載排水量約80万t)と、攻撃型潜水艦36隻(うち12隻は原子力推進)、巡航ミサイル潜水艦4隻(全て原子力推進)、弾道ミサイル潜水艦4隻(全て原子力推進)からなる潜水艦部隊(合計水中排水量約30万t)、その他各種輸送艦艇や機雷戦艦艇などを多数保有する強力な海軍であると評価している。
詳細は第四インターナショナル連邦共和国人民解放軍海軍を参照。
航空宇宙軍
第四インターナショナル連邦共和国人民解放軍航空宇宙軍は第四インターナショナル連邦共和国人民解放軍の空軍部門および宇宙軍部門である。2022年現在、パイロットやその他後方職種を合わせて17万5000人もの兵員が所属しており、第5世代戦闘機216機と第4世代戦闘機908機を中核とし、ミサイル爆撃機72機、輸送機252機、空中給油機36機、早期警戒管制機および早期警戒機32機、電子偵察機16機など、作戦機約1500機を運用している。加えて、多数の地対空ミサイルや人工衛星の運用も行っている。
詳細は第四インターナショナル連邦共和国人民解放軍航空宇宙軍を参照。
戦略ロケット軍
第四インターナショナル連邦共和国人民解放軍戦略ロケット軍は第四インターナショナル連邦共和国において戦略核を運用する軍事組織である。2022年現在、総兵員は約4万5000人で、これは人民解放軍の4軍種の中で最小である。準中距離弾道ミサイル、中距離弾道ミサイル、大陸間弾道ミサイル、さらに地上発射タイプの巡航ミサイルなどをそれぞれ数百発保有しているとされており、海軍の弾道ミサイル潜水艦や航空宇宙軍の戦闘攻撃機やミサイル爆撃機と合わせ、第四インターナショナル連邦共和国の核抑止力の三本柱の一つを担っている。
詳細は第四インターナショナル連邦共和国人民解放軍戦略ロケット軍?を参照。

国境警備隊

概要

国家親衛隊

概要

郷土防衛隊

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