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LCAP-11自走122mm/220mm多連装ロケット砲
要目
全長8m
全幅3.2m
全高3m
重量20t(ロケット弾非搭載時)
24t(122mmロケット弾40発搭載時)
24.5t(220mmロケット弾12発搭載時)
速度70km/h(整地)
(戦闘重量時)
乗員3名
搭載兵装122mmロケット弾40発
または
220mmロケット弾12発
または
MTT-09地対地ミサイル2発
エンジン直列6気筒4ストロークディーゼルエンジン(最大出力750馬力)

概要

LCAP-11自走122mm/220mm多連装ロケット砲は、第四インターナショナル連邦共和国地上軍で運用されている多連装ロケット砲。LCAP-72多連装ロケット砲をベースにシャーシを装軌車両とすることで不整地走破性を高めたLCAP-81を代替する次世代の国産多連装ロケット砲であり、旅団砲兵(各旅団に配置される砲兵大隊)及び軍団砲兵(各軍団に配置される砲兵旅団)に有効な遠距離面制圧火力と精密打撃能力の双方を付与することを目的に開発された。開発に際しては、先んじて開発されたLCAP-09とのハード・ソフト面での共通化による開発リスクやコストの低減が図られた。旧式化した各種ロケット砲を代替し各作戦単位に有効な遠距離火力を提供するべく、2009年から2020年までの12年間で500〜600両が軍に納入され、急速に旧式の多連装ロケット砲を置き換えた。

能力

武装

コンテナ式ランチャー
LCAP-11では、ロケット弾や地対地ミサイルを車体後部の2基のコンテナ式ランチャーに格納して搭載する形式が採用されている。ランチャーの空虚重量は1基あたり450kgで、各ランチャー内には、最大で全長5.5m、重量にして計4000kgまでの兵装を搭載することが可能である。122mmロケット弾であれば1基につき20発、220mmロケット弾であれば1基につき6発、MTT-09地対地ミサイルであれば1基につき1発が搭載できる。ランチャーは左右100度ずつ旋回させることができ、仰角は最大60度まで取ることができる。

コンテナ式ランチャーを採用した利点としては、従来のチューブ式ランチャーを採用していたLCAP-81と比較して斉射後の再装填速度が向上していることが挙げられる。従来のLCAP-81では発射後の各チューブに人力ないしはクレーンで1発ずつロケット弾を装填する必要があった。このため、諸外国の多連装ロケット砲と比べて斉射後の再装填に必要な時間が長く、LCAP-81では10分が必要であった。しかしLCAP-11では斉射後にコンテナをそのままクレーンで交換することが可能となったため、3〜5分間で再装填を行うことが可能となっている。
搭載可能な兵装の一覧

無誘導ロケット弾

誘導ロケット弾/地対地ミサイル

ベトロニクス

データリンクシステム
LCAP-11はネットワーク中心の戦いを実現する戦闘車両として開発されたため、「SRTC-PV(車両用統合戦術無線システム)」と呼ばれるソフトウェア無線機を搭載している。「SRTC(統合戦術無線システム)」は、地上軍が従来利用してきた戦略階梯、作戦階梯、戦術階梯のあらゆる無線機をまとめて代替するために開発されたもので、HF、VHF、UHFでの通信に対応している。また「SRTC-PV」は音声通信とデータ通信の両方の機能を同時に使用することも可能となっている。「SRTC-PV」を搭載したLCAP-11では、火力戦闘指揮システムなどの各種サービスにアクセスできる。

火力戦闘指揮システムは、各階梯において効果的な火力支援を実現することを目的としたC4I・データリンクシステムである。各レベル(方面軍、軍団、旅団、大隊の4階梯が存在)の統合火力指揮統制所を中心として、前線の観測班、無人機、対砲兵レーダー、偵察機などの各種索敵手段(センサー)と、各種口径の迫撃砲、榴弾砲、ロケット砲、対戦車ミサイルなどの各種攻撃手段(シューター)を結合する。高い機動力と優れた遠距離攻撃能力を持つLCAP-11は、当該システムにおいて非常に優秀なシューターとして働くことができる。
射撃管制システム
通常LCAP-11では指揮車1両、LCAP-11が8両、弾薬補給車が複数両などから構成される機動ロケット砲中隊が最小単位として運用され、指揮車の指示に基づいて統制射撃を行う。各指揮車には気象センサーと衛星航法システムを統合した射撃管制システムが搭載されており、上級司令部からの情報を元に各LCAP-11に必要な諸元を伝達して射撃させる。しかし、各LCAP-11にも衛星航法システムを統合した射撃管制システムが搭載されており、必要に応じて、各射撃小隊(LCAP-11が4両)ごとに射撃を行ったり、1両単位で射撃を行ったりすることも可能となっている。射撃管制システムのコントロールパネルは砲手席に設けられており、射撃に必要な全ての操作を車内にいながら行うことが可能となっている。なお、非常時には、これら全ての操作を砲手が手動で実施することも可能である。

車体

車体構成
LCAP-11は車体シャーシにBCI-11歩兵戦闘車の鋼鉄製シャーシを採用している。乗員は全員NBC防護装置とブラストシールドを備えた装甲キャビンに搭乗する。キャビンの防弾能力については、原型となったBCI-11ほどの性能は要求されなかったため、小銃弾や砲弾の破片に抗堪可能な程度とされている。その後方には、コンテナ式ランチャー2基を搭載した旋回式発射機が搭載される。弾薬補給車も共通のシャーシを採用しており、1基のクレーンを搭載し最大4個のコンテナを輸送することが可能となっており、
機動力
BCI-11をベースとしたシャーシは最大750馬力を発揮する直列6気筒4ストロークディーゼルエンジンを搭載している。これにより、最大戦闘重量24.5t時であっても出力重量比は30〜31に達し、最大70km/hの速度で舗装路上を走行することが可能である。燃料は最大750L搭載することができ、無補給で500kmの航続距離を有する。エンジンは-50度から+60度までのあらゆる温度範囲で正常に動作し、また3重のエアフィルターにより99%を超える粒子を除去することが出来るため、砂塵の多いメキシコ北部の砂漠でも問題なく使用可能である。

この他、停車中にも各種ベトロニクスを使用できるようにするため、小型のガスタービンエンジンを補助発電装置として搭載している。エンジンを停止している場合でも、補助発電装置が動作していれば、全てのベトロニクスの使用と、砲塔の旋回や俯仰角の変更といった基本的な砲塔操作が可能である。

変速機には油圧機械式オートマチックトランスミッションを採用している。トランスミッションは電子制御されており、前進5段後進5段で、スムーズな加速を実現している。

エンジンと変速機はパワーパックとして一体化されており、熟練した作業員ならば前線の整備場において30分程度でパワーパックを交換することができる。

足回りは、起動輪1輪、誘導輪1輪、走行転輪6輪、上部支持輪4輪から構成されている。BCI-11は従来の第四インターナショナル連邦共和国の戦車と同様、フロントドライブ式を採用しているため、起動輪が車体前方、誘導輪が車体後方に配置されている。起動輪、誘導輪、走行転輪、上部支持輪は全てアルミ合金製で、焼結によって製造されており、軽量ながら高い耐久性を誇る。起動輪、誘導輪、走行転輪、上部支持輪は全て、摩耗や騒音を防ぐ目的で外周にゴムが装着されている。

懸架装置としては、全転輪でトーションバーサスペンションが採用されている。サスペンションのトラベル長は上限240mm、下限120mmの合計360mmと非常に大きく、全転輪のサスペンションに装備されているショックアブソーバーと組み合わさり、高い悪路走破性を発揮できる。

履帯は鋼製で、柔軟で路上追従性に優れたダブルピン方式の接続、長寿命化を目的としたピン内部へのゴムブッシュの圧入、摩擦と騒音を低減するためのゴムパッドの装着など、現代の標準的な装軌式軍用車両と同様の構造となっている。当初は次世代主力戦車および歩兵戦闘車に向け、従来の鋼製履帯と比べ半分以上軽量なゴム製履帯が開発されていたが、信頼性などに課題があったため、BCI-11系列シャーシでの採用は見送られた。

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