架空国家を作ろうの1.1世界線です

概要

 ガルマニア大陸帝国では、皇帝の代替わりと同時に密かに行政区画再編計画が進められていた。そして2023年5月2日、ついに行政区画の再編が正式に国内外に発表されることとなった。これにより、ガルマニアは11の行政体から成る国家から、無数の領邦の集合国家へとその姿を大きく変えた。
 この行政再編計画の目的は、皇帝権力および中央政府の強化であった。ガルマニアは強大な軍事力を背景とする皇帝専制国家であったが、何度か軍によるクーデターが発生するなどその政権は不安定なところがあった。先代の皇帝はそのクーデターの鎮圧すらある種の楽しみとするような節があったが、あとを継いだ皇帝は可能な限り国内情勢を安定させることを目指した。行政再編の結果、ブラジルの広範囲に跨がる軍直轄区や各地の王国、公国などが解体された。代わりに軍の将軍や王国、公国の下級貴族、国家に功績のあった学者や著名人、莫大な額でその地位を購入した富裕市民などを領主とする、無数の中小規模の領邦が帝国中に設置された。また以前の行政区画では細長いY字型に伸びていた皇帝直轄地は国土の南部にまとめられ、より直轄地への統制も届きやすくなった。
 こうして皇帝および中央政府に対抗しうるような強大な軍や大諸侯がいなくなり、また軍隊が中央政府の完全な管理下に収められたことで、ガルマニアにおける皇帝権力は更なる上昇を見せた。

帝国クライス

 行政区画再編の結果、ガルマニアの領土は無数の中小領邦に分けられた。しかし実際に地方行政を行うに当たって、あまりに細分化された地方行政区画が大量にあるのでは効率が悪い。そこで複数の領邦をひとまとめにした帝国クライスを3つ設置し、旧行政区画で強い力を持っていた御三家の貴族に各クライスの主席領主の地位を与えて、それぞれのクライスの領主たちの取りまとめ役とした。
 ただし、この帝国クライスが旧体制での軍や大領主のような強大な存在になってしまっては行政再編の意味がなくなってしまうため、主席領主の役割はあくまで会議の主催などに限られ、権力は強く制限された。またクライス政府のようなものは設置されず、経済や文化などの各分野ごとに振興会議などが置かれる形式をとった。徴兵や徴税などもクライスを介さず中央政府が各領邦と直接繋がることになった。帝国クライスは軍管区の役割も果たすが、軍は中央政府の管理下に置かれ主席領主とは指揮系統上の繋がりはない。こうした特徴から、帝国クライスは日本における「地方」に近いような枠組みと説明されることもある。

行政区画

旧行政区画新行政区画

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