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T-55主力戦車

初期型


最新型
基本情報
種類第1世代主力戦車
運用者ソビエト連邦軍地上軍
製造期間1958年~1979年
製造ウラルヴァゴンザヴォード
製造数27,678輌
保管数23,724輌
性能
全長9.2(m)
車体長6.45(m)
全幅3.27(m)
全高2.35(m)
重量36(t)
懸架方式トーションバー方式
速度50~35(km/h)
主砲56口径100mmライフル砲D-10T2S
副武装12.7mm重機関銃DShKM、7.62mm機関銃SGMT
装甲鋳造装甲
エンジンV-55/4ストロークV型12気筒液冷ディーゼルエンジン
580馬力
乗員4名

概要

T-55は、T-54の改良型として1957年に開発され、1958年から1979年まで生産された第1世代主力戦車である。低いシルエットと高い機動性と攻撃力、避弾経始の良さから当時では世界最強の戦車として西側諸国から極めて恐れられていた。攻撃力・機動力に優れ、車高が低く低いシルエットと軽量な車体で高火力の100mm滑腔砲を搭載し、同世代の西側主力戦車を圧倒することができるとされていたが、実際には90mm滑腔砲と変わらなかった。冷戦以後は第三世代主力戦車クラスに改修された改良型が存在する。保管数は23,724輌、総生産台数は27,678輌である。

特徴

T-55A

攻撃力
T-55Aが装備する56口径100mmライフル砲D-10T2Sは、T-54Aが装備していたD-10TGの改良型として開発された主砲である。D-10TGは試験にて100mm砲として完璧な威力を発揮できていたが、それを更に向上させるべくD-10T2S、そして搭載に見合ったT-55の開発が促進された。口径は100mmで、既存のすべての100mm砲弾を発射できる。この主砲からは通常の100mm徹甲弾を毎秒950mの速度で発射することができ、これにより500m先で200mm、1000m先で185mmの装甲貫徹能力を発揮する。これは西側が保有する第1世代主力戦車の装甲を十分に貫徹でき、この攻撃力を恐れられていた。

砲身の製造にあたっては、鋳造鋼と装甲鋼を組み合わせて使用している。装甲鋼と鋳造鋼の組み合わせにより、砲身の強度と靱性値を向上させている。砲身の製造にはD-10TGと同様に自緊処理が施されており、これにより薬室最大圧力は390MPaに達する。砲身内部は耐腐食性を高めることを目的としてクロムメッキ加工が施されている。100mm徹甲弾を使用し続けた場合の砲身寿命は1500発である。砲身先端にはエバキュレーターが装着され、発射後の砲身内部に残った発射ガスを排煙する。

D-10T2Sでは新しく砲安定装置を導入し、命中精度の向上を図った。これに搭載された新たな砲安定装置「STP-2 ツィクローン」は、照準の縦横軸の制御をする。同時に手動であった仰俯角の操作も電動式または油圧式となった。砲尾の勝手な動作も解決し、砲塔下部にターンテーブルが設置され、装填手が旋回に合わせて動かずに済むようになった。

T-55Aの主砲弾は、T-54シリーズと同様の対戦車戦闘に用いるBR-412徹甲弾と、他の目標との戦闘にも用いる多目的榴弾の二種類が存在する。T-55Aの「D-10T2S」100mm戦車砲向けの徹甲弾「BR-412」徹甲弾が用意されている。多目的榴弾としては、T-55Aの「D-10T2S」100mm戦車向けの多目的榴弾「F-412」多目的榴弾が用意されている。BR-412徹甲弾は重量15.6kg、砲口初速897m/s、射程1000mにおいてRHA換算150mmの装甲貫徹能力を有する。対戦車戦闘を目的とし、その高い装甲貫徹能力は当時の西側諸国の主力戦車の装甲、主に車体の装甲を十分に貫徹することができた。F-412榴弾は重量15.8kg、砲口初速900m/s、射程1000mにおいてRHA換算185mmの装甲貫徹能力を有する。戦車の装甲貫徹、装甲車の破壊、コンクリートトーチカ、バンカー、要塞砲などの破壊、障害物の破壊、敵歩兵部隊の散開、混乱を狙った爆発を目的とする。

T-55Aは主砲同軸に7.62mm弾を使用するSGMT重機関銃を1挺、砲塔上部に12.7mm弾を使用するDShk38重機関銃を1挺装備されている。SGMT重機関銃は前方の敵歩兵の排除を目的としている。DShk38重機関銃は対空機銃としての役割を果たしている。砲塔上部のDShk38重機関銃の相談は500発となっている。主砲同軸のSGMT重機関銃の装弾数は1,000発となっている。
防御力
乗員は車長、操縦手、砲手、装填手の4名である。車体前方左側に操縦手、砲塔右側に砲手、車長、砲塔左側に装填手となっている。車体正面から見ると左右に乗員が2名ずついるのは、被弾時に乗員が一挙に全滅することを防ぐためであるとされている。またNBC防護装置PAZシステムが標準装備となり、各ハッチと車長用キューボラの外側に放射線吸収カバーが装着され、戦闘室の内面にも放射線吸収ライナーが貼られた。

T-55Aの装甲は基本的に鋳造装甲である。材質は均質鋼が用いられ、車体は前作T-54と同じく車体上部とシャーシが一体の箱型車体を持つスタイルが踏襲された。しかし砲塔はお椀型の、半円球型砲塔となり、以降のソ連戦車の基本となった。砲塔前面装甲厚は210mm、砲塔側面装甲厚は110mm、砲塔後面装甲厚は60mm、砲塔上面装甲厚は30mm、車体前面装甲厚は100mm、車体側面上部装甲厚は80mm、車体側面下部装甲厚は20mm、車体上面装甲厚は33mm、車体底部装甲厚は20mm程度となっている。

車体前面や砲塔正面の鋳造装甲には、高価であるが炭素を豊富に含みやすい鋳鉄を使用しており、これらは西側諸国の105~90mm徹甲弾に対して有効な防御力を発揮している。砲塔側面装甲には通常の鋳鉄を使用しており、ある程度の防御力を持たせている。砲塔上部も空からの対地攻撃に対する防御のみで、通常の鋳鉄を使用している。

T-55Aでは車体前面、砲塔前面、砲塔側面、砲塔上面、サイドスカートに対する増加装甲パッケージ、リアクティブ装甲の提供がされている。これらの追加装備は装甲厚の増加と防御性能の向上を図るべく、車体や砲塔に装着されていた。これらの追加装備を装着する場合、10t程重量が増大する。

火災が発生した場合、弾薬庫への引火や誘爆による全滅を避けるべく、炭酸ガスを用いた熱感知式自動消火装置を搭載している。また、敵に発見された際、敵の主砲照準を妨害するためのBDSh-5煙幕発生装置が車体の後部区画外部に装備されている。煙幕発生装置は290°にわたって煙幕弾を投擲できる。
機動力
T-55Aは液冷式ディーゼルエンジン「V-55」を使用している。V-55は排気量約38.8Lの4ストロークV型12気筒ディーゼルエンジンで、最大エンジン出力は580馬力、最大エンジン回転数は2,000rpmに達する。このエンジンの出力により、出力重量比は62.1に達し、整地では50km/h、不整地では35km/hで走行できる。エンジンは-45度から+50度までの温度範囲で正常に動作し、また3重のエアフィルターにより99%を超える粒子を除去することが出来るため、極寒の地域から砂塵の多い地域まで使用可能である。燃料消費率は2.2L/kmとされており、整地で時速50kmで走行した場合、1Lあたり400m、不整地で時速35kmで走行した場合、1Lあたり350mである。燃料は車内に1212Lまで搭載でき、航続距離はおよそ485kmとされる。また、車体後部に外部燃料タンク(300L入り、最大2本)を搭載すれば、航続距離は725kmに増加する。変速機は、油圧機械式のマニュアルトランスミッションで、時速18km以上の速度で後退できる。懸架方式ではトーションバー・サスペンションを採用している。高い悪路走破性能を持つ。また、水中航行能力を付与するため、OPVTシュノーケルも搭載されている。
ベトロニクス
T-55AにはT-54Bと同じく無線通信装置10-RT-26や車両間通信装置TPU-77から、さらに暗視装置類が追加された。
無線通信装置10-RT-26や車両間通信装置TPU-77は当時としては高い通信性能を有していた。数秒単位の遅延があるものの、索敵した敵の情報共有や連携した攻撃を可能としている。
照準手用の赤外線夜間照準装置としてL-2「ルナー」、プロジェクター付のTPN-1-22-11が装備された。これは、砲のマスクと指揮官用夜間装置、指揮官キューボラに装備されたQU-3プロジェクターからなるシステムであった。

T-55M

攻撃力
T-55Mが装備する125mm滑腔砲2A46M-1は、T-72Bが装備していた2A46Mの改良型として、第9砲兵工場によって開発された主砲である。2A46Mの性能をさらに更に向上させるべく2A46M-1の開発が促進された。口径は125mmで、既存のすべての125mm砲弾を発射できる。この主砲からは通常の125mm徹甲弾を毎秒1,715~1,800mの速度で発射することができ、これにより2,000先で625mmの装甲貫徹能力を発揮する。これは西側が保有する第三世代主力戦車の装甲を十分に対抗できる性能である。

砲身の製造にあたっては、高強度鋼を使用している。砲身の強度と靱性値を向上させている。砲身の製造にはかなり高い水圧で自緊処理が施されており、これにより薬室最大圧力は620MPaに達する。砲身内部は耐腐食性を高めることを目的としてクロムメッキ加工が施されている。125mm徹甲弾を使用し続けた場合の砲身寿命は1800発である。砲身先端にはマズルブレーキが装着されており、砲身の発射時の反動を軽減させ、安定した連続射撃の実現に貢献している。また砲身冷却装置により、発射時の砲身内部の高温状態を冷却する効果がある。砲基部にはレーザー照射装置が、砲身先端部右側には防護カバー付き砲口照合ミラーが搭載されており、砲身の歪みを検出することができる。

T-55Mの主砲弾は、対戦車戦闘に用いる徹甲弾、対戦車榴弾と、他の目標との戦闘にも用いる多目的榴弾の二種類が存在する。主に使用する弾薬としては、125mm戦車砲向けの徹甲弾「3VBM24-2」APFSDSが用意されている。対戦車榴弾としては、125mm戦車砲向けの対戦車榴弾「3VBK25M」が用意されている。多目的榴弾としては、125mm戦車砲向けの多目的榴弾「3VOF128」多目的榴弾が用意されている。3VBM24-2APFSDSは重量19.56kg、砲口初速2000m/s、2000m先においてRHA換算900~1000mの装甲貫徹能力を有する。対戦車戦闘を目的とし、その高い装甲貫徹能力は西側諸国の主力戦車の装甲、主に車体の装甲を十分に貫徹することができる。3VBK25M榴弾は重量19.2kg、砲口初速915m/s、2000m先においてRHA換算800mmの装甲貫徹能力を有する。敵戦車の装甲を榴弾使用による破壊を目的とする。3VOF128多目的榴弾は重量33kg、砲口初速850m/sの性能を有する。戦車の装甲貫徹、装甲車の破壊、コンクリートトーチカ、バンカー、要塞砲などの破壊、障害物の破壊、敵歩兵部隊の散開、混乱を狙った爆発を目的とする。

T-55Mは手動による装填ではなく乗員区画を減らして自動装填装置を搭載している。125mm砲弾を採用したことにより、100mm砲弾と比べて手動では装填する為に大きな負担がかかる為である。自動装填装置はベルトコンベア次弾装填方式を採用している。マガジンは砲塔後部にあり、ここには22発の砲弾を搭載可能である。この他、車体には砲弾20発を搭載するスペースが設けられている。乗員の生存性向上のため、砲塔後部のマガジンにはブローオフパネルが設けられており、誘爆時に爆風を外側に逃がすことで乗員への被害を阻止することができる。自動装填装置は7~9秒ほどで次弾を装填する能力があり、毎分最大8発という高い速度で砲弾を発射することができる。自動装填装置と弾薬搭載スペースは誘爆を防ぐため、弾片防止ライナーを装備、また引火を防ぐため自動消化装置も搭載されている。

T-55Mは主砲同軸に7.62mm弾を使用するPKTM機関銃を1挺、砲塔上部に12.7mm弾を使用するNSVT重機関銃を1挺装備されている。PKVT機関銃は敵歩兵の排除を目的としている。Kord重機関銃は対空機銃としてヘリコプターやドローン撃墜の役割を担う。砲塔上部のNSVT重機関銃の相談は500発となっている。主砲同軸のSGMT重機関銃の装弾数は3,000発となっている。
防御力
乗員は車長、操縦手、砲手の3名である。車体前方左側に操縦手、砲塔右側に砲手、車長となっている。被弾時に乗員が一挙に全滅することを防ぐための配置であるとされている。乗員区画には与圧式NBC防護装置が備わっており、浄化された空気を常に供給している。冷暖房設備と携帯式トイレを備えており、居住性の向上を計っている。

T-55Mの装甲は基本的に鋳造装甲だが、車体正面に複合装甲が搭載された。材質は均質鋼が用いられ、車体は前作T-54と同じく車体上部とシャーシが一体の箱型車体を持つスタイルが踏襲されたしかし砲塔はお椀型の、半円球型砲塔となり、以降のソ連戦車の基本となった。砲塔前面装甲厚は210mm、砲塔側面装甲厚は110mm、砲塔後面装甲厚は60mm、砲塔上面装甲厚は30mm、車体側面上部装甲厚は80mm、車体側面下部装甲厚は20mm、車体上面装甲厚は33mm、車体底部装甲厚は20mm程度となっている。

T-55Mの車体前面装甲はその車体正面に新型複合装甲を搭載している。車体正面に装備される複合装甲は、高強度鋼、炭化ケイ素、拘束セラミックからなっている。これにより、APFSDSに対して均質圧延装甲換算で700mm~800mm相当、化学エネルギー弾に対して800mm相当の防御力を発揮する。

T-55Mでは車体前面、砲塔前面、砲塔側面、砲塔上面、サイドスカートに対する増加装甲パッケージ、リアクティブ装甲の提供がされている。これらの追加装備は装甲厚の増加と防御性能の向上を図るべく、車体や砲塔に装着されていた。これらの追加装備を装着する場合、10t程重量が増大する。

火災が発生した場合、弾薬庫への引火や誘爆による全滅を避けるべく、炭酸ガスを用いた熱感知式自動消火装置を搭載している。また、敵に発見された際、敵の主砲照準を妨害するためのBDSh-5煙幕発生装置が車体の後部区画外部に装備されている。煙幕発生装置は360°にわたって煙幕弾を投擲できる。
機動力
T-55Mは液冷式ディーゼルエンジン「V-46-5M」を使用している。V-46-5Mは排気量約23.5Lの4ストロークV型12気筒ディーゼルエンジンで、最大エンジン出力は690馬力、最大エンジン回転数は2,000rpmに達する。このエンジンの出力により、出力重量比は52.2に達し、整地では60km/h、不整地では48km/hで走行できる。エンジンは-50度から+55度までの温度範囲で正常に動作し、また3重のエアフィルターにより99%を超える粒子を除去することが出来るため、極寒の地域から砂塵の多い地域まで使用可能である。燃料消費率は2.2L/kmとされており、整地で時速60kmで走行した場合、1Lあたり600m、不整地で時速48kmで走行した場合、1Lあたり400mである。燃料は車内に1212Lまで搭載でき、航続距離はおよそ450kmとされる。また、車体後部に外部燃料タンク(300L入り、最大2本)を搭載すれば、航続距離は680kmに増加する。変速機は、油圧機械式のマニュアルトランスミッションで、時速20km以上の速度で後退できる。懸架方式ではトーションバー・サスペンションを採用している。高い悪路走破性能を持つ。また、水中航行能力を付与するため、OPVTシュノーケルも搭載されている。
ベトロニクス
T-55Mには無線通信装置10-RT-26や車両間通信装置TPU-77から、さらに暗視装置類が追加された。
無線通信装置10-RT-26や車両間通信装置TPU-77は当時としては高い通信性能を有していた。数秒単位の遅延があるものの、索敵した敵の情報共有や連携した攻撃を可能としている。
照準手用の赤外線夜間照準装置としてL-2「ルナー」、プロジェクター付のTPN-1-22-11が装備された。これは、砲のマスクと指揮官用夜間装置、指揮官キューボラに装備されたQU-3プロジェクターからなるシステムであった。

新たに射撃統制装置1A40-1を搭載。無線機器やナビゲーション装置との接続で戦車同士で情報をやり取りし、小隊の連携した攻撃を可能としている。また射撃命中率の向上、発射速度の向上が見られる。

T-55AD

T-55MV

T-55AMV

T-55AGM

攻撃力
T-55AGMが装備する125mm滑腔砲2A46M-1は、T-72Bが装備していた2A46Mの改良型として、第9砲兵工場によって開発された主砲である。2A46Mの性能をさらに更に向上させるべく2A46M-1の開発が促進された。口径は125mmで、既存のすべての125mm砲弾を発射できる。この主砲からは通常の125mm徹甲弾を毎秒1,715~1,800mの速度で発射することができ、これにより2,000先で625mmの装甲貫徹能力を発揮する。これは西側が保有する第三世代主力戦車の装甲を十分に対抗できる性能である。

砲身の製造にあたっては、高強度鋼を使用している。砲身の強度と靱性値を向上させている。砲身の製造にはかなり高い水圧で自緊処理が施されており、これにより薬室最大圧力は620MPaに達する。砲身内部は耐腐食性を高めることを目的としてクロムメッキ加工が施されている。125mm徹甲弾を使用し続けた場合の砲身寿命は1800発である。砲身先端にはマズルブレーキが装着されており、砲身の発射時の反動を軽減させ、安定した連続射撃の実現に貢献している。また砲身冷却装置により、発射時の砲身内部の高温状態を冷却する効果がある。砲基部にはレーザー照射装置が、砲身先端部右側には防護カバー付き砲口照合ミラーが搭載されており、砲身の歪みを検出することができる。

T-55AGMの主砲弾は、対戦車戦闘に用いる徹甲弾、対戦車榴弾と、他の目標との戦闘にも用いる多目的榴弾の二種類が存在する。主に使用する弾薬としては、125mm戦車砲向けの徹甲弾「3VBM24-2」APFSDSが用意されている。対戦車榴弾としては、125mm戦車砲向けの対戦車榴弾「3VBK25M」が用意されている。多目的榴弾としては、125mm戦車砲向けの多目的榴弾「3VOF128」多目的榴弾が用意されている。3VBM24-2APFSDSは重量19.56kg、砲口初速2000m/s、2000m先においてRHA換算900~1000mの装甲貫徹能力を有する。対戦車戦闘を目的とし、その高い装甲貫徹能力は西側諸国の主力戦車の装甲、主に車体の装甲を十分に貫徹することができる。3VBK25M榴弾は重量19.2kg、砲口初速915m/s、2000m先においてRHA換算800mmの装甲貫徹能力を有する。敵戦車の装甲を榴弾使用による破壊を目的とする。3VOF128多目的榴弾は重量33kg、砲口初速850m/sの性能を有する。戦車の装甲貫徹、装甲車の破壊、コンクリートトーチカ、バンカー、要塞砲などの破壊、障害物の破壊、敵歩兵部隊の散開、混乱を狙った爆発を目的とする。

T-55AGMは手動による装填ではなく乗員区画を減らして自動装填装置を搭載している。125mm砲弾を採用したことにより、100mm砲弾と比べて手動では装填する為に大きな負担がかかる為である。自動装填装置はベルトコンベア次弾装填方式を採用している。マガジンは砲塔後部にあり、ここには18発の砲弾を搭載可能である。この他、車体には砲弾30発を搭載するスペースが設けられている。乗員の生存性向上のため、砲塔後部のマガジンにはブローオフパネルが設けられており、誘爆時に爆風を外側に逃がすことで乗員への被害を阻止することができる。自動装填装置は7~9秒ほどで次弾を装填する能力があり、毎分最大8発という高い速度で砲弾を発射することができる。自動装填装置と弾薬搭載スペースは誘爆を防ぐため、弾片防止ライナーを装備、また引火を防ぐため自動消化装置も搭載されている。

T-55AGMは主砲同軸に7.62mm弾を使用するPKT機関銃を1挺、砲塔上部に12.7mm弾を使用するKord重機関銃を1挺装備されている。PKVT機関銃は敵歩兵の排除を目的としている。Kord重機関銃は対空機銃としてヘリコプターやドローン撃墜の役割を担う。砲塔上部のKord重機関銃の相談は500発となっている。主砲同軸のSGMT重機関銃の装弾数は3,000発となっている。
防御力
乗員は車長、操縦手、砲手の3名である。車体前方左側に操縦手、砲塔右側に砲手、車長となっている。被弾時に乗員が一挙に全滅することを防ぐための配置であるとされている。乗員区画には与圧式NBC防護装置が備わっており、浄化された空気を常に供給している。冷暖房設備と携帯式トイレを備えており、居住性の向上を計っている。

T-55AGMの装甲はそのコンパクトな車体に合わせた新型複合装甲と爆発反応装甲を搭載している。車体正面や砲塔正面に装備される複合装甲は、高強度鋼、特殊金属、炭化ホウ素、拘束セラミックからなっている。これにより、APFSDSに対して均質圧延装甲換算で900mm~1000mm相当、化学エネルギー弾に対して1200mm相当の防御力を発揮する。

砲塔側面や車体側面の乗員区画に対しては、車体正面や砲塔正面と同様の複合装甲を配置しており、砲塔上面には高強度鋼を用いた簡易的な複合装甲を装備し、152mm砲弾の直撃や対戦車ミサイルの直撃に耐えられるとされる。運動エネルギー弾に対して均質圧延装甲換算で300mm相当、化学エネルギー弾に対して均質圧延装甲換算で500mm相当の防御力を有している。

T-55AGMでは車体前面、砲塔前面、砲塔側面、砲塔上面、サイドスカートに対する増加装甲パッケージ、リアクティブ装甲の提供がされている。これらの追加装備は装甲厚の増加と防御性能の向上を図るべく、車体や砲塔に装着されていた。これらの追加装備を装着する場合、10t程重量が増大する。

増加装甲のひとつに爆発反応装甲が用意されている。爆発反応装甲は成形炸薬弾、運動エネルギー弾の両方に効果を発揮できる「ニージュ」が用意されている。この爆発反応装甲は、複合装甲や素の装甲の上に重ねて装着でき、タンデム弾頭に対応するべく積層構造にもできる。

「二ージュ」は主力戦車に搭載することを目的とした成形装薬弾及び運動エネルギー弾対策用の爆発反応装甲である。モジュールは、特別な手順なしに瞬時に作動するようになっており、使用に際しての試験的な作動や修繕といった準備は必要とされない。モジュールは100%の稼働率とあらゆるタイプの砲弾からの防御力を有しており、火砲からの砲撃に対する安全性を確保し、破片や発火性物質による暴発の危険性を除去している。装甲における高性能爆薬による影響は、水準以下まで軽減される。ニージュはコンタークト-5と比べて1.8から2.7倍の防御効果を発揮し、据え付けの簡易さ、低価格高性能などにより、高いコストパフォーマンスを持つ。また、コンタークト-1やコンタークト-5の構成部品の互換性も1:2の相関性で確保しているため、量産がしやすい利点がある。搭載例としてはT-64BMや、T-84BMに搭載されている。

T-55AGMではハードキル型アクティブ防護システム「アリーナ-2」、ソフトキル型アクティブ防護システム「シュトーラ-1」が搭載されている。この「アリーナ-2」と「シュトーラ-1」はコンピュータを通して連携防御能力を有し、レーダー警戒装置、レーダー探知機、ミリ波レーダー、全周監視カメラ、各種妨害装置、散弾発射機などの機能で防御システムを構築している。

ハードキル型の「アリーナ-2」は、ハードキルとして敵対戦車ミサイル・砲弾の着弾前に撃墜することを目指し、様々な武装・警戒設備を搭載している。標的はレーダー設備や全周監視カメラで戦車の砲撃の予兆や接近する飛翔体を探知している。砲塔後部の片隅のスペースに高速で飛翔する超小型ミサイル60発が装備されており、標的付近に接近したところで爆発を引き起こし、本車への着弾を阻止する。
それでも阻止できなかった場合、散弾発射機による撃墜を行う。しかし、超小型ミサイルと比べて命中率は低い。

ソフトキル型の「シュトーラ-1」はソフトキルとして敵戦車が本車に対して攻撃するのを妨害することができる。シュトーラ-1は妨害装置の機能を持ち、敵対戦車ミサイルの測距と照準システムに異常をもたらす。360°の対応範囲を持ち、煙幕展開装置により赤外線を通さない煙幕を周囲に展開できる。
機動力
T-55AGMは液冷式ディーゼルエンジン「V-56」を使用している。V-55は排気量約17.8Lの4ストロークV型12気筒ディーゼルエンジンで、あらゆる種類の燃料を使用でき、最大エンジン出力は1,050馬力、最大エンジン回転数は2,000rpmに達する。このエンジンの出力により、出力重量比は43.1に達し、整地では70km/h、不整地では55km/hで走行できる。エンジンは-55度から+60度までの温度範囲で正常に動作し、また3重のエアフィルターにより99%を超える粒子を除去することが出来るため、極寒の地域から砂塵の多い地域まで使用可能である。燃料消費率は3L/kmとされており、整地で時速70kmで走行した場合、1Lあたり400m、不整地で時速55kmで走行した場合、1Lあたり333mである。燃料は車内に1200Lまで搭載でき、航続距離はおよそ400kmとされる。また、車体後部に外部燃料タンク(300L入り、最大2本)を搭載すれば、航続距離は670kmに増加する。変速機は、油圧機械式のマニュアルトランスミッションで、時速34km以上の速度で後退できる。懸架方式ではトーションバー・サスペンションを採用している。高い悪路走破性能を持つ。また、水中航行能力を付与するため、OPVTシュノーケルも搭載されている。
ベトロニクス
索敵センサーとしては車長用サイト、砲手用サイト、電子戦支援システム、全周監視カメラシステム、レーザー警戒システム、ミリ波レーダーが使用される。車長用サイトと砲手用サイトはどちらも砲塔上部に取り付けられており、どちらも、高解像度可視光カメラ、熱線映像装置、レーザー測距装置を統合したものとなっている。砲手用サイトは固定式、車長用サイトは無人タレット上部に設けられており、全周旋回が可能となっている。搭載されている高解像度可視光カメラは倍率1~20倍の無段階可変倍率方式で、車長と砲手はそれぞれの座席のハイビジョン解像度の高精細テレビモニターで目標を捜索することができる。優れた画像安定化技術による高解像度のサーモグラフィーにより4~5km先の戦車大サイズの目標を検出・識別することが可能で、夜間戦闘での索敵能力にも優れる。車長用サイトは、オーバーライド照準能力およびオーバーライド射撃能力を持っている。なおこれらのサイトは、サーボモーターによって0.1ミル単位で上下左右の2軸安定化を受けており、タッチパネルから目標をロックオンし、砲と共に自動で追尾することができる。

T-55AGMでは熱線映像装置が大幅に高解像度化されたことで敵車両の形状識別とシルエット追尾ができるようになった。本車両の車長用および砲手用サイトは、熱源集中部、熱線映像装置による敵車両の形状識別、高解像度可視光カメラによる敵車両の形状識別を併用し、その中で追尾点のばらつきが小さい方を適宜選択し続けることで、従来よりも高い追尾能力を確保している。またT-55AGMでは、砲手が砲手用サイトをズームして目標を照準している間も、車長用サイトを用いることで複数目標に対する同時追尾を行うことができる。

ミリ波レーダーは砲塔に搭載されている。レーダーは、砲塔右前、左後ろの2か所に固定式のアンテナを備えている。全てのアンテナはアクティブフェーズドアレイ化されており、Ka周波数を利用して全周を索敵し、自車に接近する敵の対戦車ミサイルや対戦車擲弾などを発見する。

レーザー警戒システムは、敵の車両や航空機が測距に使用するレーザーを検知して警告するシステムである。砲塔全周の4か所にレーザー検知器が取り付けられている。自車を照準する戦車やセミアクティブレーザー誘導方式の対戦車ミサイルなどを検知、照射源の方向を高い精度で特定することが可能である。

全周監視カメラは車体の6か所にカメラを埋め込み、それらカメラの映像を切れ目なく合成することで360度映像を生成するシステムである。自己洗浄機能付きの高性能可視光/サーマルカメラが搭載されていて、システムの信頼性はかなり高い。全ての乗員はヘッドマウントディスプレイを用いることでこの360度映像を観察し、必要に応じてズームインすることができる。システムは最大で数km先の戦車大の目標を認識することが可能とされている。また、このシステムを用いて、敵の対戦車ミサイルや対戦車擲弾に対する探知も可能となっている。

T-55T5

型式

  • T-55A(前期型)
前期型
  • T-55A(後期型)
後期型
  • T-55AM
T-55Aの近代化改修モデル
  • T-55AM1
V-46-5Mディーゼルエンジンを搭載したもの。
  • T-55AM2
  • T-55AM2B
  • T-55K
  • T-55AK
  • T-55M
  • T-55M1
  • T-55M2
  • T-55M5
  • T-55M6
  • T-55AD
  • T-55AD1
  • T-55MV
  • T-55MV1
  • T-55AMV
  • T-55AMV1
  • T-55AGM
T-54、T-55、T-62にこのアップグレードプランがある。
  • T-55T2a
  • BTR-T
  • BMP-55
  • T-55T5
  • T-55T5Sh

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