架空国家を作ろう　第1.1世界線

大神国では大逆事件で大東亜に圧倒されようとする中、秘密裏に核爆弾開発計画を進行させていた。開発計画自体は1935年から始まっていたが、大逆事件発生で完成時に大京に落下させることを目的に核開発を加速させていた。
そのような中、1945年になると核実験の必要性が見えてくる段階まで開発は終了し、核実験場の選定を行うことになった。当時の核開発部門の責任者である三安久恒(死後従4位正に叙位)が核開発実験場として新疆北部の当該地域を進言し、この場所に建設が決まった。この場所に建設が決まった理由は数個あるとされるが「この場所が山陰によって風が遮られ有毒物質が大神国へ届かないこと」、「新疆中央部は人の居住が極端に少ないこと」、「大陸性気候により気温の年較差が激しいので様々な条件下で実験ができる」、「湖畔があり豊富な水源があり非常時のための冷却水を確保できる」というこの4つが主な理由として考えられている。
1945年7月頃から特高警察と第190工兵連隊によって新疆強制収容所に収容されていた「反核分子」による強制労働により実験施設や緊急避難施設、滑走路などが作成された。
1947年に大神国最初の核爆弾である「NB-0001」の核実験を実施することが決まった。このため1946年前半から周辺に市街地を模した街を建設するとともに観測施設が建設された。1947年6月の安定する時期に核実験を行うことが決まった。
まず最初に当時の太政大臣から旧陸軍第102兵器廠に以下の命令が達せられた。

訓練命令第12300号 宛先:第15軍管区第102兵器廠 送信元:太政大臣 以下の内容について実施をすること。 1,新型核弾頭の作成に伴う核実験 2,汚染を監視観測すること。 以上

次に以下のように詳細命令が発せられた。

訓練命令第12300号補 宛先:第15軍管区第102兵器廠 送信元:太政大臣府特務開発部命令 訓練命令第12300号については以下のような補完を行う。 1,当該爆弾の破裂が環境に与える影響を調査するため 放射線調査 生じる熱の調査 風速等の調査 人体に与える影響を調査するため被検体を等間隔に配置すること その他第102兵器廠部長が必要と認める実験 以上

これによって大まかな実験の内容が確定した。このため20人の強制収容者と観測設備が設置されたのである。最後に勅令で核実験の実施命令がくだされ、核実験の実施が確定した。1947年5月30日に新疆核実験場に核兵器が持ち込まれ翌日には設置された。6月2日午後11時に緊急勅令が発せられ、核兵器の使用が許可された。
6月2日午前11時30分に安全装置となっていた無線起爆装置のコードAが挿入された。次に爆縮装置と電源装置をつなぐコードBが挿入され、ボタンの押下でいつでも起爆できるように調整された。最後にボタンのロックが11時55分に解除された。
12時00分に第102兵器廠隊長が起爆ボタンを押下して起爆した。この核実験は大神国初の核実験であるだけでなく大神国が史上2カ国目の核実験を成功させた国となり、ユーラシアとアジアで初めて核実験を成功させた国となった。
このあと、大神国はをして史上2カ国目の核兵器を実戦仕様した国ともなった。
一方で1960年の中華撤退で解体された大神国陸軍は大神国陸上自衛部に改組され、また新疆地区も大東亜の領土となったため自由なアクセスが不可能になったが、大東亜との協定によって新疆核実験場は共同利用地域となった。このため大東亜も核実験を幾度となく行い1970年4月20日に中華圏で実施された出力が最大の核実験が実施された。