最終更新: kingzeputozeta 2023年03月21日(火) 18:06:58履歴
運用 | 1961年〜 |
重量 | 2250kg |
弾頭 | 500kg徹甲榴弾 |
推進機関 | 固体燃料ロケット(ブースター) 液体燃料ロケット(サステナー) |
射程 | 40km |
飛翔速度 | マッハ0.9 |
誘導方式 | 慣性航法(中途誘導)、アクティブレーダー誘導(終末誘導) |
発射重量はおよそ2250kgで、主にコルベットに搭載される。推進機関はP-15と同様の構成となっており、ブースターには固体燃料ロケットを、サステナーには液体燃料ロケットを採用している。最大射程はおよそ40kmである。ブースターによって高度150mまで上昇した後、サステナーによって高度150~300m付近をマッハ0.9で巡航する。高度は気圧高度計を用いて維持されるため、100m以下の高度を飛翔することはできない。巡航中は敵艦の大まかな未来位置に向けて飛翔し、目標まで10km付近になると先端部のアクティブレーダー誘導装置を起動、最もシグネチャの大きな艦艇に向かってダイブして突入する。弾頭は500kgの徹甲榴弾で、命中すれば大半の艦船にとって致命的な一撃となる。
運用 | 1976年〜 |
重量 | 2500kg |
弾頭 | 500kg徹甲榴弾 |
推進機関 | 固体燃料ロケット(ブースター)、液体燃料ロケット(サステナー) |
射程 | 80km |
飛翔速度 | マッハ0.9 |
誘導方式 | 慣性航法(中途誘導)、アクティブレーダー誘導+赤外線誘導(終末誘導) |
発射重量はおよそ2500kgで、MBS-61艦対艦ミサイルと寸法はさほど変わらないため、MBS-61艦対艦ミサイルを搭載していた艦船に対しては簡単な改装を施すことで容易に換装することが可能である。推進機関はMBS-61と同様の構成で、固体燃料ロケットのブースターと液体燃料ロケットのサステナーを備えるが、ロケットモーターの性能が大幅に向上しており、最大射程はMBS-61艦対艦ミサイルのおよそ倍にあたる80kmにも達する。また、高度計が気圧高度計から電波高度計に変更されたことで、MBS-72艦対艦ミサイルは高度25~50m付近を巡航できる。巡航速度はMBS-61と同様、マッハ0.9とされている。誘導装置としては従来のアクティブレーダー誘導装置に加え赤外線誘導装置を搭載しており、電波妨害を受けてもある程度抗堪することができる。弾頭は500kgの徹甲榴弾で、命中すれば大半の艦船にとって致命的な一撃となる。
運用 | 1984年〜 |
重量 | 600kg |
弾頭 | 150kg半徹甲榴弾 |
推進機関 | 固体燃料ロケット(ブースター)、固体燃料ロケット(サステナー) |
射程 | 40km |
飛翔速度 | マッハ0.9 |
誘導方式 | 慣性航法(中途誘導)、アクティブレーダー誘導(終末誘導) |
発射重量はおよそ600kgで、従来のMBS-72艦対艦ミサイルと比較するとかなり小型化されている。推進機関は、ブースター、サステナー共に固体燃料ロケットとなっており、最大飛翔速度はマッハ0.9、最大射程はおよそ40kmである。第四インターナショナル連邦共和国の艦対艦ミサイルとして初めて、超低空飛行能力を持つシースキマー型の対艦ミサイルとなっており、従来より高性能な電波高度計によって高度10~15m付近を敵艦の大まかな未来位置に向けて巡航し、その後目標まで15km付近になると先端部のアクティブレーダー誘導装置を起動、高度を5~10m付近まで下げて突入する。アクティブレーダー誘導装置の信頼性や抗妨害性が向上したため、赤外線誘導装置は省略された他、弾頭も従来のMBS-72艦対艦ミサイルの3分の1以下のサイズの150kgの半徹甲榴弾となっている。
運用 | 1987年〜(MBS-87A) 1996年〜(MBS-87B) |
重量 | 600kg |
弾頭 | 150kg半徹甲榴弾 |
推進機関 | 固体燃料ロケット(ブースター)、ターボジェットエンジン(サステナー) |
射程 | 150km |
飛翔速度 | マッハ0.9 |
誘導方式 | 慣性航法(中途誘導)、アクティブレーダー誘導(終末誘導) (MBS-87A) 慣性航法+衛星航法+データリンク(中途誘導)、アクティブレーダー誘導(終末誘導) (MBS-87B) |
発射重量はおよそ600kgで、MBS-83艦対艦ミサイルとほとんど同サイズである。推進機関は、ブースターが固体燃料ロケット、サステナーがターボジェットエンジンとなっており、最大飛翔速度はマッハ0.9、最大射程はおよそ150kmである。MBS-83と同様、電波高度計による超低空飛行能力を持つシースキマー型の対艦ミサイルとなっており、慣性航法装置により高度10~15m付近を敵艦の大まかな未来位置に向けて巡航し、その後目標まで15km付近になると先端部のアクティブレーダー誘導装置を起動、高度を5~10m付近まで下げて突入する。突入時は、敵の近接防空火器の射撃を回避するため、ホップアップやS字機動を行う。弾頭はMBS-83と同様、150kgの半徹甲榴弾である。
改良型のMBS-87Bでは、中途誘導装置として、従来の慣性航法装置に加え、衛星航法装置とデータリンク装置が追加されており、この複合自動航法装置により、中間誘導の精度が大幅に向上した他、攻撃目標の再設定や同時弾着といった高度な機能に対応した。
MBS-87艦対艦ミサイルをベースに、トラックに搭載して地上発射型としたMTS-88地対艦ミサイル、固体燃料ロケットブースターを省略して空中発射型としたMAS-91空対艦ミサイルおよびMAS-91の誘導方式を変更したMAS-93空対艦ミサイル、専用のカプセルに格納し魚雷発射管からの発射に対応したMSS-89水中発射対艦ミサイルなどが開発されている。
運用 | 1998年〜 |
重量 | 1750kg |
弾頭 | 150kg高性能炸薬榴弾 |
推進機関 | 固体燃料ロケット(ブースター)、ターボファンエンジン(サステナー)、固体燃料ロケット(攻撃用ブースター) |
射程 | 500km |
飛翔速度 | マッハ0.9(巡航時) マッハ2.5(敵艦突入時) |
誘導方式 | 慣性航法+衛星航法+パッシブレーダー誘導+データリンク(中途誘導)、アクティブレーダー誘導+パッシブレーダー誘導(終末誘導) |
発射重量はおよそ1750kgで、MBS-90艦対地ミサイルと比較すると全長が1m程度長くなっている。推進機関は、ブースターが固体燃料ロケット、サステナーがターボファンエンジンとなっている。最大飛翔速度は、巡航時はマッハ0.9、敵艦突入時はマッハ2.5である。データリンクの支援を受けられる理想的な条件であれば、最大600~700kmの射程を発揮できる。ミサイルは発射された後、高度10~15m付近を慣性航法と衛星航法によって巡航、続いて、アクティブレーダー誘導装置とパッシブレーダー誘導装置を組み合わせ、高度1000m付近を蛇行しながら敵艦を捜索する。データリンクの支援を受ける場合は蛇行による敵艦の捜索は必要ない。敵艦を捕捉した後は、超低空飛行に移行、捕捉した大まかな敵艦の位置に向け飛翔し、目標まで20km付近になると先端部のアクティブレーダー誘導装置を起動、高度を5~10m付近まで下げて突入する。弾頭部は固体燃料ロケットブースターを備えた150kgの高性能炸薬弾頭で、敵艦の手前20km付近で切り離され、固体燃料ロケットによってマッハ2.5に加速、高GのS字機動を行いながら突入する。
MBS-96艦対艦ミサイルをベースに、トラックに搭載して地上発射型としたMTS-96地対艦ミサイル、固体燃料ロケットブースターを省略して空中発射型としたMAS-97空対艦ミサイル、専用のカプセルに格納し魚雷発射管からの発射に対応したMSS-98水中発射対艦ミサイルなどが開発されている。
運用 | 2004年〜 |
重量 | 1500kg |
弾頭 | 150kg高性能炸薬榴弾 |
推進機関 | インテグラル・ロケット・ラムジェットエンジン |
射程 | 300km |
飛翔速度 | マッハ3(高度15000m) |
誘導方式 | 慣性航法+衛星航法+データリンク(中途誘導)、アクティブレーダー誘導+パッシブレーダー誘導(終末誘導) |
発射重量はおよそ1500kgである。推進機関としては、インテグラル・ロケット・ラムジェットエンジンを採用している。これは、ラムジェットエンジンの燃焼室とノズルに固体燃料を充填しておいてこれをブースターとして利用する形式であり、外部に固体燃料ロケットブースターを取り付ける方式と比較すると、ペイロードあたりのミサイルのサイズを小型化することが可能となる。ミサイルはロケットモーターによってマッハ2まで加速した後、ラムジェットエンジンを始動、マッハ3以上の速度で高度15000m付近を巡航する。最大射程はおよそ300kmである。中途誘導装置としては、慣性航法装置と衛星航法装置とデータリンク装置を組み合わせた自動航法装置を備える。終末誘導装置としては、アクティブレーダー誘導装置とパッシブレーダー誘導装置を備えており、HOJ機能(妨害源誘導機能)も備えている。弾頭は150kgの高性能炸薬弾頭で、これにミサイル自体の運動エネルギーやラムジェットエンジンの残存燃料への引火が加わることで、敵艦に対し致命的なダメージを与える。敵艦の真上から急降下して突入する飛翔パターンと、敵艦まで数十kmまで接近した後に高度10m付近での超低空飛行に移行する飛翔パターンを選択でき、後者では敵の近接防空火器の射撃を回避するため、突入直前にホップアップやS字機動を行う。
MBS-03艦対艦ミサイルをベースに、トラックに搭載して地上発射型としたMTS-03地対艦ミサイル、空中発射型としたMAS-04空対艦ミサイル、専用のカプセルに格納し魚雷発射管からの発射に対応したMSS-06水中発射対艦ミサイルなどが開発されている。
運用 | 2010年〜 |
重量 | 500kg |
弾頭 | 150kg半徹甲榴弾 |
推進機関 | 固体燃料ロケット(ブースター)、ターボファンエンジン(サステナー) |
射程 | 250km(シースキミング時)、600km(高高度飛翔時) |
飛翔速度 | マッハ0.9 |
誘導方式 | 慣性航法+衛星航法+電波地形照合+データリンク(中途誘導)、アクティブレーダー誘導+パッシブレーダー誘導+赤外線イメージ誘導(終末誘導) |
発射重量はおよそ500kgで、MBS-87B艦対艦ミサイルよりもやや軽量となっている。推進機関は、ブースターが固体燃料ロケット、サステナーがターボファンエンジンとなっている。最大飛翔速度はマッハ0.9、最大射程はシースキミング時で250km、高高度飛翔時には650kmに達する。弾体は軽量化のため炭素繊維複合材を多用して製造されており、ステルス性を高めるため外部は電波吸収性の塗料でコーティングされている。誘導装置は従来のMBS-87Bより高性能となっている。中途誘導装置としては、従来のMBS-87B艦対艦ミサイルが慣性航法装置と衛星航法装置とデータリンク装置を組み合わせた自動航法装置を利用していたのに対し、MBS-09艦対艦ミサイルでは、電波地形照合装置が追加されており、内陸部や沿岸部の複雑な地形での匍匐飛行にも対応する。飛翔経路上に最大256か所の中継点を設置して高度な航法を行うことも可能で、従来より高精度の同時弾着を実現する。終末誘導装置としては、従来のアクティブレーダー誘導装置に加え、パッシブレーダー誘導装置と赤外線イメージ誘導装置を備えている。通常はパッシブレーダー誘導装置と赤外線画像誘導装置のみで敵艦を捕捉し、自分からは電波を出さないため、敵艦の逆探システムなどによる探知を困難なものにしている。アクティブレーダー誘導装置は、悪天候時などにパッシブレーダー誘導装置や赤外線画像誘導装置を補うために使用される。敵艦に突入する際には、近接防空火器の射撃を回避するため、バンク角を取って複雑な乱数機動を行う。赤外線イメージ誘導装置によって、敵艦の艦影を識別し、艦橋などの重要部分に向けて突入することが可能となっている。弾頭は150kgの半徹甲榴弾で、信管は空洞探知能力を有し、敵艦の船体を貫通後内部で起爆する。
MBS-09艦対艦ミサイルをベースに、トラックに搭載して地上発射型としたMTS-09地対艦ミサイル、固体燃料ロケットブースターを省略して空中発射型としたMAS-09空対艦ミサイル、専用のカプセルに格納し魚雷発射管からの発射に対応したMSS-09水中発射対艦ミサイルなどが開発されている。
運用 | 2011年〜 |
重量 | 1500kg |
弾頭 | 350kg半徹甲榴弾(MBS-10A) 350kg成形炸薬弾(MBS-10B) 多目的クラスター子弾120個(MBS-10C) 30~250kt威力可変型熱核弾頭(MBS-10D) |
推進機関 | 固体燃料ロケット(ブースター)、ターボファンエンジン(サステナー) |
射程 | 2500km以上 |
飛翔速度 | マッハ0.9 |
誘導方式 | 慣性航法+衛星航法+電波地形照合+データリンク(中途誘導)、アクティブレーダー誘導+パッシブレーダー誘導+赤外線イメージ誘導(終末誘導) (MBS-10A) 慣性航法+衛星航法+電波地形照合+データリンク(中途誘導)、画像地形照合+赤外線イメージ誘導+データリンク(終末誘導) (MBS-10B) 慣性航法+衛星航法+電波地形照合+データリンク (MBS-10C) |
発射重量はおよそ1500kgとMBS-90艦対地ミサイルやMBS-96艦対艦ミサイルとほぼ同等であるが、ステルス性を追求した形状のために、寸法はやや大型化している。推進機関は、ブースターが固体燃料ロケット、サステナーがターボファンエンジンとなっている。最大飛翔速度はマッハ0.9、最大射程は2500km以上に達する。弾体は軽量化のため炭素繊維複合材を多用して製造されており、ステルス性を高めるため外部は電波吸収性の塗料でコーティングされている。中途誘導装置としては、慣性航法装置、衛星航法装置、電波地形照合装置、データリンク装置を組み合わせた自動航法装置を備えている。飛翔経路上に最大512か所の中継点を設置して高度な航法を行うことも可能で、秒単位での高精度の同時弾着を実現する。終末誘導装置としては、MBS-10A艦対地/艦対艦ミサイルでは、アクティブレーダー誘導装置、パッシブレーダー誘導装置、赤外線イメージ誘導装置を併用する。通常はパッシブレーダー誘導装置と赤外線画像誘導装置のみで敵艦を捕捉し、自分からは電波を出さないため、敵艦の逆探システムなどによる探知を困難なものにしている。アクティブレーダー誘導装置は、悪天候時などにパッシブレーダー誘導装置や赤外線画像誘導装置を補うために使用される。敵艦に突入する際には、近接防空火器の射撃を回避するため、バンク角を取って複雑な乱数機動を行う。赤外線イメージ誘導装置によって、敵艦の艦影を識別し、艦橋などの重要部分に向けて突入することが可能となっている。MBS-10B艦対地ミサイルでは、アクティブレーダー誘導装置とパッシブレーダー誘導装置は省略されており、代わりに画像地形照合装置と赤外線イメージ誘導装置を利用する。赤外線イメージ誘導装置の映像は、衛星データリンクで後方のAWACSや発射母船に送信することができ、これにより敵の強固に防護された構造物に対する精密攻撃を行う。MBS-10C艦対地ミサイルでは、精密誘導の必要性が薄いため、終末誘導装置は搭載されず、全行程を電波地形照合で飛行する。弾頭としては、MBS-10A艦対地/艦対艦ミサイルでは350kg半徹甲榴弾、MBS-10B艦対地ミサイルでは350kg成形炸薬弾、MBS-10C艦対地ミサイルでは多目的クラスター子弾120個、MBS-10D艦対地ミサイルでは50~250kt威力可変型熱核爆弾が搭載されている。
MBS-10A艦対地/艦対艦ミサイルをベースに、トラックに搭載して地上発射型としたMTS-10地対地/地対艦ミサイル、空中発射型としたMAS-10空対地/空対艦ミサイルなどが開発されている。
運用 | 2012年〜 |
重量 | 1800kg |
弾頭 | 150kg高性能炸薬榴弾 |
推進機関 | インテグラル・ロケット・ラムジェットエンジン |
射程 | 500km |
飛翔速度 | マッハ3.5 |
誘導方式 | 慣性航法+衛星航法+データリンク(中途誘導) アクティブレーダー誘導+パッシブレーダー誘導(終末誘導) |
発射重量はおよそ1800kgで、直径21インチの垂直発射装置にギリギリ格納できる最大のサイズとなっている。推進機関としては、インテグラル・ロケット・ラムジェットエンジンを採用している。これは、ラムジェットエンジンの燃焼室とノズルに固体燃料を充填しておいてこれをブースターとして利用する形式であり、外部に固体燃料ロケットブースターを取り付ける方式と比較すると、ペイロードあたりのミサイルのサイズを小型化することが可能となる。ミサイルはロケットモーターによってマッハ2まで加速した後、ラムジェットエンジンを始動、マッハ3,5以上の速度で高度15000m付近を巡航する。最大射程はおよそ500kmである。弾体はチタン合金と炭素繊維複合材を多用して製造されており、ステルス性を高めるため外部は電波吸収性の塗料でコーティングされている。中途誘導装置としては、慣性航法装置と衛星航法装置とデータリンク装置を組み合わせた自動航法装置を備える。終末誘導装置としては、アクティブレーダー誘導装置とパッシブレーダー誘導装置を備えており、HOJ機能(妨害源誘導機能)も備えている。弾頭は150kgの高性能炸薬弾頭で、これにミサイル自体の運動エネルギーやラムジェットエンジンの残存燃料への引火が加わることで、敵艦に対し致命的なダメージを与える。敵艦の真上から急降下して突入する飛翔パターンと、敵艦まで数十kmまで接近した後に高度10m付近での超低空飛行に移行する飛翔パターンを選択でき、後者では敵の近接防空火器の射撃を回避するため、突入直前に高GのS字機動を行う。
MBS-11艦対艦ミサイルをベースに、トラックに搭載して地上発射型としたMTS-11地対艦ミサイル、空中発射型としたMAS-11空対艦ミサイルなどが開発されている。
運用 | 2019年〜 |
重量 | 1800kg |
弾頭 | 150kg高性能炸薬榴弾 |
推進機関 | 固体燃料ロケット(ブースター)、ターボファンエンジン(サステナー)、固体燃料ロケット(突入用ブースター) |
射程 | 1000km以上 |
飛翔速度 | マッハ0.9(巡航時) マッハ2.5(敵艦突入時) |
誘導方式 | 慣性航法+衛星航法+電波地形照合+データリンク(中途誘導)、アクティブレーダー誘導+パッシブレーダー誘導(終末誘導) |
発射重量はおよそ1750kgで、MBS-10艦対地ミサイルと比較すると全長が1m程度長くなっている。推進機関は、ブースターが固体燃料ロケット、サステナーがターボファンエンジンとなっている。最大飛翔速度は、巡航時はマッハ0.9、敵艦突入時はマッハ2.5である。理想的な条件であれば、最大1000km以上の射程を発揮できる。弾体は軽量化のため炭素繊維複合材を多用して製造されており、ステルス性を高めるため外部は電波吸収性の塗料でコーティングされている。中途誘導装置としては、慣性航法装置、衛星航法装置、電波地形照合装置、データリンク装置を組み合わせた自動航法装置を備えている。飛翔経路上に最大512か所の中継点を設置して高度な航法を行うことも可能で、秒単位での高精度の同時弾着を実現する。終末誘導装置としては、アクティブレーダー誘導装置、パッシブレーダー誘導装置を併用する。弾頭部は固体燃料ロケットブースターを備えた150kgの高性能炸薬弾頭で、敵艦の手前30~40km付近で切り離され、固体燃料ロケットによってマッハ2.5に加速、高GのS字機動を行いながら突入する。
MBS-18艦対艦ミサイルをベースに、トラックに搭載して地上発射型としたMTS-18地対艦ミサイル、空中発射型としたMAS-18空対艦ミサイルなどが開発されている。
運用 | 2022年〜 |
重量 | 1800kg |
弾頭 | 100kg高性能炸薬榴弾 |
推進機関 | 固体燃料ロケット(ブースター)、スクラムジェットエンジン(サステナー) |
射程 | 450km |
飛翔速度 | マッハ6~8 |
誘導方式 | 慣性航法+衛星航法+データリンク(中途誘導)、アクティブレーダー誘導+パッシブレーダー誘導(終末誘導) |
発射重量はおよそ1800kgで、直径21インチの垂直発射装置にギリギリ格納できる最大のサイズとなっている。推進機関としては、ブースターが固体燃料ロケット、サステナーがスクラムジェットエンジンとなっている。ミサイルはロケットモーターによってマッハ5まで加速、高高度に到達した後、スクラムジェットエンジンを始動、マッハ6以上の速度で高度30000m付近を巡航する。最大射程はおよそ450kmである。弾体はチタン合金と炭素繊維複合材を多用して製造されており、最大マッハ8での高速飛行に対応するため、厳重に耐熱コーティングが施されている。中途誘導装置としては、慣性航法装置と衛星航法装置とデータリンク装置を組み合わせた自動航法装置を備える。終末誘導装置としては、アクティブレーダー誘導装置とパッシブレーダー誘導装置を備えており、HOJ機能(妨害源誘導機能)も備えている。弾頭は100kgの高性能炸薬弾頭で、これにミサイル自体の運動エネルギーやスクラムジェットエンジンの残存する炭化水素燃料への引火が加わることで、敵艦に対し致命的なダメージを与える。
MBS-21艦対艦ミサイルをベースに、トラックに搭載して地上発射型としたMTS-21地対艦ミサイル、空中発射型としたMAS-21空対艦ミサイルなどが開発されている。
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