架空国家を作ろう　第1.1世界線

太政大臣府専用機は、四機の固定翼機と二機の回転翼機が運用されている。大型固定翼機と小型固定翼機二機ずつ存在し、回転翼機も二機ずつ存在する。
通常は、各種機体ともに二機セットで運用され主任務機に問題が生じた場合もう一機の副任務機が任務を代行する。神祇大臣と太政大臣の使用が重複した場合にのみ限り大型固定翼機が単機ずつで運用されることになっている。
なお、国務大臣と神祇若しくは太政大臣の使用が重複した場合は国務大臣が陸路で移動するか民間航空会社の航空機を使用している。
全機は太政大臣府が購入し、航空自衛部に委託し管理させている。
乗組員は操縦士、副操縦士のほか整備員や客室乗務員も航空自衛部の隊員が務めており、隊員の選出基準には航空自衛部でもトップレベルの操縦能力や危機管理能力と容姿の美麗さも求められているとされる。これは、太政大臣府専用機が国内の要人のみならず国外の要人も乗せて飛行することもあるからである。

神居航空産業の最新型機であるKP-787型機の専用改造型と、同社の大型航空機であるKP-737機が用いられている。これは、後者のほうが先進的な電子機器を搭載しておらず電子戦やハッキングへの耐久力が高いのに対して前者は乗り心地の向上などを目的に導入されている。
なお、前者も電子戦防御システムやミサイル防御システムが搭載されており、必ずしも電子戦に脆弱と言うわけでもない。
前部には、太政大臣と神祇大臣の執務室が設けられ貴族院議員もこの部屋を存在する。執務室の下には各国務大臣の執務室が設けられている。国務大臣執務室の横には貴賓室が設けられその上には閣議室が設けられている。
閣議室の後ろには会見室などが設けられており、大型固定翼機で太政大臣府官邸相当の職務を実行することができるようになっている。

神居航空産業のビジネスジェットシリーズが配備されている。この機には基本的に執務室が搭載されていないとされており比較的短距離の時に内閣要人を運輸するほか太政大臣府が災害時に前線に物資や自衛部隊員の運輸や情報把握のための飛行などに用いられている。

夜去航空工業のJh-23型ヘリコプターが配備されている。空路を介した超短距離移動や神居都周辺の自衛部拠点への運輸に使用されるほか特に機密保持が必要な書類や人物の運搬にも使用されている。

大神国の要人の空路輸送の歴史は1941年から始まる。当時時の太政大臣桜宮都筑は、大西洋会議に出席するために大神国本土よりナイジェリアのラゴスまで神航廠12B司令部偵察輸送機により初の要人輸送が実施された。のちに桜宮太政大臣は「3時間もたつとシートの固さも相まって体全体がつかれてきた。途中で横になる機会はあったものの非常に疲れが取れなかった。このような航空機で毎日大神国防衛にあたってくれている航空士官諸君には感謝の言葉に尽きるというものだ」と語っている*1。
しかし、これまで船で輸送していた要人を航空機で輸送できるというのはこれまで空白期間になっていた時間を短縮ができるということにつながるため秘書部の評判は良く、安全性も船で移動し敵の雷撃を受けるより安全だという警護部の意見もおおむね好評だった。本人は不評だったが秘書部と警護部の圧力に負ける形で最終的には秘書部より上奏を受けた