御所内賓客館は、神居都神居区御用通りの御所内にある。1994年（和光6年）10月に御所内賓客館として建設が閣議決定され、2005年（和光17年）4月17日に開館した。英字表記は Kamui State Guest House 。洋風の南大神迎賓館とは対照的な和風建築で、最大約70名まで収容できる大広間「夕映の間」や、最大120名収容の晩餐室の「藤の間」、国賓・公賓とその随員のための宿泊施設などがある。京都迎賓館内には神国式庭園があり、玄関前の「真の庭」、館内の中央「行の庭」、賓客宿泊室に面する「草の庭」の3面で構成されている。また、「離れ」として洋風の「別館」が設けられている。
施設
本館
夕映の間
藤の間
桐の間
滝の間（たき の ま）
貴船の間（きぶね の ま）
聚楽の間
宿泊エリア
別館
夜明広間
宿泊エリア
その他施設
警衛所
国立神居国際会議場
| 御所内賓客館 | |
|---|---|
 賓客館本館正玄館 | |
| 用途 | 国賓等の歓迎/宿泊施設 首脳会談などの会場 |
| 管理運営 | 天皇院 |
| 所在地 | 大神国御用地通り神居御所内 |
施設 
本館
夕映の間
最大約70名までの大広間。通訳ブースを備え、壁面装飾を施した可動式の壁面で三分割することができ、国際会議にも使用できる。壁面装飾は綴れ織により、東面が「比叡月映」（ひえい つきばえ）、西面が「愛宕夕照」（あたご ゆうばえ）と名付けられ、これが部屋の名前の由来となっている。京都の東西を守る山の日月の夕景を表現している。下図：箱崎睦昌、監修：内山武夫、製作：龍村美術織物。
藤の間
最大120名までの大広間で晩餐室。人間国宝の江里佐代子による截金が施された檜舞台と舞台扉「響流光韻」（こおる こういん）を備える。正面の壁面を飾るのは、藤を始めとする四季の花々を描いた綴れ織「麗花」（れいか）は、39種類の草木が描かれている。下図：鹿見喜陌、監修：内山武夫、製作：川島織物。床の段通は、藤の花びらが散りばめられている
桐の間
最大24名までの会食が可能な56畳の「和の晩餐室」。天井は全て同一材料で作られた長さ12メートル中杢天井、床は長さ8メートルの大床。座卓は長さ約12メートルの等圧合板を下地に漆黒の漆を施してあり、座椅子の背には政府及び賓客館の紋である五七の桐が蒔絵で描かれている。欄間「日月」には江里佐代子による截金が施されている。
滝の間（たき の ま）
桐の間の奥につながる。22畳の和室で昇降式の座卓が設置されている。瀬戸内の犬島、白石島から運ばれた花崗岩を中心に組み立てられた大滝を配した庭園に面する。
貴船の間（きぶね の ま）
水明の間と対をなし、金をイメージして作られた貴賓室。神国側代表者の控え室として使用される。江里佐代子による截金透塗飾り台がある。
首脳会談などに用いられる、大池に張り出した開放的な空間。貴船の間と対をなし、銀をイメージして作られている。天井を船底とし、椅子のファブリック（布地）は立涌文様の中に波紋を織り込んだ西陣織。床は青海波文様の段通。「悠久のささやき」と題した飾り台や卓子にも蒔絵や螺鈿が描かれるなど水をテーマとしたデザインで統一される。
首脳会談などに用いられる、大池に張り出した開放的な空間。貴船の間と対をなし、銀をイメージして作られている。天井を船底とし、椅子のファブリック（布地）は立涌文様の中に波紋を織り込んだ西陣織。床は青海波文様の段通。「悠久のささやき」と題した飾り台や卓子にも蒔絵や螺鈿が描かれるなど水をテーマとしたデザインで統一される。
聚楽の間
晩餐会などが行われる際に、招待されたゲストや随員の待合などに使用される。友好の心をイメージして、人間国宝の早川尚古斎による竹花器や伊砂利彦の型染の屏風、椅子ファブリックは西陣織、釘隠には千代結のデザインが施されている。
宿泊エリア
国賓・公賓とその随員のための宿泊施設。
別館
夜明広間
主に舞踏会や立食形式のパーティーに使われる。神国の賓客歓迎手順では基本的に賓客到着の夜には太政大臣主催の舞踏会が行われることが慣例となっており、それにおいて使われる。また、洋式の会食でも使用される。
宿泊エリア
主に、洋間での宿泊を望んだ賓客に提供される。また、本館だけでは随伴員が宿泊できないときに使用される。
その他施設
警衛所
迎賓館は塀で囲まれており、門が四か所設置されている。そこに設置されているのが警衛所である。主に陸軍憲兵隊が警備・運用を担っている。
国立神居国際会議場
国際会議に使用される施設である。中央アジア地域での同盟締結やG5主要国首脳会談で使用されている。また英加神三国同盟が締結された場所でもある。
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