架空国家を作ろう　第1.1世界線

2021年 9月1日、内閣総理大臣アカバニム・マクロンは共和党総会にて、総選挙を近いうちに行うと宣言。
9月2日の早朝、3日夜に臨時国会を召集し冒頭解散を決定。
当時の内閣支持率は教育制度の改革・行政改革により60%台を推移しており、共和党の下院議席を単独過半数へ持っていく考えがあったと思われる。
3日午前、下院解散を閣議決定。同日正午から、マクロンは首相官邸で緊急会見。「2年近くの政権運営に対する審判を下していただきたい」「改革にはさらなる支持が必要」と熱弁し、午後8時からの臨時国会冒頭で下院を解散した。

左派系野党は「マクロン絶対王政打破の絶好の機会」と打ち出し、徹底抗戦を強調。
一方共和党は、同3日にイタリアーナ人民党・フランセーズの心を吸収合併。単独過半数の構えを見せる。保守党はひとり取り残された形となり、共和党との連携を模索した。

2021年8月の世論調査では、どの通信社も軒並み内閣支持率が60%を超える結果となった。
与党の支持率も上がる結果となったが、保守党は伸び悩む結果になり、これを見たマクロンは保守党を切るチャンスと判断。
共和党政務調査会にて、総選挙のためのマニフェスト作りを指示。9月1日の共和党総会にて総選挙宣言。

左派野党もこの流れを受け、総選挙における連携を確認。
左派系での過半数を奪取し、政権を奪取するという目的を再確認し共同会見を行った。

9月2日早朝、翌日3日の夜に臨時国会を召集し冒頭で解散を行うと決定。
3日正午、マクロンは緊急の記者会見を行う。「2年の政権運営の審判を」などと述べ、解散を表明。
午後3時からイタリアーナ人民党総裁・フランセーズの心代表との三者会談。共和党への合流が決定する。


当時のフランセーズ・イタリアーナ第五共和国・フランス国営放送。国会中継が特別編成で組まれた。

同日午後8時、臨時国会召集。
冒頭での解散に抗議する為、左派野党は内閣不信任決議案提出を計画していた。
しかし、共産党側執行部がそれを決定できないまま臨時国会本会議の時間を迎えたため、案は不可能となった。
緊急議員動議を提出するなどして牛歩を行う方針へと切り替えた野党だったが、冒頭解散の文書はすべての議事に優先されると定められているため、午後8時10分に審議打ち切り。
午後8時12分、下院は解散された。


当時のフランセーズ・イタリアーナ第五共和国・フランス国営放送。解散が速報で伝えられた。

翌4日、イタリアーナ人民党・フランセーズの心は共和党に正式合流。同時に共和党内派閥「イタリア政策研究会」・「94会」が結成。
同日、パリ労働者党代表と共産党書記長が会談。構想が浮上していた合流で合意し、公示前議席が野党第二党へ躍り出る。
また同日、社会党・労働党・共産党の三党でいわゆる「三党合意」がなされる。総選挙による選挙協力と首班指名の一致である。

マクロンは3日深夜から国内の視察を開始。各地で演説を行う。

選挙の開票は投票終了後すぐに行われた。
速報で共和党の単独過半数勝利が伝えられ、マクロンは共和党単独内閣の組閣準備を開始する。
保守党代表クリストフ・ジラルド（当時現職・初代法務大臣）は、保守党の下院敗北の責任を取り代表辞任。
上院・下院双方で敗北となった共産党書記長ニコラ・ダルクも、この流れに乗じ辞任の意向を中央委員会に伝えたが、受理されず続投となる。

マクロンは投票終了の午後6時から30分後の午後6時半より、共和党本部にて記者会見を行い、組閣準備に入ると宣言。
午後7時から共和党総務会・午後8時から共和党各派閥代表会議に出席。その場でヴァンサン・コレット内閣副総理大臣兼内務大臣（共和党右派派閥会長）の続投が決定。
結果、共和党は両院で単独過半数を獲得した。

• 選挙時：第1次マクロン内閣
• 選挙後：第2次マクロン内閣

• 2021年 9月5日

• 全議席：1,277

• 共和党政権の是非
• 共和党単独過半数の是非

• 第2回上院議員通常選挙