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イラマテクトリ級重原子力戦略ミサイル潜水艦
要目
全長135m
全幅12.8m
排水量12500t(水上)
14400t(水中)
速力25ノット(水中)
15ノット(水上)
乗員110名
搭載兵装533mm魚雷発射管4基
MST-07水中発射弾道ミサイル16基
機関方式原子力ターボ・エレクトリック方式

概要

イラマテクトリ級弾道ミサイル原子力潜水艦は、第四インターナショナル連邦共和国人民解放軍海軍が運用する弾道ミサイル原子力潜水艦。なお、同国海軍では戦闘艦艇について独自の分類が行われており、それに基づけば重原子力戦略ミサイル潜水艦に類別されている。第四インターナショナル連邦共和国がこれまでに保有した潜水艦の中で最も巨大な潜水艦であり、搭載する16基の水中発射弾道ミサイルに搭載された計128基の核弾頭によって、第四インターナショナル連邦共和国の核抑止戦略の一翼を担っている。同型艦は3隻で、カリブ海に常時1隻が展開され、戦略パトロール任務に就いている。艦名はいずれもアステカ神話の神々に由来する。

能力

兵装

魚雷発射管
イラマテクトリ級は、艦首に4基の533mm魚雷発射管を装備している。主にT15長魚雷を搭載している。魚雷の最大搭載数は12基で、積極的に対水上戦や対水中戦を行うことは考慮されておらず、不意に敵艦と遭遇した際の自衛兵装となっている。

T15長魚雷
全長6.3m
直径533mm
重量1750kg
最大射程50km(雷速40ノット時)
40km(雷速55ノット時)
最大雷速60ノット
最大攻撃可能深度900〜1000m
弾頭高性能炸薬300kg
推進方式オットー燃料II使用斜盤機関
誘導方式マルチセンサー(アクティブ/パッシブ音響画像センサー+サイドスキャンソナー+磁気センサー)+有線誘導

詳細

弾道ミサイル/垂直発射装置
弾道ミサイルとしては、MST-07水中発射弾道ミサイルを16基、垂直発射装置に搭載している。各ミサイルには8基ずつ核弾頭が搭載されており、イラマテクトリ級1隻につき128発の核弾頭が装備されている。

MST-07水中発射弾道ミサイル
全長13.5m
直径2.16m
重量64t
射程7500km
最大深度900m
弾頭威力可変型核弾頭(0.5~350kt)×8基
推進方式3段式固体燃料ロケット
誘導方式慣性航法+天測航法
精度(半数必中径)100m

詳細

C4ISTAR

センサーシステム
音響センサーとしては、艦首ソナー、曳航式ソナー、航行用高周波ソナーを搭載する。加えて、非貫通型潜望鏡、対水上レーダーと低空警戒レーダーを兼ねるXバンドアクティブフェーズドアレイレーダー等を搭載している。

艦首ソナー及び曳航式ソナーとしては、オアハカ級原子力魚雷潜水艦が搭載していたSS-04球形ソナー及びSS-05曳航式ソナーをベースに、アクティブソナー機能をオミットしたSS-07球形ソナー及びSS-08曳航式ソナーを装備する。ソナーの正確な探知距離は当然公表されていないが、原子力機関による豊富な発電能力を生かした大型コンピュータによる高度な統合音響処理能力を備え、諸外国の原子力潜水艦に搭載されている大型球形ソナーと遜色ない性能を発揮すると目されている。

航行用高周波ソナーとしてはSS-09高周波ソナーを装備している。主に水中障害物や機雷の探知に利用される。

非貫通型潜望鏡は超高解像度可視光TVカメラ、FLIRおよびIRSTの機能を統合した超高解像度赤外線カメラ、レーザー測距装置、ESMアンテナなどを統合したシステムである。主に洋上監視や航法に使用される。

Xバンドアクティブフェーズドアレイレーダーは通常時マストに格納され、必要に応じて展開される方式となっている。レーダーは回転式マウントに搭載されており、探知距離は最大で30~50kmとされている。波が高い海域や雨天などの悪天候時でも高い精度を発揮し、海面に浮くブイなども探知可能である。主に、水上航行中に他の艦船や船舶と衝突しないために装備されている。
通信システム
艦内と艦外を接続する通信端末としては、主にXバンドおよびKuバンドを利用する大容量衛星通信端末、超長波を利用する指令受信端末、非常時向けの携帯式衛星電話の3種類が用意されている。

大容量衛星通信端末は、船体と光ファイバーケーブルで接続された通信カプセル内に収納されており、必要に応じて海面上に浮上させて使用すると考えられている。艦内と艦外で双方向の大容量通信が可能である。これにより、他の艦船や航空機と、リアルタイムまたはノンリアルタイムで戦術情報を共有することが可能となっている。ただし、当然のことではあるが、カプセルを水上に露出させると、敵に発見される危険性が高まり、隠密性や生存性は低下する。

超長波を使用する指令受信端末は、第四インターナショナル連邦共和国の国内複数箇所に設置されたVLF(超長波)通信施設からの指令を受信する装置と考えられている。VLFは非常に波長の長い電波であり、塩分濃度などに左右されるものの、数十メートル程度の海水を透過して通信を行うことが可能である。ただし、VLFを用いた通信は通信速度が非常に遅く、またVLFの送信に必要なアンテナは全長数百メートルにも達するため潜水艦に搭載することは不可能である。このため、短いテキストメッセージを受信する機能しか持っていないと考えられる。

非常時向けの携帯式衛星電話は、2004年に発生したジャマイカ沖潜水艦事故で、座礁し電源を喪失した潜水艦で通信システムが使用できなくなり、結果として乗員の救助が遅れたことへの反省に基づき開発されたものである。浮上している状態であれば、艦内の電源に依存せずに衛星を経由して救助を要請することができる。

船体・機関

船体
イラマテクトリ級の船体は降伏耐力110kgf/㎟の超高張力鋼で製造されている。開発に際しては従来の弾道ミサイル原子力潜水艦よりも深く潜航できることが要求されており、安全潜航深度は450m、最大潜航深度は540mと推測されている。船体形状としては水中抵抗の低減と艦内容積の確保を両立できる葉巻型が採用されている。

船体は主要な6つの防水区画から構成されている。第1防水区画は主に発射管室、弾庫、居住区からなる。艦外へと通じる前部脱出口および魚雷搭載口も設けられている。第2防水区画は主に艦の指揮機能が集約されており、潜望鏡、セイル、発令所、艦長室、通信室、サーバールームなどが設けられている。第3防水区画は主に乗員の居住区である。また、食料や飲料水などの必需品が貯蔵されている他、居住性向上のためスポーツルームやシャワールームが用意されている。第4防水区画は主に垂直発射装置モジュールからなる。8基の垂直発射装置モジュールおよび各種兵装が装填されている。第5防水区画は原子炉区画となっており、後述する200MWの熱出力を発揮する自然循環炉1基を搭載している。第6防水区画は電動機(モーター)区画となっており、本級では交流の永久磁石同期電動機により3万6000馬力相当のポンプジェット・プロパルサーを駆動する。

機関部などの主要な騒音源は、小さな振動を吸収する防振ゴムと、大きな振動を吸収する圧縮空気サスペンションを組み合わせた防振機構を介して船体に設置されている。水中放射騒音を低減するため、船体全体は吸音材や反射材で埋め尽くされているほか、セイルなどの構造物は傾斜構造化され、その基部にはフィレットと呼ばれる連続した曲率の流線形の覆いを装備するなど、様々な対策が行われている。吸音材は最大で厚さ10cmで、アクティブソナーの音波を受けると逆位相の音を加えて減衰させた上で、複数種類のゴム層によって吸収してしまうことができる。反射材は、入射音を音源と異なる方向に全反射させることが可能で、これにより敵潜水艦に対し自艦の位置を欺瞞することができる。セイル基部のフィレットも、水中抵抗の低減の他、乱流による水中雑音の発生を防ぐ効果があるとされている。
機関
イラマテクトリ級では、機関構成に原子力ターボ・エレクトリック方式を採用している。これは、原子炉で発生させた蒸気によりタービンを回して発電し、その電力を用いて推進を行う方式である。通常のタービン直接駆動方式と比較して、変速機を廃止することができるため静粛性に優れるが、システムの複雑化、信頼性の低下、重量の増大などの欠点も有している。周辺の超大国と比較して水中雑音低減技術で後れを取りがちだった第四インターナショナル連邦共和国海軍では、1990年代よりこの方式が導入され、以降全ての原子力潜水艦でこの方式が踏襲されている。

イラマテクトリ級の主機はRS-07型加圧水型原子炉である。熱出力は約200MWで、自然循環により最大出力時でもほとんど冷却材循環ポンプを使用せずに運転することが可能なため、静粛性が非常に優れている。ライフサイクルコストについても、近代的な電子制御、液晶パネルへの状態表示、自己診断装置などが実現されたことによって、原子炉の監視要員を30%削減できるようになり、さらにメンテナンスが必要な部位の数も減っている。炉心寿命はおよそ36年で、就役期間中に炉心交換をする必要はないとされる。

イラマテクトリ級では、騒音とキャビテーションを抑制するためスクリューの周りをシュラウドリングと呼ばれる覆いで覆ったポンプジェット推進方式を採用している。ポンプジェットは、交流の永久磁石同期電動機を回転させてスクリューを回転させることで駆動している。これはインバータによって可変速運転する大型の交流電動機で、速度切り替えの際に機械的な機構の操作を行うことが不要であるため水中放射雑音の低減に繋がる。また整流子、ブラシ、界磁励磁回路、スリップリングなどを廃止してモーター自体を小型化することができるため、メンテナンスも容易となる。

同型艦

艦名起工進水就役
イラマテクトリ*1
(Ilamatecuhtli)
2008年11月7日2009年12月30日2011年3月11日
トラウィスカルパンテクトリ*2
(Tlahuizcalpantecuhtli)
2010年4月25日2011年5月5日2012年9月30日
ミクトランテクトリ*3
(Mictlantecuhtli)
2012年9月29日2013年10月30日2014年1月21日

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