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Fa-12自動小銃
要目
全長830~890mm(銃床の位置調整で変化)
銃身長360mm
重量3.2kg(マガジン未装着時)
3.8kg(30連マガジン装着時)
使用弾薬5.45x39mm弾
装弾数30発
銃口初速900m/s
作動方式ガス圧利用方式(ショートストロークピストン式)
ロータリーボルト式閉鎖

概要

Fa-12自動小銃は、2012年に第四インターナショナル連邦共和国人民解放軍が制式化したアサルトライフル。旧来のFa-87自動小銃を置き換えるために大規模な調達が行われており、将来的には100万丁以上が生産配備される計画である。開発と製造はナウカルパンのモンドラゴン・ウェポン・インダストリーズによって行われており、1丁あたりの納入単価は1200~1500ドル程度だとされている。

能力

内部構造

レシーバー
Fa-12では、作動/閉鎖機構としてFa-63やFa-87と同様のショートストロークピストン/ロータリーボルト式が採用されている。ただし、Fa-87よりも高い命中精度と水陸両用作戦への適合性という要求に応じて、若干の改良が加えられている。命中精度向上のため、ボルトロッキングラグは新設計された6個のマイクロロッキングラグに変更されており、従来の2個のロッキングラグを使用した場合よりも閉鎖と解除にかかる時間が短縮され、ボルトの閉鎖が命中精度に与える影響が低減されている。またレシーバーが上下分割可能となったため、Fa-87で問題となっていたレシーバーカバーを開閉すると光学照準器のゼロインが狂う問題が解決されており、間接的に命中精度に良い影響を与えている。一方、水陸両用作戦への適合性という点では、レシーバー周辺に複数の排水口が開けられており、レシーバー内に水が侵入しても即座に排水することができるようになっている。レシーバーの信頼性についてはFa-87と同等の水準が要求されていたが、10丁のFa-12による砂漠での計60000発の射撃試験においては、動作不良は合計で243回、そのうち重大な動作不良はわずかに21回と、相当に高いレベルの信頼性を示している。

Fa-12では、将来的な弾薬規格の変更などを見越して、容易に使用弾薬を変更できるよう設計されている。レシーバーについても、僅か数点の部品を交換することで様々な弾薬の使用に対応させることができ、それぞれの弾薬に応じてコンバージョンキットが開発されている。2012年当初より、5.45x39mm弾の他、7.62x39mm弾、9x39mm亜音速弾、さらには西側規格の5.56x45mm弾などに対応するコンバージョンキットの存在が公表されていた。2021年には、人民解放軍が新たに採用した6.5x42mm弾へ対応するコンバージョンキットが発表されており、実際、一部の部隊では既に6.5x42mm弾に対応するための改修が行われているという。
銃身
Fa-12では、銃身についても改良が加えられている。銃身長はモデルによって異なるが、通常モデルであるFa-12Aの場合は360mmである。Fa-87よりも命中精度を高めるため、銃弾の改良と合わせ、フリーフロート化とライフリングピッチの変更が行われている。フリーフロート化された銃身とは、レシーバー以外の部品と接触しない銃身のことである。フリーフロート化された銃身は、他の部品から力がかかって銃弾の弾道が変化することがないため命中精度が高くなる。ライフリングピッチは、従来のFa-87では280mmで1回転とされていたのに対し、Fa-12では新型弾の重くなった弾頭を安定して飛翔させるために210mmで1回転に変更されている。また、銃身基部も改良されており、銃身内に水が入った状態で発砲しても、設計上想定されている腔圧を超えないように工夫されている。銃身の耐久性についてはFa-87と同等の水準が要求されていたが、モンドラゴン・ウェポン・インダストリーズの公式サイトでは、Fa-87とFa-12を次々と弾倉交換してフルオートで射撃し続ける耐久テストの動画が公開されているが、動画内においてFa-87の銃身は約570発目で破損したのに対し、Fa-12の銃身は約680発目まで破損しなかった。

Fa-12では、将来的な弾薬規格の変更などを見越して、容易に使用弾薬を変更できるよう設計されている。もちろん銃身についても設計上の配慮がなされており、比較的容易に弾薬・用途に応じた銃身の交換が可能となっている。2012年時点で5.45x39mm弾の他、7.62x39mm弾、9x39mm亜音速弾、さらには西側規格の5.56x45mm弾に対応する銃身の存在が公表されていた他、2021年には新たに6.5x42mm弾に対応する銃身も発表されており、実際、一部の部隊では既に6.5x42mm弾に対応するための改修が行われているという。また、各口径につき、カービン、ノーマル、ロングバレルの3種類の長さの銃身が用意されており、用途に応じて使い分けることができる。

外部構造

ストック
Fa-87では折りたたみ可能な樹脂製のストックが採用されていたが、ボディーアーマーの普及によってストックの長さを調節できないことが問題視されるようになった。Fa-12では、5段階に長さを調節可能な新型の樹脂製ストックが採用されており、体格の大小やボディーアーマーの装着の有無に応じてストックの長さを変更することが可能となっている。また、チークパッドも上下調節可能となっており、頬付けして光学照準器を覗き込むことが容易となっている。一方、折り畳み機構については、一般の歩兵の任務の範囲内では長さ調節機能で十分代替可能であることが指摘されたため、構造上の脆弱性をなくすためにカービンモデルのFa-12C以外では廃止されている。
グリップ
グリップはFa-87と同様に樹脂を一体成型して製造されているが、より握り込みやすい形状に変更されている。Fa-87と同様、グリップ内部にはクリーニング用具や手入れ用オイルが収納できる。トリガーメカは改良されており、Fa-87のトリガーよりも軽い力で引くことができるようになったため、精度が向上している。
セレクター
Fa-87では右側面にしかセレクターが装着されていなかったのに対し、Fa-12では完全にアンビバレント化されたセレクターを有する。セレクターのモード切替は、セーフティ、フルオート、セミオートの順番となっていて、3点バーストが削除されている以外はFa-87と同じである。
マガジン
Fa-12ではFa-87と同じ形状の30発入りマガジンが採用されており、Fa-87のマガジンと完全な互換性を有している。このため、マガジン交換に必要な動作はFa-87と全く同一となっている。マガジンを外す際には、レバーを押しながら銃口方向に向かって回転させるように押し出す。装着する際には、マガジン前方の突起を引っ掛け、そこを支点に銃床方向に回転させながら押しこむ。Fa-87のマガジンからの改良点としては、マガジン側面には残弾数を確認できるように覗き穴が追加されていることが挙げられる。
チャージングハンドル
Fa-87と同様、Fa-12では銃側面にチャージングハンドルを有している。通常チャージングハンドルは右側面に装着されるが、部品の組み換えによって簡単に左側面に移動させることが可能で、アンビバレントな設計となっている。チャージングハンドルは従来同様にボルトの動作と連動する仕組みとなっているが、これは快適性よりも銃としての動作の確実性が優先された結果である。従来のFa-87で訓練していた兵士にとっては、チャージングハンドルとボルトが連動して前後することはごく普通のことであり、特に問題ではないという。
ハンドガード
ハンドガードはFa-87と同様の樹脂製であるが、銃身に接触しないフリーフロート構造が採用されている。試作モデルでは4面にピカティニーレールが装着されていたが、量産モデルでは軽量化のために上面と下面の2面のみに装着されるよう変更されている。ピカティニーレールには、ドットサイト、ホロサイト、マグニファイア、スコープなどの各種光学照準器の他、グレネードランチャー、グリップ、バイポッド、タクティカルライト、銃剣など各種装備を装着することが可能となっている。人民解放軍地上軍では、一般の歩兵に対してもドットサイト、マグニファイア(4倍)、バイポッド兼用のバーチカルグリップを支給しており、これにより従来の歩兵部隊と比べて戦闘効率が飛躍的に向上しているという。
マズルデバイス
Fa-12では、大型のマズルデバイスが標準で装着されている。これはマズルブレーキとフラッシュサプレッサーの機能を兼ねたものであり、反動と発砲炎を抑制して戦闘効率を高めることが可能となっている。この他、精鋭部隊向けに消音機能を備えた円筒形のサプレッサーが支給されることがある。
その他備品
通常、全ての兵士にはサバイバルナイフを兼ねた銃剣が支給されており、必要に応じて装着して使用する。現代戦において銃剣突撃が行われることはかなり稀とされているが、人民解放軍では現代においても一応は銃剣術の指導が行われており、戦術上必要であれば実施される。また、諸外国の戦訓から、治安戦などにおいて銃剣の威圧感が効果的であることが指摘されている。

分隊でFa-12を装備する兵士のうち、分隊長と選抜狙撃手には倍率固定の4倍スコープが、擲弾手と小銃手3名にはドットサイトがそれぞれ支給される。ドットサイトは300m以内の目標に対する射撃の命中率を大幅に向上させ、戦闘効率を改善する。4倍スコープはそれ以遠の目標に対しても有効である他、索敵などにも便利である。

分隊のうち、分隊長と小銃手1名には、アドオン式のグレネードランチャーが支給される。これは西側諸国で一般的なM203や、ソビエト連邦のGP-25を参考にして開発された国産品であり、擲弾による敵兵への攻撃のみならず、制圧射撃すべき目標の指示や発煙弾の発射といった用途でも使用される。

主に分隊の選抜狙撃手向けに軽量なバイポッドが開発されている。これは銃剣と干渉しない位置に取り付けることが可能で、射撃の安定性を高める。機構上は一般の兵士の持つ小銃にも取り付けることができるが、通常の運用ではあまり見られない。

使用弾薬

Fa-12ではFa-87と同様、ソビエト連邦で開発された小口径高速弾の規格である5.45x39mm弾が使用される。Fa-12は、同時並行して新規開発されたM12高性能普通弾の使用に最適化された設計となっているが、もちろん従来のM87普通弾やM89徹甲弾との互換性も有している。
M12高性能普通弾
M12高性能普通弾はFa-12のために開発された新型の5.45x39mm弾薬である。弾頭は約3.9g、装薬は約1.4g、全体重量は約11gで、Fa-12から発射した場合、銃口初速は900m/s、マズルエネルギーは1580Jで、従来のM87普通弾と比較すると8%程度上回る。M12高性能普通弾の開発にあたっては、ボディアーマーへの貫通力と人体への加害力の両立が要求されたため、弾頭部前半には剥き出しの炭素鋼製弾芯が、その周辺と弾頭部後半には鉛製コアが配置されている。まず硬度の高い炭素鋼製弾芯によりボディーアーマーを貫通し、次に鉛製コアによって後方の人体に致死的な効果を提供する。銃身長360mmのFa-12を用いて射撃した場合、300m先で最大8~9mmの鋼板を貫通しつつ、鉛製コアの破片化によって確実にボディーアーマー後方の人体に大きな損傷を与える。

5.45x39mm弾の薬莢は各国の小口径高速弾の中でも特に小ぶりなサイズとなっており、M12高性能普通弾ではその発展性のほとんどを食いつぶしてしまったという。西側諸国で標準となっている5.56x45mm弾は、5.45x39mm弾と比べて薬莢の容量が大きいため5.45x39mm弾よりも装薬量を増やすことが可能であり、最新のM855A1高性能普通弾の装薬量は約1.6g、マズルエネルギーは1860Jに達する。しかし、5.45x39mm弾は西側諸国で標準となっている5.56x45mm弾と比較して、細長い形状の弾頭によって弾道係数で優れる(5.45x39mm規格のM87普通弾の弾道係数は約1.8、5.56x45mm規格のM855普通弾の弾道係数は約1.5)ため、M12高性能普通弾とFa-12の組み合わせは、M855A1高性能普通弾と西側諸国の自動小銃の組み合わせと同程度のパフォーマンスを提供することが可能と考えられている。

運用

2012年から配備が開始されたFa-12では、水陸両用作戦への適合性の高さから、まず海軍歩兵部隊に優先的に配備が進められた。当初は2026年までの15年間で約90万丁を生産して地上軍、海軍、航空宇宙軍、戦略ロケット軍の全ての小銃を代替する方針であった。2021年に6.5x42mm弾仕様であるFa-21の採用が発表されたため、この計画は部分的に変更され、2024年度からはFa-21のみの生産が行われると共に、原則として既に生産された全てのFa-12がコンバージョンキットによりFa-21に改修されていく方針であるという。

通常、人民解放軍の分隊は、分隊長、選抜射手、機関銃手、擲弾手、小銃手3名の計7名で構成される。このうち、分隊長と小銃手3名は通常モデルを、擲弾手はカービンモデルを、選抜射手はロングバレルモデルを装備することが一般的である。分隊長と選抜射手には倍率固定の4倍スコープが、小銃手3名にはドットサイトのみが支給される。なお、機関銃手は機関銃のみを装備し、通常は分隊長と選抜射手と同じ倍率固定の4倍スコープを支給される。

型式

Fa-12A
Fa-12Aは、銃身長360mmの通常モデルである。分隊長や一般の歩兵が使用する。
Fa-12B
Fa-12Bは、銃身長510mmのロングバレルモデルである。長距離射撃が必要な分隊選抜射手などが使用する。
Ca-12
Ca-12は、銃身長210mmのカービンモデルである。各分隊の擲弾兵の他、車両や航空機のクルーの自衛兵装として使用される。

派生型

Fa-15自動小銃
Fa-15自動小銃は、Fa-12自動小銃をベースに開発された、7.62x39mm弾を使用する自動小銃である。既存のFa-12をFa-15仕様とするコンバージョンキットも開発されている。主に、従来AK-47やAKMなどの小銃を使用していた国々への輸出向けモデルであり、既存の弾薬基盤を有効活用することができるのが利点である。
Fa-19自動小銃
Fa-19自動小銃は、Fa-12自動小銃をベースに開発された、5.56x45mm弾を使用する自動小銃である。既存のFa-12をFa-19仕様とするコンバージョンキットも開発されている。主に、従来AR-15やAR-18系列の小銃を使用していた国々への輸出向けモデルであり、既存の弾薬基盤を有効活用することができるのが利点である。
Fa-21自動小銃
Fa-21自動小銃は、Fa-12自動小銃をベースに開発された、6.5x42mm弾を使用する自動小銃である。2021年にモンドラゴン・ウェポン・インダストリーズにより発表され、2023年に地上軍に制式採用されたことが発表された。Fa-21が使用する6.5x42mm弾は、7.62x39mm弾と同程度の反動でありながら、小口径高速弾である5.45x39mm弾よりも優れた弾道性能と、7.62x39mm弾や5.45x39mm弾の両方に勝る貫通力及びストッピングパワーを有するとされている。既存のFa-12をFa-21仕様とするコンバージョンキットも開発・配備されている。

本銃向けに開発された6.5x42mm弾薬であるM22高性能普通弾は、重量約6.5g、直径約6.7mmの弾頭を約2.1gの装薬を用いて850m/sの速度で発射する。直径6.7mmの弾頭は、弾道係数と断面密度に優れ、高い空力性能を発揮し遠距離においてもエネルギーを失いにくいことで知られており、射撃競技などで広範に使用される。M22の弾頭部前半には剥き出しの炭素鋼製弾芯が、その周辺と弾頭部後半には鉛製コアが配置されており、これにより300m先で13~15mmの鋼板に相当するボディーアーマーを貫通しつつ背後の人体組織に大きな損傷を与えることができる。

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