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概要

「グラーズ」戦略監視システムは第四連邦航空宇宙軍と戦略軍が共同運用する弾道ミサイル監視システムである。静止軌道上に9基、長楕円軌道上に6基、低軌道上に24基の衛星の配備が予定されている。「グラーズ」はロシア語で「目」の意味。

構成

Глаз-A

「グラーズ-A」は静止軌道上および長楕円軌道上に配備される監視用の衛星である。静止軌道上のものは、最低でも3基が稼働していれば監視対象範囲の全域が監視可能で、第四連邦では冗長性を確保するために、9基を配備する予定である。現時点では8基が打ち上げられて稼働状態にある。長楕円軌道上のものは、高緯度の地域を監視するために配備され、北極周辺の監視のために3基が、南極周辺の監視のために3基が運用されている。
能力
「グラーズ-A」の光学センサーは、広い視野と高いシュミット式望遠鏡と、赤外線イメージセンサーから構成されている。望遠鏡は回転軸から7.5度傾けて設置されている。衛星は常に毎秒36度の速度で回転し続けており、これによって望遠鏡は半球全体を走査することができる。搭載する光学センサーは、高度36000kmから地表に対しておよそ0.5~1kmの空間分解能を達成する。
「グラーズ-A」の主任務は、低~中緯度における敵弾道ミサイルの発射探知である。発射探知の手法としては、ミサイルが発射時に発する強烈なブースターの噴射を赤外線センサーで捉える手法を用いる。探知すべき目標として計画されているものは、車両発射式の戦術弾道ミサイルから、サイロ発射式のICBMまでさまざまである。0.5~1kmの高い分解能によって発射位置をおよそ特定することも可能で、これは敵のサイロを破壊し、第二波攻撃を防ぐことにも役に立つ。

また、地上の通信波を傍受する目的で、直径120m程度の大型の受信アンテナを搭載している。巨大な受信アンテナは金属製ワイヤーの網でできており、折りたたまれて格納された状態で打ち上げられ、宇宙空間で展開される。加えて、潜水艦に攻撃指令を出すVLFアンテナも搭載しており、全長5~6kmの金属製ワイヤーを用いて水中およそ120mまでの範囲に通信が可能である。

「グラーズ-A」のみならず、「グラーズ」衛星シリーズは、どれも自衛用の火器モジュールを備えているのが特徴である。「グラーズ-A」では、対衛星兵器やデブリなどへの迎撃を目的として、比較的コンパクトな150kW級の半導体レーザーを装備している。機体全周を監視するために設置された6つの高解像度赤外線イメージセンサーによって敵の質量兵器やスペースデブリなどを捜索・追尾し、レーザーを照射する。イメージセンサーは最大で200以上の目標を追尾可能とされている。また、EMPによって機能を損失することを防止するため、金属シールドによって各種機器を覆って保護している。

これらのシステムに電力を供給するのが、ベンタブラックを使用して熱の吸収を高めた10m×3mの太陽光パネル4枚と、大電力の高速充電が可能なリチウムイオン電池である。太陽光パネルはおよそ6kWの電力を供給可能で、通常の監視任務で消費する電力は1.2kWにも満たないため、余剰分はリチウムイオン電池に蓄電される。レーザーなどを使用する際には、充電された電力を用いて発射する。

衛星全体の重量はおよそ7200kgである。

Глаз-B

「グラーズ-B」は高度800kmの低軌道上に配備される監視用の衛星である。24基が配備予定で、現時点で20基が打ち上げられて稼働状態にある。これらは、飛翔する敵弾道ミサイルを常に監視し、その位置を迎撃用のミサイルに伝え続けることを任務にしている。
能力
目標となる弾道ミサイルを発見するため、捜索用の光学センサーと、追尾用の光学センサーをそれぞれ有している。これらは宇宙を背景として弾道ミサイルの熱を検知、捕捉・追尾する。弾道ミサイルが飛行する全行程に渡って最も観測に適した位置にある衛星が追跡を行い、そのデータを他の衛星などを通じて地上の指揮施設および迎撃用ミサイルに送信し続ける。КинжалやЗонтикなどのミサイルの突入体は、この衛星の支援をうけつつ、目標へと突入を行う。

発電モジュールと火器モジュールなどは「グラーズ-A」と共通していて、コストダウンに寄与している。

衛星の重量はおよそ4000kgとされている。

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