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RAC-02型航空母艦
要目
全長300m
全幅72m
基準排水量54000t
満載排水量64000t
速力30ノット
乗員2600名
搭載兵装艦対艦ミサイル用垂直発射装置8連装2基16セル
(改装後:艦対艦/対潜/巡航ミサイル用汎用垂直発射装置8連装8基64セル)
艦対空ミサイル用垂直発射装置8連装4基32セル
艦載近接防空用複合タレット4基
搭載機CS-2C戦闘機24機
Mtr-90攻撃機24機
Pv-86哨戒ヘリコプター18機

概要

RAC-02型航空母艦は第四連邦の保有する航空母艦。1987年に1隻、1989年に1隻が建造された。第四連邦の「スーパーキャリアー装備計画」において「第二世代空母」と位置付けられ、RAC-01型の「航空巡洋艦」ではなく、「重航空巡洋艦」として就役、その後「航空母艦」に種別が変更された。

能力

艦載機運用能力

飛行甲板
最大長300メートル、最大幅72メートル、面積14500平方メートルの飛行甲板を有している。アングルドデッキは船体中心線と8度の角度があり、220mの長さがある。アングルドデッキ上にはヘリコプターや垂直離着陸機用に「A」〜「F」の6か所の離着陸ポイントが設けられている。
スキージャンプ
RAC-02型は本来、第四連邦で初めて蒸気式カタパルトを装備する艦艇となるはずだった。しかし本級の建造が開始された時点で第四連邦は蒸気式カタパルトを製造する技術力がなかったため、急遽スキージャンプ甲板を備えたVSTOL空母として設計が取りまとめられた。なお、本級の就役が間近に迫った1984年12月、第四連邦は地上の航空機試験施設「スプートニク」にて蒸気式カタパルトの実証試験を完了、このため本級をベースにカタパルトを搭載した後継艦の建造が急がれることとなった。
上記の経緯により、本級ではSTOBAR方式を採用した。スキージャンプは船首に12度の角度をつけて設けられた。発艦用の滑走レーンは2本、スタート位置は船首から100m付近に2か所、200m付近に1か所の合計3か所設けられた。武装や燃料の搭載量から滑走開始位置を決定するとしていた。
ただしスキージャンプ方式では運用可能な機体が限られたため、運用には大きな制約がついた。
着艦制御装置
RAC-02型では当初はVTOL機のみをSTOL運用し、着艦時は垂直に着艦することとなっていたため、アレスティングワイヤーの装備の予定はなかったが、後日装備用のスペースは設けられていた。1994年にCS-2Cの搭載が決まると、直ちにアレスティングワイヤーの搭載改装が開始された。このアレスティングワイヤーは油圧および空気式のダンパーによって衝撃を受け止めてから油圧式の装置でワイヤーに張力を発生させるもので、未熟な搭乗員が多かったことからRAC-02型ではアレスティングワイヤーは4本装備された。その後、事故でアレスティングフックを喪失した機体が着艦できずに事故を起こした事例の反省から、ネットによって機体を強制停止させる強制滑走停止装置を搭載した。
格納庫
格納庫は全長180メートル、全幅30メートル、高さは最も低い部分で7.5メートルで、多数の航空機を収容することができる。被弾時に誘爆を防ぐため、格納庫は2枚の防火・耐爆シャッターによって4区画に区切ることができる。
本艦で主に運用されたのは、Mtr-90と呼ばれる垂直離着陸攻撃機であった。120kNの高推力を発揮するエンジンを搭載、軽量化のために炭素繊維複合素材を採用、揚力増強装置により揚力を増強するなどの改良が施された本機は、6000kgの武装を搭載した上でマッハ1.2での超音速飛行が可能だった。本機では主に「1.多数の対地兵装を搭載しての、遠隔地への近接航空支援」「2.有事の核攻撃」が任務として想定されており、戦闘機とは名ばかりで、実質的には攻撃機として運用された。このため、本機を主力として運用するRAC-02型では、必然的に制空能力を補う機体が必要となった。
そこで本級では、Mtr-90を補う制空戦闘機としてCS-2Bの艦載機型が選定された。選定にはCS-2とCS-3の艦載機型がそれぞれ提案されたが、RAC-02型ではCS-2を、その後継で蒸気式カタパルトを装備する発展型のRAC-03型ではCS-3を使用することで決定した。RAC-03型とRAC-02型はカタパルトの装備以外でそう大差はないため、改装すればRAC-03型と同程度の戦力になるのにもかかわらず改装が行われなかったのには理由があった。本級が就役していたのはエンリケス・ベルグラーノ政権の時期であったため、第四連邦は不況のために本級に船内レイアウトを大きく変えることになる蒸気式カタパルトを装備するための改装を行う国防予算を捻出できなかったのである。
CS-2CとよばれるCS-2の艦載機型はCS-3と比較して航続距離に劣った(CS-3はおよそ4500km、CS-2はおよそ2100km)が、Mtr-90と同程度の航続距離であったことから、RAC-02型で運用する分には問題ないと判断されていた。

船体

RAC-02型ではRAC-01型の船体を拡大する形で船体の設計が行われた。
艦内は11の防水隔壁によって区分されており、12の大まかな区画に分けられた。船底は全長にわたってダブル・ハルとされていて、両舷には幅4.5mの防雷区画が設けられていた(これらの区画の一部は燃料や清水タンクとして用いられている。)。これによって、艦が攻撃を受けて12区画のうち5区画が進水しても浮上し続けることが可能だった。船体の多くには鋼とガラス繊維からなる複合装甲が施されており、また弾薬庫や機関部などの重要区画には鋼とセラミックからなるさらに強靭な装甲が取り付けられていた。
甲板は竜骨から数えて合計27層で、最上層は飛行甲板、その下はハンガーなどで、残りの甲板の大半は居住区であった。

機関

RAC-02型はRAC-01型の機関を強化する形で建造が行われた。機関室は4室設けられ、1室あたりボイラー2缶と蒸気タービン1基、合計でボイラー8缶と蒸気タービン4基によって20万馬力の出力を確保し、スクリュープロペラ4枚を駆動させた。この構成はRAC-01型と同じものであるが、RAC-02型では新型のボイラーとタービンに換装されたことで、出力が向上している。これにより本艦は30ノット程度での航行が可能であった。

兵装

RAC-02型はRAC-01型と同様、「航空巡洋艦」であるため、通常「航空母艦」には搭載しないような武装も搭載しており、結果的に重武装艦となっている。
まず、甲板前部にKPR-500超音速対艦ミサイルの垂直発射装置を16セル設けている。ここからは、KPR-500をチタン合金化して燃料搭載量を増大し射程を1400kmにまで増強したKPR-500Bを搭載することができた。KPR-500Bは発射重量10000kgを超える超音速対艦ミサイルで、艦載機や衛星を経由したデータリンクによって敵艦へと誘導された。敵艦に接近するまでは高空を、敵艦から150km付近に接近してからは高度を海面から20m程度にまで下降させ、最後の数kmではサイドスラスターによって高度5m付近を機動しながら敵艦に突入した。非常に強力なミサイルであり、核弾頭を搭載することすら可能だった。しかしこの兵装はあまりにも重厚長大であったために取り外され、その後各種中型巡航ミサイル・対艦ミサイル・対潜ミサイルの発射に対応する汎用垂直発射装置に置き換えられた。
本級では、8セル1単位のリボルバー式艦対空ミサイル用垂直発射装置を右舷側4か所、左舷側4か所の計64セル搭載する。ここには、原則として地上配備型戦域防空ミサイルシステム「ZRT-3」に搭載される「Z-20」を4発搭載する。リボルバー式の垂直発射装置によって高いレートでの対空射撃を可能にしている。「Z-20」はセミアクティブレーダーホーミングと赤外線誘導と無線指令誘導によって敵を撃墜するミサイルで、高い機動性を有する。中間誘導は指令誘導により行われ、終末誘導にはセミアクティブレーダーホーミングと赤外線誘導を併用する。射程は20km程度である。
近接防空用に4基の複合CIWSを装備する。この複合CIWSは「ZV-2」と呼ばれるシステムである。短距離地対空ミサイル「Z-10」の8連装ランチャー2基と、30mm6連装ガトリングガンを備えている。「Z-10」は赤外線誘導によって誘導される撃ちっ放し式の艦対空ミサイルである。艦に接近するミサイルを捉え、推力偏向と4枚のフィンで急機動しながら突入する。高機動かつ高速なミサイルであるため、命中率はかなり高いとされる。「Z-10」の迎撃を掻い潜った敵に対しては、30mm6連装ガトリングガンが攻撃を行う。Kuバンドの捜索レーダーと射撃管制レーダーを収めたレドームによって照準が行われる。このレドームはファランクスのそれとは異なり、捜索レーダーと射撃管制レーダーのアンテナを別々に設けているため、捜索中追尾が可能である。

C4ISR

航空管制
航空管制用に情報処理装置とオペレーターによって運用される「発着艦管制システム」がある。これらは空母艦橋の航空管制室に配置される。
「発着艦管制システム」は発艦時には、甲板から発艦する戦闘機やヘリコプターについてスタート位置の指示を行ったり、甲板作業員に指示を出したりする。着艦時には戦術航法装置によって母艦周辺に誘導された艦載機について精測進入レーダーを用いてその管制を行う。当初はこれらはすべて人の手で行われ、無線などで口頭で伝達されていたが、その後戦術情報処理装置を導入してスピードアップが行われた。
センサー
対空捜索用のレーダーとしては、四面固定型のパッシブフェーズドアレイレーダーである「PRV-6」と、通常のパラボラアンテナを用いる「PRV-4」を装備している。「PRV-6」はLバンドを用い、500~600kmの探知距離を発揮する「長距離捜索レーダー」ではあったものの、比較的高い分解能を有していた。これを小型化し、より分解能の高いSバンドを使用するように改良したものが「DIRV-1」として以降の第四連邦の艦艇に標準装備されることとなっていく。「PRV-4」は従来の艦艇と同様、大型の長距離捜索レーダーを補完するためのレーダーで、Sバンドを用いておよそ300kmの探知距離を発揮した。対水上捜索には「PRV-5」を用いた。
追尾用のレーダーとしては精測進入用の航空管制レーダーとして用いられる「TPRV-1」、地対空ミサイルシステムの火器管制レーダー「UORV-8」、長距離ミサイル用の水上追尾レーダー「PSRV-2」、対潜/対低空用の水上追尾レーダー「PSRV-3」を搭載した。
指揮統制
本艦は艦隊の旗艦となることを考慮し指揮統制能力にも優れていた。
艦橋において作戦レベルの指揮・統制中枢となるのが、任務部隊などの司令官の指揮所となる打撃群司令部指揮所で、ここでは艦隊の各艦と情報の共有を行う「テセウス」戦術情報処理システム、衛星・航空機の情報を統合的に管理する「戦略指揮管制システム」として「ズヴェズダ」戦術データリンクシステムおよび「チャイカ」艦載機用データリンクシステム、司令部との情報共有を行う「ユピーツェル」汎地球作戦指揮システムなどの運用を行う。これに対し、艦橋において戦術レベルの指揮・統制中枢となるのが、空母艦長の指揮所である空母戦闘指揮所である。ここでは、主に艦載機運用を指揮・統制する発着艦管制システム、「アイギス」艦艇自衛システムの運用を行う。

同型艦

ベラクルス
アカプルコ

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