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T-62主力戦車

初期型


最新型
基本情報
種類第2世代主力戦車
運用者ソビエト連邦軍地上軍
製造期間1962年~1975年
製造ウラルヴァゴンザヴォード
製造数21,671輌
保管数17,323輌
性能
全長9.3(m)
車体長6.63(m)
全幅3.52(m)
全高2.4(m)
重量41.5(t)
懸架方式トーションバー方式
速度50~45(km/h)
主砲55口径115mm滑腔砲2A20(40発)
副武装12.7mm重機関銃DShKM、7.62mm機関銃PKMT
装甲鋳造装甲
エンジン580馬力V-2-55/4ストロークV型12気筒液冷ディーゼルエンジン
乗員4名

概要

T-62は、新世代の滑腔砲とAPFSDSの開発に伴って、T-55の発展型として1957年に開発され、1962年より生産されている第二世代主力戦車である。T-55をベースに、全周旋回式砲塔ステーションと115mm滑腔砲2A20が搭載されている。冷戦ではソ連軍の戦車旅団に対して大量に配備されていたが、2023年時点では長期保管の対象となっている。冷戦以後は第三世代主力戦車クラスに改修された改良型が存在する。保管数は17,226輌、総生産台数は21,671輌である。

特徴

T-62(1960年型)

攻撃力
T-62が搭載する55口径115mm滑腔砲2A20は、T-55Bが装備していたD-54を元に、第9火砲工場設計局によって開発された主砲である。開発・製造は第9砲兵工場設計局が担当している。T-55よりも高い攻撃力を持たせるため、口径は100mmより大きい115mmを採用しており、既存のすべての115mm砲弾を発射できる。また、本砲の最大の特徴はAPFSDSの運用に適した滑腔砲とAPFSDSの運用である。滑腔砲化とAPFSDSの運用により、さらなる威力向上と高初速化が図られている。

砲身の製造にあたっては、高強度鋼を使用している。砲身の強度と靱性値を向上させている。砲身の製造にはかなり高い水圧で自緊処理が施されており、これにより薬室最大圧力は430MPaに達する。砲身内部は耐腐食性を高めることを目的としてクロムメッキ加工が施されている。115mm徹甲弾を使用し続けた場合の砲身寿命は2300発である。砲身先端には多孔式マズルブレーキが装着されており、砲身の発射時の反動を軽減させ、安定した連続射撃の実現に貢献している。砲身はガラス繊維と断熱材を組みあわせた砲身被筒で覆われており、また砲身冷却装置により、発射時の砲身内部の高温状態を冷却し、砲身の歪みを防ぐ効果がある。砲基部にはレーザー照射装置が、砲身先端部右側には防護カバー付き砲口照合ミラーが搭載されており、砲身の歪みを検出することができる。

T-62の主砲弾は、対戦車戦闘に用いる徹甲弾、対戦車榴弾と、他の目標との戦闘にも用いる多目的榴弾、対戦車ミサイルの4種類が存在する。主に使用する弾薬としては、115mm戦車砲向けの徹甲弾「3UBM1」APFSDSが用意されている。対戦車榴弾としては、115mm戦車砲向けの対戦車榴弾「3UBK3」が用意されている。多目的榴弾としては、115mm戦車砲向けの多目的榴弾「3UOF1」多目的榴弾が用意されている。対戦車ミサイルとしては、「9M117」対戦車ミサイルが用意されている。3UBM1APFSDSは重量8.5kg、砲口初速1,650m/s、2000m先においてRHA換算300mmの装甲貫徹能力を有する。対戦車戦闘を目的とし、その高い装甲貫徹能力は西側諸国の複合装甲を搭載していない主力戦車の装甲を十分に貫徹することができる。3UBK3榴弾は重量15.6kg、砲口初速950m/s、2000m先においてRHA換算440mmの装甲貫徹能力を有する。敵戦車の装甲を榴弾使用による破壊を目的とする。3UOF1多目的榴弾は重量20kg、砲口初速905m/sの性能を有する。戦車の装甲貫徹、装甲車の破壊、コンクリートトーチカ、バンカー、要塞砲などの破壊、障害物の破壊、敵歩兵部隊の散開、混乱を狙った爆発を目的とする。9M117対戦車ミサイルは、重量28kg、射程距離5,500mで、2,000m先においてRHA換算660mmの装甲貫徹能力を有する。これは複合装甲を搭載した西側諸国の第二世代主力戦車にも十分通用する威力である。

T-62の砲弾の装填は手動で装填手が行っている。主砲弾として40発が搭載されており、内4発は砲塔に配置され、残りは砲塔後部と車体前方の操縦士の右側に保管される。毎分最大8発という速度で砲弾を発射する。射撃後の空薬莢を邪魔にならないよう砲塔後部の小ハッチから自動的に排出する自動排莢装置を装備している。これにより、発射速度の向上に大いに貢献すると思われたが、排莢時は砲身の仰角を最大にしなければ機構が作動しないため、排莢後にはそのつど砲身角度を戻さねばならず、かといって排莢作業を手動で行うには砲塔内容積の余裕のなさが装填手の作業に悪影響を与え、砲塔内の狭さは装填作業にも多大な影響を与えたため、かえって射撃速度が低下する結果となった。また、射撃後に砲身角度を一定に保てない事は、同一目標への連続射撃を大いに阻害することになった。T-62では砲安定装置の機能がそこまで進んでいなかった。また、空薬莢の排出ハッチが作動して開くと砲塔部に開口部ができることになり、NBC兵器で汚染された状況下では運用に難があった

T-62は主砲同軸に7.62mm弾を使用するSGMT機関銃を1挺、砲塔上部に12.7mm弾を使用するDShk38重機関銃を1挺装備されている。SGMT機関銃は敵歩兵の排除を目的としている。DShk38重機関銃は対空機銃として空中目標の撃墜の役割を担う。砲塔上部のDShk38重機関銃の相談は500発となっている。主砲同軸のSGMT重機関銃の装弾数は2,500発となっている。
防御力
乗員は車長、操縦手、砲手、装填手の4名である。車体前方左側に操縦手、砲塔右側に砲手、車長、砲塔左側に装填手となっている。前方から2名ずつの配置になっているのは、被弾時に乗員が一挙に全滅することを防ぐための配置であるとされている。乗員区画にはT-55と同様にNBC防御用PAZシステムを標準装備している。

T-62(1960年型)の装甲は鋳造装甲で、材質は均質鋼が用いられている。砲塔前面装甲厚は242mm、砲塔側面装甲厚153mm、砲塔後面装甲厚は97mm、砲塔上面装甲厚は40mm、車体前面装甲厚は102mm、車体側面上部装甲厚は79mm、車体側面下部装甲厚は15mm、車体上面装甲厚は20mm、車体底面装甲厚は31mmである。

T-62では車体前面、砲塔前面、砲塔側面、砲塔上面、サイドスカートに対する増加装甲パッケージ、リアクティブ装甲の提供がされている。これらの追加装備は装甲厚の増加と防御性能の向上を図るべく、車体や砲塔に装着されていた。これらの追加装備を装着する場合、10t程重量が増大する。

火災が発生した場合、弾薬庫への引火や誘爆による全滅を避けるべく、炭酸ガスを用いた熱感知式自動消火装置を搭載している。また、敵に発見された際、敵の主砲照準を妨害するためのBDSh-5煙幕発生装置が車体後部区画外部に装備されている。煙幕発生装置は360°にわたって車体全周への攻撃に対応する。
機動力
T-62は液冷式ディーゼルエンジン「V-55」を使用している。V-55は排気量約38.88Lの4ストロークV型12気筒ディーゼルエンジンで、あらゆる種類の燃料を使用でき、最大エンジン出力は580馬力、最大エンジン回転数は2,000rpmに達する。このエンジンの出力により、出力重量比は71.6に達し、整地では50km/h、不整地では38km/hで走行できる。エンジンは-45度から+50度までの温度範囲で正常に動作し、また3重のエアフィルターにより99%を超える粒子を除去することが出来るため、極寒の地域から砂塵の多い地域まで使用可能である。燃料消費率は2.1L/kmとされており、整地で時速50kmで走行した場合、1Lあたり469m、不整地で時速38kmで走行した場合、1Lあたり523mである。燃料は車内に960Lまで搭載でき、航続距離はおよそ450kmとされる。また、車体後部に外部燃料タンク(200L入り、最大2本)を搭載すれば、航続距離は650kmに増加する。変速機は、油圧機械式のマニュアルトランスミッションで、時速18km以上の速度で後退できる。懸架方式ではトーションバー・サスペンションを採用している。高い悪路走破性能を持つ。
ベトロニクス
T-62には無線通信装置10-RT-26や車両間通信装置TPU-77から、さらに暗視装置類が装備されている。
無線通信装置10-RT-26や車両間通信装置TPU-77は当時としては高い通信性能を有していた。数秒単位の遅延があるものの、索敵した敵の情報共有や連携した攻撃を可能としている。
照準手用の赤外線夜間照準装置としてL-2「ルナー」、プロジェクター付のTPN-1-22-11が装備された。これは、砲のマスクと指揮官用夜間装置、指揮官キューボラに装備されたQU-3プロジェクターからなるシステムであった。

T-62D

T-62M

T-62MV

型式

  • T-62A
100mmライフル砲D-54TSを搭載した型。
  • T-62(1960年型)
前期型
  • T-62K
  • T-62KN
  • T-62(1967年型)
  • T-62(1972年型)
  • T-62(1975年型)
  • T-62D
  • T-62D-1
  • T-62M
近代化改修モデル
  • T-62M-1
  • T-62M1
  • T-62M1-1
  • T-62M1-2
  • T-62M1-2-1
  • T-62MD
  • T-62MK
  • T-62MK-1
  • T-62MV
  • T-62MV-1
  • T-62M1V
  • T-62M1V-1

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