架空国家を作ろう　第1.1世界線

最高指導教職者は監督(Bishop)と呼ばれ、現在はサミュエル・マーティンがその地位に就いている。総本山はシカゴのセント・ジョーンズ・チャーチにあり、そこでは毎週礼拝が行われている。また、聖典である聖書が配布されており、信徒はその言葉に従って日々を過ごしているという。19世紀中盤から終盤にかけて、ルーテル教会と聖公会を中心に複数の新教系キリスト教会が相互聖餐の関係となり、やがて結びつきを強めて成立した。
アメリカ正義国で最大の宗教集団であり、その影響力は非常に大きい。また、アメリカ正義国の政界や経済界に強い影響を持ち、監督の影響力は大統領にも及ぶと言われている。しかし、一方でアメリカ正義国は移民の国であるため、旧教圏などからの移民であるアメリカ国民の間ではこの団体に対する不信感が高まってきている。また、最近ではアメリカ国内の過激派とも連携し、過激な活動が目立つようになっている。それでもまだアメリカの政界や財界に大きな影響力を持っており、無視できない存在となっている。
寄付や慈善事業をアメリカ全土で行っており、貧困層への援助も積極的に行っている。そのため、アメリカ正義国において最も尊敬されている宗教団体のひとつだとも言われている。

サミュエル・マーティンは現最高指導教職者。年齢は不詳だが、五十代前後と思われる。身長173cmほどで痩せ型。若い頃から信仰心が強く、熱心なクリスチャンとして知られる。温厚な性格で、常に落ち着いた雰囲気をまとっている。しかし、その一方で非常に頑固な面もあり、一度決めたことは最後までやり通すタイプでもある。チャールズ・M・スミスは牧師長。年齢は四十歳ほど。背が高く、金髪のアメリカ人男性。穏やかな性格の持ち主で、常に丁寧な態度で接する。また、人望も厚く、信奉者も多い。また、サミュエルの右腕として知られるドナルド・R・オーウェル牧師も有名。彼は元アメリカ正義国軍人で、現在は退役軍人会の会長を務めている。また、元アメリカ正義軍の元軍人で構成されるアメリカ正義国軍協会という組織の会長も務めている。
教会組織の中で高い地位にいない者の中にも有名な人物はおり、例えばジェイムズ・H・ムーアは海兵隊の従軍牧師として知られ、元海兵隊員たちの間で絶大な支持を集めている。またシスターのスーザン・D・コーツは元アメリカ軍人の遺族会の代表を務め、多くの支持者を抱えている。その他にも著名な聖職者としては、ジョン・デミルスキー、ロバート・ルイス、マイケル・エプスタインなどがいる。

総本山は、シカゴにあるセント・ジョーンズ・チャーチ。アメリカ醒教の成立以前はルーテル教会に属しており、17世紀に建てられた。外観は美しいレンガ造りの建物であり、内装も質素ではあるが荘厳な雰囲気に包まれている。アメリカ醒教では様々な種類のミサや集会が行われるが、その中でも重要なものとして日曜学校というものが存在する。これは、毎週日曜日に開かれる子供のための集まりのことである。セント・ジョーンズ・チャーチの日曜学校はアメリカで最も古いものとして知られており、現在も運営が続けられている。他に主要な教会としてワシントンのワシントン・パークウェイ・チャーチ、ニューヨークのセントラル・パーク・チャーチ、ロサンゼルスの聖トマス教会などがある。
また、アメリカ醒教には独自の孤児院が存在し、そこには数多くの子供たちが保護されている。例えばニューヨークのリトル・ペブル病院には、アメリカ醒教が運営している孤児院がある。こうした慈善事業の施設は他にハワイのホノルルにも存在しており、そこでは孤児たちが生活を送っている。こうした慈善施設の運営は寄付によって賄われているが、それ以外にも多額の寄付金が寄せられており、その中には政治家の名前もあるという。