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SF-20Yは、1999年から2009年の十年にかけて調達された第4.5世代戦闘機。基地面積等が限られる本土などにおいてできるだけ省コストに運用できる機体として開発された多用途戦闘機である。他の大神国の多用途戦闘機と比較して一部の性能を妥協することによってコストや運用コストを極力押さえた戦闘機である。


SF-20Y
用途戦闘機
分類マルチロール機
製造桜島航空産業社
運用大神国航空自衛部
運用状況現役
値段約76億3400万円
スペック
全長14.76m
重量6645kg
航続距離3200km
最高速度2.0M

概要

第十八期中期防衛計画に基づいて第四を念頭に洋上で運用されることを念頭に開発されたKFB-12戦闘爆撃機とは大きく異なり、本型機は大東亜との戦闘に望むに当たって航空戦力を確保し調達にコストがかかるステルス戦闘機をできるだけ温存するとともに、ステルス戦闘機を出さなくても十分に対応できる事案において汎用的に行動できる戦闘機の開発というコンセプトのもと桜島航空産業社が、もともと同社製の超高等練習機*1であったST-12を改造して戦闘機としたSFX-20計画を提唱し、エンジンの変更などの強力化やレーダーやデータリンクシステムの変更などにより戦闘機として運用されることになった。
本機体の特性は元来存在した機体の設計を流用しているため比較的低コストで運用が可能なことと、もともと練習機であるため他の戦闘機に比べて飛行特性やスピン特性が比較的良好なほか、ステルス性や航続距離などの一部を妥協することによって低コストかつ整備性の高い機体が実現している。

開発の経緯

本土防衛の独特な要求

元来、大神国本土では大東亜と度々軍事衝突が発生しておりそのたびにステルス機などを派遣して確認していたがこれは非常にコストがかかる上に万が一ここで超高コストなステルス機を撃墜されてしまうと、その後の制空戦闘行動に大きな支障が生じることや、4月からモンゴルで発生する過酷な砂嵐によって最初期のステルス戦闘機は容易にステルス性能を喪失しやすかったこと*2などから整備性が高く、コストが低い航空機の開発が求められた。
また、大東亜は陸軍が非常に脅威と見られていたが空軍は大神国と比較して強力とは捉えられていなかったため同世代機に対する格闘性能は妥協し、対空戦闘能力などを十分に含めること。万が一、大東亜よりミサイルなどによる攻撃があったとしても比較的短い直線と省人員で運用が可能な戦闘機を開発することなどが必要となった。
この計画は第十八期中期防衛計画に記され、当時すでにKFB-12の開発に当たっていた神居航空産業社を排除し、募集したところ桜島航空産業社、アルバトロス航空製造社からの募集があった。

経緯

桜島航空産業社は同社のST-12を改造してSFX-20を提案した。これは、練習機を改造して戦闘機に仕立て上げるという前代未聞の開発計画でもあった。エンジンやアビオニクスを大きく変更することで練習機に源流を持つものの比較的高度な戦闘能力を獲得した。
初号機のSFX-20-1は1989年にロールアウトし神居近郊にて飛行試験や戦闘試験を行った。戦闘試験の最中にKFAXを投下しようとしたところ機体から切り離されず、さらに緊急射出座席が射出されるという事態が発生し、一時開発が停止されるに至った。SFX-20-1はこの事件により大破した。
この事件の原因は、KFAXを投下するためのプログラムに意図しない不具合が含まれていたことと従来の戦闘機に搭載されていたKFAXを起爆状態で投下しようとして失敗し、且つ急速な高度低下が認められると射出座席が自動で作動する安全装置に問題があったことが判明し、改められた。
この事件により初期低率生産機のロールアウトは3年遅れの1999年に開始され、そのご2009年まで10年間をかけて計60機が調達された。2012年から2018年まで本型機の更新型機のSF-20Ynの調達が開始され、6年で36機が調達された。このほかにも、国境警備局が武装を大幅に減らして国境線監視用として30機導入した。
なお、本型機は2022年末まで航空自衛部所属の既存60機には改修が施される予定で2037年のF-35B調達終了までは運用される予定である。

特徴

機体

翼はクリップドデルタ翼を採用しており、兵装は翼下ハードポイントに各三箇所で計六ヶ所、胴体下ハードポイントに一ヵ所の計7箇所あり、この他に両翼付け根部分に20mm航空機用ガトリングが搭載されている。
原型機のST-12と比較してレドーム下部が膨らんでいることとエンジンやデータリンクシステム、更には追加の燃料タンクの配置によって機体全長が伸びたこととそれに伴い、翼面積が広がったことが挙げられる。ただ、ST-12が比較的コンパクトな設計で作成されていたためさほど問題にはならなかった。
また、防塵対策として機体の周囲に複数の赤外線センサーや給気口の防塵対策フィルター、防塵対策機器箱などの影響で比較的重量も増しているとされるがこれらの装備により、通常ならば飛行できない砂嵐時にも飛行できるような設計となっている。
操縦系統は3重のデジタルフライ・バイ・ワイヤ方式と一基のアナログフライ・バイ・ワイヤ方式による。
開発コンセプトに基づき、有事には高速道路の直線部分を滑走路として使用する前提として設計された。短距離離着陸能力では他国のVTOL機と比較すると多少とも劣っている。
ただ、多少なりともVTOL能力を犠牲にしてこれらの機器を簡略化ないし省略し、満載の中型トラックと大差ない重量に抑えることで強化工事を不要とし、結果として平時は民間に供用されている道路やKFB-12などの比較的に重量がある機体の運用に対応していない農道飛行場などとよばれる超小規模飛行場であっても運用が可能になった。

アビオニクス

量産戦闘機で比較的早期にアクティブフェイズドアレイレーダーを搭載したKFB-12nとことなり、桜島航空産業社が夜去電子工業と共同で開発した航空機用パルスドップラーレーダーSFR-12を搭載する。ただこのレーダーも比較的高機能かつ安価に抑えられており、重量もKFB-12nのものと比較すると軽量である。
また、このレーダーはAMRAAMおよびミーティア視界外射程ミサイルに対する中間誘導能力も備えている。
第四世代戦術データリンクシステム(PIPPS-4)が組み込まれており、第六世代戦術データリンクシステム(PIPPS-6)までの戦術データリンクシステムに参加することができる。また、改修により現在用いられている第7世代戦術データリンクシステム(PIPPS-8)にも対応するようになった。メーカー公表の平均故障間隔(MTBF)は170時間だが、実際には250〜300時間と言われている。
また、前述の通りブラウンアウト対策として当時としては比較的高性能な赤外線センサーとそれらの情報を総合してパイロットのHMDに提供する合成画像装置が搭載されている。ちなみに、この装置を活用することによって砂嵐下の一定の高度での低空飛行が行えるようになっている*3
電子戦対策として4つのセンサーと1つの電子戦対策装置を搭載している。これは、大神国の戦闘機に代々引き継がれてきた統合自己防衛システムをさらに強化させ、他国の戦闘機より劣るステルス性能を補おうとするもので、電子戦装置にはレーダー受信警報機も含まれているが、この受信機は受信と同時に発信地点を割り出す作業を行うなど、非常に高度なシステムを用いている。
また、全体を通して機体のソフトウェアに拡張性をもたせることによって他国の戦闘機に劣る部分を埋めることをコンセプトとして開発されており、初号機のロールアウトから20年以上経過した現在もソフトウェアアップデートなどにより高い戦闘能力を保持している。

エンジン

神居航空産業社製のFE-120=Bsターボファン・エンジンを桜島航空産業社が本型機に最適化したFE-120=Bs-23ターボファン・エンジンを搭載している。これは、もともと同社が砂塵地帯用に開発した戦闘機用エンジンであったが同社が任されたのは海上自衛部向けの戦闘機であったため、技術委託などが行われたうえで整備性の向上などが行われ本型機に搭載された。
双発機向けのエンジンを単発で運用するために、吸気流量を約10 %、排気流量を約15%増大することで推力を1万6,000ポンドから1万8,000ポンドに増強した。また単発機の弱点となりやすい生残性を極限まで高めるために、制御システムは機械油圧式と電子式を併用して、冗長性を50 %から90 %に向上した。整備性の向上のため、全13箇所中12箇所には機体に搭載したまま使用可能な内視鏡の覗き窓を追加し、個別交換可能な7つのモジュールでエンジン本体を構成している。また、内蔵する20個のセンサーで取得したデータを、飛行5回ごとに自動でダウンロードして整備や改良などに使用する。
また、SF-20Ynではフレームホルダーを空冷式にするなどしてエンジン寿命の延長を図っているとともに、排気温度の低下なども行い赤外線の放出も極力押さえている。

武装

前述の通り両翼下に3個ずつ六個のハードポイントと胴体下に一箇所重量物運用/運搬用に一個ハードポイントを有する。ただし、胴体下ハードポイントでは超高熱の噴射炎が給気口の中に入り、不具合を起こすことがあるので魚雷や爆弾などそもそも噴射炎を発しないものや投下後しばらく立った後に噴射を開始する巡航ミサイルなどの兵器のみが運用できるようになっており、通常時はここに増槽を装着する。
本型は本土地域での陸上での運用をメインに開発されたので対地、対空戦闘に特化しており他の戦闘機のように24式空対艦ミサイルなどは運用できず、最低限の対艦ミサイルのみ運用できるようになっている。これは20Ynになってもほとんど変更されていない。ただ、将来見越されている他国への輸出などでは、一般的な対艦ミサイルの運用を行えるように改修が行えるとしている。
対空戦闘では一般的な対空ミサイルのみならずAMRAAMや13式中距離空対空ミサイル、07式長距離空対空ミサイルも運用できるようになっている。対地戦闘では15式空対地ミサイル、L/JDAM、L/JDAM搭載KFAXなども運用できるようになっており、それなりの対地戦闘を行えるようになっている。また、ロケット弾ポッドなどを搭載し、敵地上部隊「キラー」と化すこともできる。
空対空戦闘
・AIM9xサイドワインダー(YS-20Ynのみ)
・AIM-9pサイドワインダー
・AIM-120 AMRAAM
・13式中距離空対空ミサイル
・07式長距離空対空ミサイル
空対地戦闘 
・L/JDAM 500ポンド爆弾
・KFAX-L/JDAM搭載770ポンド爆弾
・KHF-13高機能特殊焼夷弾
・14式空対地ミサイル
・レーダー追跡型14式空対地ミサイル
空対艦ミサイル
・20式航空機搭載用魚雷
・18式対艦ミサイル
偵察用装備
・KS-12用偵察ポッド
その他
・KSY20型照準誘導ポッド
・20式汎用ロケット弾発射ポッド

整備性

本機は他の機体に比べて大きな整備性を有している。これは、大東亜への対応初期に本機が主力となることが予想されているからで前線基地の満足に整備環境が整っていない場所でも大型バス三台(あるいはYC-130H)に修繕モジュールを搭載することで一定以上の面積がある場所なら整備が行えるようになっている。
また、空対空装備は10分以内、空対地装備は20分以内でエンジン稼動状態のままでの再装備と給油が可能となっている。エンジン交換は設備が整っていれば取り外しに30分、取り付けに30分で終了する。また小型のホイストと台車があれば3人程度で作業が可能である。大東亜の同世代機に比べて非常に短時間で再出撃が可能であるため、作戦行動能力が増しているとする見方が一般的である。
また、自己診断装置を通して整備が必要な点を整備要員に提示するほか、20Ynからは端末を機体に接続することで整備要員への負担も低下しているほか端末を用いない整備では見きれない部分まで見れるためインシデントの発生率も低下している。

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