架空国家を作ろうの1.1世界線です

概要

 社会主義者倶楽部は、ガルマニア大陸帝国の政治団体である。この団体はガルマニア唯一の、社会主義を掲げる合法的な政治勢力であり、帝国内における社会的、経済的な不平等や貧困の是正を求めていることが特徴である。ガルマニア共産党が2015年に制定された反国家思想鎮圧法によって解散された後、同法の撤回と共に社会主義団体として再建された。社会主義者倶楽部は、帝国内の労働者や貧困層を中心に支持を集めており、主な活動はストライキやデモ、政治集会などの組織化となっている。彼らは、帝国内における生産手段や資源の国有化を主張しており、また、労働者の権利の確立や社会保障制度の整備などの改革を求めている。また社会主義者倶楽部は、帝国内の専制主義に対しても一定の改革が必要との姿勢を示している。彼らは、帝国内の政治的な自由や民主主義の尊重を求めており、一党独裁体制や検閲制度などの専制政治に反対している。
 しかし、社会主義者倶楽部は、帝国内の保守的な政治勢力からの強い反発を受けている。彼らは、社会主義の思想や主張が帝国内の秩序や安定を脅かすものであるという考え方を持っており、この団体に対する弾圧や排除を進めている。一方で、君主制に対する妥協によって、国内のより急進左派的な勢力からは「ままごと社会主義」と非難されることもある。そのため社会主義者倶楽部の、帝国内における政治的な影響力は限られている。

主要人物

 社会主義者倶楽部の書記長を務めるのは、サムエル・クビノ。50代の男性で、ガルマニア共産党で副書記長を務めていた筋金入りの社会主義者である。彼は社会主義者倶楽部唯一の本物の社会主義者として知られる。副書記長はエステール・カストリージョ。下級貴族の次女で、大学でレーニンについて研究している。「革命的」を口癖に積極的にデモなどを組織しているが、家で貴族として豊かな暮らしをおくっているため、社会主義者倶楽部が「ままごと社会主義」と非難される時によく槍玉にあがる。社会主義者の人名や歴史的できごとの知識は一級品だが、理論への理解度は低い。
 会計はロベルト・クエスタ。鉄道会社の御曹司で、冷静かつ粘り強い性格を持つ。大学では経営学を専攻し、父を助け企業経営に携わってきた経験も持つ。財政面において倶楽部の運営に尽力し、公正で透明性の高い会計処理を行っている。また、地方自治体の財政改革や地域活性化にも関心があり、積極的に提言している。党の準軍事組織「紅色連隊」の隊長を務めるのは、ホアキン・トルエバ。地主の息子で、スポーツ射撃の全国大会で3位の腕前を持つ。もちろん実戦経験は無く、エステールと並ぶ「ままごと社会主義」の代表格と言われる。紅色連隊は事実上のスポーツ射撃クラブと化している。

ままごと社会主義

 ガルマニア国内外の左派が、社会主義者倶楽部を非難するときによく使用する言葉が「ままごと社会主義」である。社会主義者倶楽部は、ガルマニア唯一の合法的社会主義団体であるが、合法と認められるために極めて体制妥協的な団体となっている。ガルマニア政府は同団体を、労働者層の不満を吸収するための体制補完的、穏健的な団体と位置づけている。デモや集会は全て政府の承認のもと開催され、申請した活動のうち承認が下りるのは6割程度だという。また社会主義者倶楽部の構成員の多くは、貴族やブルジョワの子弟である大学生で、彼らは社会主義への興味関心は弱くないものの本気で社会主義国家を建設しようという意思がどれほどあるかは疑わしいと言われている。
 本格的な社会主義団体だったガルマニア共産党が解散させられたあと、その元メンバーは二つに分かれた。海外へ亡命し社会主義革命を追求する一派と、体制と妥協して存続を図ろうという一派である。後者の一派に、社会主義に興味を抱く学生を加えて設立されたのが社会主義者倶楽部なのだ。彼らの考えは、「実現可能性の低い社会主義革命にこだわって政府に潰されるより、法の範囲内で地道に活動するほうが効果的だ」というもの。実際、ままごとと批判されながらも、デモやストライキは一定の成果をあげ、社会主義者倶楽部が主導したいくつかのストライキは賃上げに成功している。

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