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T-80主力戦車

初期型


最新型
基本情報
種類第三世代主力戦車
運用者ソビエト連邦軍地上軍
開発ウラルヴァゴンザヴォード
製造ウラルヴァゴンザヴォード
製造期間1975年~2012年
製造数6,000台
性能
全長9.66(m)
車体長7(m)
全幅3.6(m)
全高2.2(m)
重量42.5(t)
懸架方式トーションバー方式
速度45~65(km/h)
主砲125mm滑腔砲2A46M-1
副武装12.7mm重機関銃NSVT
7.62mm機関銃PKT
装甲複合装甲、爆発反応装甲、その他各種装甲
エンジン1,250馬力ディーゼルエンジン
乗員3名

概要

T-80は1976年に制式採用された第三世代主力戦車。本車はT-64をベースに開発され、T-72とほぼ同時期の1975年より生産が開始された。現在配備されている型式はT-80UD、T-80UDK、T-80UM-1、T-80UM-2、T-80UM-3、T-80BVM、T-84のみであり、他の保管されている型式もある。これらは初期型に比べて燃費の悪いガスタービンエンジンからディーゼルエンジンへの換装、ソ連軍の戦車の一般的な125mm滑腔砲とデジタルな射撃統制装置により高い攻撃力と防御力を持っている。本車は高価なため、採用以降は東ドイツに駐留していたドイツ駐留ソ連軍など、NATO軍や南の大東亜国家社会主義国と対峙する精鋭部隊に集中的に配備された。総生産台数は6,000台である。

特徴

T-80

攻撃力
T-80の主砲は、2A46Mをベースとした対戦車ミサイルや高腔圧に対応した125mm滑腔砲2A46M-1を搭載している。威力は2A46Mと変わらず、西側の120mm/L44滑腔砲と比べると遜色ない威力とされる。
この主砲からはAPFSDS、HEAT、HE、対戦車ミサイル9M119「レフリークス」を発射することが出来る。 通常のAPFSDSは毎秒1700mまで加速し、これにより2000m先の均質圧延装甲換算で620mmの装甲貫徹能力を発揮する。劣化ウラン弾芯の徹甲弾を用いると均質圧延装甲換算で750mmに達する。
また、主砲はガンランチャーとして使用でき、9M119レフリークス対戦車ミサイルの発射が可能である。9M119対戦車ミサイルは射程5kmと均質圧延装甲換算800mmの装甲貫徹能力を有しており、セミアクティブレーザー誘導により主砲弾よりも遥かに高い命中率を誇っている。主砲発射型対戦車ミサイルの利点としては、敵戦車に対するアウトレンジ攻撃が可能であること、通常の歩兵の携行する対戦車ミサイルと比較し、逆探知される可能性が低いことなどが挙げられる。改良型の9M119Mでは、射程は8.5kmに延長された他、貫通力も均質圧延装甲換算で1000mmへ向上している。
主砲の装填時間は7~8秒で、1分間に6~8発の砲弾を発射することが出来る。自動装填装置のマガジンは砲塔後部にあり、ここには24発が搭載可能である。この他、車体に砲弾21発分を搭載するスペースが設けられている。自動装填装置は5秒で次弾を装填する能力があり、毎分最大10発の速度で砲弾を発射することができる。T-72の反省から、自動装填装置と弾薬搭載スペースは誘爆を防ぐため、弾片防止ライナーを装備、また引火を防ぐため、自動消火装置も搭載されている。
副武装は7.62mmPKT機関銃と12.7mmNSVT重機関銃が搭載されている。PKT機関銃は、車体前面に2つ、車体後面に1つの銃身を備え、攻撃力を強化している。NSV重機関銃は、車長用の砲塔上部に取り付けられ、空中目標及び軽装甲目標、地上目標を攻撃するために使用される。
防御力
T-80では複合装甲に加え、新たに爆発反応装甲「コンタークト5」とアクティブ防護システム「シュトーラ-1」が新たに装備されている。装備されるERAには、HEAT弾などの化学エネルギー弾のほかに徹甲弾などの運動エネルギー弾にも効果を発揮し、アクティブ防護システムは、ミサイルの誘導装置に強力な赤外線照射を浴びせ、ミサイル自体を無力化してしまう独特のシステムの機能がある。

T-80の車体正面装甲は積層装甲となっている。装甲の厚みは240mmだが、独特の傾斜と複合装甲の効果により、運動エネルギー弾に対しては700mmを超える防御力を発揮する。
乗員配置は、砲塔に車長と砲手が、車体に操縦手が搭乗するT-72と同じ方式である。車体および砲塔は完全な与圧式NBC防護装置を備え、NBC兵器によって汚染された環境下でも行動可能である。
T-80ではT-72BMに装備されていた「コンタークト5」と同じく、爆発反応装甲の「コンタークト-5」を搭載している。コンタークト5はAPFSDSや成形炸薬弾のどちらにも有効な防御力を発揮することができ、砲弾が命中し爆薬が起爆すると、外側の金属板は爆圧によって斜め方向に打ち出される。これが整形のメタルジェットを斜めに拡散させるように働き、APFSDSの侵徹体に対しては横方向から強い力を加えることで粉砕し、装甲貫徹能力を消失させる。
T-80には増加装甲やアクティブ防護システムの搭載がなされている。鋼鉄、チタン合金、セラミックからなる複合装甲を増加装甲として追加装備、防御力が均質圧延装甲換算720mmまで向上した。ただし、ソ連地上軍はT-80をこれ以上延命するつもりはなく、T-14の量産がある程度進んだら退役させる方針である。
機動力
T-80は高出力なディーゼルエンジンを搭載しており、このエンジンは非常に高速に反応し、高い推進力を発生させることが出来る。これにより、T-80は高速な移動速度を実現した。
本車の履帯は、重量の削減と機動性の向上の為に、軽量の複合材料で構成されている。これにより、T-80の車輪は滑らかな回転を可能としている。この設計により、悪路でも高速で移動することが出来る。
T-80のサスペンションは、非常に高度な設計が施されており、T-80は急な傾斜や悪路でも安定した移動を行うことが出来る。また、急速な方向転換や急ブレーキの効力も向上している。
高度な操縦システムを備えており、非常に正確な操縦を可能とし、高い機動力を発揮することが出来る。自動操縦システムを備えており、あらゆる種類の地形で正確かつスムーズに移動することが出来る。
高度な電子制御システムも備えており、このシステムの影響で、地形に適した速度と方向を維持し、適切な操縦を行うことができる。またこのシステムは、操縦手に車体状況を提供し、最適な運転状況を維持することができる。
ベトロニクス
T-80は、初めてソビエト連邦で開発された戦車の中で、先進的な電子機器を搭載していた。このような装置の中でも印象的なものはT-80のベトロニクスであり、戦車の戦闘能力と操縦性を改善するために設計されている。
T-80には射撃統制システム、自動操縦システム、エンジン制御システム、データリンクなど多くのシステムが搭載されている。
射撃統制システムは、レーザー測距儀、コンピュータ、砲手の光学系照準器を組みあわせて構成されている。このシステムは、敵戦車や地形、障害物を検知し、砲手が高精度な射撃を行えるようにする。レーザー測距儀は、敵戦車との距離を正確に測定し、砲手は砲弾の種類に合わせて射撃データを設定することが出来る。
自動操縦システムは、車両の操縦に関する情報を操縦手に伝達する。これにより、操縦手は比較的小さな力で車両を操縦できる。また、必要に応じて自動的に操縦できる機能も持ち合わせている。
エンジン制御システムは、エンジンの出力を最適化する為に設計されている。このシステムは、エンジンの回転数を制御する為の制御装置、エンジンの温度を監視する温度センサー、エンジンの冷却水の流量を調整するためのバルブが含まれている。これらの機能により、エンジンの出力は最適化され、燃費が向上する。

T-80UD

攻撃力
主砲としては、2A46Mの改良型である125mm滑腔砲2A46M-1が搭載される。この2A46M-1は、従来T-72が装備していた2A46M滑腔砲を基に大幅な改良を行った主砲であり、630Mpaの圧力、1800m/sの速度で砲弾を発射することができる。T-80シリーズで対戦車戦闘で用いられる3VBM25APFSDSを使用した場合、2000m先で820mmの均質圧延装甲を貫徹することが可能である。また、2020年に開発された新型砲弾3VBM25-2を使用した場合、2000m先で950mmの均質圧延装甲を貫徹することが可能である。さらに、2021年に量産が始まった新型砲弾である3VBM30を使用した場合、2000m先で1080mmの均質圧延装甲を貫徹することが可能である。

T-90・T-80・T-72とそれ以前のシリーズ戦車のために開発された3VBM25は電気雷管、発射薬、装弾筒、侵徹体の四つからなる標準的な構造のAPFSDSである。3VBM25は2A46シリーズにて用いる同格主砲の発射するAPFSDSの中でトップクラスの破壊力を持つと言える。発射薬の重量は9.2kgにも達する。装弾筒は軽量な複合材製で、侵徹体に発射薬の強烈なエネルギーを伝える。侵徹体の砲口初速は最大で1900m/sである。侵徹体は長さ960mm、直径32mm、重さ18.5kgで、劣化ウラン合金製の風防、高強度鋼製の鞘、そして全長約900mmの劣化ウラン製の弾体からなる。3VBM25は2000m先の目標に対し、均質圧延装甲換算でおよそ820mmの貫徹力を発揮する。

T-90・T-80・T-72とそれ以前のシリーズ戦車のために開発された3VBM30は電気雷管、発射薬、装弾筒、侵徹体の四つからなる標準的な構造のAPFSDSである。2A46シリーズにて用いる同格主砲の発射するAPFSDSの中で最大クラスの破壊力を持つと言える。発射薬の重量は9.5kgにも達する。装弾筒は軽量な複合材製で、侵徹体に発射薬の強烈なエネルギーを伝える。侵徹体の砲口初速は最大で2000m/sである。侵徹体は長さ950mm、直径30mm、重さ12.8kgで、劣化ウラン合金製の風防、高強度鋼製の鞘、そして全長約900mmのタングステン製の弾体からなる。3VBM30は2000m先の目標に対し、均質圧延装甲換算でおよそ1080mmの貫徹力を発揮する。

また主砲はガンランチャーとして運用することも可能で、従来型の砲発射対戦車ミサイルの他、新型対戦車ミサイルである9M122対戦車ミサイルの発射が可能である。9M122対戦車ミサイルは1kmの射程を有しており、無線赤外線画像誘導とセミアクティブレーザー誘導を併用して目標を攻撃することができる。飛翔速度はマッハ2である。弾頭はタンデムHEAT弾頭となっていて、およそ900mmの装甲貫徹能力を持つ。

自動装填装置のマガジンはT-72と違い砲塔後部にあり、ここには18発が搭載可能である。この他、車体に砲弾24発分を搭載するスペースが設けられている。乗員の生存性向上のためにマガジンにはブローオフパネルが設けられており、誘爆時に爆風を外側に逃がすことで乗員に被害が及ばないようにする。自動装填装置は6秒で次弾を装填する能力があり、毎分最大12発という高い速度で砲弾を発射することができる。自動装填装置と弾薬搭載スペースは誘爆を防ぐため、弾片防止ライナーを装備、また引火を防ぐため、自動消火装置も搭載されている。

副兵装としては、主砲同軸に7.62mmPKT機関銃を装備している。砲架ユニットは、Kord重機関銃、PKTM機関銃、RPK-16軽機関銃、AGS-99自動擲弾銃、AGS-10自動擲弾銃などの各種重火器を搭載し、専用の光学照準器によって車長が照準・射撃することを可能にする。
防御力
T-80UDの車体正面装甲は、T-72Bでも採用されていたような多層鋼板装甲となっている。この装甲は、チタンを含有する高強度鋼を始めとする、硬さと密度の異なる各種装甲板を耐火ゴムを挟んで複数層(T-72Bでは5層、T-80UDでは7層)重ねたものとなっている。敵のAPFSDSなどの運動エネルギー弾が着弾した場合には、異なる密度と硬度の装甲材を通過させることで侵徹体に負荷をかけて摩耗・破壊する。装甲の厚みは240mmだが、独特の傾斜と複合装甲の効果により、運動エネルギー弾に対しては600mmを超える防御力を発揮する。
乗員配置は、砲塔に車長と砲手が、車体に操縦手が搭乗するT-72、T-80等の往来と同じ方式である。車体および砲塔は完全な与圧式NBC防護装置を備え、NBC兵器によって汚染された環境下でも行動可能である。

T-80UDはT-72に装備されていた「コンタークト-1」の改良型爆発反応装甲の「コンタークト-5」を搭載している。コンタークト-1は重機関銃の掃射などで爆発反応装甲が次々と起爆することの無いよう、APFSDSのような細長い侵徹体を持つ敵弾には対応できなかったが、コンタークト-5ではその課題を改善しており、化学エネルギー弾に対しては均質圧延装甲換算で500mm、運動エネルギー弾に対しては均質圧延装甲換算で250mmの防御力を発揮する。これは、コンタークト-1が運動エネルギー弾に対しては効果がなく、化学エネルギー弾に対しても均質圧延装甲換算で300mm程度の貫徹力しかなかったのと対照的である。
T-80UDには増加装甲パッケージやアクティブ防護システムが装備されている。拘束セラミックと高強度鋼からなる複合装甲を増加装甲として追加装備、防御力が均質圧延装甲換算750mmまで向上した。
機動力
エンジンは-50度から+55度までの温度範囲で正常に動作し、また3重のエアフィルターにより99%を超える粒子を除去することが出来るため、砂塵の多い環境でも使用可能である。航続距離はおよそ500kmとされる。また、車体後部に外部燃料タンクを搭載すれば、航続距離は800kmに増加する。
変速機は、オートマチックトランスミッションで、時速35km以上の速度で後退できる。操縦装置はハンドルを用いた、より感覚的に分かりやすいものへと変更されている
ベトロニクス
射撃統制システムと戦術データ・リンク機能、C4Iシステム、自動索敵機能を搭載している。これらを含む全ての電子機器は国産化されており、国際的な制裁の影響を受けない。
射撃統制システムは、走行中も主砲の照準を目標に指向し続ける自動追尾機能があり、タッチパネル操作でも主砲の発射が可能である。照準した主砲は垂直方向には油圧+電動、水平方向には電動で作動する照準安定装置により安定化され、車体が上下に揺れたり、左右に方向転換しても、砲口を目標に指向し続けることができる。無線通信、レーザーセンサー、赤外線、ミリ波レーダーなどの全ての機能が完璧に機能し、8標的まで同時補足する。レーザー測距装置による距離測定、ジャイロを利用した傾斜測定、風向・風速、気温、気圧、装薬量と装薬温度などの各種センサーからの入力諸元からデジタル式の弾道計算機が目標に命中させるのに必要な各種要素を計算し、照準装置に入力する。捕捉した標的を戦術データリンクでリアルタイムで共有し、共通戦術状況図に自動的に記入される。小隊長が車両と接続したヘッドマウントディスプレイの音声操作や液晶ディスプレイをタッチ操作することで索敵エリアの指示、標的の振り割も可能である。こうすることで同士討ちや重複射撃を避けながら戦闘することが可能となっている。
自動索敵機能は戦闘性のある有機物から無機物まで全て認識し、FCSは目標の脅威度を判定し、ディスプレイに探知・識別した目標を色分けして強調表示させる。ディスプレイには敵の装甲弱点、損傷状態、自車の弾薬状況、分析した装甲被弾率なども表示される。
砲手用にはレーザー測距装置と熱線映像装置が統合された1〜15倍倍率の照準装置が取り付けられている。また、T-80BVMでは車長用にもペリスコープが用意されている。これは砲手用と同様に1〜15倍倍率となっており、熱線映像装置が統合されているため、夜間における暗視能力を有する。このように、砲手が照準中に車長が有効に索敵を行うことが可能であり、ハンターキラー能力を有している。

T-80BVM

攻撃力
主砲としては、2A46M-1の改良型である125mm滑腔砲2A46M-4が搭載される。この2A46M-4は、従来T-72が装備していた2A46M-1滑腔砲を基に大幅な改良を行った主砲であり、700Mpaの圧力、1900m/sの速度で砲弾を発射することができる。T-80シリーズで対戦車戦闘で用いられる3VBM25APFSDSを使用した場合、2000m先で820mmの均質圧延装甲を貫徹することが可能である。また、新型砲弾3VBM25-2を使用した場合、2000m先で950mmの均質圧延装甲を貫徹することが可能である。さらに、2020年より引き渡しが始まった新型砲弾である3VBM30を使用した場合、2000m先で1080mmの均質圧延装甲を貫徹することが可能である。

T-90・T-80・T-72とそれ以前のシリーズ戦車のために開発された3VBM25は電気雷管、発射薬、装弾筒、侵徹体の四つからなる標準的な構造のAPFSDSである。3VBM25は2A46シリーズにて用いる同格主砲の発射するAPFSDSの中でトップクラスの破壊力を持つと言える。発射薬の重量は9.2kgにも達する。装弾筒は軽量な複合材製で、侵徹体に発射薬の強烈なエネルギーを伝える。侵徹体の砲口初速は最大で1900m/sである。侵徹体は長さ960mm、直径32mm、重さ18.5kgで、劣化ウラン合金製の風防、高強度鋼製の鞘、そして全長約900mmの劣化ウラン製の弾体からなる。3VBM25は2000m先の目標に対し、均質圧延装甲換算でおよそ820mmの貫徹力を発揮する。

T-90・T-80・T-72とそれ以前のシリーズ戦車のために開発された3VBM30は電気雷管、発射薬、装弾筒、侵徹体の四つからなる標準的な構造のAPFSDSである。2A46シリーズにて用いる同格主砲の発射するAPFSDSの中で最大クラスの破壊力を持つと言える。発射薬の重量は9.5kgにも達する。装弾筒は軽量な複合材製で、侵徹体に発射薬の強烈なエネルギーを伝える。侵徹体の砲口初速は最大で2000m/sである。侵徹体は長さ950mm、直径30mm、重さ12.8kgで、劣化ウラン合金製の風防、高強度鋼製の鞘、そして全長約900mmのタングステン製の弾体からなる。3VBM30は2000m先の目標に対し、均質圧延装甲換算でおよそ1080mmの貫徹力を発揮する。

また主砲はガンランチャーとして運用することも可能で、従来型の砲発射対戦車ミサイルの他、新型対戦車ミサイルである9M122対戦車ミサイルの発射が可能である。9M122対戦車ミサイルは1kmの射程を有しており、無線赤外線画像誘導とセミアクティブレーザー誘導を併用して目標を攻撃することができる。飛翔速度はマッハ2である。弾頭はタンデムHEAT弾頭となっていて、およそ900mmの装甲貫徹能力を持つ。

自動装填装置のマガジンはT-72と違い砲塔後部にあり、ここには18発が搭載可能である。この他、車体に砲弾24発分を搭載するスペースが設けられている。乗員の生存性向上のためにマガジンにはブローオフパネルが設けられており、誘爆時に爆風を外側に逃がすことで乗員に被害が及ばないようにする。自動装填装置は6秒で次弾を装填する能力があり、毎分最大12発という高い速度で砲弾を発射することができる。自動装填装置と弾薬搭載スペースは誘爆を防ぐため、弾片防止ライナーを装備、また引火を防ぐため、自動消火装置も搭載されている。

副兵装としては、主砲同軸に7.62mmPKT機関銃を装備している。砲架ユニットは、Kord重機関銃、PKTM機関銃、RPK-16軽機関銃、AGS-99自動擲弾銃、AGS-10自動擲弾銃などの各種重火器を搭載し、専用の光学照準器によって車長が照準・射撃することを可能にする。
防御力
T-80BVMでは、従来型戦車よりも耐弾性能に優れた新型複合装甲を採用している。複合装甲は車体正面、砲塔正面に搭載されている。この複合装甲は内装式のモジュール装甲となっていて、新型装甲が開発された場合や、被弾して装甲にダメージを受けた場合にも容易に交換することが可能になっている。複合装甲の素材と厚みについては明かされていないものの、高強度鋼、チタン合金、炭化ホウ素から構成され、また破片の飛散を防止し乗員を保護する合成繊維の内張を備えると言われている。これにより、車体正面と砲塔正面は、APFSDS弾に対して均質圧延装甲換算で1000mmの防御力を有するとされる。
その他の車体の部分には、新開発された均質圧延装甲を採用している。鋼板内の結晶を微細化することにより、同重量の装甲で、従来よりも15~20%程度防御力を向上させている。

乗員配置は、砲塔に車長と砲手が、車体に操縦手が搭乗する従来と同じ方式である。車体および砲塔は完全な与圧式NBC防護装置を備え、NBC兵器によって汚染された環境下でも行動可能である。

また、従来のソ連地上軍の主力戦車と同様、T-80BVMには爆発反応装甲が装備可能である。砲塔正面と車体正面には、新型の爆発反応装甲「レリークト」が装備される。この「レリークト」は、表層2枚の鋼板を射出して敵のAPFSDSの弾芯を破砕したり、HEATのメタルジェットを拡散させ、続く高強度鋼と簡易的な拘束セラミックの複合装甲でそれらの衝撃を受け止める方式となっている。「レリークト」は爆発反応装甲と複合装甲の役割を兼ねており、T-80UDに装備されていた「コンタークト-5」と比較して、格段に防御効果が向上している。爆発反応装甲は、均質圧延装甲換算でAPFSDS弾に対して300mm、HEAT弾に対しては800mmを超える防御能力を有する。

さらに、T-80BVMにはアクティブ防護システムである「コルチェ」も装備されている。「コルチェ」は前述したミリ波レーダーやレーザー警戒装置や光学監視システムによって、敵の対戦車ミサイルや砲弾の接近を探知する。まず、探知した目標に対し、レーザーとコード化された赤外線パルスによりジャミングが行われる。それでもなお接近し続ける目標に対しては、目標の飛翔方向から、砲塔周辺に合計24個並べられた投射体のうちどれを射出するのかを決定し、目標の位置、移動速度、移動方向に基づいて迎撃を実施する。システムは最大で2000m/sまでの目標を迎撃することができる。システムは、車体全周360度をカバーするが、必要に応じてその範囲を狭めることができる。
機動力
エンジンは-50度から+55度までの温度範囲で正常に動作し、また3重のエアフィルターにより99%を超える粒子を除去することが出来るため、砂塵の多い環境でも使用可能である。航続距離はおよそ500kmとされる。また、車体後部に外部燃料タンクを搭載すれば、航続距離は800kmに増加する。
変速機は、オートマチックトランスミッションで、時速35km以上の速度で後退できる。操縦装置はハンドルを用いた、より感覚的に分かりやすいものへと変更されている
ベトロニクス
射撃統制システムと戦術データ・リンク機能、C4Iシステム、自動索敵機能を搭載している。これらを含む全ての電子機器は国産化されており、国際的な制裁などの影響を受けない。
射撃統制システムは、走行中も主砲の照準を目標に指向し続ける自動追尾機能があり、タッチパネル操作でも主砲の発射が可能である。照準した主砲は垂直方向には油圧+電動、水平方向には電動で作動する照準安定装置により安定化され、車体が上下に揺れたり、左右に方向転換しても、砲口を目標に指向し続けることができる。無線通信、レーザーセンサー、赤外線、ミリ波レーダーなどの全ての機能が完璧に機能し、8標的まで同時補足する。レーザー測距装置による距離測定、ジャイロを利用した傾斜測定、風向・風速、気温、気圧、装薬量と装薬温度などの各種センサーからの入力諸元からデジタル式の弾道計算機が目標に命中させるのに必要な各種要素を計算し、照準装置に入力する。捕捉した標的を戦術データリンクでリアルタイムで共有し、共通戦術状況図に自動的に記入される。小隊長が車両と接続したヘッドマウントディスプレイの音声操作や液晶ディスプレイをタッチ操作することで索敵エリアの指示、標的の振り割も可能である。こうすることで同士討ちや重複射撃を避けながら戦闘することが可能となっている。
自動索敵機能は戦闘性のある有機物から無機物まで全て認識し、FCSは目標の脅威度を判定し、ディスプレイに探知・識別した目標を色分けして強調表示させる。ディスプレイには敵の装甲弱点、損傷状態、自車の弾薬状況、分析した装甲被弾率なども表示される。
砲手用にはレーザー測距装置と熱線映像装置が統合された1〜15倍倍率の照準装置が取り付けられている。また、T-80BVMでは車長用にもペリスコープが用意されている。これは砲手用と同様に1〜15倍倍率となっており、熱線映像装置が統合されているため、夜間における暗視能力を有する。このように、砲手が照準中に車長が有効に索敵を行うことが可能であり、ハンターキラー能力を有している。

型式

T-80

T-80A

T-80B

T-80BK
T-80BV

T-80U

T-80UM
T-80UK
T-80UE
T-80UD
1985年に開発されたT-80Uの派生型。総生産台数は1,020輌。
T-80UDK
T-80UM-1
T-80UM-2
T-80UM-3

T-80BVM

2017年に発表されたT-80シリーズ最新改修型。主砲をAPFSDS弾に対応した2A46M-4に換装し、レリークト爆発反応装甲を装備するなどT-14やT-90MSで導入された技術をキックバックさせている。寒冷地におけるガスタービンエンジンの即応性が再注目され、北極圏での運用を主としている。総生産台数は570輌である。

T-84

1994年より生産されてるT-80UDの発展型である。高速戦車として主に機動戦に用いられる。総生産台数は430輌である。

派生型

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