神四戦争
最終更新：
kingzeputozeta 2021年05月17日(月) 23:08:59履歴
神四戦争 | |
|---|---|
 | |
| マダガスカル沖にて、SAMによって敵誘導弾を迎撃するMD-01型巡洋艦 | |
| 時:2020年11月9日~ | |
| 場所:中米、南太平洋、インド洋 | |
| 戦争:マダガスカル戦争? | |
| 結果: | |
| 交戦勢力 | |
| 夜去ノ狼尊大神国 | 第四インターナショナル連邦共和国 |
| 指揮官 | |
| 水無月園雄陸軍総参謀 | バルタザール・グランディーン サンジョルディ・エスカラバーニョ コンスタンティン・デ・エルモシーリョ |
| 兵数 | |
| 大神国軍68万人 | 第四連邦軍57万人 |
| 死傷者 | |
概要 
神四戦争とは、夜去ノ狼尊大神国(以下、大神国)と第四インターナショナル連邦共和国(以下、第四連邦)の間に起きた戦争。第二次世界大戦以降初めて起きた世界規模の戦争であり、第二次世界大戦以降初めて核爆弾が実戦で使用された戦争であり人類史上初めて水素爆弾が実戦で使用された戦争である。
経緯
背景
大神国はモンゴル、ニュージーランド、ナイジェリアに領土をもつ世界規模の大国であり、強力な軍を保有して「世界の警察」を自称していた。マダガスカル戦争?において、第四連邦がマダガスカル社会主義共和国を軍事支援することを明らかにして以来、サウスアフリカ連邦共和国を支持する大神国と、マダガスカル社会主義共和国を支持する第四連邦は対立を深めていた。マダガスカル軍は第四軍から徹底的な訓練を施され、途上国の軍隊を上回る規模の装備を保有しており、サウスアフリカ連邦共和国との内戦は予想以上に長引いていた。第四連邦がこの地域に潜水艦部隊を派遣することを表明して以来、大神国はミサイル艇部隊によるマダガスカル近海の封鎖活動を実施しており、両国は一触即発の状態となっていた。
HHMS-34号事件
11月7日、第四連邦海軍のMD-05駆逐艦DD-44はマダガスカルのEEZを哨戒中、レーダーに不審な船舶が写っているのを確認した。この日DD-44の無線機は故障しており(のちに判明)、DD-44から不審船舶への再三にわたる警告は全てノイズによって聞き取れない状態になっていた。この不審船舶の正体はマダガスカル社会主義共和国のEEZを移動中だった大神国海軍のHHMS-34ミサイルコルベットであった。DD-44はマダガスカル領海に侵入を続ける*1HHMS-34に対し、KPR-600対艦ミサイルを発射した。HHMS-34はチャフを展開、さらに積載武装によって迎撃を行なったが、極超音速ミサイルKPR-600は弾幕を掻い潜ってHHMS-34に着弾、HHMS-34はダメージコントロールを試みたが、2発目のKPR-600によって完全に船体を破壊された。結果としてHHMS-34の乗員のうち15名が死亡した。
事件後の両国政府の対応
大神国政府は「HHMS-34の位置情報によると、あくまでマダガスカル社会主義共和国への領海線からは約12海里を喜望峰方面に航行しており、指摘には当たらない。」「一方的な誤解からミサイルを発射し、わが方の武官15名を犠牲にした第四海軍の罪は重い。」として第四連邦政府に抗議した。一方第四連邦政府は「我が国は貴国の艦艇がマダガスカル社会主義国領海に侵入したことをレーダーと早期警戒ヘリによって確認している。貴国の行動はマダガスカルの主権を侵害するもので、我が国としては容認できない。」と公表、また大神国が「レーダーの記録の開示」を要求したが第四連邦は「軍事機密であり、公開は不可能だ。」として拒否した。
DD-28撃沈事件
11月8日、前日のHHMS-34号事件もあってマダガスカル海域が緊張する中、哨戒任務中だった第四連邦海軍のDD-28ミサイル駆逐艦はマダガスカルEEZ内で軍事活動中の大神国海軍艦艇を全て把握するように命令を受けた。また、大神国側も前日の事件を受け「国家安全保障命第334号」を発令。HHMS-34の救助活動とともに空母艦隊や揚陸艦隊をマダガスカルEEZ内に派遣し、第四軍とマダガスカルへの監視を強めていた。第四軍の所属駆逐艦であるDD-28駆逐艦は哨戒活動中、マダガスカルEEZ内部にHHMS-34の同型艦とみられるコルベット3隻が侵入するのを確認、同地域に急行した。これ以降の経過については、両国政府で主張が分かれるところであるが*2、結果として大神国海軍所属の汎用作戦艦は24式対艦誘導墳進弾を4発発射、DD-28を撃沈した。付近を同じく哨戒中だったBes-15無人偵察機からの情報で、「DD-28」が消失したことを確認したマダガスカル派遣艦隊はDD-35とDD-39を派遣、レーダーの消失した海域での調査を行い、4時間後にDD-28の残骸を確認した。
事件後の両国政府の対応
第四連邦政府は「我が国の艦艇のブラックボックスを調査した結果、火器管制レーダーを照射したなどという事実はなかった。」「火器管制レーダーの照射は大神国の捏造であり、到底許されるべきではない。」として抗議、一方大神国政府は「火器管制レーダー照射の探知音」を公開した(この音源の真偽は不明である)。第四連邦の国防人民委員部の内部では「大神国に対して強硬策をとるべし」の意見が強く、その日の夜には「大神国の今回の行動について我々は協議を行い、今後も大神国から我が国への攻撃的な行動が続けられる可能性があると判断した。我が国の友邦と我が国の人民を保護するため、第三種戦時体制の発令を実施する。」と公表した。一方、大神国政府内では「現在の第四との関係を維持すべき」との意見が多くあり外交的な見地から「火器管制レーダーの照射音」との動画を動画投稿サイト「Youtube」に公開した。これは大神国においては異例なことであった。
動画ファイルへのリンク
上:大神国政府が発表した「火器管制レーダー照射の探知音」
動画ファイルへのリンク
上:大神国政府が発表した「火器管制レーダー照射の探知音」
経過
開戦
第四連邦は上記のような経緯から2020年11月09日「第四連邦国防人民委員部発表」として「我が国は大神国と戦闘状態に入った。全ての国民が聖なる革命の偉業を防衛するための主体的な戦闘に従事することを強く望む。」との声明を発表した。これを受け大神国は緊急御前会議を開会し、「天皇陛下詔敕第二萬三千六千五百號(天皇院布告六萬三千五百號)」として「第四連邦ガ發シタ我ガ誇リ高キ神國二對スル宣戰ノ布告ヲ受理シ、直チニ臨戰態勢二移行スルコトヲ我ガ國ノ勇猛果敢ナル將兵諸君二達スル。國際條約ノ範圍ニオイテ一切ノ手段ヲ盡クシ遺算ナカラムコトヲ期セヨ。」との声明を発表した。これをもって両国間は戦争体制に突入した。
ティフアナ市無差別爆撃
第四連邦との関係悪化にあたり大神国はKBｰ22ステルス爆撃機64機*3を第四連邦と米国の国境にある都市ティフアナへの無差別爆撃を任務として出動させ、(鴉作戦)空戦隊参謀本部の命が下りると直ちに爆撃を開始できる状態を保ち太平洋上空で待機させていた。この爆撃編隊は本来国際条約で禁じられているはずのクラスター爆弾や焼夷弾を多数搭載していた(大神国側は否定している)。その後の大神国の宣戦布告後すぐ、同市に絨毯爆撃による無差別爆撃を開始した。これにより同市の住民130万人の約1割である17万人の住民が犠牲となった。この事件をうけ第四連邦政府は「大神国の行動は戦時国際法を無視した極めて残忍かつ残虐な行為」と批判した。一方第四連邦国内では「S-500重SAMの能力から計算して、ティフアナ上空に飛来した戦略爆撃機部隊の迎撃は容易だったはずだ」との見方が強く、中には「大神国の残虐な行動を国際社会に報道することで国際世論を味方につけようと目論んだのではないか」とする専門家もいた*4。
ラゴス市街地へのミサイル攻撃
ティファナ市無差別爆撃を受け第四連邦国内の大神国への感情は最悪となった。第四連邦のグランディーン国家主席は大神国への報復を行うように海軍と戦略軍に指示、ペルシャ湾に駐留していた戦略原潜及びキューバに駐留していたICBM部隊は大神国植ナイジェリア領の第二の都市であるラゴスに猛烈な攻撃を行った。大神国及びナイジェリア民族軍は艦船及び地上配備型SAMによって迎撃を試み、多数のミサイルを撃墜したが500発を超える極超音速滑空弾頭がラゴス中心部及び港湾施設付近に着弾し約27万人(現在調査中)の市民が犠牲となった。また、ラゴスの高層ビル街はことごとく破壊され、港湾施設も大打撃を被った。大神国はこの攻撃を受けて「第四連邦は無差別的に無辜の市民を殺害した。その罪は非常に重い。我が国はこれを忘れることなく必ず報復する。」と発表した。第四連邦軍はこの攻撃にサリンなどの毒ガスを搭載した化学弾頭を使用したとも言われている。
ニュージーランド(大神島)地方の占領と守備軍玉砕
ニュージーランド周辺海域に集結していた新鋭航空母艦RAC-04型を中核とする第四連邦艦隊は司令部からの命令を受けて「巨星」作戦を発動した。大神国海軍の中心部だった北島衛戍地と付近の軍事施設からは守備隊(2個総合方面団と34個水雷戦隊)を残し多くの艦艇が世界中の海へ派遣されており、手薄となっていた。そんな中、第四連邦軍の艦隊は北島から沖合1500kmにまで接近、UAVによる攻撃によって大神軍のSAM陣地を露わにするとステルス攻撃機によって波状攻撃を加えてレーダーサイトを破壊、さらに艦隊から発射された巡航ミサイルによって軍基地を猛爆撃し、その上で攻撃機の大群であらゆる航空基地を空爆した。これら一連の猛攻撃によって北島の大神国の航空戦力の多くは発進前に壊滅させられ、司令部と各部隊の通信も電子戦機仕様のBes-15無人偵察機によるジャミングなどで不通となった。満を辞して第四連邦軍は北島北部オークランド近郊に上陸。大神島地方の守備隊は徹底抗戦するも、大神島に駐屯していた多くの主力部隊を来るべきカリブ海やキューバに派遣しており圧倒的な戦力差を前に、彼我戦力差1対5を覆すことはならず同守備隊総司令官の波切彩芽中将の自殺をもって同守備隊は玉砕。ニュージーランドには第四連邦の国旗が翻ることとなった。当該事件は大神国の陸戦部隊が誕生して以来初めて経験する敗北であり玉砕であった。
キューバへの大神国による上陸
一方大神国は、「鳳作戦」をもって2個揚陸艦隊と1個水雷戦隊をカリブ海に派遣していた。第四連邦軍のカリブ軍管区のレーダーサイトは12月10日に行われた大神国海軍による空襲によって破壊されており、復旧の途上にあった。12月12日10時56分(神国時間)、大神国軍陸戦隊がキューバ本島に相次いで襲撃、上陸を開始した。カリブ軍管区司令部は司令部のバハマから徹底抗戦を指示したものの、大神国陸戦隊の動きは素早く、同日12時にはグアンタナモ湾を防衛していた1個狙撃兵大隊が壊滅、大神軍陸戦隊はグアンタナモ湾に停泊していた第3水上打撃群を武装解除した。その後第四連邦軍の即応部隊である4個自動車化狙撃兵旅団が到着し足止めを試みたが、大神国陸戦隊の機甲部隊はこの防衛戦を損害を蒙りながらも突破、16日にはバハマ方面へ住民の抵抗に遭いながらも進軍した。しかし大神軍はカリブ海へ接近する第四軍の大規模艦隊を戦術衛星により察知したことから、大神軍は米軍にグアンタナモとその一帯の占領地域を48時間限りで譲渡し、大神国海軍は大西洋に展開していた艦艇をカリブ海に集結させ始めた。第四連邦国防人民委員部では「この状況で米国と開戦するのは自殺行為だ」との見方が強く、結果としてキューバ東部は米軍によって占領されることとなった。
キューバ沖海戦(カリブ海の決戦)
第四連邦国防人民委員部は「あらゆる戦力によってカリブ海を跋扈する敵艦隊を撃滅すべし」との命令を受けていた。第四連邦海軍は12月15日、大西洋艦隊に「クリスマス作戦」を指示。第四連邦軍の大艦隊が各地を出港した。この動きを察知した大神国軍も「霧島作戦」の実行を指示。大神島地方以外の太平洋の警備を担当する「第6太平洋艦隊」を封鎖活動を行っていたマゼラン海峡から転身させ、さらに地中海からも複数の水雷戦隊を呼び寄せ、実にその海上戦力の3/4をカリブ海へと集結させていた。第四連邦海軍の「接近阻止ドクトリン」は米海軍の空母打撃部隊を対象にしたもので、小型艦艇の大群からなる大神国艦隊には効果がなく、これらの小型艦艇がキューバ東部で補給を行うことを許してしまった。12月25日、第四連邦艦隊のDD-47ミサイル駆逐艦所属のPTV-88早期警戒ヘリが大神国海軍の大艦隊を発見した。その後第四連邦艦隊はKPR-600極超音速対艦ミサイルやKPR-400重対艦ミサイルで攻撃を開始、大神国の先鋒部隊に大打撃を与えるが、その後大神国の主力艦隊が集結すると反撃を開始、圧倒的な物量や技術の前には敵わず、第四連邦の艦隊は敗走した。海戦の終盤、第四連邦軍のメキシコ本土の地対艦ミサイル部隊が核弾頭を搭載した対艦弾道ミサイルを使用したが、大神国艦隊に迎撃された。
| 大神国側 | 第四連邦側 |
|---|---|
| 夜去型特大型空母：1隻 金剛型航空機搭載型揚陸艦：2隻 南大神型軽空母：4隻 晴風型ミサイル駆逐艦：20隻 波風型ミサイルフリゲート：25隻 猿島型汎用作戦艦：30隻 �嵯森眤�戦闘艇：13隻 第十四太平洋混成水雷戦隊 猿島型汎用作戦艦：3隻 �嵯森眤�戦闘艇：6隻 | 第一航空打撃群(母港:ベラクルス) RAC-02型航空母艦1隻 MD-04型ミサイル駆逐艦4隻 第二航空打撃群(母港:グアンタナモ) RAC-02型航空母艦1隻 MD-04型ミサイル駆逐艦4隻 第六航空打撃群(母校:ベラクルス) RAC-04型航空母艦1隻 MC-02型ミサイル巡洋艦2隻 MC-01型ミサイル巡洋艦2隻 第一水上打撃群(母港:シウダードマルクス) MC-03型ミサイル巡洋艦1隻 MD-05型ミサイル駆逐艦2隻 第九水上打撃群(母港:ベラクルス) MD-04型ミサイル駆逐艦2隻 MD-03型ミサイル駆逐艦3隻 第十二水上打撃群(母港:ハバナ) MD-04型ミサイル駆逐艦2隻 MD-03型ミサイル駆逐艦3隻 |
| 参加総数189隻 | |
核戦争へ
キューバ沖海戦での敗戦を受けて第四連邦は「第一種戦時体制」を発令した。第四連邦史上初となる第一種戦時体制の発令であった。直後、大神国は「第四種警戒態勢」(事実上の総力戦令)を発表、両国は総力戦へと突入しつつあった。第四連邦海軍の第304戦略砲兵旅団はГеркулес大陸間弾道ミサイルによって大神国領カラコルムへ核攻撃を行い、6発の極超音速滑空弾頭に詰め込まれた1Mtクラスの水素爆弾が次々と炸裂、カラコルムは焦土と化し、200万人以上が死亡した。大神国政府は「月美兎(カラコロム)に敵の弾道ミサイルが着弾し無念にも多くの国民が殉じた。心より哀悼の意を示すとともに大神国は如何なる状態になろうと決して屈することは無いことをここに改めて宣言する。」と報道、その日の夜に大神国軍の戦略原潜及び第六戦略野戦特科隊は戦略弾道ミサイル「八咫烏」によりメキシコシティ郊外テスココに核攻撃を実施した。メキシコシティには冷戦時代から地下鉄網が核シェルターの代用として張り巡らされており、また各家庭にも核シェルターが設置されていた。緊急避難によって多くの市民は難を逃れたものの390万人が死亡し、また地上施設の大半が消滅した。
停戦
これ以上核の撃ち合いが行われれば両国はもはや人の住める土地ではなくなることは明らかであった。地上兵力と航空戦力、そして核戦力に関しては第四連邦がやや優勢ではあったが、海上戦力では大神国が圧倒的優勢であり、この戦争の泥沼化は確実だった。シウダードトロツキーの第四連邦臨時政府は大神国と水面下で停戦交渉を開始した。大神国でも同じような思惑が働き、1月2日、両国は停戦合意した。
コメントをかく