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ここでは大神国における競馬について概説する。

歴史

大神国では、源流のウルハン族から馬を生活の一部として使用しており馬を「競争させる」という概念は古くから存在しており、皇帝三冠(春シニア三冠)のようにもともとは皇帝の馬競技に源流を置く競馬重賞も多い。ただ、基本的にはモンゴル平野原産のモウコノウマがその競争の中核でありサラブレッドに代表される現代競馬で広く出場する馬ではなかった。
ただ、農耕民族を中心にこういった競争で英国から輸入したサラブレッドやそこから育成したサラブレッドを育成し競争に当たらせるといった現象が大流行し、それにより競馬の舞台はノウマからサラブレッドに置き換えられていった。これらサラブレッドはモンゴル本土の厳しい気候には到底耐えられず、満州沿岸やNZなど温暖で発展している地域で育成されるようになったことやノウマ系の馬の恩恵や伝統を重視するウルハン系貴族の猛反対により競馬の中心地は神居や月美兎などから三山、南大神へと置き換わっていく。
1903年に三山の貴族である鷺ノ宮家とNZの貴族である水瀬宮(別宮)家が中心となって「帝国馬主協会」を設立し夜去史上始めての競馬協会を設立した。この協会は主に競走馬の登録や競馬競争の格付けなどを担ったり、南大神三冠(春クラシック三冠)、三山長距離三冠(秋クラシック三冠)などの事実上の運用、競馬場の運営を行っていき、現在の夜去競馬協会(YRA)の全身となる。
馬主協会は1900年代に香港競馬場を中心とする香港馬主協会、南京競馬場を中心とする南京馬主協会、大京帝国競馬場を中心とする大京馬主協会をそれぞれ自身から独立させ、これらは大東亜の独立により大東亜の競馬体系に組み込まれる前は現在の地方競馬的扱いとなっている。
1910年代NZ産のグリーンオウロラや三山産のサイハイコウテイ、香港産のミスターリーデライナーなどの産駒が5世代に渡って大活躍を見せ、大神国の競馬の血統界に大きな影響を与えた。事実、現在大神国産のサラブレッドの9割近くはこの三馬のいずれかの血統を受け継いでいるとされ、1940年代の大東亜競馬でも多くはこれらの産駒が猛威を振るっていた。これらの馬は「新神馬三馬」と称され大神国競馬界では半ば神格化されて扱われている。ちなみにグリーンオウロラとサイハイコウテイは老衰で、ミスターリーデライナーは大東亜国家労働者党による攻撃でそれぞれ死亡している。
1950年代になると、サラブレッドによる競馬はもはや植民地では国技の様を呈し、本土でも楽しまれるようになった。これにより、皇帝三冠などの開催地が三山などに移り事実上サラブレッドのための戦いとなるなどサラブレッド競馬に大きな変革が生じた。
1976年にはハイスライが種牡馬として輸入され、1980年に大神国リーディングサイアーの座を奪い取ると、通算12回のリーディングサイアーに輝いた。中央競馬のみの集計では13年連続13回という前例のない記録であり、大神国産駒に多大な影響を与えた。ちなみに、前述した新神馬三馬とハイスライはまとめて「大神国4大種牡馬」とも称される。
1990年代にハイスライを曽祖父に持つサクラリッポウが無敗で南大神三冠と秋南大神古馬三冠、新神馬三馬記念(北島ダービー)を制し圧倒的な強さによって衝撃をもたらした。1993年にはヨルサリカップが設立され翌1991年にはG1に指定され、国内G1はこれにより25個になった。

概要

ここでは主にYRAが所管する中央競馬競争について記述する。
大神国内で競馬は「賭博業法」により「特定賭博」として制度化され、貴族や皇室などの寄付や馬券の購入費などによって開催が行われている。また、「賭博を伴う馬競争等の規制に関する法律」により帝国馬主協会の後継である夜去競馬協会(以下:YRA)が所管する夜去競馬主催者協会に属した組織でないと競争の主催が行えないため、実質YRAの強い影響下に置かれている。
YRAが直接所管する中央競馬競争は水瀬、北島、第一中央、南大神、神宮の南大神五大競馬場を中心とする南大神競馬場群と三山第一、奉天、奉天中央、鷺ノ宮記念、皇立久礼三山の本土五大競馬場を中心とする本土五大競馬場群で行われる。それぞれ独立した日程で組まれており、馬の負担を軽減する意味合いや移動のコストを削減する意味合いなどから南大神競馬場群で出場すると、特別なレースが組まれない限り奉天で出ることはできなくなり、逆も同じである。
また、これらの競馬場群以外で開催される各種競争を地方競艇、地方競輪及び地方自治体が独自の条例で設置する公営カジノ施設と合わせて「地方自治体特定興行」と称し、多くの場合は自治体がYRAにレースの開催業務を委託して開催している。基本的に地方競馬から中央競馬競争への移籍はできないが、審査の上で許可が降りることがあり、例えば2003年皇帝杯優勝馬「アブリルサイアー」はもともと許可競馬の一つである黒竜江競馬の所属馬であったが中央競馬競争へと移籍し、実力を発揮した。
ただし、クラシックまでなら中央競馬競争から許可競馬へと移籍することは自由であり、許可競馬のほうが出場コストや馬の管理費などが中央に比べて安価なために、中央競馬競争で結果が出せなかった馬が「降格」することが頻繁にある。

勝馬投票券

大神国では勝馬投票券は賭博業法における「特定配当金券」に指定され、賭博消費税や賭博収入税の一部若しくは全部が免除されている。ただし、勝馬投票券の購入は同法や賭博業法の施行に伴う特別法、刑法などにより購入できるのは18歳以上であり、18歳以下への譲渡などは禁止されている(3年以下の懲役若しくは50万円以下の罰金)。
また、勝馬投票券を転売することやそれ以外で競馬競争に関する賭博を行うことは賭博を伴う馬競争等の規制に関する法律で禁止されており、最大で無期懲役の法定刑が定められている。さらに、勝馬投票券を偽造することは金銭及び金券の複製にあたり、使用した場合は最高刑は死刑である。
これらは、窓口販売、自動券売機販売及びネット販売で発売され、払い戻しは主に自動払い戻し機かネットを通して行われるが50万円以上の配当金の払い戻しは窓口で実施されることが多い。

地方競馬(地方自治体特定興行)

現在は黒竜江、長春、大都地(フフホト)の三都市と水瀬本家、鶯谷の二貴族荘園などを筆頭として国内各地20箇所で行われている。主に一つの地方競馬に所属する競馬場は1~2であるが水瀬本家のようにYRAと競馬場を共同使用しているような場所では3個の競馬場を保有していることも多い。
現在、大神国で競走馬登録されている馬の8割は地方競馬の所属馬であり中央競馬競争に比べて非常に多い。地方競馬を開催する自治体は「全国地方特定興行競馬連絡協議会」に加盟しなければならず各種調整はそこで実施されている。また、前述の団体は中央競馬競争とは異なる競走馬の育成施設を独立して保有しており、中央競馬競争の所属馬も使用することがある。特に著名な施設では前述のアブリルサイアーなどが所属し、中央競馬競走馬を多数排出してきた黒竜江特定興行団体育成施設(黒竜江トレセン)である。
また、立地上の関係などから地方競馬でしか設置していない療養施設なども存在しこれらの施設は使用料を払うことで所属の如何に関わらず使用できるため、地方競馬の収入源ともなっている。
大都地競馬では世界で唯一のモウコノウマによる競馬競争が実施されており、中央競馬競争と比べて地方競馬は非常に特色のある施設となっている。

施設

南大神競馬場群

競馬場
水瀬競馬場
南大神島地方南大神市龍砂町に位置する。1878年に水瀬宮家(別宮)が自らの馬育成施設を改造して建造した、現在稼働している競馬場の中で最も歴史が古い競馬場である。水瀬宮家(別宮)が管理をYRAに完全委託している競馬場で、競馬場やそれに付随する施設の規模としては国内最大規模である。主に南大神三冠のうち水瀬杯、神居記念、新神馬三馬記念(北島ダービー)が実施される。通称は水瀬(みずせ)である。周辺には、YRAが管理する水瀬トレセンや水瀬競馬大学校などが存在し大神国の競馬の一大拠点である。
神宮競馬場
南大神島地方神宮に位置する。神宮内に設置されている唯一の宗教以外の施設である。もともとは神馬と呼ばれる神に捧げられる馬の育成施設として成立した施設を周辺の土地を買い上げる形で拡張し競馬場とした。
主に短距離〜中距離競走などが行われ、宗教法人水瀬神宮が所有・管理をしており、YRAは使用料を払って同競馬場を使用している。主に南大神三冠である「神宮杯(神宮ダービー)」や南大神短距離三冠の「神居記念」、「ザクセンエンパイアステークス(ザクセン帝国杯)」、「スウィープステークス(大神国)」が施行されている。
北島競馬場
南大神島地方北島郡北島研究学園都市内に位置する。YRAが直接所有、所管する施設であり手狭になっていた神宮競馬場を補完する目的で2001年に建造され、神宮杯などが移管施行された。ただ、2011年北島大地震で津波被害などで浸水した後の復旧作業に大きな遅れが生じ、その間に神宮競馬場が拡張されたことなどからG1競争は実施されなくなり、現在はもっぱら2015年以降に新設されたG2以下の競争や競走馬の研究施設などとして使用されており、YRAの一部からは「資金の無駄遣い」と非難を受けている。
第一中央競馬場
南大神島地方南島ダニーデン市に位置していた競馬場である。YRAが直接所有、所管していたが老朽化に伴い、多人数が集合する施設の耐震性に関する法律に合致せず取り壊された。YRAは跡地に、今後第二中央競馬場を建設する方針を示した。
南大神競馬場
南大神島地方南島校寮市に位置する競馬場である。YRAが直接所有、所管している競馬場であり秋の長距離三冠の「柏葉賞」、「京岡急行記念」、「???記念」(???の中はその都市の香港国際カップの優勝馬の名前が入る)のすべての競争が実施されている。1976年に地方競馬である南大神競馬を引き継ぐ形で施設がYRAに継承されて以来、キャパの関係で限界を迎えかけていた第一中央と神宮の競争のうち長距離競走が同競争場に移管された。

三山競馬場群

三山第一競馬場
三山市国師山に位置するYRAが所有、管理する競馬場である。大神国G1クラシックで最も名誉ある賞とされる「皇帝杯」や大東亜と大神国の所属馬で争われる「大陸三冠」のうち「三山国際」と「ドイツ杯」の開催地である。付近には国師山トレセンやYRA本部などが置かれ、YRAや中央競馬競争にとっての本拠地的役割を果たしている。
奉天競馬場
奉天市吊五に位置するYRAが所有、管理する競馬場である。皇帝三冠の「神居記念」と「ウルハン杯」が実施されるほか、春秋の太政大臣賞が施行されている。また、「明日檜杯」と呼ばれるジュニア級のG1競争との日程の兼ね合いなどから、四年に一度大陸三冠や皇帝杯は本競馬場で施行される。
鷺ノ宮記念競馬場
大連市鷺宮山に位置する鷺ノ宮家が所有し、YRAが管理する競馬場である。「神居財閥記念」や年末に施行される「帝国杯」が施行される競馬場である。また、マイル三冠のうちの「鷺宮記念」も本競馬場で施行されている。もともと「鷺宮山競馬」として鷺ノ宮家が主宰する許可競馬であったが、1965年に地方競馬から中央競馬競争へと組み込まれた。
皇立久礼三山競馬場
奉天市久礼三山に位置する従来の三山競馬場であるが本競馬場がキャパオーバーになるにつれ三山第一競馬場が建設された。現在はマイル三冠のうち「久礼三山開設記念」と「海軍記念」の2つが本競馬場で施行されている。

許可競馬

国内の20箇所の自治体が35の競馬場で許可競馬を主催している。その中でも三大許可競馬と呼ばれる競争を紹介する

黒竜江競馬

黒竜江競馬は黒竜江市が主宰する競馬競争。唯一国内の地方競争で、一つの自治体が主宰する地方競馬競争である。代表的な競争は「伊東杯」「ウラジオストック記念」の2つである。また、2000年代初頭に活躍した本土競争の皇帝杯優勝馬「アブリルサイアー」は黒竜江競馬に縁が深い馬である。

大辻競馬

大辻競馬は大辻市、南大辻市、大辻宮家が共同で主宰する競馬競争。代表的な競争は「大光杯」、「オオツジ=ホープフルステークス」である。許可競馬には珍しく競馬場を3つ持つ競馬競争でもあり、国内の許可競馬で最も多くの競馬競争が行われている。

ディクラレッセ競馬

NZ、ディクラレッセで行われていた許可競馬。大辻競馬についで二番目に多くの競馬競争を施行する許可競馬であったが競馬場や厩舎が集中する地区が2022海上自衛部クーデターのガルマニアによる戦術核攻撃の直撃を受け破壊され、現在休止状態となっている。

大神国本土の代表的な重賞

皇帝杯(本土)

詳しくは皇帝杯?を参照
毎年10月に三山第一競馬場で施行される重賞で、一位賞金は3億2000万円。芝2000m、大神国で最も高額の賞金を誇る競馬であることや、サラ系競馬で唯一皇帝の名称を使用することができるという点で大神国内においては最も名誉ある重賞であるとされている。出走資格は3歳以上牡馬・牝馬であり、国内の指定枠には神居財閥記念と三山明日檜杯である。また、優先出走枠として大陸三冠の各優勝馬に出走枠が設けられている。

大陸三冠(大神国内施行分のみ)

三山国際(本土)
毎年7月に三山第一競馬場で施行される国際競争。出走資格は3歳牡牝。1位賞金は2億3000万円。芝2000。
ドイツ杯
毎年11月に三山第一競馬場で施行される国際競争。出走資格は3歳牡牝。9月に大東亜で施行される江南杯の優勝馬は優先出走枠を持つ。1位賞金は2億5000万円。芝2400。

皇帝三冠(古馬三冠/本土)

神居記念
毎年5月に奉天競馬場で施行される国内競争。出走資格は4歳牡牝。1位賞金は1億3000万円。芝2000。
ウルハン杯
毎年6月に奉天競馬場で施行される国内競争。出走資格は4歳牡牝。1位賞金は1億5000万円。芝3100。大神国本土の芝G1の中で最も距離が長い。
奉天優駿
毎年9月に三山第一競馬場で施行される国内競争。1位賞金は1億5000万円。芝2000。

南大神競馬の主な競争

神宮杯
毎年9月に神宮競馬場で施行される国際競争。一位賞金は5億2000万円であり、国内最高額の競争。出走資格は3歳以上牡牝である。南大神競馬の優先出走枠はキゥイ杯、京岡急行記念。平地芝2000。
エミール・デュルケーム記念
世界的社会学者であるエミール・デュルケームを記念して毎年10月に第二中央競馬場で施行される国際競争。南大神三冠の一つである。平地芝2000。
京岡急行記念
毎年4月に神宮競馬場で施行される国際競争。一位賞金は3億円である。京岡急行グループの主催。出走資格は3歳以上牡牝であり、南大神三冠の一つ。平地芝3200で大神国競馬G1の中で最も距離が長い。
神居記念
神宮競馬場
スウィーブステークス
神宮競馬場
ザクセンエンパイアステークス
神宮競馬場

主な著名馬(帝国馬主協会殿堂馬)

新神馬三馬

ミスターリーデライナー(1910-1932年)
帝国馬主協会に所属していたサラブレッド(牡)。帝国三冠(帝国杯、皇帝杯、奉天ダービー)とウルハン杯を無敗で制覇した。その後、種馬とし活躍し香港競馬と三山競馬で多くの優駿を残した。現在、大神国競馬の殆どの馬はミスターリーデライナーの血を引いているとも言われる。大東亜国家社会主義党軍の香港蜂起の際に殺されている。
グリーンオウロラ(1912年-1943年)
南大神馬主協会に所属していたサラブレッド(牡)。神宮杯、南大神優駿(現在の京岡急行記念)、民部府芝長距離南大神興行競争(現在のエミール・デュルケーム記念)を制覇しこの三冠が現在の南大神三冠になっている。腸捻転により1943年に神宮トレセンで死亡。
サイハイコウテイ(1914年-1945年)
帝国馬主協会に所属していたサラブレッド(牡)。帝国三冠、ウルハン杯、三山杯、三山=ドイツ優駿の6冠を無敗で勝ち抜けた。

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