架空国家を作ろうの1.1世界線です

序論

本ドクトリンは対ソ連及び対大東亜戦に際し、有効な作戦立案を行うために2010年中央防衛会議において採択されたものである。本ドクトリンはソ連及び大東亜の内情による分析とそれらが取ると予想される基本の戦術を分析した後に、それらへの防衛と侵攻において作戦立案レベルでの基本原則をまとめたものである。願わくば、大神国士官諸君においてはこのドクトリンを熟知の上、作戦の立案を行ってほしいものである。

我が国の現状の分析


我が国本土地域の全景
我が国本土はソ連、大東亜及び朝鮮に囲まれた範囲内に広大な領土を持つ国家である。我が国は内蒙古、外蒙古、満州の三部に大分することが出来る。各々の領域において各国との領土の境目には砂漠、山脈などの不毛の地域で囲まれたこれらの地域において敵が近代兵器で進軍するのは極めて難しいと言わざるを得ない。
そのため、開戦初期においてはソ連ならば満州の限られた地域若しくは海山防衛線などの重武装化された要塞線の突破を目指す戦闘及び我が国の各主要地域に対する経空攻撃が行われる可能性が非常に高いといえる。
また、外蒙古の神居や月美などの各都市はその多くがソ連国境沿いに位置しており開戦初期には経空攻撃の脅威から逃れることはできまい。また、これらの地域は国境の要塞線が突破されると直ちに被害を受ける地域であることが指摘される。
満州では大きく状況が異なる。これらの地域は一見山岳に囲われているが、日ソ戦争の前例を検討するに沿海州地域及び北部国境からの縦深作戦が行われる可能性が非常に高い。また、これらの地域には重要な工業地帯が集中しており国家としての利益を考慮したときにこの区域の重要度は非常に高い。
最後に内蒙古では開けた砂漠地帯への侵攻が予想され交戦戦力は主に戦車部隊による大規模な戦闘が行われる可能性が非常に高いことを指摘する。また、この地域には工業は乏しいものの資源が広く位置しており、黄河が通っているため水資源を重視する大東亜の格好の的となることが予想される。

隣国の分析

ソ連の現状の分析

ソビエト社会主義連邦はユーラシア北部の広い地域を支配する国家である。この国家の陸軍は110万人の兵力に戦車を19300両など多くの機甲戦力を有し、これらの運用力には疑問が残る。実際、チェチェン紛争などでは航空戦力による敵の徹底した戦力の駆逐の後に陸上戦力を投入しており陸上戦力の運用能力はさほど高くないことも予想されるが軽視してはいけない。
ソビエト社会主義連邦地上軍は伝統的に縦深作戦の攻撃をとることが知られているが、前述の通り実行力に疑問符が残ると評せざるを得ない。しかし、その質量攻撃は警戒するべきところであり常に国境地域への戦力集積の情報は収集しておくべきである。
また、工業や商業の基盤は西部モスクワ付近に大きく偏っており東部では最近になって開発が進められているがその物資の多くを未だに西部からの輸送に頼っており、それらの多くを鉄道が担っているのが現状である。
国民の幸福度は不明であるが、秘密警察が常に国民を見張っておかないといけない部分を考慮すると、さほど安定してはいないと評するべきである。FSBなどの組織は従来より極めて防諜能力が低く政府要人の殺人なども比較的安易に行える。また、最近FSBなどの諜報組織での内部紛争が高まっておりこれらの組織の実効性は大きく低下している。
ソビエト社会主義連邦で警戒するべき点はその人口の多さと核戦力であろう。実際、これらは比較的安易に我が国に使用される可能性が否めない。また、人口の多さは国内産業基盤の安定化を図ることができるので、警戒するべき点であることを併記しておく。海軍は空母と潜水艦の数が異様に多く、また原子力潜水艦の数が異様に多いので個艦の対潜戦闘能力を向上させるとともに経空若しくは遠距離から敵を攻撃できる設計思想の下設計された兵器を用いて殲滅するべきであるべきである。
しかしながら、それらを支える戦力の構築の兆しは観測されないためただ、頭でっかちな海軍として初期だけ対応すれば比較的無視してもいい存在の可能性があるが楽観的味方はいむべきである。とりわけ、石油輸出の30%を輸入に頼る我が国では三山湾での通商破壊は十分に警戒するべき事項であり、これらの地域やシーレーンでは対潜警戒を常に怠るべきではなく、これらに経空で対処できる充実した戦力の開発は絶対必要事項である。

大東亜の現状の分析

大東亜国家社会主義国は広大な領土に膨大な軍事力と人口を抱える国家社会主義国である。国民間の結びつきは非常に高く、安定して分散している産業基盤により、ソ連に比べて継戦能力は非常に高いと言える。また、
大神国が過去に現大東亜の領域を支配していたこともあり両国の国民関係は非常に悪い。
本土は砂漠で仕切られているが、満州・モンゴル地域には高度に機械化された戦車兵力を中核とする陸軍が30師団駐屯しており、侵攻時にはこれらを中核として砂漠及び月美山脈の突破を図るものと考えられる。満州に対する領土意欲は非常に高く、この点においてソ連と一致して我が国を二国で挟撃する外交政策を取る可能性もある。
また、大東亜親衛隊とよばれる非常に好戦的かつ愛国的な軍が存在しており非常時にはこれらの軍が捨て身の突撃攻撃を行う可能性が非常に高いのが大東亜の特徴である。非常時には安定して膨大な人員を挑発できることと工業力が非常に大きいこと、工業力が分散しているとともに前線地区への輸送網が充実していることなどから、基本的に縦深作戦を取る可能性が大きいがゲリラ戦などが行われる可能性もあるので警戒が必要である。
海軍は駆逐艦やフリーゲート艦、通常動力型空母などがバランスよく揃っているがフリーゲートやコルベットなどの近海戦闘能力が高いものが大きいことが挙げられ、空母を除いて艦隊全体としての対空戦闘能力が低いことが考えられるが、航空戦力が非常に高いので航空戦力と統合武器運用艦の組み合わせによる対艦戦闘パッケージを確実に行使するべきである。

我が国の戦力の現状

我が国は現在200万の陸上戦力に8900の戦車、火砲等9000門、装甲車両2000両、回転翼航空機400機、固定翼航空機100機を有している。高度に機械化されている一方で戦力とりわけ機甲戦力の絶対数はソ連および大東亜に対して劣るため、正面から衝突するのは戦法として好ましくない場合がある。
現在、大神国は400機以上の航空機を有しており戦闘機428機(KFB-12n戦闘爆撃機62機、KF-22戦闘機140機、F-35A戦闘機100機、F-35B戦闘機60機、SF-20Yn戦闘機60機)、早期警戒管制機10機(SESW&C-21早期警戒管制機10機)、早期警戒機20機(E-767早期警戒機10機、SESW-15早期警戒機10機)、超長距離戦略爆撃機32機(KB-22超長距離戦略爆撃機10機、KB-52超長距離戦略爆撃機22機)、固定翼輸送機100機(KC-10輸送機20機、C-130Yn輸送機20機、LC-120超長距離輸送機25機、KC-12B輸送機30機)、固定翼空中給油機30機(SKC-12空中給油機15機、SKC-20空中給油機15機)、偵察機90機(KSS-1隠密情報収集機10機、KFB-22S情報収集機20機、KMQ-4偵察監視無人機60機)、回転翼/可変翼輸送機及び回転翼多目的機143機(CH-47Y回転翼輸送機45機、UH-60Yn多目的回転翼機60機、KV-22多目的可変翼機48機(導入予定数60機))である。第五世代戦闘機の割合が多い一方で第四世代戦闘機の割合も多いため、投入する順番を考えて投入しなければ無駄に戦力を削ぐ結果となるので注意が必要である。海軍戦力は8隻の空母を中核とした戦力を持つ海軍を有しているが、本節ではソ連海軍の対抗に関する教範で詳説することとする。

ソ連への対抗策

序論


満州侵攻時のソ連軍作戦図
ソ連軍が我が国に侵攻するシナリオとして予想されるのは水口町などの首都に存在する重要塞群を突破して来る可能性がある。ソ連軍赤軍野外臨時教令には以下のように記してある。
打撃部隊の第二(三)線は第一線と同時に戦闘任務を受領す。第二線は何等新なる指示又は命令を待つことなく、独断を以って第一線部隊の戦果を拡張し、且つ第一線を支援するものとす。
したがって、ソ連軍の特徴として第一線部隊への連携と戦力の継続投射は極めて緊密に行われるものとして解釈するべきであり、いかなる場合においても第一梯団の停滞及び撃破と第二梯団への攻撃による第一梯団交戦地域への戦力投射の遅滞を行うべきである。これは、開戦初期における敵補給線の破壊及び巡航ミサイルなどの攻撃による敵後方支援都市への飽和的な攻撃によって実現されるものであり、開戦初期においては使用兵器の検討の際に、サーモバリック爆薬などの使用を含めたコストよりも敵の破壊を優先する兵器の使用を行うべきである。
また、敵主力の拘束においては陸上戦闘においては過激なる抵抗に合う可能性が非常に高いため航空及び火砲を利用したロングレンジ支援を通した敵火力の粉砕は局地作戦レベルでも非常に重要な事項であることである。
現代戦におけるいっぱんの原則であるが、ソ連軍も各兵力団相互の連絡手段確立とそれによる緊密な連携を旨とした兵力運用をする傾向があり、これらを妨害すること及び我の相互通信の充実は非常に敵のOODAサイクルを妨害するという点においても非常に重要な原則となる。本教範では以上のことと隣国の分析と我が国を比較して判明した諸問題に対して戦間期に取るべき対策及び有事における我の行動の原則を反映した作戦立案を行うための展望について記述する。本教範を参照するであろう士官諸君は士官学校において大神国自衛部野戦教範を十分に学ばれたと理解しているので、本教範はそれに付加するものとして解釈されるものと期待する。

概論

ソ連軍が我に対して取りうる作戦としては、ソ連の工業基盤が西部に集中しており補給がままならないために第一梯団と限られた後続部隊による不完全な縦深作戦であることが予想される。主に侵攻ルートは水口大要塞及び月美国境警備地域を質量的に突破する方法とウラジオストック付近の沿海州及びソ満国境付近の侵攻を組み合わせたものになると考えられるのは前述のとおりである。
いずれの場合も、ソ連軍は開戦初期は不完全な縦深作戦のみしか取れないために開戦初期には航空戦力及びミサイル攻撃による大規模な経空攻撃が予想される。このため、開戦初期に対空戦闘能力をどれだけ発揮できるかは対ソ連戦線の成否を図ることとなる。ソ連軍の航空戦力はそれに応じて必要な任務が厳格に分離されていることが特徴であるので、彼のそれぞれの航空戦力に対抗するための兵器開発が必要であることがいえる。

戦間期における基本戦略

戦間期にはまず第一に敵国にどれほど我の思想及び諜報戦略を浸潤させることが作戦遂行上最も重要なことである。これらの戦略を取ることは我に対する潜在的な同胞意識を生み、我に対する攻撃の軽減ができる。また、諸官承知の通り平時に収集される兵器の情報や作戦立案の情報は極めて重要な要素となる。しかし、これは彼にとっても同様であり士官諸君は常に防諜を怠るべきではないことを心から潜在意識として植え付けておく必要がある。これらの戦略は特別高等警察が行い我らの管轄ではないが管轄ではないからと言って彼らからもたらされる情報を精査することによって非常時に彼に対する有効な作戦を立案できることを意識するべきである。
ソ連はとりわけ思想弾圧及び防諜を行う組織が脆弱であり、これらの情報が収集できる数が非常に多いというべきなのである。したがって対ソ連戦ではこの情報を収集する努力は戦線での成功を左右するのである。
また、ソ連の技術基盤は西部に集中しているので我が国への侵攻が行われる際にはそれ相応の兆候が現れる可能性が非常に高いため、比較的早くから戦時体制に突入することが非常に多いと言えるであろう、そのため、国境付近に配備されている士官諸君は彼の兵員の観察により、兆候を見逃すべきではないのである。
航空戦力、砲兵戦力はロングレンジ支援を行える部隊であるので特にソ連国境線付近に配備されている部隊はこのことを意識して常にこれに対する部隊の技量を保たなければならない。また、対空戦闘能力の成否は今後の作戦の成否を分けることは前述したので平時から敵の領空侵入機に強い対応をするべきである。また、前線部隊には対空戦力を常に多く配備することによって開戦初期の対空戦闘を戦い抜く戦力を維持するべきである。また、開戦初期の敵後方部への攻撃に備えてそれらの戦力を運用する部隊はそれに関する即応性を高める訓練が非常に重要になってくる。
防衛戦における最大の特徴は我への補給が比較的楽ということである。もっと述べると補給線それすなわちその戦争であるとも言えるであろう。したがって、敵の補給線の寸断はもちろんであるが、平時から我の補給線の研究及び強固化を図るべきである。

開戦初期における要塞戦における基本戦略

赤軍臨時野外教令及び前例の分析
赤軍臨時野外教令には以下のように示してある。
|'''現代戦に於いては、攻者は単に個々の築城地域のみならず、特に堅固なる鉄筋コンクリート製永久築城設備を有する大築城地帯の突破を行わざるべからざる場合あり
築城地域ならびに地帯の突破手段は、築城作業進捗の程度、其の素質、火力資材の強度、及び正面幅、ならびに縦深の大小に依りて差違あり
攻撃兵団に対する砲兵増加の標準大となり、大口径火砲、及び中型ならびに大型戦車、爆撃飛行隊、技術部隊等を必要とするに至る。築城地域ならびに地帯に対する地上及び空中捜索は特に周到に実施せられざるべからず
築城地域ならびに地帯に対する攻撃は特別の訓令に拠る'''|
このことより、各要塞線の規模によらず基本の戦略は第一に大口径火砲及び経空攻撃により大規模の打撃を加えた後に、大型戦車による継続した物量攻撃で各要塞を攻略することを基本としていると考えられる。また、攻撃前には各要塞線に関する入念な偵察がなされることが予想される。したがって、要塞周辺の警備の強化は戦時においても(非戦時においても)非常に大切なことであり、国境公安局及び国家公安局との連携により日頃の偵察者のみならず戦時の偵察者を近寄らせないことが大切になる。

開戦初期における満州における基本戦略

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