架空国家を作ろう　第1.1世界線

自国の国旗を
国名	オマーン自治王国
公用語	ペルシャ語、アラビア語
首都	マスカット
国家元首	ハイサム・ビン・ターリク・アール＝サイード
人口	510万人
面積	30万9500km2
通貨	ペルシャ・リアル

国家の説明を

オマーンは、紀元前後から活発化したインド洋貿易圏の海上交通の要衝として栄え、8世紀にはイスラム化され、反ウマイヤ派のハワリジットの穏健派であるイバディードの指導者であるイマームが国家を主導した。
　1507年、首都マスカットはポルトガルに占領され支配されたが、17世紀、ポルトガルの衰退に乗じてイマーム派が反撃を開始、1650年にポルトガルを破りマスカットを奪還した。その後もインド洋の海上交易権をめぐってポルトガルと争い、ザンジバル、モンバサ、モザンビークなどアフリカ東海岸にあるポルトガルの勢力を駆逐していった。

18世紀後半、オスマン帝国支配下のエジプトの政情不安により紅海航路は衰退し、ペルシャ湾航路が重要になり、湾口に位置するオマーンは中継貿易で大きな利益を得るようになる。こうした富を背景に、19世紀前半、サイイド・サイードの時代に、オマーンは現在のソマリアからケニア、タンザニアに至るアフリカ東海岸の沿岸地域を手に入れ、ザンジバルを新都とする広大な海洋帝国を築き上げた。サイイド・サイードは黒人奴隷やクローブの輸出で巨万の富を築き、ヨーロッパ諸国と交易を行い、ザンジバルは大いに繁栄した。しかし、1856年にサイイド・サイードが亡くなると、オマーンとザンジバルは分離され、海洋帝国の結束は崩れた。さらに影響力を増したイギリスは、オマーンに奴隷貿易の禁止を要求し、オマーンはこれを認めて関係を強化した。
　1869年のスエズ運河の開通と帆船から蒸気船への転換は、古くからペルシャ湾航路の中継貿易で支えられていたオマーンに決定的な打撃を与え、その国力を低下させた。イギリスとの関係を強めたことにより、１９１９年にイギリスの保護国となるに至った。１９６０年代に油田開発が始まり、１９７０年にようやく独立が認められた。

1970年に独立したオマーンは、その後、ペルシャ王国に併合された。この併合は、独立の継続と自らの運命を切り開く能力を期待していた多くのオマーン人にとって驚きだった。しかし、併合は実現し、ペルシャはオマーンに、オマーン特別州を設置した。
ペルシャの支配下で、オマーンは大きな変化を遂げた。石油の輸出に大きく依存するペルシャ経済に組み込まれたのである。オマーンに埋蔵されていた石油はすぐに開発され、高度経済成長期を迎えた。しかし、この成長は、グローバル市場の需要に適応するのに苦労したため、大きな社会的・環境的問題を伴うものであった。
ペルシャ統治時代の初期、オマーンはペルシャ人が任命した一連の総督によって統治されおり、彼らは地元の事情や習慣にほとんど精通していなかった。そのため、中央政府とオマーン人の間には、自分たちの要望が無視されているのではないかという緊張感があった。1980年代半ば、この緊張が高まり、オマーン全土で抗議行動や暴動が相次いだ。ペルシャ政府はこれに対し、数年にわたり激しい弾圧を加えた。
しかし、ペルシャの支配下でオマーンは発展を続けた。インフラは近代化され、観光業や製造業などの新しい産業が確立された。しかし、この発展の恩恵は均等に分配されず、多くのオマーン人は自分たちが取り残されていると感じていた。そのため、1990年代後半にはナショナリズムが復活し、オマーン人はより大きな自治と自決を求めるようになった。
2001年、ペルシャ政府は、こうした懸念に対処することを目的とした一連の改革に合意し、オマーン特別州をオマーン自治王国に変えた。この改革はオマーン革命と呼ばれ、地方議会の設立と地域当局への権限委譲が含まれていた。これらの改革は多くのオマーン人に歓迎され、民主主義と自治の拡大に向けた一歩と見なされた。
2001年の改革以降、オマーンは急速に発展し続けた。経済の多様化が進み、石油輸出への依存から脱却し、再生可能エネルギーやテクノロジーなどの新産業を取り込んでいる。同時に、伝統的な芸術、音楽、建築を奨励し、文化遺産の保護に努めてきた。

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オマーン北部は、金銀銅などの金属鉱物に恵まれている。また、この地域には、鉄、鉛、亜鉛を生産する小規模な鉱山がいくつかある。オマーン中部は、膨大な石油と天然ガスで知られており、オマーンの経済成長と発展の重要な原動力であり、同国のGDPの大部分を占め、何千人ものオマーン人に雇用を提供している。また、オマーン南部の沿岸海域は魚が豊富で、何世紀にもわたって漁業がこの地域の重要な産業となっている。石膏や石灰岩などの鉱物の産地としても知られている。
そしてオマーンは、広大な砂漠と早い風速を持つ同国は風力発電の理想的な立地であり、オマーンはすでに複数の大規模風力発電や晴天を生かした太陽光発電が盛んである。

陸軍	20万人
海軍	2万人
空軍	2万人
他(憲兵隊、ペルシャ駐留軍)	16万人
合計	40万人