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T-72主力戦車

初期型


最新型
基本情報
種類第2世代主力戦車
運用者ソビエト連邦軍地上軍
製造期間1973年~2016年
製造チェリャビンスク記念工場
製造数22,096輌
保管数11,521輌
性能
全長9.53(m)
車体長6.86(m)
全幅3.59(m)
全高2.19(m)
重量41.5(t)
懸架方式トーションバー方式
速度60~45(km/h)
主砲125mm滑腔砲2A26M2
125mm滑腔砲2A46-1
125mm滑腔砲2A46M
125mm滑腔砲2A46M-5
副武装12.7mm重機関銃NSVT、7.62mm機関銃PKT
装甲複合装甲
エンジンV-46
4ストロークV型12気筒スーパーチャージド・ディーゼル
780馬力
乗員3名

概要

T-72は、1971年に開発され、1973年より生産されている第2世代主力戦車である。冷戦後半ではソ連軍の戦車旅団に対して大量に配備されていたが、2023年時点では長期保管の対象となっている。攻撃力・機動力・防御力のバランスに優れ、車高が低く軽量な車体で高火力の125mm滑腔砲を搭載し、車体前面に複合装甲を装備するなど、第三世代戦車で主流となる技術をいち早く応用しており、同世代の西側主力戦車を圧倒することができる。
存在する型式はT-72、T-72K、T-72-2M、T-72M1、T-72A、T-72AM、T-72AV、T-72AG、T-72-120、T-72AMT、T-72B、T-72BV、T-72B1、T-72BK、T-72BM、T-72E、T-72E1、T-72M、T-72M1、T-72MP、T-72S、T-72B1MS、T-72BS、T-72B3、T-72B4が存在する。派生型にはTOS-1、BMO-T、MTU-72、T-90が存在する。総生産台数は22,096輌である。

特徴

T-72 ウラル

攻撃力
T-72が搭載する48口径125mm滑腔砲2A26M-2は、2A26M-1の改良型として第9火砲工場設計局によって開発された主砲である。開発・製造は第9砲兵工場設計局が担当している。高い攻撃力を持たせるため、口径は125mmを採用しており、既存のすべての125mm砲弾を発射できる。

砲身の製造にあたっては、高強度鋼を使用している。これにより砲身の強度と靱性値を向上させている。砲身の製造にはかなり高い水圧で自緊処理が施されており、これにより薬室最大圧力は480MPaに達する。砲身内部は耐腐食性を高めることを目的としてクロムメッキ加工が施されている。125mm徹甲弾を使用し続けた場合の砲身寿命は1800発である。砲身先端には多孔式マズルブレーキが装着されており、砲身の発射時の反動を軽減させ、安定した連続射撃の実現に貢献している。砲身はガラス繊維と断熱材を組みあわせた砲身被筒で覆われており、また砲身冷却装置により、発射時の砲身内部の高温状態を冷却し、砲身の歪みを防ぐ効果がある。砲基部にはレーザー照射装置が、砲身先端部右側には防護カバー付き砲口照合ミラーが搭載されており、砲身の歪みを検出することができる。

T-72の主砲弾は、対戦車戦闘に用いる徹甲弾、対戦車榴弾と、他の目標との戦闘にも用いる多目的榴弾、対戦車ミサイルの4種類が存在する。主に使用する弾薬としては、125mm戦車砲向けの徹甲弾「3VBM20」APFSDSが用意されている。対戦車榴弾としては、125mm戦車砲向けの対戦車榴弾「3VBK27」が用意されている。多目的榴弾としては、125mm戦車砲向けの多目的榴弾「3VOF36」多目的榴弾が用意されている。3VBM20APFSDSは重量20.4kg、砲口初速1,750m/s、2000m先においてRHA換算380mmの装甲貫徹能力を有する。対戦車戦闘を目的とし、その高い装甲貫徹能力は西側諸国の第三世代主力戦車の装甲を十分に貫徹することができる。3VBK27榴弾は重量29.2kg、砲口初速905m/s、2000m先においてRHA換算430mmの装甲貫徹能力を有する。敵戦車の装甲を榴弾使用による破壊を目的とする。3VOF36多目的榴弾は重量33kg、砲口初速850m/sの性能を有する。戦車の装甲貫徹、装甲車の破壊、コンクリートトーチカ、バンカー、要塞砲などの破壊、障害物の破壊、敵歩兵部隊の散開、混乱を狙った爆発を目的とする。

T-72の砲弾の装填は手動で装填手が行っている。主砲弾として42発が搭載されており、内6発は砲塔に配置され、残りは砲塔後部と車体前方の操縦士の右側に保管される。毎分最大8発という速度で砲弾を発射する。射撃後の空薬莢を邪魔にならないよう砲塔後部の小ハッチから自動的に排出する自動排莢装置を装備している。これにより、発射速度の向上に大いに貢献すると思われたが、排莢時は砲身の仰角を最大にしなければ機構が作動しないため、排莢後にはそのつど砲身角度を戻さねばならず、かといって排莢作業を手動で行うには砲塔内容積の余裕のなさが装填手の作業に悪影響を与え、砲塔内の狭さは装填作業にも多大な影響を与えたため、かえって射撃速度が低下する結果となった。

T-72は主砲同軸に7.62mm弾を使用するPKT機関銃を1挺、砲塔上部に12.7mm弾を使用するNSVT重機関銃を1挺装備されている。PKT機関銃は敵歩兵の排除を目的としている。NSVT重機関銃は対空機銃として空中目標の撃墜の役割を担う。砲塔上部のNSVT重機関銃の相談は500発となっている。主砲同軸のPKTM重機関銃の装弾数は2,500発となっている。
防御力
乗員は車長、操縦手、砲手、装填手の4名である。車体前方左側に操縦手、砲塔右側に砲手、車長、砲塔左側に装填手となっている。前方から2名ずつの配置になっているのは、被弾時に乗員が一挙に全滅することを防ぐための配置であるとされている。乗員区画にはNBC防御装置PAZが装備されている。

T-72の装甲は車体前面に複合装甲を採用しており、それ以外は鋳造装甲である。複合装甲には鋼鉄やセラミック、ガラス繊維などを織り込まれており、厚さは200mm程度だが、独特な傾斜スタイルにより、その効果は均質圧延装甲換算500~600mmの防御力を発揮できる。それ以外の鋳造装甲では特殊均質鋼を用いており、80~160mm程度の厚さでも実質的な防御力では400mmの防御力を持っている。

T-72では新たに車体前面、砲塔前面、砲塔側面、砲塔上面、サイドスカートに対する増加装甲パッケージ、リアクティブ装甲の提供がされている。これらの追加装備は装甲厚の増加と防御性能の向上を図るべく、車体や砲塔に装着されていた。これらの追加装備を装着する場合、10t程重量が増大する。

火災が発生した場合、弾薬庫への引火や誘爆による全滅を避けるべく、炭酸ガスを用いた熱感知式自動消火装置を搭載している。また、敵に発見された際、敵の主砲照準を妨害するためのBDSh-5煙幕発生装置が車体後部区画外部に装備されている。煙幕発生装置は360°にわたって車体全周への攻撃に対応する。
機動力
T-72は液冷式ディーゼルエンジン「V-46」を使用している。V-46は排気量約18.6Lの4ストロークV型12気筒スーパーチャージド・ディーゼルで、あらゆる種類の燃料を使用でき、最大エンジン出力は780馬力、最大エンジン回転数は2,000rpmに達する。このエンジンの出力により、出力重量比は53に達し、整地では65km/h、不整地では45km/hで走行できる。エンジンは-55度から+60度までの温度範囲で正常に動作し、また3重のエアフィルターにより99%を超える粒子を除去することが出来るため、極寒の地域から砂塵の多い地域まで使用可能である。燃料消費率は1.7~2L/kmとされており、整地で時速65kmで走行した場合、1Lあたり450m、不整地で時速45kmで走行した場合、1Lあたり525mである。燃料は車内に2200Lまで搭載でき、航続距離はおよそ450kmとされる。車体後部に外部燃料タンク(200L入り、最大2本)を搭載すれば、航続距離は700kmに増加する。変速機は、油圧機械式のマニュアルトランスミッションで、時速25km以上の速度で後退できる。懸架方式ではトーションバー・サスペンションを採用している。高い悪路走破性能を持つ。
ベトロニクス
T-72には無線通信装置10-RT-26や車両間通信装置TPU-77から、さらに暗視装置類が装備されている。
無線通信装置10-RT-26や車両間通信装置TPU-77は当時としては高い通信性能を有していた。数秒単位の遅延があるものの、索敵した敵の情報共有や連携した攻撃を可能としている。
照準手用の赤外線夜間照準装置としてL-2「ルナー」、プロジェクター付のTPN-1-22-11が装備された。これは、砲のマスクと指揮官用夜間装置、指揮官キューボラに装備されたQU-3プロジェクターからなるシステムであった。

T-72A

攻撃力
T-72Aが搭載する51口径125mm滑腔砲2A46-1は、2A26の改良型として第9火砲工場設計局によって開発された主砲である。開発・製造は第9砲兵工場設計局が担当している。高い攻撃力を持たせるため、口径は125mmを採用しており、既存のすべての125mm砲弾を発射できる。

砲身の製造にあたっては、高強度鋼を使用している。これにより砲身の強度と靱性値を向上させている。砲身の製造にはかなり高い水圧で自緊処理が施されており、これにより薬室最大圧力は500MPaに達する。砲身内部は耐腐食性を高めることを目的としてクロムメッキ加工が施されている。125mm徹甲弾を使用し続けた場合の砲身寿命は1800発である。砲身先端にはエバキュレーターが装備されており、砲身内部の発射ガスを排煙すると共に、砲身の発射時の反動を軽減させ、安定した連続射撃の実現に貢献している。砲身はガラス繊維と断熱材を組みあわせた砲身被筒で覆われており、また砲身冷却装置により、発射時の砲身内部の高温状態を冷却し、砲身の歪みを防ぐ効果がある。

T-72Aの主砲弾は、対戦車戦闘に用いる徹甲弾、対戦車榴弾と、他の目標との戦闘にも用いる多目的榴弾、対戦車ミサイルの4種類が存在する。主に使用する弾薬としては、125mm戦車砲向けの徹甲弾「3VBM20」APFSDSが用意されている。対戦車榴弾としては、125mm戦車砲向けの対戦車榴弾「3VBK27」が用意されている。多目的榴弾としては、125mm戦車砲向けの多目的榴弾「3VOF36」多目的榴弾が用意されている。3VBM20APFSDSは重量20.4kg、砲口初速1,750m/s、2000m先においてRHA換算380mmの装甲貫徹能力を有する。対戦車戦闘を目的とし、その高い装甲貫徹能力は西側諸国の第三世代主力戦車の装甲を十分に貫徹することができる。3VBK27榴弾は重量29.2kg、砲口初速905m/s、2000m先においてRHA換算430mmの装甲貫徹能力を有する。敵戦車の装甲を榴弾使用による破壊を目的とする。3VOF36多目的榴弾は重量33kg、砲口初速850m/sの性能を有する。戦車の装甲貫徹、装甲車の破壊、コンクリートトーチカ、バンカー、要塞砲などの破壊、障害物の破壊、敵歩兵部隊の散開、混乱を狙った爆発を目的とする。

6ETs40自動装填装置のマガジンは被弾率の低い砲塔底部にあり、ここに28発が搭載可能である。この他、車体に12発分を搭載するスペースが設けられている。砲弾と発射薬をドラム型の揚弾装置で糾弾した後に装填アームを用いて個別に装填する可動範囲の少ない方式に変更され、これによりT-64以来搭乗員の死傷事故は減少しているが、砲塔底部に弾薬を円状に並べる基本レイアウトは変わらなかった。その為、被弾すると容易に弾薬が誘爆し、砲塔が真上に吹き飛ぶようなケースが続出した。これには弾片防止ライナーや自動消火装置の2つを追加装備することにより脆弱性を減少させた。

T-72は主砲同軸に7.62mm弾を使用するPKT機関銃を1挺、砲塔上部に12.7mm弾を使用するNSVT重機関銃を1挺装備されている。PKT機関銃は敵歩兵の排除を目的としている。NSVT重機関銃は対空機銃として空中目標の撃墜の役割を担う。砲塔上部のNSVT重機関銃の相談は500発となっている。主砲同軸のPKTM重機関銃の装弾数は2,500発となっている。
防御力
乗員は車長、操縦手、砲手の3名である。車体前方中央に操縦手、砲塔右側に車長、砲塔左側に砲手となっている。被弾時に乗員が一挙に全滅することを防ぐための配置であるとされている。乗員区画には空気浄化などの機能を備えたNBC防護装置が装備されている。

T-72Aの装甲は新たに砲塔前面に複合装甲が装備されており、初期型より車体前面にも装備している。複合装甲は鋼鉄、セラミック、ガラス繊維が織り込まれ均質圧延装甲換算で500~600mmの防御力を有している。また、側面や後部、上部と底部については往来と同じく鋳造装甲でできている。

T-72Aでは新たに車体前面、砲塔前面、砲塔側面、砲塔上面、サイドスカートに対する増加装甲パッケージ、リアクティブ装甲の提供がされている。これらの追加装備は装甲厚の増加と防御性能の向上を図るべく、車体や砲塔に装着されていた。これらの追加装備を装着する場合、10t程重量が増大する。

T-72Aは爆発反応装甲コンタークト-1を装備している。成形炸薬弾への対処を狙っており、コンタークト-1は防御力を高めるものの、重量が10~20%増加してしまうというデメリットがある。タンクへの搭載所要時間は2時間で、コンタークト-5を搭載するより長いとされる。見た目は正方形のブロックを貼り付けたような見た目をしており、車体前面から車体側面、砲塔全周に貼り付けられているケースもある。

火災が発生した場合、弾薬庫への引火や誘爆による全滅を避けるべく、炭酸ガスを用いた熱感知式自動消火装置を搭載している。また、敵に発見された際、敵の主砲照準を妨害するためのBDSh-5煙幕発生装置が車体後部区画外部と砲塔前面外側に装備されている。煙幕発生装置は360°にわたって車体全周への攻撃に対応する。
機動力
T-72Aは液冷式ディーゼルエンジン「V-46」を使用している。V-46は排気量約18.6Lの4ストロークV型12気筒スーパーチャージド・ディーゼルで、あらゆる種類の燃料を使用でき、最大エンジン出力は780馬力、最大エンジン回転数は2,000rpmに達する。このエンジンの出力により、出力重量比は53に達し、整地では65km/h、不整地では45km/hで走行できる。エンジンは-55度から+60度までの温度範囲で正常に動作し、また3重のエアフィルターにより99%を超える粒子を除去することが出来るため、極寒の地域から砂塵の多い地域まで使用可能である。燃料消費率は1.7~2L/kmとされており、整地で時速65kmで走行した場合、1Lあたり450m、不整地で時速45kmで走行した場合、1Lあたりの525mである。燃料は車内に2200Lまで搭載でき、航続距離はおよそ450kmとされる。また、車体後部に外部燃料タンク(200L入り、最大2本)を搭載すれば、航続距離は700kmに増加する。変速機は、油圧機械式のマニュアルトランスミッションで、時速12km以上の速度で後退できる。懸架方式ではトーションバー・サスペンションを採用している。高い悪路走破性能を持つ。
ベトロニクス
T-72Aにはベトロニクスとして射撃統制装置が装備されている。
射撃統制装置はレーザー測距儀、赤外線サーチライト、砲安定装置などから構成されている。
砲手用にレーザー測距儀、赤外線サーチライトを統合した照準装置がある。レーザー測距儀は対象との距離を測定し、赤外線サーチライトで対象物を探知する。主砲は垂直方向には油圧・電動、水平方向には電動で作動する砲安定装置により安定化され、車体が上下に揺れたり、左右に方向転換しても砲口を目標に指向し続けることができる。
車長用にはペリスコープが用意されていて、砲手用と同様に1~12倍率となっており、赤外線サーチライトが統合されているため、暗視能力を有する。

T-72B

攻撃力
T-72Bが搭載する51口径125mm滑腔砲2A46-2は、2A26の改良型として第9火砲工場設計局によって開発された主砲である。開発・製造は第9砲兵工場設計局が担当している。高い攻撃力を持たせるため、口径は125mmを採用しており、既存のすべての125mm砲弾を発射できる。

砲身の製造にあたっては、高強度鋼を使用している。これにより砲身の強度と靱性値を向上させている。砲身の製造にはかなり高い水圧で自緊処理が施されており、これにより薬室最大圧力は500MPaに達する。砲身内部は耐腐食性を高めることを目的としてクロムメッキ加工が施されている。125mm徹甲弾を使用し続けた場合の砲身寿命は1800発である。砲身先端にはエバキュレーターが装備されており、砲身内部の発射ガスを排煙すると共に、砲身の発射時の反動を軽減させ、安定した連続射撃の実現に貢献している。砲身はガラス繊維と断熱材を組みあわせた砲身被筒で覆われており、また砲身冷却装置により、発射時の砲身内部の高温状態を冷却し、砲身の歪みを防ぐ効果がある。

T-72Bの主砲弾は、対戦車戦闘に用いる徹甲弾、対戦車榴弾と、他の目標との戦闘にも用いる多目的榴弾、対戦車ミサイルの4種類が存在する。主に使用する弾薬としては、125mm戦車砲向けの徹甲弾「3VBM20」APFSDSが用意されている。対戦車榴弾としては、125mm戦車砲向けの対戦車榴弾「3VBK27」が用意されている。多目的榴弾としては、125mm戦車砲向けの多目的榴弾「3VOF36」多目的榴弾が用意されている。対戦車ミサイルとしては、125mm戦車砲向けの対戦車ミサイル「9M112」が用意されている。3VBM20APFSDSは重量20.4kg、砲口初速1,750m/s、2000m先においてRHA換算380mmの装甲貫徹能力を有する。対戦車戦闘を目的とし、その高い装甲貫徹能力は西側諸国の第三世代主力戦車の装甲を十分に貫徹することができる。3VBK27榴弾は重量29.2kg、砲口初速905m/s、2000m先においてRHA換算430mmの装甲貫徹能力を有する。敵戦車の装甲を榴弾使用による破壊を目的とする。3VOF36多目的榴弾は重量33kg、砲口初速850m/sの性能を有する。戦車の装甲貫徹、装甲車の破壊、コンクリートトーチカ、バンカー、要塞砲などの破壊、障害物の破壊、敵歩兵部隊の散開、混乱を狙った爆発を目的とする。9M112「コブラ」対戦車ミサイルは、重量27.7kgで、2000m先において均質圧延装甲換算で700mmの装甲貫徹力を有する。戦車の装甲破壊や多目的榴弾のような使用方法を扱える。

6ETs40自動装填装置のマガジンは被弾率の低い砲塔底部にあり、ここに28発が搭載可能である。この他、車体に12発分を搭載するスペースが設けられている。砲弾と発射薬をドラム型の揚弾装置で糾弾した後に装填アームを用いて個別に装填する可動範囲の少ない方式に変更され、これによりT-64以来搭乗員の死傷事故は減少しているが、砲塔底部に弾薬を円状に並べる基本レイアウトは変わらなかった。その為、被弾すると容易に弾薬が誘爆し、砲塔が真上に吹き飛ぶようなケースが続出した。これには弾片防止ライナーや自動消火装置の2つを追加装備することにより脆弱性を減少させた。

T-72Bは主砲同軸に7.62mm弾を使用するPKT機関銃を1挺、砲塔上部に12.7mm弾を使用するNSVT重機関銃を1挺装備されている。PKT機関銃は敵歩兵の排除を目的としている。NSVT重機関銃は対空機銃として空中目標の撃墜の役割を担う。砲塔上部のNSVT重機関銃の相談は500発となっている。主砲同軸のPKTM重機関銃の装弾数は2,500発となっている。
防御力
乗員は車長、操縦手、砲手の3名である。車体前方中央に操縦手、砲塔右側に車長、砲塔左側に砲手となっている。被弾時に乗員が一挙に全滅することを防ぐための配置であるとされている。乗員区画には空気浄化などの機能を備えたNBC防護装置が装備されている。

T-72Bの装甲は新たに砲塔前面に複合装甲が装備されており、初期型より車体前面にも装備している。複合装甲は鋼鉄、セラミック、ガラス繊維が織り込まれ均質圧延装甲換算で500~600mmの防御力を有している。また、側面や後部、上部と底部については往来と同じく鋳造装甲でできている。

T-72Bは爆発反応装甲コンタークト-5を装備している。成形炸薬弾とAPFSDSどちらにも対応できる爆発反応装甲で、これは当時のアメリカ軍のAPFSDSを無効化する事が確認されている。爆薬をサンドイッチにしたような金属板が30mm~50mm程度傾けて設置されている。砲弾が命中し爆薬が起爆すると、外側の金属板は爆圧によって斜めに打ち出される。これが成形炸薬弾のメタルジェットを斜めに拡散させるように働き、APFSDSの侵徹体に強い負荷をかけることで粉砕する。そのため、それらは装甲に対する貫通力を完全に失うことになる。コンタークト-5は成形炸薬弾に対して均質圧延装甲換算で600mm相当の防御力を発揮し、APFSDSに対しては均質圧延装甲換算で250mm相当の防御力を発揮する。

T-72Bでは新たに車体前面、砲塔前面、砲塔側面、砲塔上面、サイドスカートに対する増加装甲パッケージ、リアクティブ装甲の提供がされている。これらの追加装備は装甲厚の増加と防御性能の向上を図るべく、車体や砲塔に装着されていた。これらの追加装備を装着する場合、10t程重量が増大する。

火災が発生した場合、弾薬庫への引火や誘爆による全滅を避けるべく、炭酸ガスを用いた熱感知式自動消火装置を搭載している。また、敵に発見された際、敵の主砲照準を妨害するためのBDSh-5煙幕発生装置が車体後部区画外部と砲塔前面外側に装備されている。煙幕発生装置は360°にわたって車体全周への攻撃に対応する。
機動力
T-72Bは液冷式ディーゼルエンジン「V-84-1」を使用している。V-46は排気量約15.3Lの4ストロークV型12気筒スーパーチャージド・ディーゼルで、あらゆる種類の燃料を使用でき、最大エンジン出力は840馬力、最大エンジン回転数は2,000rpmに達する。このエンジンの出力により、出力重量比は53に達し、整地では65km/h、不整地では45km/hで走行できる。エンジンは-55度から+60度までの温度範囲で正常に動作し、また3重のエアフィルターにより99%を超える粒子を除去することが出来るため、極寒の地域から砂塵の多い地域まで使用可能である。燃料消費率は1.7~2L/kmとされており、整地で時速65kmで走行した場合、1Lあたり450m、不整地で時速45kmで走行した場合、1Lあたり525mである。燃料は車内に2200Lまで搭載でき、航続距離はおよそ450kmとされる。また、車体後部に外部燃料タンク(200L入り、最大2本)を搭載すれば、航続距離は700kmに増加する。変速機は、油圧機械式のマニュアルトランスミッションで、時速12km以上の速度で後退できる。懸架方式ではトーションバー・サスペンションを採用している。高い悪路走破性能を持つ。
ベトロニクス
T-72Bにはベトロニクスとして射撃統制装置が装備されている。T-72Aより偵察機能、指揮系通信機、通信アンテナの増設が見られる。
射撃統制装置はレーザー測距儀、赤外線サーチライト、砲安定装置などから構成されている。
砲手用にレーザー測距儀、赤外線サーチライトを統合した照準装置がある。レーザー測距儀は対象との距離を測定し、赤外線サーチライトで対象物を探知する。主砲は垂直方向には油圧・電動、水平方向には電動で作動する砲安定装置により安定化され、車体が上下に揺れたり、左右に方向転換しても砲口を目標に指向し続けることができる。
車長用にはペリスコープが用意されていて、砲手用と同様に1~12倍率となっており、赤外線サーチライトが統合されているため、暗視能力を有する。
無線通信装置の装備により、部隊内における情報共有と連携攻撃を可能としている。無線通信装置は通信アンテナやレーザー通信により高速な通信が可能であり、数秒の遅延があるもののスムーズに行動できる。

T-72B1MS

T-72B2

T-72B3

T-72B4

攻撃力
T-72B4が搭載する55口径125mm滑腔砲2A46M-5は、2A46Mの改良型として第9火砲工場設計局によって開発された主砲である。開発・製造は第9砲兵工場設計局が担当している。高い攻撃力を持たせるため、口径は125mmを採用しており、既存のすべての125mm砲弾を発射できる。

砲身の製造にあたっては、特殊高強度鋼を使用している。これにより砲身の強度と靱性値を向上させている。砲身の製造にはかなり高い水圧で自緊処理が施されており、これにより薬室最大圧力は680MPaに達する。砲身内部は耐腐食性を高めることを目的として酸化チタン加工が施されている。125mm徹甲弾を使用し続けた場合の砲身寿命は2000発である。砲身先端にはエバキュレーターが装備されており、砲身内部の発射ガスを排煙すると共に、砲身の発射時の反動を軽減させ、安定した連続射撃の実現に貢献している。砲身はガラス繊維と断熱材を組みあわせた砲身被筒で覆われており、また砲身冷却装置により、発射時の砲身内部の高温状態を冷却し、砲身の歪みを防ぐ効果がある。

T-72B4の主砲弾は、対戦車戦闘に用いる徹甲弾、対戦車榴弾と、他の目標との戦闘にも用いる多目的榴弾、対戦車ミサイルの4種類が存在する。主に使用する弾薬としては、125mm戦車砲向けの徹甲弾「3VBM24-2」APFSDSが用意されている。対戦車榴弾としては、125mm戦車砲向けの対戦車榴弾「3VBK27」が用意されている。多目的榴弾としては、125mm戦車砲向けの多目的榴弾「3VOF128」多目的榴弾が用意されている。対戦車ミサイルとしては、125mm戦車砲向けの対戦車ミサイル「9M122」が用意されている。3VBM24-2APFSDSは重量18.21kg、砲口初速2,000m/s、2000m先においてRHA換算1,000mmの装甲貫徹能力を有する。対戦車戦闘を目的とし、その高い装甲貫徹能力は西側諸国の第三世代主力戦車の装甲を十分に貫徹することができる。3VBK27榴弾は重量18.4kg、砲口初速915m/s、2000m先においてRHA換算800mmの装甲貫徹能力を有する。敵戦車の装甲を榴弾使用による破壊を目的とする。3VOF128多目的榴弾は重量33kg、砲口初速850m/sの性能を有する。戦車の装甲貫徹、装甲車の破壊、コンクリートトーチカ、バンカー、要塞砲などの破壊、障害物の破壊、敵歩兵部隊の散開、混乱を狙った爆発を目的とする。9M122「ヴォクシー」対戦車ミサイルは、重量20.7kgで、2000m先において均質圧延装甲換算で1,000mmの装甲貫徹力を有する。戦車の装甲破壊や多目的榴弾のような使用方法を扱える。

6ETs44自動装填装置のマガジンは砲塔後部にあり、ここに32発が搭載可能である。この他、車体に13発分を搭載するスペースが設けられている。装填方式はベルトコンベア次弾装填方式に変更され、より早い装填速度を実現し、毎分12発を発射することができるようになった。

T-72B4は主砲同軸に7.62mm弾を使用するPKT機関銃を1挺、砲塔上部に12.7mm弾を使用するKord重機関銃を1挺装備されている。PKT機関銃は敵歩兵の排除を目的としている。Kord重機関銃は対空機銃として空中目標の撃墜の役割を担う。砲塔上部のKord重機関銃の相談は500発となっている。主砲同軸のPKTM重機関銃の装弾数は3,000発となっている。
防御力
乗員は車長、操縦手、砲手の3名である。車体前方中央に操縦手、砲塔右側に車長、砲塔左側に砲手となっている。被弾時に乗員が一挙に全滅することを防ぐための配置であるとされている。乗員区画には与圧式NBC防護装置や冷暖房装置が装備されている。

T-72B4の装甲は新たに砲塔前面に複合装甲が装備されており、初期型より車体前面にも装備している。複合装甲はチタン合金、拘束セラミック、炭化ホウ素などが織り込まれ均質圧延装甲換算で900mmの防御力を有している。また、側面や後部、上部と底部については往来と同じく鋳造装甲でできている。

T-72B4は爆発反応装甲コンタークト-5を装備している。成形炸薬弾とAPFSDSどちらにも対応できる爆発反応装甲で、これは当時のアメリカ軍のAPFSDSを無効化する事が確認されている。爆薬をサンドイッチにしたような金属板が30mm~50mm程度傾けて設置されている。砲弾が命中し爆薬が起爆すると、外側の金属板は爆圧によって斜めに打ち出される。これが成形炸薬弾のメタルジェットを斜めに拡散させるように働き、APFSDSの侵徹体に強い負荷をかけることで粉砕する。そのため、それらは装甲に対する貫通力を完全に失うことになる。コンタークト-5は成形炸薬弾に対して均質圧延装甲換算で600mm相当の防御力を発揮し、APFSDSに対しては均質圧延装甲換算で250mm相当の防御力を発揮する。

T-72B4では新たに車体前面、砲塔前面、砲塔側面、砲塔上面、サイドスカートに対する増加装甲パッケージ、リアクティブ装甲の提供がされている。これらの追加装備は装甲厚の増加と防御性能の向上を図るべく、車体や砲塔に装着されていた。これらの追加装備を装着する場合、10t程重量が増大する。

アクティブ防護装置としてハードキル型、ソフトキル型の二種類を搭載している。ハードキル型の「アリーナ2」、ソフトキル型の「シュトーラ」のふたつであり、これらは車体の二重防御を構築している。
機動力
T-72Bは液冷式ディーゼルエンジン「V-92S2F」を使用している。V-46は排気量約12.1Lの4ストロークV型12気筒スーパーチャージド・ディーゼルで、あらゆる種類の燃料を使用でき、最大エンジン出力は1130馬力、最大エンジン回転数は2,000rpmに達する。このエンジンの出力により、出力重量比は39.9に達し、整地では70km/h、不整地では55km/hで走行できる。エンジンは-55度から+60度までの温度範囲で正常に動作し、また3重のエアフィルターにより99%を超える粒子を除去することが出来るため、極寒の地域から砂塵の多い地域まで使用可能である。燃料消費率は1.7~2L/kmとされており、整地で時速70kmで走行した場合、1Lあたり450m、不整地で時速55kmで走行した場合、1Lあたり525mである。燃料は車内に2200Lまで搭載でき、航続距離はおよそ500kmとされる。また、車体後部に外部燃料タンク(200L入り、最大2本)を搭載すれば、航続距離は800kmに増加する。変速機は、電動式のオートマチックトランスミッションで、時速35km以上の速度で後退できる。懸架方式ではトーションバー・サスペンションを採用している。高い悪路走破性能を持つ。
ベトロニクス
T-72B4には高い索敵能力を持つ。索敵センサーとしては、全周旋回式の車長用サイト、砲手用サイト、ESMシステム、全周監視カメラシステム、さらにアクティブ防護システム用のミリ波レーダー、レーザー警戒装置が使用される。

T-72AMT

型式

  • T-72 ウラル
初期型
  • T-72K1
  • T-72K2
  • T-72K3
  • T-72-2M バッファロー
  • T-72 ウラル1
  • T-72A
  • T-72AM
  • T-72MP
  • T-72AG
  • T-72AMT
  • T-72AV
  • T-72B
  • T-72BV
  • T-72B1
  • T-72BK
  • T-72BM
  • T-72E
  • T-72E1
  • T-72M
  • T-72M1
  • T-72MP
  • T-72S
  • T-72B1MS ホワイトイーグル
2012年に発表されたT-72B1の近代化改修モデル。初公開時は全面ホワイト塗装で、ホワイトイーグルのニックネームが名付けられている。最大の特徴は砲塔上面左側後部に設置された車長用熱戦映像式パノラマで、電子機器を中心としたソフト面が大幅に強化されている。
  • T-72B2 ロガートカ
2006年に初公開されたT-72の新型改修モデル。愛称は投石器。
第三世代の爆発反応装甲であるレリークト、55口径125mm滑腔砲2A46M-5、1000馬力のV-92エンジン、新型射撃統制装置ソスナー、赤外線型夜間射撃暗視装置などを装備する。攻撃力・機動力・防御力は向上し、T-90Aに準ずる性能を有する。
  • T-72B3
2013年より生産されているT-72の改修モデル。
  • T-72B4
T-72B3に全周旋回式車長用サイトを搭載しハンターキラー能力を強化したモデル。T-90MSと同じ1130馬力V-92S2Fエンジンを搭載し、併せてT-90MS同様のハンドル式操縦装置とオートマチックトランスミッションの新型変速装置を採用している。
  • T-72B5
計画案。衛星やコンピュータ、AIとの完全なリンクを施したデジタル戦車を目ざしている。

派生型

T-72Bの発展型として開発された第三世代主力戦車。
  • BMT-72?

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