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概要

Лезвиеは第四連邦軍が運用していた短距離弾道ミサイル。現在ではほぼ全てが予備装備として保管されている。

開発経緯

第四連邦はナチス・ドイツの敗戦後、ブラックパージと呼ばれるファシスト追放運動を行なった。当時多くのナチス軍人がメキシコに潜伏していたのを、南米に亡命させることを手助けする形で、国内からファシストの影響を取り除いていった。この過程でトロツキー元帥は「ナチスの兵器開発技術を吸収する」ように指示を行い、V2ロケットに基づいた弾道ミサイル「Перехват」を開発した。Перехватはロシア語で「迎撃」の意味であり、これは弾道ミサイル開発を秘匿し、ロケットエンジンの製造開始などの情報について「新型ロケット迎撃機の開発」として欺瞞するためだった。Перехватは初期の弾道弾としては優秀な性能を誇ったが、当時世界各国で活発になりつつあった核開発の状況を鑑みて、核弾頭(この当時の核弾頭は現在の戦術級核弾頭と呼ばれる出力のものである)を搭載可能な短距離弾道ミサイルを開発することが決定された。そして「Лезвие」の名前で開発されたのが本ミサイルである。

能力

Лезвие-A

Лезвие-Aは第四連邦の第二世代弾道ミサイルとして開発された。要求仕様は150kmの射程と、ある程度の精度だった。精度についての妥協がなされたのは、核弾頭を搭載すれば数kmの誤差は問題ないと考えられたからであった。
Лезвие-Aは射程150kmで、半数必中界は3kmほどだった。ロケットエンジンは液体燃料式で、燃料にはケロシンを、酸化剤には硝酸を用いていた。発射の際にはミサイル本体を垂直にした上で燃料を注入し、目標の方角と距離を入力して発射を行うとされていた。この工程にはおよそ1時間が必要であった。燃料注入作業中は完全に脆弱となるため、Лезвие-Aでは洞窟陣地やトラックなどに乗せて運搬を行い、敵に事前に発見されることを防ごうとしていた。燃料を注入してから、90日間は発射が可能だったが、それ以降は燃料を抜いて再び注入しなおす必要があった。発射されたミサイルは高度100kmにまで上昇した後、放物線を描いて目標周辺に向けてマッハ4で突入する。これは、当時の兵器では迎撃が困難なものだった。誘導方式は慣性誘導のみで、命中精度は悪かったが、弾頭に核弾頭や化学弾頭を搭載してこれを補う予定であった。
弾頭のバリエーションとしては、50kt級の核弾頭と、サリンが用意されていた。初期のミサイルであるため、弾頭とミサイル本体は一体のまま突入する形式だった。

Лезвие-B

Лезвие-BはЛезвие-Aの射程と命中精度を改善するために開発された派生型である。主に改善されるべき点として「射程」「精度」が挙げられていたが、さらに可能であれば改善するべき点として、より長期間燃料を入れたまま保管できることが要求された。
Лезвие-Bの射程はЛезвие-Aの150kmから、300kmにまで大幅に延伸されていた。さらに、半数必中界も、3000mから500mにまで大幅に向上していた。燃料は、従来のケロシンよりも燃料タンク内に常温で長期間貯蔵が可能な非対称ジメチルヒドラジンへ、酸化剤は赤煙硝酸へと変更されていた。弾頭としては、従来の核弾頭とサリン弾頭に加え、より防護が困難なVXやマスタードガス、ソマンなどの弾頭や、通常の1000kg高性能爆薬を搭載することも可能だった。

Лезвие-C

Лезвие-CはЛезвие-Bをベースに精密攻撃能力を大幅に改良したものである。
従来のЛезвиеシリーズでは慣性航法装置のみが誘導に用いられていた。Лезвие-Cでは、中間誘導に慣性航法装置を、終末誘導にレーダー画像照合を採用、搭載するシーカーによって、事前に入力された地形と照合することでその命中精度を大幅に高めた。半数必中界はおよそ50mとされている。また、より迎撃を困難なものとするため、従来の弾頭とミサイル本体が一体の形式から、これが分離して別々に飛翔する形式へと変化した。弾頭バリエーションとしては、従来のものに加え、炭疽菌、天然痘、ペスト、ボツリヌス菌などの生物兵器や、2000個の対人/対装甲クラスター弾を搭載可能になっている。

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