最終更新: kingzeputozeta 2024年04月10日(水) 02:20:09履歴
LCAP-09自走122mm/220mm多連装ロケット砲は、第四インターナショナル連邦共和国地上軍で運用されている多連装ロケット砲。ソビエト連邦製多連装ロケット砲のライセンス生産品であったLCAP-72自走122mm多連装ロケット砲やLCAP-77自走220mm多連装ロケット砲を代替する次世代の国産多連装ロケット砲であり、旅団砲兵(各旅団に配置される砲兵大隊)及び軍団砲兵(各軍団に配置される砲兵旅団)に有効な遠距離面制圧火力と精密打撃能力の双方を付与することを目的に開発された。旧式化したこれらのロケット砲を代替し各作戦単位に有効な遠距離火力を提供するべく、2009年から2020年までの12年間で600〜700両が軍に納入され、急速に旧式の多連装ロケット砲を置き換えた。
LCAP-09では、ロケット弾や地対地ミサイルを車体後部の2基のコンテナ式ランチャーに格納して搭載する形式が採用されている。ランチャーの空虚重量は1基あたり450kgで、各ランチャー内には、最大で全長5.5m、重量にして計4000kgまでの兵装を搭載することが可能である。122mmロケット弾であれば1基につき20発、220mmロケット弾であれば1基につき6発、MTT-09地対地ミサイルであれば1基につき1発が搭載できる。ランチャーは左右100度ずつ旋回させることができ、仰角は最大60度まで取ることができる。
コンテナ式ランチャーを採用した利点としては、従来のチューブ式ランチャーを採用していたLCAP-72やLCAP-77と比較して斉射後の再装填速度が向上していることが挙げられる。従来の多連装ロケット砲では発射後の各チューブに人力ないしはクレーンで1発ずつロケット弾を装填する必要があった。このため、諸外国の多連装ロケット砲と比べて斉射後の再装填に必要な時間が長く、LCAP-72では10分、LCAP-77では15分が必要であった。しかしLCAP-09では斉射後にコンテナをそのままクレーンで交換することが可能となったため、3〜5分間で再装填を行うことが可能となっている。
コンテナ式ランチャーを採用した利点としては、従来のチューブ式ランチャーを採用していたLCAP-72やLCAP-77と比較して斉射後の再装填速度が向上していることが挙げられる。従来の多連装ロケット砲では発射後の各チューブに人力ないしはクレーンで1発ずつロケット弾を装填する必要があった。このため、諸外国の多連装ロケット砲と比べて斉射後の再装填に必要な時間が長く、LCAP-72では10分、LCAP-77では15分が必要であった。しかしLCAP-09では斉射後にコンテナをそのままクレーンで交換することが可能となったため、3〜5分間で再装填を行うことが可能となっている。
LCAP-09はネットワーク中心の戦いを実現する戦闘車両として開発されたため、「SRTC-PV(車両用統合戦術無線システム)」と呼ばれるソフトウェア無線機を搭載している。「SRTC(統合戦術無線システム)」は、地上軍が従来利用してきた戦略階梯、作戦階梯、戦術階梯のあらゆる無線機をまとめて代替するために開発されたもので、HF、VHF、UHFでの通信に対応している。また「SRTC-PV」は音声通信とデータ通信の両方の機能を同時に使用することも可能となっている。「SRTC-PV」を搭載したLCAP-09では、火力戦闘指揮システムなどの各種サービスにアクセスできる。
火力戦闘指揮システムは、各階梯において効果的な火力支援を実現することを目的としたC4I・データリンクシステムである。各レベル(方面軍、軍団、旅団、大隊の4階梯が存在)の統合火力指揮統制所を中心として、前線の観測班、無人機、対砲兵レーダー、偵察機などの各種索敵手段(センサー)と、各種口径の迫撃砲、榴弾砲、ロケット砲、対戦車ミサイルなどの各種攻撃手段(シューター)を結合する。高い機動力と優れた遠距離攻撃能力を持つLCAP-09は、当該システムにおいて非常に優秀なシューターとして働くことができる。
火力戦闘指揮システムは、各階梯において効果的な火力支援を実現することを目的としたC4I・データリンクシステムである。各レベル(方面軍、軍団、旅団、大隊の4階梯が存在)の統合火力指揮統制所を中心として、前線の観測班、無人機、対砲兵レーダー、偵察機などの各種索敵手段(センサー)と、各種口径の迫撃砲、榴弾砲、ロケット砲、対戦車ミサイルなどの各種攻撃手段(シューター)を結合する。高い機動力と優れた遠距離攻撃能力を持つLCAP-09は、当該システムにおいて非常に優秀なシューターとして働くことができる。
通常LCAP-09では指揮車1両、LCAP-09が8両、弾薬補給車が複数両などから構成される機動ロケット砲中隊が最小単位として運用され、指揮車の指示に基づいて統制射撃を行う。各指揮車には気象センサーと衛星航法システムを統合した射撃管制システムが搭載されており、上級司令部からの情報を元に各LCAP-09に必要な諸元を伝達して射撃させる。しかし、各LCAP-09にも衛星航法システムを統合した射撃管制システムが搭載されており、必要に応じて、各射撃小隊(LCAP-09が4両)ごとに射撃を行ったり、1両単位で射撃を行ったりすることも可能となっている。射撃管制システムのコントロールパネルは砲手席に設けられており、射撃に必要な全ての操作を車内にいながら行うことが可能となっている。なお、非常時には、これら全ての操作を砲手が手動で実施することも可能である。
LCAP-09は車体シャーシに6x6輪7tオフロードトラックを採用している。これは第四インターナショナル連邦共和国の地上軍が運用する標準的な補給トラックであり、オフロードでは7t、舗装道路上では14tのペイロードを有している。乗員は全員NBC防護装置とブラストシールドを備えた装甲キャビンに搭乗する。キャビンの防弾能力は、小銃弾や砲弾の破片に抗堪可能な程度とされている。その後方には、コンテナ式ランチャー2基を搭載した旋回式発射機が搭載される。弾薬補給車も、LCAP-09と共通のシャーシを採用している。1基のクレーンを搭載し複数のコンテナを輸送することが可能となっており、122mmロケット弾20発が搭載されたコンテナであれば4基、220mmロケット弾6発が搭載されたコンテナであれば3基、MTT-09地対地ミサイルが搭載されたコンテナであれば4基を輸送することが可能である。
6x6輪7tオフロードトラックは最大400馬力を発揮する直列6気筒4ストロークディーゼルエンジンを搭載している。これにより、ペイロードはオフロードでは7t、舗装道路上では14tとなっており、また最大100km/hの速度で舗装路上を走行することが可能である。燃料は最大300L搭載することができ、無補給で400〜500kmの航続距離を有する。駆動方式としては6輪駆動方式を採用しており、1~2個のタイヤが敵の攻撃で破損した場合でも問題なく走行することができる。操舵は前方の1軸2輪で行う。全車輪に装備されるランフラット・タイヤは、中央タイヤ圧制御装置によって空気圧を制御することができる。サスペンションとしては、前方の1軸でテーパー・リーフスプリング方式を、後方の2軸でマルチリーフスプリング方式を採用、各サスペンションは油圧式ショックアブソーバーを備えている。これにより、オフロードトラックとして高い路外機動性能を有している。
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