架空国家を作ろう　第1.1世界線

ヴィジランテのリーダーは、ジョン・グライムズだ。彼は宇宙軍での経歴が長く、宇宙船の船長だったこともある。退役後、アメリカ政府の宇宙開発局で働いており、そのかたわら軍事顧問として宇宙軍の訓練プログラムにも関わっている。彼の経歴には謎が多い。若い頃からずっと軍隊にいたという噂もあれば、大学や大学院の出身だという噂もある。あるいは、元宇宙飛行士だとか、元海軍提督だという噂もあるが、いずれも本当かどうか分からない。
ヴィジランテの組織形態は、通常の警察に近い。ただしヴィジランテのメンバーの多くは元軍人なので、普通の警察官のように規律正しい集団ではないそうだ。彼らは自由気ままに活動しているらしく、普段はほとんど仕事をしていない。一部のメンバーは、ボランティア活動をしているようだ。ヴィジランテの活動資金は主に寄付金によって賄われているため、その寄付者の意向に沿って活動するのだという。ヴィジランテのメンバーは、自由に仕事を選ぶことができる。そのため多くのヴィジランテは、肉屋、俳優、研究者など一般職として活動している。

「サタデーナイトスペシャル」の通称で知られる、安価な材料で組み上げられた低品質の銃がヴィジランテの主な武装である。ヴィジランテたちが使用する武器のほとんどは、アメリカ製ではなく中国製のコピー品だ。ヴィジランテが使用する銃の大半は、中国製またはロシア製である。ヴィジランテは銃だけでなく、爆発物なども使う。ヴィジランテが所持している手榴弾や催涙ガス弾などの小型火器は、安価で入手しやすいものだ。またヴィジランテが好んで使用する銃器は、ライフルよりも拳銃やサブマシンガンである場合が多い。ヴィジランテは拳銃の扱いに長けているようだ。

世間からの評価はおおむね良好で、ヴィジランテの人気は高い。ヴィジランテの実力については賛否両論あるが、ヴィジランテは市民たちの人気取りに利用されているという意見も多い。またヴィジランテの中には、犯罪行為に手を染める者もいて、そういった者はヴィジランテのイメージダウンになっているとも言われている。ヴィジランテの評判が悪いのは、主に無責任なマスコミの報道が原因だという声もある。しかしその一方で、ヴィジランテに対する好意的な意見も存在する。ヴィジランテの活躍を賞賛する人々は、ヴィジランテがアメリカ人にとって必要な存在であると考えているのだ。ヴィジランテのおかげで、アメリカの治安がよくなったという意見もある。またヴィジランテの存在は、アメリカの社会秩序を維持するために必要だと考えられている。実際、アメリカでは凶悪犯罪の発生件数が減少しているそうだ。
こうした肯定的な見方に対して否定的な意見を述べるのは、ヴィジランテの存在に疑問を呈する人々である。彼らはヴィジランテのことを、テロリストの一種だと考えている。ヴィジランテのような自警団が存在すると、アメリカ国民の安全を脅かすことになるのではないかという主張があるのだ。特に、ヴィジランテによるテロの危険性を指摘する人は多い。しかし一方で、ヴィジランテの活動を非難する人も大勢いる。ヴィジランテの行動が行き過ぎれば、アメリカ市民の安全を損なうことになるというわけだ。
もちろんヴィジランテが犯罪行為を行えば、それはヴィジランテ自身の評判を落とす結果になるだろう。ヴィジランテは善良な一般市民だが、犯罪者であることに変わりはないからだ。