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MD-05型ミサイル駆逐艦
要目
全長185m
全幅21m
基準排水量12000t
満載排水量14000t
速力33ノット
乗員280名
搭載兵装130mm連装速射砲1基
艦対艦/対潜/巡航ミサイル用汎用垂直発射装置8連装4基32セル
艦対空ミサイル用垂直発射装置8連装14基112セル
艦載近接防空用複合タレット2基
533mm5連装魚雷発射管2基
324mm5連装魚雷発射管2基
12連装対潜ロケット砲2基
搭載機Pv-86哨戒ヘリコプター2機

概要

MD-05型ミサイル駆逐艦は第四連邦海軍が保有するミサイル駆逐艦である。排水量が最大14000tにも達するため、「巡洋艦」と呼ばれることも多い。

能力

兵装

主砲としては60口径130mm連装速射砲を備えている。発射レートは毎分100発に達する。強力な130mm砲弾をこのレートで発射できるのは、本艦の優れた特徴である。この130mm連装速射砲はMD-02型から受け継がれた装備だが、シールドの形状を変形するなどしてステルス性を高めている。
主砲の弾薬は即応弾180発に加え、800発が甲板下に搭載可能である。3つの装填ドラムを有しており、弾種を素早く切り替えることが出来る。通常は、近接信管方式の破片効果榴弾、対艦・対地用の徹甲榴弾および多目的榴弾の3種類を搭載している。近年では、これらの砲弾に折りたたみ式の翼とロケット補助推進システムを持たせて射程を延長したモデルが登場しており、そのモデルを使用すれば砲の射程は100kmを超える。

艦対艦/対潜/巡航ミサイル用汎用垂直発射装置は8連装発射機を4基、合計32セルを装備している。ミサイルとしてはKPR-500超音速対艦ミサイル、Игла巡航ミサイル、KPR-550軽対艦ミサイル、KPR-600極超音速ミサイルの搭載に対応している。KPR-550は群体を構成して敵艦に攻撃を行う超音速ミサイルで、高い機動性・抗妨害性を有しているためその迎撃は非常に困難なものとなる。Игла巡航ミサイルは、対地・対水上の様々なミッションに使用可能である。対地上型では3000kmを超える射程を有し、安全圏から敵を攻撃可能である。KPR-550軽対艦ミサイルは、ターボファンを用いて亜音速で飛行するミサイルで、非常にステルス性の高い対艦ミサイルである。小型軽量なため、1つのセルに4発搭載することが出来る。KPR-600極超音速ミサイルはスクラムジェットエンジンを用いてマッハ8.5で飛翔する極超音速ミサイルで、極めて高速ながらKPR-500並の機動性を有するため、迎撃はさらに困難である。

艦対空ミサイル用垂直発射装置は8連装発射機を艦の前方に8基、艦の後方に6基の合計112セルを装備している。ミサイルとしては、Z-500超長距離迎撃ミサイル、ABM-3弾道弾迎撃ミサイル、Z-300長距離迎撃ミサイル、Z-100艦隊防空用迎撃ミサイル、Z-60個艦防衛用迎撃ミサイルなどが搭載できる。Z-60は小型であるため1セルに4基搭載することができる。通常は高価なZ-500とABM-3を少数配備し、Z-300とZ-60を主力対空兵装として搭載する。Z-500はOTH攻撃能力を持つミサイルで、マッハ15以下の飛翔体の迎撃が可能である。サイドスラスターによる高い機動性を有しているため、戦闘機や巡航ミサイルなど小型の目標も迎撃できる。ABM-3はミッドコース飛行段階にある弾道ミサイルを迎撃するためのミサイルである。発射されたミサイルは大気圏外で目標を赤外線画像シーカーに捉え、スラスターで軌道を修正しながら突入、自らの質量で敵のミサイル自体を破砕する。Z-300は大型艦向けにZ-100の上位互換として開発された艦隊防空用の長距離ミサイルである。Z-100は米国のSM-2に類似した特徴を持つミサイルである。Z-60はZ-20を改良して開発された個艦防空用ミサイルである。「Z-60」はデュアルバンドレシーバーによってSバンドとXバンドのレーダーのどちらでも中間誘導が可能で、終末誘導にはアクティブ/セミアクティブ両対応のシーカーを用い、艦艇のXバンドレーダーをイルミネーターとしてセミアクティブレーダー誘導で目標に突入するか、自分のレーダーで敵を捜索しアクティブレーダー誘導で目標を迎撃するかを切り替えることが出来る。射程は60kmである。

近接防空用に2基の複合CIWSを装備する。この複合CIWSは「ZV-3」と呼ばれるシステムである。短距離地対空ミサイル「Z-15」の12連装ランチャー2基と、30mm6連装ガトリングガンを備えている。「Z-15」はパッシブレーダーホーミングと赤外線画像誘導によって誘導される撃ちっ放し式の艦対空ミサイルである。艦のESMシステムで敵対艦ミサイルのアクティブレーダーシーカーの発する電波をとらえてそこに向けてパッシブレーダーシーカーを起動しながら飛翔、その後赤外線画像誘導に切り替えて突入する。高機動かつ高速なミサイルであるため、命中率はかなり高いとされる。「Z-15」の迎撃を掻い潜った敵に対しては、30mm6連装ガトリングガンが攻撃を行う。システムは、Kuバンドの捜索レーダーと射撃管制レーダーを収めたレドームによって照準を行う。このレドームは、捜索レーダーと射撃管制レーダーのアンテナを別々に設けているため、捜索中追尾が可能である。また、これを補完するものとして、光学照準用のTVカメラを有する。

近距離での潜水艦への攻撃を行うために、533mm魚雷発射管を備える。これに加えて、魚雷に対する迎撃兵装として324mm魚雷発射管を備え、ここから迎撃用の魚雷を発射することが可能である。艦に接近する魚雷は最終突入段階でソナーをアクティブに切り替える。本級ではその瞬間を探知し、高速で小回りの利く魚雷によってこれらを迎撃する。迎撃用の魚雷はスーパーキャビテーションにより200ノット以上の速度で航行可能で、艦のソナーが魚雷を探知した瞬間に発射される。アクティブソナーシーカーとパッシブソナーシーカーにより高い命中率を持つ。

12連装対潜ロケット砲は、ロケット弾の弾頭に爆雷を搭載したもので、およそ7.5kmの射程を有している。これは浅海域を面制圧することが出来るため、沿海域での戦闘で効果を発揮する。MD-05型では、この12連装対潜ロケット砲からの発射に対応した小型対潜ミサイルを運用しており、従来の無誘導爆雷よりも命中精度が大幅に向上している。

艦載機運用能力

艦後方に大型のヘリコプター甲板と格納庫を有していて、Pv-86哨戒ヘリコプターが2機運用可能である。通常は1機が哨戒、1機は整備、という方法で運用される。もちろん、実戦では2機同時運用も行われる。
Pv-86はソノブイ投射機、魚雷または爆雷、レーダー、磁器探知機などを統合しており、単独でハンターキラーを兼任することができる。また、小型舟艇の追跡と攻撃のため、ATM-3対舟艇ミサイルを搭載することもできる。
このほか、必要に応じてPv-86の各種派生型である早期警戒ヘリ型や強襲ヘリ型を運用可能である。

船体

ステルス性を意識した船体設計が行われている。艦首から艦尾まで、大角度のナックルを付けてステルス性の向上を狙っている。この設計は、前級であるMD-04型から受け継がれたものである。長船首楼船型と楔形船型もまた、MD-04型から受け継がれている。艦の上部構造物にはレーダー波吸収性塗料を使用している他、揚錨装置や係留設備などは全て艦の内部に配置され、それらの開閉部や搭載艇の格納位置は通常時は全てハッチによって閉じられている。また、水中雑音や赤外線放射量の低減も行われている。

機関

推進用電力と艦内電力を共用化した統合電気推進方式を採用している。発電機としては出力40MWのガスタービン発電機を2基、出力5MWのガスタービン発電機を2基搭載し、最大で90MWの発電が可能である。余剰電力については艦内に設置された大容量リチウムイオン蓄電池に蓄電することができ、何らかの理由で発電が停止した場合には蓄電池から電力を供給することもできる。この蓄電池は現在開発中の152mmレールガン、高出力レーザーによる近接防空システムなどへの電力供給にも使用可能とされている。推進時には2基の超高効率の高温超電導モーターによっウォータージェットを駆動させる。これにより本艦は30ノットでの航行が可能である。

C4ISTAR

MD-04型から導入された、第四連邦版イージスとも呼ばれる「ティーグル」システムをアップグレードして使用している。従来型の「ティーグル」は、目標の探知、脅威度の識別、交戦の指示、兵装の使用までを管制することができるシステムとして開発され、各種センサーおよび兵装と結合していた。このシステムは優れた戦闘効率の上昇をもたらした。MD-05型ではこの「ティーグル」システムが以下のように改良された。
・インターフェースのアップグレードによる乗員の操作性の向上
・艦内通信システムを対妨害性に優れる光ファイバーに換装
・コンピュータの演算能力を大幅に強化
・民生品を利用して調達コストを低減

ティーグルシステムを構成するレーダーとしては、「DIRV-3」多機能アクティブフェーズドアレイレーダー、「DIRV-4」多機能アクティブフェーズドアレイレーダー、「DIRV-5」多機能アクティブフェーズドアレイレーダーを搭載している。従来の水上艦艇ではそれぞれの役割に特化した様々なレーダーを複数種類搭載することによって性能を補い合っていたが、電子機器の高性能化により本艦では多機能レーダーを3つ搭載するのみとなっている。MD-05型はマルチバンドレーダーを運用する艦艇である。「DIRV-3」はSバンド、「DIRV-4」はXバンド、「DIRV-5」はUHFで動作するレーダーで、それぞれ異なる役割を担っている。
DIRV-3はSバンドで動作するレーダーであり、従来のDIRV-1とDIRV-2を代替するものである。特徴としてはモジュール構造を採用し、サイズの変更が容易なため、小型艦から大型艦まで搭載できることが挙げられる。この方式は以降のレーダーでも採用されている。DIRV-4はXバンドで動作するレーダーであり、MD-04型で搭載された射撃管制用のXバンドのイルミネーターを代替するものとして開発されている。レーダーはXバンドでありながら300km先の空中目標を追尾する能力を有しており、また対水上レーダー、砲射撃指揮レーダーとしても使用される。これらを補完する広域捜索レーダーとして搭載されるのがDIRV-5であり、UHFを使用することで900km以上先の空中目標を探知する能力を有している。DIRV-5は主に早期警戒レーダーとして使用され、特にステルス性の高い目標の探知に使用される。

ティーグルシステムは対空戦や対水上戦のみならず、対潜戦も統合したシステムである。ティーグルシステムを構成するソナーとして、本級は航行・対機雷用の高周波ソナー、艦首装備の大出力低周波ソナー、曳航式の可変深度ソナーの3種を備えている。これにより本艦はマルチバンドソナーを搭載する艦となっている。艦首の低周波ソナーは変温層をも通過する出力によって50kmもの探知距離を実現、さらに曳航式の可変震度ソナーはこれよりもさらに探知距離が長いとされている。

戦術情報処理装置についてもハードウェアがアップグレードされた。従来は6基のコンピュータを中核とするメインフレーム型のシステムであったのに対し、MD-05型では複数のワークステーションからなる分散処理型のシステムを採用した。

データリンクシステムは海軍が開発した「ポセイドン」戦術データリンクシステムを使用する。これはUHF帯を使用した高速大容量通信によって実現したシステムで、サブミリ秒単位でセンサーの情報を共有することが可能になっている。これは地上軍の「アレス」戦術データリンクシステム、航空宇宙軍の「ゲルメス」戦術データリンクシステムと互換性がある。これによって、各種センサーの情報をリアルタイムで共有されてそれに基づいた交戦が可能になっている。例えば、2019年に行われた大西洋中部での演習では、艦のレーダーの探知圏外にある、RAC-04型艦載機のRO-40が探知した空中目標に対し、長射程のSAMを発射し、これを撃墜することが出来ている。

また、作戦用データリンクシステムとして従来型の「統合地球規模作戦指揮システム」に対応する。これは、国家級司令部、戦略級司令部などの後方の司令部と、前線の作戦級部隊の指揮官が分単位で情報共有可能な高度に自動化されたシステムであり、戦略レベルにおいての決定を前線で迅速に実現すること、前線での状況を基に柔軟に戦略レベルの決定を行うことを可能にしている。

同型艦

Смышленый
2008年建造開始、2015年就役。艦名はロシア語で「賢い」。
Сообразительный
2008年建造開始、2015年就役。艦名はロシア語で「機知に富んだ」。
Сметливый
2009年建造開始、2015年就役。艦名はロシア語で「鋭い」。
Смелый
2009年建造開始、2015年就役。艦名はロシア語で「勇気ある」。
Огневой
2009年建造開始、2016年就役。艦名はロシア語で「炎の」。
Отважный
2009年建造開始、2016年就役。艦名はロシア語で「勇敢な」。
Образцовый
2010年建造開始、2016年就役。艦名はロシア語で「模範的な」。
Одаренный
2010年建造開始、2016年就役。艦名はロシア語で「才能ある」。
Неукротимый
2010年建造開始、2017年就役。艦名はロシア語で「不屈の」。
Надежный
2010年建造開始、2017年就役。艦名はロシア語で「頼りになる」。
Неустрашимый
2011年建造開始、2017年就役。艦名はロシア語で「勇猛な」。
Настойчивый
2011年建造開始、2017年就役。艦名はロシア語で「粘り強い」。

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