最終更新: kingzeputozeta 2024年07月05日(金) 15:09:26履歴
C-11戦闘機 | |
要目 | |
全長 | 15.5m |
全幅 | 10m |
全高 | 5.4m |
空虚重量 | 9800kg |
最大離陸重量 | 22700kg |
最大巡航速度 | マッハ1.2 |
最高速度 | マッハ2.0 |
最大燃料搭載量 | 4500L(機内燃料) +2000L(ドロップタンク×2) |
フェリー航続距離 | 4500km |
搭載兵装 | CA-72 23mm機関砲(固定武装) 11か所のハードポイントに6500kgまでの武装を搭載可能 |
C-11戦闘機は、第四インターナショナル連邦共和国航空宇宙軍が運用する国産第4世代ジェット戦闘機。1991年に初飛行、その4年後の1995年に運用が開始された。ソビエト連邦製のミコヤン・グレヴィッチ設計局の輸出向け軽量前線戦闘機の計画案をベースに、第四インターナショナル連邦共和国航空宇宙軍の要求を反映して設計されている。ソビエト連邦のSu-27を元に開発されたC-12戦闘機を補完する役割の機体で、ハイ・ローミックスコンセプトのローに相当する。1995年から2014年までの20年間で378機が航空宇宙軍に、128機が海軍航空隊に配備されたため、総生産機数は506機となった。
1981年、第四インターナショナル連邦共和国では従来分離していた空軍と防空軍が統合されて航空・防空軍が誕生した。当時、アメリカやガルマニアをはじめとする周辺の超大国では高い機動性と視程外交戦能力を両立した第4世代ジェット戦闘機の大量生産・大量配備が進められていた。一方の航空・防空軍では、ソビエト連邦から導入したMiG-21のライセンス生産型であるC-7戦闘機が数的主力で、さらにC-7戦闘機の設計を元に双発化したC-8迎撃戦闘機やカナード翼を追加したC-9前線戦闘機の配備が進行中というような状況であった。仮想敵国の強力な第4世代ジェット戦闘機に対抗するには、C-8やC-9といった新鋭機ですらやや力不足であり、航空・防空軍では速やかに第4世代ジェット戦闘機を導入することが必要不可欠であると見做されるようになった。
※当時第四インターナショナル連邦共和国航空・防空軍が装備していた戦闘機と、同時期のアメリカ空軍が装備していた戦闘機の性能比較。第四インターナショナル連邦共和国航空・防空軍の戦闘機が、質的に大幅に劣勢であることがわかる。
このような認識に基づき、1984年、航空・防空軍は「多用途前線戦闘機」と「長距離制空戦闘機」の2種類の戦闘機の調達計画を始動した。C-11戦闘機は、このうち前者の計画に基づくものである。計画では、少なくとも4000kg以上の兵装類を携行可能とすること、視程外戦闘能力および精密誘導対地兵器の運用能力を備えること、C-9戦闘機を上回る機動性を発揮すること、増槽なしで2000km以上の航続距離を持つことなどが要求されていた。当初はこの要求に基づき、ソビエト連邦からMiG-29戦闘機ないしはその改良型が導入される予定であった。
しかし、1985年に極秘裏に行われた性能評価で、MiG-29は航空・防空軍の上層部を満足させることができなかった。航空・防空軍の上層部が特に問題視したのは、その運用コストであった。前時代的な機械式リンク機構と、技術的に成熟しきっていないクリーモフの新型エンジンが、MiG-29の運用コストを第四インターナショナル連邦共和国にとって許容しがたいほど高価にしていた。また、同時並行して検討されていた「長距離制空戦闘機」計画では、Su-27系列の機体の採用がほぼ確実とされていたが、MiG-29はSu-27とは異なる系統のエンジンを採用しており、ただでさえ信頼性に難がある新世代の大出力エンジンを複数種類同時に導入するのは稼働率に深刻な悪影響を及ぼす可能性が高いと懸念されていた。
この頃より、航空・防空軍の一部の軍人の間で、C-8、C-9戦闘機の開発・製造で近代的な戦闘機を開発するだけの技術的な準備が整ったとして、「多用途前線戦闘機」の計画には国産機をあてがうべきだとする意見が表出し始めた。1986年、航空・防空軍は「多用途前線戦闘機」について、ミコヤン・グレヴィッチ設計局の技術協力を受けながら、自力で開発を完遂し、国産第4世代ジェット戦闘機として完成させることを正式に決定した。開発にあたっては、ミコヤン・グレヴィッチ設計局が80年代前半より検討していた輸出向け軽量戦闘機の図面が大いに参考とされた。
第4世代ジェット戦闘機の技術的なハードルは非常に高く、予想よりも開発は大幅に難航した。特に困難だったのが、当時最新の技術であるデジタル式フライバイワイヤの開発だった。1991年には試作初号機が初飛行していたが、飛行制御システムのエラーによって制御不能となって墜落する事故が発生した。このため、試作2号機で飛行試験が行われることとなったが、これも1992年に墜落した。飛行制御システムのエラー修正のため生産スケジュールは遅れに遅れ、当初は1993年からの配備を予定していたが、最終的な配備開始は1995年までずれ込んだ。
C-7 | vs F-4 | vs F-16 | vs F-15 |
視程内戦闘 | 互角 | 劣勢 | 劣勢 |
視程外戦闘 | 劣勢 | ━━ | 劣勢 |
C-8 | vs F-4 | vs F-16 | vs F-15 |
視程内戦闘 | 互角 | 劣勢 | 劣勢 |
視程外戦闘 | 互角 | 優勢 | 劣勢 |
C-9 | vs F-4 | vs F-16 | vs F-15 |
視程内戦闘 | 優勢 | 劣勢 | 劣勢 |
視程外戦闘 | 劣勢 | ━━ | 劣勢 |
このような認識に基づき、1984年、航空・防空軍は「多用途前線戦闘機」と「長距離制空戦闘機」の2種類の戦闘機の調達計画を始動した。C-11戦闘機は、このうち前者の計画に基づくものである。計画では、少なくとも4000kg以上の兵装類を携行可能とすること、視程外戦闘能力および精密誘導対地兵器の運用能力を備えること、C-9戦闘機を上回る機動性を発揮すること、増槽なしで2000km以上の航続距離を持つことなどが要求されていた。当初はこの要求に基づき、ソビエト連邦からMiG-29戦闘機ないしはその改良型が導入される予定であった。
しかし、1985年に極秘裏に行われた性能評価で、MiG-29は航空・防空軍の上層部を満足させることができなかった。航空・防空軍の上層部が特に問題視したのは、その運用コストであった。前時代的な機械式リンク機構と、技術的に成熟しきっていないクリーモフの新型エンジンが、MiG-29の運用コストを第四インターナショナル連邦共和国にとって許容しがたいほど高価にしていた。また、同時並行して検討されていた「長距離制空戦闘機」計画では、Su-27系列の機体の採用がほぼ確実とされていたが、MiG-29はSu-27とは異なる系統のエンジンを採用しており、ただでさえ信頼性に難がある新世代の大出力エンジンを複数種類同時に導入するのは稼働率に深刻な悪影響を及ぼす可能性が高いと懸念されていた。
この頃より、航空・防空軍の一部の軍人の間で、C-8、C-9戦闘機の開発・製造で近代的な戦闘機を開発するだけの技術的な準備が整ったとして、「多用途前線戦闘機」の計画には国産機をあてがうべきだとする意見が表出し始めた。1986年、航空・防空軍は「多用途前線戦闘機」について、ミコヤン・グレヴィッチ設計局の技術協力を受けながら、自力で開発を完遂し、国産第4世代ジェット戦闘機として完成させることを正式に決定した。開発にあたっては、ミコヤン・グレヴィッチ設計局が80年代前半より検討していた輸出向け軽量戦闘機の図面が大いに参考とされた。
第4世代ジェット戦闘機の技術的なハードルは非常に高く、予想よりも開発は大幅に難航した。特に困難だったのが、当時最新の技術であるデジタル式フライバイワイヤの開発だった。1991年には試作初号機が初飛行していたが、飛行制御システムのエラーによって制御不能となって墜落する事故が発生した。このため、試作2号機で飛行試験が行われることとなったが、これも1992年に墜落した。飛行制御システムのエラー修正のため生産スケジュールは遅れに遅れ、当初は1993年からの配備を予定していたが、最終的な配備開始は1995年までずれ込んだ。
固定武装としては、「CA-72」23mm航空機関砲を装備している。「CA-72」はソビエト連邦のGSh-23のライセンス生産品であり、重量は50kg前後と非常に軽量ながら、毎分3500発の高レートで23x115mm弾を発射する。装弾数は200発であり、半徹甲焼夷榴弾を主用する。動作方式はガスト式と呼ばれる方式で、2つの砲身から交互に装弾と発射を繰り返す仕組みとなっている。
ハードポイントは、胴体下に1か所、両主翼下に4か所ずつ、両翼端に1か所ずつの合計11か所が設けられている。両主翼下の内側1か所の計2か所は増槽に対応しており、2000Lの落下式燃料タンクを搭載できる。両翼端のハードポイントには、短距離空対空ミサイルのみが搭載可能となっている。武装の最大搭載量は、C-11A/Bで4500kg、C-11C/D/E/Fで5000kg、C-11G/Hで6500kgとなっている。
それぞれのハードポイントが対応する重量は以下の通りである。
それぞれのハードポイントが対応する重量は以下の通りである。
第1、第11ステーション | 〜140kg |
第2、第10ステーション | 〜700kg |
第3、第4、第6、第8、第9 | 〜1400kg |
第5、第7ステーション | 〜2100kg |
初期型のC-11A(単座型)とC-11B(複座型)では、RCA-91パルスドップラーレーダーが装備されていた。C-11の軽量で様々な用途に使用できる前線戦闘機というコンセプトに基づき、機首に搭載されるRCA-91は多機能レーダーとして設計されており、空対空戦闘と空対地戦闘の両方で用いることが可能であった。アンテナの直径は700mm、レーダー全体の重量は240kgだった。整備性を高めるため、列線交換ユニットが採用されており、平均故障間隔は100時間以上とかなり優秀な信頼性を備えていた。
空対空戦闘では、長距離捜索、短距離捜索、ドッグファイト、捜索中追尾、空中目標識別などのモードを使用した。平均的な第4世代戦闘機大サイズの目標に対する最大探知距離はルックアップ時で90km、ルックダウン時で65km、爆撃機や空中給油機などより大型の目標に対する最大探知距離は180km前後とされていた。また、最大探知距離のおよそ半分の距離で目標を追尾することが可能だった。さらに、十数目標を探知しつつ、そのうちの8目標を同時追尾可能な捜索中追尾(TWS)能力を備えた。
空対地戦闘では、地上移動目標表示、海上移動目標追尾、合成開口マッピング、地形追従飛行、投下点継続計算、命中点連続計算などのモードを使用した。従来よりも優れたクラッタ除去能力により、戦車大のサイズの目標を25km以遠から探知できた。合成開口マッピングモードでは10x10mの解像度で50km先の地形図を作り出すことが可能だった。地形追従飛行は低空侵入のための航法モードで、高度100m以下を地形に追随して飛行可能とした。投下点継続計算と命中点連続計算は、無誘導爆弾やロケット弾のためのモードで、爆弾の投下やロケット弾の発射のタイミングを制御することができた。
中期型のC-11C(単座型)、C-11D(複座型)、C-11E(艦載・単座型)、C-11F(艦載・複座型)や、C-11AやC-11Bの近代化改修型であるC-11A2やC-11B2では、RCA-99パッシブフェーズドアレイレーダーが装備されていた。アンテナの直径やレーダー全体の重量はRCA-91と比べて変化していない。レーダーの開発に際しては、C-11の開発にも携わったミコヤン・グレヴィッチ設計局の迎撃戦闘機、MiG-31のパッシブフェーズドアレイレーダーや、先行して開発されC-12戦闘機に搭載されていたRCA-92パッシブフェーズドアレイレーダーが参考にされた。
さらに、改良されたフロントエンド部に合わせてバックエンド部の改良も実施された。この改良で、プロセッサの処理速度は数倍に高められ、メモリの容量は十倍以上に拡張された。これにより、まず空対空戦闘における探知距離、同時追尾数の両方が向上した。平均的な第4世代戦闘機大サイズの目標に対する最大探知距離は120km、爆撃機や空中給油機などより大型の目標に対する最大探知距離は240km前後にまで向上しており、同時追尾可能な目標は10目標に増加、このうちの4目標を中距離空対空ミサイルで同時攻撃することが可能となった。もちろん、プロセッサの性能向上でクラッタの除去能力などが高まって空対地性能も向上しており、合成開口マッピングの解像度は大幅に強化された他、同時に追尾・攻撃可能な地上・洋上目標の数も増大した。
後期型のC-11G(単座型)、C-11H(複座型)や、それより前の機体の近代化改修型(C-11A3、C-11B3、C-11C2、C-11D2、C-11E2、C-11F2)では、RCA-08アクティブフェーズドアレイレーダーが装備された。これは第四インターナショナル連邦共和国の戦闘機に搭載されたものとしては初めて、フロントエンド部にアクティブフェーズドアレイアンテナを採用したレーダーであった。
フロントエンド部には、砒化ガリウム半導体を利用した送受信モジュールおよそ1200個が配置されており、プロセッサもメモリ容量が従来の数十倍になるなどさらに高性能化した。これにより、平均的な第4.5世代戦闘機大サイズの目標に対する最大探知距離は150km、爆撃機や空中給油機などより大型の目標に対する最大探知距離は300km前後にまで向上し、同時に16目標を追尾しMAA-99中距離空対空ミサイルを用いてそのうち6目標を攻撃することができるようになった。また、合成開口マッピングモードの解像度や地上目標の追尾能力も大幅に向上し、さらに高出力のマイクロ波による簡易的な電子妨害も実施できるようになった。
この他にRCA-08の重要な機能としては、インターリーブ能力とセンサーフュージョン能力が挙げられる。インターリーブ能力とは、複数のモードを同時併用する能力のことで、この機能により、例えば、海上移動目標追尾モードで敵艦を追尾しつつ、敵艦周辺を哨戒する敵戦闘機を追尾する、といったような運用が可能となった。センサーフュージョン能力とは、複数のセンサーの探知情報をコンピュータ上で統合処理する能力のことで、この機能により、例えば、距離分解能に優れるレーダーと角度分解能に優れる光学照準ポッドを組み合わせて敵機の位置をより正確に探知する、といったことが可能となった。
C-11戦闘機の最新改修型には、RCA-18アクティブフェーズドアレイレーダーが搭載されることとなった。このレーダーは、第5世代戦闘機であるC-14やC-15のレーダーの技術をフィードバックして開発されており、C-15が搭載するRCA-15とは95%以上のソフトウェア共通性と70%以上のハードウェア共通性がある。C-15が搭載しているRCA-15との差異は、C-11戦闘機の機首レドームのサイズに合わせてアンテナの直径が80cmから70cmに変更されていることと、電子機器のボックスの形状が変更されていることであり、これにより、大掛かりな改修無しで容易にRCA-08から換装することができる。
フロントエンド部には、窒化ガリウム半導体素子1500個が配置されている。窒化ガリウム半導体は、いわゆる「パワー半導体」として知られており、従来の砒化ガリウム半導体よりも高電圧・大電流を扱うことができる。窒化ガリウム半導体素子を利用するRCA-18は、砒化ガリウム半導体素子を利用するRCA-08と比較すると、送信出力は5倍以上に達し、これにより最大探知距離は1.5倍以上に向上している。
空対空戦闘では、長距離捜索、短距離捜索、ドッグファイト、捜索中追尾、空中目標識別などのモードを使用した。平均的な第4世代戦闘機大サイズの目標に対する最大探知距離はルックアップ時で90km、ルックダウン時で65km、爆撃機や空中給油機などより大型の目標に対する最大探知距離は180km前後とされていた。また、最大探知距離のおよそ半分の距離で目標を追尾することが可能だった。さらに、十数目標を探知しつつ、そのうちの8目標を同時追尾可能な捜索中追尾(TWS)能力を備えた。
空対地戦闘では、地上移動目標表示、海上移動目標追尾、合成開口マッピング、地形追従飛行、投下点継続計算、命中点連続計算などのモードを使用した。従来よりも優れたクラッタ除去能力により、戦車大のサイズの目標を25km以遠から探知できた。合成開口マッピングモードでは10x10mの解像度で50km先の地形図を作り出すことが可能だった。地形追従飛行は低空侵入のための航法モードで、高度100m以下を地形に追随して飛行可能とした。投下点継続計算と命中点連続計算は、無誘導爆弾やロケット弾のためのモードで、爆弾の投下やロケット弾の発射のタイミングを制御することができた。
中期型のC-11C(単座型)、C-11D(複座型)、C-11E(艦載・単座型)、C-11F(艦載・複座型)や、C-11AやC-11Bの近代化改修型であるC-11A2やC-11B2では、RCA-99パッシブフェーズドアレイレーダーが装備されていた。アンテナの直径やレーダー全体の重量はRCA-91と比べて変化していない。レーダーの開発に際しては、C-11の開発にも携わったミコヤン・グレヴィッチ設計局の迎撃戦闘機、MiG-31のパッシブフェーズドアレイレーダーや、先行して開発されC-12戦闘機に搭載されていたRCA-92パッシブフェーズドアレイレーダーが参考にされた。
さらに、改良されたフロントエンド部に合わせてバックエンド部の改良も実施された。この改良で、プロセッサの処理速度は数倍に高められ、メモリの容量は十倍以上に拡張された。これにより、まず空対空戦闘における探知距離、同時追尾数の両方が向上した。平均的な第4世代戦闘機大サイズの目標に対する最大探知距離は120km、爆撃機や空中給油機などより大型の目標に対する最大探知距離は240km前後にまで向上しており、同時追尾可能な目標は10目標に増加、このうちの4目標を中距離空対空ミサイルで同時攻撃することが可能となった。もちろん、プロセッサの性能向上でクラッタの除去能力などが高まって空対地性能も向上しており、合成開口マッピングの解像度は大幅に強化された他、同時に追尾・攻撃可能な地上・洋上目標の数も増大した。
後期型のC-11G(単座型)、C-11H(複座型)や、それより前の機体の近代化改修型(C-11A3、C-11B3、C-11C2、C-11D2、C-11E2、C-11F2)では、RCA-08アクティブフェーズドアレイレーダーが装備された。これは第四インターナショナル連邦共和国の戦闘機に搭載されたものとしては初めて、フロントエンド部にアクティブフェーズドアレイアンテナを採用したレーダーであった。
フロントエンド部には、砒化ガリウム半導体を利用した送受信モジュールおよそ1200個が配置されており、プロセッサもメモリ容量が従来の数十倍になるなどさらに高性能化した。これにより、平均的な第4.5世代戦闘機大サイズの目標に対する最大探知距離は150km、爆撃機や空中給油機などより大型の目標に対する最大探知距離は300km前後にまで向上し、同時に16目標を追尾しMAA-99中距離空対空ミサイルを用いてそのうち6目標を攻撃することができるようになった。また、合成開口マッピングモードの解像度や地上目標の追尾能力も大幅に向上し、さらに高出力のマイクロ波による簡易的な電子妨害も実施できるようになった。
この他にRCA-08の重要な機能としては、インターリーブ能力とセンサーフュージョン能力が挙げられる。インターリーブ能力とは、複数のモードを同時併用する能力のことで、この機能により、例えば、海上移動目標追尾モードで敵艦を追尾しつつ、敵艦周辺を哨戒する敵戦闘機を追尾する、といったような運用が可能となった。センサーフュージョン能力とは、複数のセンサーの探知情報をコンピュータ上で統合処理する能力のことで、この機能により、例えば、距離分解能に優れるレーダーと角度分解能に優れる光学照準ポッドを組み合わせて敵機の位置をより正確に探知する、といったことが可能となった。
C-11戦闘機の最新改修型には、RCA-18アクティブフェーズドアレイレーダーが搭載されることとなった。このレーダーは、第5世代戦闘機であるC-14やC-15のレーダーの技術をフィードバックして開発されており、C-15が搭載するRCA-15とは95%以上のソフトウェア共通性と70%以上のハードウェア共通性がある。C-15が搭載しているRCA-15との差異は、C-11戦闘機の機首レドームのサイズに合わせてアンテナの直径が80cmから70cmに変更されていることと、電子機器のボックスの形状が変更されていることであり、これにより、大掛かりな改修無しで容易にRCA-08から換装することができる。
フロントエンド部には、窒化ガリウム半導体素子1500個が配置されている。窒化ガリウム半導体は、いわゆる「パワー半導体」として知られており、従来の砒化ガリウム半導体よりも高電圧・大電流を扱うことができる。窒化ガリウム半導体素子を利用するRCA-18は、砒化ガリウム半導体素子を利用するRCA-08と比較すると、送信出力は5倍以上に達し、これにより最大探知距離は1.5倍以上に向上している。
初期型のC-11A(単座型)とC-11B(複座型)では、OCA-91赤外線照準装置が装備されていた。これは、ソ連製のOEPS-27及びOEPS-29赤外線捜索追尾装置を参考に、一部をコピーして生産されたものである。専用ポッド内に収納されてキャノピー前方に装備されており、空中目標または地上目標を捜索するための赤外線捜索追尾装置と、標的までの距離を測定するレーザー測距装置を統合していた。システム全体の重量はおよそ125kgで、最大で40km先を飛行する敵戦闘機を探知でき、また、最大で20km以内の目標に対してレーザーを照射し距離を測定可能であった。このシステムと、発射後ロックオン機能を持つ短距離空対空ミサイルとを組み合わせることで、仮想敵国の戦闘機に対しドッグファイトで有利になることが期待されていた。パイロットは、ヘッドマウントディスプレイに赤外線照準装置の映像を映し出し、最大で左右45度、俯仰角+15度〜-45度の範囲内で目標を攻撃することが可能で、これは当時としてはかなり先進的な機能であった。
また、初期型のC-11AとC-11Bでは、ONA-92という赤外線航法装置が追加装備可能だった。初期型のC-11戦闘機が搭載していたRCA-91パルスドップラーレーダーは、地形追従飛行モードを一応は有していたものの、インターリーブ機能がなく、地形追従飛行モードと別のモードを併用することが不可能で、このため、地形追従飛行中、敵戦闘機と交戦することなどが不可能となってしまう欠点があった。ONA-92はこれを補うために開発されており、熱線映像装置とKuバンド地形追従レーダーを統合し、全天候下で高度50~100m以下での低空侵攻を可能とした。熱線映像装置の映像は、ヘルメット内側のスクリーンに投影することが可能で、パイロットの夜間の状況認識能力を大きく改善した。
中期型のC-11C(単座型)、C-11D(複座型)、C-11E(艦載・単座型)、C-11F(艦載・複座型)や、C-11AやC-11Bの近代化改修型であるC-11A2やC-11B2では、OCA-99電子光学照準装置が装備された。OCA-99は、解像度320x256ピクセルで2段階に視野角を変更可能なターゲティング用の熱線映像装置、標的までの距離を測定するレーザー測距装置、衛星測位システムの座標取得機能を統合した、全く新しい光学システムとなっていた。従来のOCA-91は同時追尾可能な空中目標数がたかだか数目標であるのに対し、熱線映像装置を採用したOCA-99は、その10倍以上の目標を同時に追尾できるようになった。また、指定した地点の衛星測位システムの座標を迅速に取得する機能のおかげで、精密な攻撃のために衛星測位システムを用いる誘導爆弾などの運用に対応した。
後期型のC-11G(単座型)、C-11H(複座型)や、それより前の機体の近代化改修型(C-11A3、C-11B3、C-11C2、C-11D2、C-11E2、C-11F2)では、OCA-07多機能電子光学装置が搭載された。これは、解像度960x768ピクセルの熱線映像装置、720x720ピクセルのCCDイメージセンサ、標的までの距離を測定するレーザー測距装置、衛星測位システムの座標取得機能、秘匿性と通信速度に優れた地上との映像データリンクを統合したシステムである。より高解像度な熱線映像装置と、新たに搭載されたCCDイメージセンサによって、全天候下における目標識別能力が向上した。さらに、安全かつ大通信速度の映像データリンクは、近接航空支援に際して地上部隊の指揮官や攻撃管制官と綿密に連携を取り、友軍への誤爆を減らし、精密に敵を打撃することを可能にした。
C-11戦闘機の最新改修型には、OCA-15多機能電子光学装置が搭載されることとなった。これは、第5世代戦闘機であるC-14やC-15に搭載されているシステムと同じものであり、大直径の熱線映像装置やCCDイメージセンサと、強化された最新の画像安定化技術を組み合わせることにより、最大90km以遠から地上の自動車サイズの目標を識別できるほどの極めて高い探知能力を誇る。また、従来のOCA-07の熱線映像装置は中波長赤外線のみを利用していたのに対し、OCA-15の熱線映像装置は新たに短波長赤外線の利用を可能としており、マルチスペクトルセンシング機能を備える。さらに、従来のOCA-07は狭視野・広視野の2段階でのみ視野角を選択可能だったのに対し、OCA-15では無段階のデジタルズームが利用できる。
また、初期型のC-11AとC-11Bでは、ONA-92という赤外線航法装置が追加装備可能だった。初期型のC-11戦闘機が搭載していたRCA-91パルスドップラーレーダーは、地形追従飛行モードを一応は有していたものの、インターリーブ機能がなく、地形追従飛行モードと別のモードを併用することが不可能で、このため、地形追従飛行中、敵戦闘機と交戦することなどが不可能となってしまう欠点があった。ONA-92はこれを補うために開発されており、熱線映像装置とKuバンド地形追従レーダーを統合し、全天候下で高度50~100m以下での低空侵攻を可能とした。熱線映像装置の映像は、ヘルメット内側のスクリーンに投影することが可能で、パイロットの夜間の状況認識能力を大きく改善した。
中期型のC-11C(単座型)、C-11D(複座型)、C-11E(艦載・単座型)、C-11F(艦載・複座型)や、C-11AやC-11Bの近代化改修型であるC-11A2やC-11B2では、OCA-99電子光学照準装置が装備された。OCA-99は、解像度320x256ピクセルで2段階に視野角を変更可能なターゲティング用の熱線映像装置、標的までの距離を測定するレーザー測距装置、衛星測位システムの座標取得機能を統合した、全く新しい光学システムとなっていた。従来のOCA-91は同時追尾可能な空中目標数がたかだか数目標であるのに対し、熱線映像装置を採用したOCA-99は、その10倍以上の目標を同時に追尾できるようになった。また、指定した地点の衛星測位システムの座標を迅速に取得する機能のおかげで、精密な攻撃のために衛星測位システムを用いる誘導爆弾などの運用に対応した。
後期型のC-11G(単座型)、C-11H(複座型)や、それより前の機体の近代化改修型(C-11A3、C-11B3、C-11C2、C-11D2、C-11E2、C-11F2)では、OCA-07多機能電子光学装置が搭載された。これは、解像度960x768ピクセルの熱線映像装置、720x720ピクセルのCCDイメージセンサ、標的までの距離を測定するレーザー測距装置、衛星測位システムの座標取得機能、秘匿性と通信速度に優れた地上との映像データリンクを統合したシステムである。より高解像度な熱線映像装置と、新たに搭載されたCCDイメージセンサによって、全天候下における目標識別能力が向上した。さらに、安全かつ大通信速度の映像データリンクは、近接航空支援に際して地上部隊の指揮官や攻撃管制官と綿密に連携を取り、友軍への誤爆を減らし、精密に敵を打撃することを可能にした。
C-11戦闘機の最新改修型には、OCA-15多機能電子光学装置が搭載されることとなった。これは、第5世代戦闘機であるC-14やC-15に搭載されているシステムと同じものであり、大直径の熱線映像装置やCCDイメージセンサと、強化された最新の画像安定化技術を組み合わせることにより、最大90km以遠から地上の自動車サイズの目標を識別できるほどの極めて高い探知能力を誇る。また、従来のOCA-07の熱線映像装置は中波長赤外線のみを利用していたのに対し、OCA-15の熱線映像装置は新たに短波長赤外線の利用を可能としており、マルチスペクトルセンシング機能を備える。さらに、従来のOCA-07は狭視野・広視野の2段階でのみ視野角を選択可能だったのに対し、OCA-15では無段階のデジタルズームが利用できる。
初期型のC-11A(単座型)とC-11B(複座型)では、自己防御装置としてSGEA-91戦術電子戦システムが装備されていた。SGEA-91は、RAR-91電波探知装置、SCE-91電子妨害装置、SD-91チャフ・フレアディスペンサーから構成されていた。まずRAR-91が、尾翼付近に取り付けられたレーダー受信機によって検出した2〜15GHzの脅威電波を速やかに解析、ライブラリと照合することで、脅威の種別(早期警戒レーダー、短距離地対空ミサイル/自走高射機関砲、中距離地対空ミサイル、長距離地対空ミサイル、早期警戒機/早期警戒管制機、戦闘機の6種類)、脅威度、方位、信号強度をコックピットのディスプレイに表示した。続いて、パイロットの操作に基づき、SCE-91が脅威に対する電子妨害を、SD-91がチャフ・フレアの展開を実施した。ただし、これらのシステムは十分に統合されておらず、パイロットの負担が大きかった。
中期型のC-11C(単座型)、C-11D(複座型)、C-11E(艦載・単座型)、C-11F(艦載・複座型)や、C-11AやC-11Bの近代化改修型であるC-11A2やC-11B2では、SGEA-91の能力向上型にあたるSGEA-99が搭載された。SGEA-99は、中央制御コンピュータと、RAR-99電波探知装置、SCE-99電子妨害装置、SD-99チャフ・フレアディスペンサーから構成されていた。SGEA-99は真の統合自己防御システムであり、従来別々に作動していた電波探知装置、電子妨害装置、チャフ・フレアディスペンサーをコンピュータによって統合制御することでパイロットの負担を軽減しつつ効果的に自機を保護することを可能とした。サブシステムであるRAR-99はRAR-91の改良型、SCE-99はSCE-91の改良型であり、システムの完全デジタル化が達成されている他、SCE-99ではアンテナがパッシブフェーズドアレイ化され、これにより総合的に性能が向上した。
後期型のC-11G(単座型)、C-11H(複座型)では、SGEA-07統合自己防御システムが搭載された。これは、AAMU-07紫外線式ミサイル警報装置、AAMR-07アクティブレーダー式ミサイル警報装置、RAL-07レーザー警報装置、RAR-07電波探知装置、SCE-07電子妨害装置、SD-07チャフ・フレアディスペンサー、SSR-07曳航式デコイなどを統合したシステムである。AAMU-07はロケットモーターの燃焼時に発生する紫外線を探知するシステム、AAMR-07は機体の3か所に設置されたKaバンドのパルスドップラーレーダーにより全周を警戒しミサイルの接近を探知するシステム、RAL-07は自機に照射されているレーザーを検知するシステムであり、これらにより、電波探知装置では探知できないパッシブ誘導式のミサイルや地上から発射されるセミアクティブレーザー誘導式のミサイル等の接近を探知できるようになった。RAR-07電波探知装置は、RAR-99のさらなる改良型で、対応する周波数帯が0.5〜20GHzに広がった他、検知範囲も従来の2倍以上に増大した。SCE-07は、SCE-99をベースにした新しい電子妨害装置であり、アンテナがアクティブフェーズドアレイアンテナに換装された他、従来1基ずつ設けられていた発振器と増幅器が2基ずつに増え、これにより低周波のレーダー波に対しても有効な電子妨害が可能となった。SSR-07曳航式デコイは、長大な光ファイバーケーブルにより曳航されるデコイであり、敵のミサイルが誘導に使用する電波を解析し本来よりも強い出力で反射することによって自機の位置を効果的に偽装するもので、これにより生存性を大幅に高めることができた。
なお、C-11A3、C-11B3、C-11C2、C-11D2、C-11E2、C-11F2では、SGEA-07からAAMU-07とAAMR-07をオミットしたSGEA-08統合自己防御システムが搭載されることとなった。
C-11戦闘機の最新改修型には、SGEA-20統合自己防御システムが搭載されることとなった。このシステムは、第5世代戦闘機であるC-14やC-15に搭載される自己防御システムの技術をフィードバックしてSGEA-07をアップグレードしたものである。SGEA-20は、AAMU-07紫外線式ミサイル警報装置、AAMR-07アクティブレーダー式ミサイル警報装置、RAL-07レーザー警報装置、RAR-20電波探知装置、SCE-15電子妨害装置、SCL-15レーザー妨害装置、SD-07チャフ・フレアディスペンサー、SSR-07曳航式デコイを統合しており、加えて、多機能レーダーであるRCA-18と連携して電子戦を展開することも可能となっている。最大の特徴は、RAR-20電波探知装置である。従来の電波探知装置は、データベースにある周波数と受信した周波数を照合することで周波数を特定していたため、データベースにない電波を受信した際には対応できなかったのに対し、RAR-20は機械学習を用いたコグニティブな電子戦システムであり、未知の電波に対しても周波数を特定することができるようになっている。SCE-15はSCE-07の改良型であり、アクティブフェーズドアレイアンテナの送受信モジュールが砒化ガリウム製から窒化ガリウム製に変更され、送信出力は5倍、妨害範囲は1.5倍に向上した。
中期型のC-11C(単座型)、C-11D(複座型)、C-11E(艦載・単座型)、C-11F(艦載・複座型)や、C-11AやC-11Bの近代化改修型であるC-11A2やC-11B2では、SGEA-91の能力向上型にあたるSGEA-99が搭載された。SGEA-99は、中央制御コンピュータと、RAR-99電波探知装置、SCE-99電子妨害装置、SD-99チャフ・フレアディスペンサーから構成されていた。SGEA-99は真の統合自己防御システムであり、従来別々に作動していた電波探知装置、電子妨害装置、チャフ・フレアディスペンサーをコンピュータによって統合制御することでパイロットの負担を軽減しつつ効果的に自機を保護することを可能とした。サブシステムであるRAR-99はRAR-91の改良型、SCE-99はSCE-91の改良型であり、システムの完全デジタル化が達成されている他、SCE-99ではアンテナがパッシブフェーズドアレイ化され、これにより総合的に性能が向上した。
後期型のC-11G(単座型)、C-11H(複座型)では、SGEA-07統合自己防御システムが搭載された。これは、AAMU-07紫外線式ミサイル警報装置、AAMR-07アクティブレーダー式ミサイル警報装置、RAL-07レーザー警報装置、RAR-07電波探知装置、SCE-07電子妨害装置、SD-07チャフ・フレアディスペンサー、SSR-07曳航式デコイなどを統合したシステムである。AAMU-07はロケットモーターの燃焼時に発生する紫外線を探知するシステム、AAMR-07は機体の3か所に設置されたKaバンドのパルスドップラーレーダーにより全周を警戒しミサイルの接近を探知するシステム、RAL-07は自機に照射されているレーザーを検知するシステムであり、これらにより、電波探知装置では探知できないパッシブ誘導式のミサイルや地上から発射されるセミアクティブレーザー誘導式のミサイル等の接近を探知できるようになった。RAR-07電波探知装置は、RAR-99のさらなる改良型で、対応する周波数帯が0.5〜20GHzに広がった他、検知範囲も従来の2倍以上に増大した。SCE-07は、SCE-99をベースにした新しい電子妨害装置であり、アンテナがアクティブフェーズドアレイアンテナに換装された他、従来1基ずつ設けられていた発振器と増幅器が2基ずつに増え、これにより低周波のレーダー波に対しても有効な電子妨害が可能となった。SSR-07曳航式デコイは、長大な光ファイバーケーブルにより曳航されるデコイであり、敵のミサイルが誘導に使用する電波を解析し本来よりも強い出力で反射することによって自機の位置を効果的に偽装するもので、これにより生存性を大幅に高めることができた。
なお、C-11A3、C-11B3、C-11C2、C-11D2、C-11E2、C-11F2では、SGEA-07からAAMU-07とAAMR-07をオミットしたSGEA-08統合自己防御システムが搭載されることとなった。
C-11戦闘機の最新改修型には、SGEA-20統合自己防御システムが搭載されることとなった。このシステムは、第5世代戦闘機であるC-14やC-15に搭載される自己防御システムの技術をフィードバックしてSGEA-07をアップグレードしたものである。SGEA-20は、AAMU-07紫外線式ミサイル警報装置、AAMR-07アクティブレーダー式ミサイル警報装置、RAL-07レーザー警報装置、RAR-20電波探知装置、SCE-15電子妨害装置、SCL-15レーザー妨害装置、SD-07チャフ・フレアディスペンサー、SSR-07曳航式デコイを統合しており、加えて、多機能レーダーであるRCA-18と連携して電子戦を展開することも可能となっている。最大の特徴は、RAR-20電波探知装置である。従来の電波探知装置は、データベースにある周波数と受信した周波数を照合することで周波数を特定していたため、データベースにない電波を受信した際には対応できなかったのに対し、RAR-20は機械学習を用いたコグニティブな電子戦システムであり、未知の電波に対しても周波数を特定することができるようになっている。SCE-15はSCE-07の改良型であり、アクティブフェーズドアレイアンテナの送受信モジュールが砒化ガリウム製から窒化ガリウム製に変更され、送信出力は5倍、妨害範囲は1.5倍に向上した。
初期型のC-11A(単座型)とC-11B(複座型)は、SCA-91機上通信装置により、ED-81と呼ばれる戦術データリンクに対応していた。ED-81は、SATICT(早期警戒・地上要撃管制システム)を構成する早期警戒管制機やレーダーサイトからの指示を受けて目標と交戦するためのデータリンクであった。要撃管制に必要な各種諸元はUHF帯の時分割データリンクを利用して機上に送信され、そのデータを元に自動航法装置が機体を所定の位置に飛行させた。ED-81は一方向のデータリンクであり、戦闘機側ではデータを受信することしかできなかったが、その分簡便な設備で運用することが可能となっていた。
中期型のC-11C(単座型)、C-11D(複座型)、C-11E(艦載・単座型)、C-11F(艦載・複座型)や、C-11AやC-11Bの近代化改修型であるC-11A2やC-11B2では、既存の航空無線機を改修した通信装置SCA-97によって、より現代的な戦術データリンクに連接することが可能となった。SCA-97は、UHFないしはVHF帯の時分割多元接続を利用して最大で1~2kbpsの速度で双方向通信することが可能であった。SCA-97を搭載した機体は、新たにED-97(通称EDEV、編隊内データリンク)やED-98(通称EDCST、地上状況認識データリンク)に対応した。ED-97は、最大で4機の戦闘機が参加可能な戦術データリンクであり、レーダー、光学照準装置、電波探知装置の情報をトラッキングの精度で共有し、各機のモニターに表示することができた。ED-98は、地上軍が装備するSIP(位置報告システム)と呼ばれる情報システムと連接された戦術データリンクであり、これにより近接航空支援を行う航空機が、地上部隊の位置をかなり正確に把握することを容易にした。
後期型のC-11G(単座型)、C-11H(複座型)や、それより前の機体の近代化改修型(C-11A3、C-11B3、C-11C2、C-11D2、C-11E2、C-11F2)では、新型の機上通信装置であるSCA-07を搭載した。これにより、UHF帯の時分割多元接続を利用して最大で200kbps(後に500kbpsや1Mbpsのモードが追加)で通信可能な新しい戦術データリンクであるED-07に接続することができるようになった。ED-07は、戦闘機、早期警戒管制機、レーダーサイトに加え、海軍の艦艇や地上軍の地対空ミサイルなどの他軍種の部隊との間でもトラッキングの精度での情報共有を可能とする新しい戦術データリンクであり、これにより各部隊の相互運用性が大幅に改善された。
2018年よりSCA-07を次世代ソフトウェア無線機SCA-18に換装する近代化改修が行われている。SCA-18では、ED-07の改良型にしてその後継となるED-18戦術データリンクへの接続が可能となっている。ED-18は、IPベースの次世代戦術データリンクであり、データストリームの多重化と新しい秘匿技術による従来よりも高速(200km先の航空機に2Mbpsの速度でデータを共有可能)かつセキュアな通信を実現している他、メッシュ化によって自身で通信をリレーすることが可能となっており、システム全体の抗堪性に優れ、見通し線外に対する通信も容易となっている。さらに、SCA-18はソフトウェア無線機であるため、より広範な用途に使用することが可能であり、複数チャンネルの秘匿音声通信機能や、戦術無線航法装置としての機能も備えている。
中期型のC-11C(単座型)、C-11D(複座型)、C-11E(艦載・単座型)、C-11F(艦載・複座型)や、C-11AやC-11Bの近代化改修型であるC-11A2やC-11B2では、既存の航空無線機を改修した通信装置SCA-97によって、より現代的な戦術データリンクに連接することが可能となった。SCA-97は、UHFないしはVHF帯の時分割多元接続を利用して最大で1~2kbpsの速度で双方向通信することが可能であった。SCA-97を搭載した機体は、新たにED-97(通称EDEV、編隊内データリンク)やED-98(通称EDCST、地上状況認識データリンク)に対応した。ED-97は、最大で4機の戦闘機が参加可能な戦術データリンクであり、レーダー、光学照準装置、電波探知装置の情報をトラッキングの精度で共有し、各機のモニターに表示することができた。ED-98は、地上軍が装備するSIP(位置報告システム)と呼ばれる情報システムと連接された戦術データリンクであり、これにより近接航空支援を行う航空機が、地上部隊の位置をかなり正確に把握することを容易にした。
後期型のC-11G(単座型)、C-11H(複座型)や、それより前の機体の近代化改修型(C-11A3、C-11B3、C-11C2、C-11D2、C-11E2、C-11F2)では、新型の機上通信装置であるSCA-07を搭載した。これにより、UHF帯の時分割多元接続を利用して最大で200kbps(後に500kbpsや1Mbpsのモードが追加)で通信可能な新しい戦術データリンクであるED-07に接続することができるようになった。ED-07は、戦闘機、早期警戒管制機、レーダーサイトに加え、海軍の艦艇や地上軍の地対空ミサイルなどの他軍種の部隊との間でもトラッキングの精度での情報共有を可能とする新しい戦術データリンクであり、これにより各部隊の相互運用性が大幅に改善された。
2018年よりSCA-07を次世代ソフトウェア無線機SCA-18に換装する近代化改修が行われている。SCA-18では、ED-07の改良型にしてその後継となるED-18戦術データリンクへの接続が可能となっている。ED-18は、IPベースの次世代戦術データリンクであり、データストリームの多重化と新しい秘匿技術による従来よりも高速(200km先の航空機に2Mbpsの速度でデータを共有可能)かつセキュアな通信を実現している他、メッシュ化によって自身で通信をリレーすることが可能となっており、システム全体の抗堪性に優れ、見通し線外に対する通信も容易となっている。さらに、SCA-18はソフトウェア無線機であるため、より広範な用途に使用することが可能であり、複数チャンネルの秘匿音声通信機能や、戦術無線航法装置としての機能も備えている。
後期型のC-11G(単座型)、C-11H(複座型)や、それより前の機体の近代化改修型(C-11A3、C-11B3、C-11C2、C-11D2、C-11E2、C-11F2)では、センサーフュージョン能力が導入された。これは「パイロットを戦術家としての役割に専念させる」というコンセプトを元に、機体が様々なセンサーやデータリンクから収集した情報を、コンピュータによって統合して表示する能力のことである。従来の第4世代戦闘機は、レーダー、IRST、FLIR、データリンクなど、様々な手段で戦闘空間の情報を得ていたが、それぞれの情報は十分に統合されておらず、パイロットが脳内で各種情報を元に戦闘空間のイメージを構築し直す必要があり、パイロットにとって大きな負担となっていた。C-11後期型は、第四インターナショナル連邦共和国で初めてコンピュータによるセンサーフュージョンを導入し、こうした問題を解決することが可能となった。レーダー、電子光学照準システム、統合自己防御システム、データリンクで得られた全ての情報は、センサーフュージョンにより統合され、コックピットの大型多機能カラーディスプレイに表示される。パイロットは、この情報を元に最適な戦術を考えることができる。
C-11は、カナード翼とデルタ翼の組み合わせであるクロースカップルドデルタ形式を採用している。これは、マッハ2級戦闘機で採用されたデルタ翼が低速域において安定性に欠けるという問題を解決するために開発された形式であり、第四インターナショナル連邦共和国ではこれまでもC-9戦闘機において採用されていた。カナード翼は全遊動式となっており、着陸時にはカナード翼を地面と垂直に向けることでエアブレーキとして機能させることもできる。カナード以外の動翼としては、主翼後端にフラップが装備されており、主に離着陸時に使用する。
操縦系としては、当時最新のデジタル式フライバイワイヤが3系統、アナログ式フライバイワイヤが1系統導入されている。これはパイロットの操作を電気信号として変換して制御するもので、従来の機械リンクを用いた機体制御システムよりも軽量となっている。飛行制御は、4台の中央コンピュータによって行われる。C-11では、ピッチ方向の静的安定性弱体化が行われており、フライバイワイヤを活かして不安定な機体を制御することによって機動性を高めることが可能となっている。
機内には4500Lの燃料を搭載することが可能で、増槽なしで2200kmの航続距離を有する。燃料を満載し主翼下に2000L入り増槽2つを懸架した場合、その航続距離は4200kmに達した。これにより、550km先の空域に進出し、2時間の戦闘空中哨戒及び敵との空戦を行うことが可能である。
機体素材の面では、機体の主要部分にはアルミ・リチウム合金を多用して軽量化が図られていた。機体構成素材の80%をアルミ・リチウム合金が占め、次に鋼鉄10%、複合材とチタン合金が合わせて5%、その他の素材が5%となっていた。
中期型のC-11C(単座型)、C-11D(複座型)では、機体のおよそ15%を複合材料とするなど素材を見直すことでさらなる軽量化が図られた。また、運用コストの高さが問題視されたため、機体フレームやそのほか部品の耐久性を高める努力がなされ、従来では飛行時間3000~4000時間程度とされていた機体寿命が、6000時間以上にまで改善した。
艦載型のC-11E(艦載・単座型)、C-11F(艦載・複座型)では、艦載機として必須のアレスティングフックや主翼折りたたみ機構の追加の他、着艦時の衝撃に耐えるためのダブルタイヤ化、脚機構の強化、ヒンジの強化などが施された。また、機体寿命を延ばすため、機体表面の塗料には腐食に強いものが採用された。
後期型のC-11G(単座型)、C-11H(複座型)では、より大胆に炭素繊維強化複合材による一体構造の主翼を採用し、これによりさらなる軽量化が図られた。また、エアインテークにはDSI方式(ダイバータレス超音速イントレット方式)を採用した。従来の可変式エアインテークと比較すると、構造の簡素化、インテーク内に侵入する電波が減少することによるステルス性の向上が見込まれる。合わせて、ステルス性を向上させるために電波吸収塗料が導入され、これらによりレーダー反射面積が数分の一に低下した。
操縦系としては、当時最新のデジタル式フライバイワイヤが3系統、アナログ式フライバイワイヤが1系統導入されている。これはパイロットの操作を電気信号として変換して制御するもので、従来の機械リンクを用いた機体制御システムよりも軽量となっている。飛行制御は、4台の中央コンピュータによって行われる。C-11では、ピッチ方向の静的安定性弱体化が行われており、フライバイワイヤを活かして不安定な機体を制御することによって機動性を高めることが可能となっている。
機内には4500Lの燃料を搭載することが可能で、増槽なしで2200kmの航続距離を有する。燃料を満載し主翼下に2000L入り増槽2つを懸架した場合、その航続距離は4200kmに達した。これにより、550km先の空域に進出し、2時間の戦闘空中哨戒及び敵との空戦を行うことが可能である。
機体素材の面では、機体の主要部分にはアルミ・リチウム合金を多用して軽量化が図られていた。機体構成素材の80%をアルミ・リチウム合金が占め、次に鋼鉄10%、複合材とチタン合金が合わせて5%、その他の素材が5%となっていた。
中期型のC-11C(単座型)、C-11D(複座型)では、機体のおよそ15%を複合材料とするなど素材を見直すことでさらなる軽量化が図られた。また、運用コストの高さが問題視されたため、機体フレームやそのほか部品の耐久性を高める努力がなされ、従来では飛行時間3000~4000時間程度とされていた機体寿命が、6000時間以上にまで改善した。
艦載型のC-11E(艦載・単座型)、C-11F(艦載・複座型)では、艦載機として必須のアレスティングフックや主翼折りたたみ機構の追加の他、着艦時の衝撃に耐えるためのダブルタイヤ化、脚機構の強化、ヒンジの強化などが施された。また、機体寿命を延ばすため、機体表面の塗料には腐食に強いものが採用された。
後期型のC-11G(単座型)、C-11H(複座型)では、より大胆に炭素繊維強化複合材による一体構造の主翼を採用し、これによりさらなる軽量化が図られた。また、エアインテークにはDSI方式(ダイバータレス超音速イントレット方式)を採用した。従来の可変式エアインテークと比較すると、構造の簡素化、インテーク内に侵入する電波が減少することによるステルス性の向上が見込まれる。合わせて、ステルス性を向上させるために電波吸収塗料が導入され、これらによりレーダー反射面積が数分の一に低下した。
初期型のC-11A(単座型)とC-11B(複座型)は、MR-90ターボファンエンジンを2基搭載していた。これはソビエト連邦のAL-31をベースとしたエンジンであり、全長は約500cm、直径は約125cmで、低圧4段、高圧9段の2軸式軸流圧縮機(全圧縮比は24:1)、高圧タービンと低圧タービン1段ずつ(タービン入り口温度は1400°C)を備え、ドライ出力は80kN、アフターバーナー使用時の出力は120kNであった。エンジンの寿命は飛行時間1500時間で、オーバーホール間隔は飛行時間500時間であった。しかし、第四インターナショナル連邦共和国航空宇宙軍はエンジンの耐久性や寿命や整備性に不満があったため、中期型のC-11C以降では国産の改良型エンジンを搭載することが決定された。
中期型のC-11C(単座型)、C-11D(複座型)、C-11E(艦載・単座型)、C-11F(艦載・複座型)や、C-11AやC-11Bの近代化改修型であるC-11A2やC-11B2では、改良型のエンジンであるMR-98が搭載された。MR-98はMR-90とほとんど同寸ながら、圧縮比は27:1に、タービン入り口温度も1500°Cにそれぞれ高められたことにより、ドライ出力は90kN、アフターバーナー使用時の出力は135kNにまで強化された。整備性を高めるためモジュラー設計が大々的に導入されたことで稼働率が大幅に上昇した他、部品の耐久性が大幅に高められたことによって、オーバーホール間隔は飛行時間1000時間に向上、寿命も飛行時間3000時間以上とそれぞれ2倍に改善した。
後期型のC-11G(単座型)、C-11H(複座型)や、それより前の機体の近代化改修型(C-11A3、C-11B3、C-11C2、C-11D2、C-11E2、C-11F2)では、より新しい国産エンジンであるMR-07が搭載された。MR-07は、MR-90とほとんど同寸ながら、圧縮比を30:1に、タービン入り口温度も1600°Cにそれぞれ高めたことにより、ドライ出力は100kN、アフターバーナー使用時の出力は150kNにまで強化された。また、スロットルレバーでの入力をエンジンに伝達する機構として、従来は油圧機構が採用されていたのに対し、MR-07ではFADECと呼ばれるシステムが導入され、全自動デジタル制御が可能となり、これにより構造が単純化して整備性が改善し、さらに軽量化によって推力重量比も向上した。さらに、2次元式の推力偏向ノズルが導入され、排気ノズルの向きを毎秒60度の速度で上下方向に最大15度まで変更できるようになった。推力偏向ノズルは、機体を制御するデジタル式フライ・バイ・ワイヤシステムの中央コンピュータによって制御され、これにより、通常の戦闘機では制御不可能な失速領域においても機体の制御を維持し、かつ高い運動性を確保することを可能とした。
中期型のC-11C(単座型)、C-11D(複座型)、C-11E(艦載・単座型)、C-11F(艦載・複座型)や、C-11AやC-11Bの近代化改修型であるC-11A2やC-11B2では、改良型のエンジンであるMR-98が搭載された。MR-98はMR-90とほとんど同寸ながら、圧縮比は27:1に、タービン入り口温度も1500°Cにそれぞれ高められたことにより、ドライ出力は90kN、アフターバーナー使用時の出力は135kNにまで強化された。整備性を高めるためモジュラー設計が大々的に導入されたことで稼働率が大幅に上昇した他、部品の耐久性が大幅に高められたことによって、オーバーホール間隔は飛行時間1000時間に向上、寿命も飛行時間3000時間以上とそれぞれ2倍に改善した。
後期型のC-11G(単座型)、C-11H(複座型)や、それより前の機体の近代化改修型(C-11A3、C-11B3、C-11C2、C-11D2、C-11E2、C-11F2)では、より新しい国産エンジンであるMR-07が搭載された。MR-07は、MR-90とほとんど同寸ながら、圧縮比を30:1に、タービン入り口温度も1600°Cにそれぞれ高めたことにより、ドライ出力は100kN、アフターバーナー使用時の出力は150kNにまで強化された。また、スロットルレバーでの入力をエンジンに伝達する機構として、従来は油圧機構が採用されていたのに対し、MR-07ではFADECと呼ばれるシステムが導入され、全自動デジタル制御が可能となり、これにより構造が単純化して整備性が改善し、さらに軽量化によって推力重量比も向上した。さらに、2次元式の推力偏向ノズルが導入され、排気ノズルの向きを毎秒60度の速度で上下方向に最大15度まで変更できるようになった。推力偏向ノズルは、機体を制御するデジタル式フライ・バイ・ワイヤシステムの中央コンピュータによって制御され、これにより、通常の戦闘機では制御不可能な失速領域においても機体の制御を維持し、かつ高い運動性を確保することを可能とした。
C-11A/Bは初期型。A型が単座型、B型が複座型である。1995年から1999年までの5年間で126機が生産された。当初B型は単なる練習機として少数が生産される予定であったが、航空・防空軍が1990年代の世界各地の紛争から精密誘導兵器の運用には複座型が有利であるという戦訓を見出したため、この方針は転換され、最終的にはA型が60機、B型が66機生産されることとなった。
C-11A2/B2は、C-11A/Bの能力をC-11C/Dに近づけたものである。レーダー、オプトロニクス、電子戦システム、データリンクなどのアビオニクスがC-11C/Dと同じレベルまでアップグレードされ、最新の兵器の運用にも対応した他、エンジンもC-11C/Dと同様、従来よりも強力なMR-98に換装された。
C-11A3/B3は、C-11A/Bの能力をC-11G/Hに近づけたものである。レーダー、オプトロニクス、電子戦システム、データリンクなどのアビオニクスがC-11G/Hと同じレベルまでアップグレードされ、最新の兵器の運用にも対応した他、エンジンもC-11G/Hと同様、従来よりも強力なMR-07に換装された。
C-11C/Dは、中期型。C型が単座型、D型が複座型である。2001年から2010年までの10年間で126機が生産された。C-11A/Bと比較すると、アビオニクスが最新型に変更された他、機体素材の見直しによる軽量化と機体寿命の延長、エンジンの強化などが達成され、戦闘能力が向上した。生産数は、C型が99機、D型が27機であった。
C-11C2/D2は、C-11C/Dの能力をC-11G/Hに近づけたものである。レーダー、オプトロニクス、電子戦システム、データリンクなどのアビオニクスがC-11G/Hと同じレベルまでアップグレードされ、最新の兵器の運用にも対応した他、エンジンもC-11G/Hと同様、従来よりも強力なMR-07に換装された。
C-11E/Fは、中期型のC-11C/Dを元にした艦載型。E型が単座型、F型が複座型である。2001年から2010年までの8年間で128機が生産された。C-11C/Dと比較すると、アレスティングフックや主翼折りたたみ機構の追加、前輪のダブルタイヤ化、耐腐食性塗料の導入により艦載機としての運用に適合した。生産数は、E型が96機、F型が32機であった。
C-11E2/F2は、C-11E/Fの能力をC-11G/Hに近づけたものである。レーダー、オプトロニクス、電子戦システム、データリンクなどのアビオニクスがC-11G/Hと同じレベルまでアップグレードされ、最新の兵器の運用にも対応した他、エンジンもC-11G/Hと同様、従来よりも強力なMR-07に換装された。
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