架空国家を作ろう　第1.1世界線

前代のS-787型旅客用輸送機と同じく中型機としては長い飛行可能距離が最大の特徴の航空機である。また、前代のS-787型に比べて炭素カーボンの使用量を約二倍である67%にしたほか新たなエンジンの搭載により燃費が格段に向上するなど航続距離を大幅に伸ばす工夫が随所になされており、また前述の炭素カーボン繊維を使用することで軽量化のみならず機体の強化なども行えるようになっており安全性の部分でも強化されている。
また、ハイグレードエアプレーンシステムと呼ばれる、一部の互換性のある部品を引き渡し後でも追加することによって単一の機体でグレードアップすることができ新しい機体を購入しなくても機体更新のタイミングで劣化した部分だけ新たな部品に変更することにより新品同様とまではいかないがそれに近い品質まで戻すことができるシステムを搭載している。
また、航法管理装置は夜去電子工業と共同で開発し、多くの航法管理装置のタッチパネル化やエンジン出力などもモードを設定すればコンピューターが実施することがするとされている。このほか、最新の人間工学に基づいたペダルの配置や各種レバーの配置などパイロットの運転環境に大きく配慮して製造されている。
多くの設定は、航路の設定などはタッチパネルディスプレイに目的地、航路、最大上昇高度、搭載燃料を選択するだけで省略されるとしており、軍用機に搭載された自動着陸誘導装置(レーザーと各種センサーを駆使して半自動的に地上に着陸できるようにするもの)の派生を搭載しているなど前代のS-787型に比べて主に電子機器の部分で多くの技術革新をしている。

コックピットは、椅子の配置や各種レバーの配置などの位置の見直しを行い前述の通り最新の人間工学に基づいた配置が行われた。また、ギアの展開などのこれまでタッチパネルにできなかったものもタッチパネルに変更したほか自動航法装置などの端末の設定画面は大きくUIに配慮したものとなり、文字通り「子供でも運転できる航空機」へと進化した。
しかし、非常時用の操作盤としてコックピットの上にあるカバーを外すと必要最低限の機能が搭載された操作盤が出現するような作りになっている。この操作盤は電気が生きていたら2秒もしないうちに展開が可能でありそうでなくとも10秒以内には展開できるような仕組みになっている。
また、AIが事故の機体の状況を判断し次パイロットがとるべき行動を提案するシステムも大きな改修が行われ膨大な処理データがインストールされたほか日本語をはじめとする英語以外の言語にも対応できるようになった。

ハイグレードエアプレーンシステムとは、様々な部品に互換性をもたせることにより単一の機体でサービスの質の向上が必要になった場合、新たな機体を採用するより短期間且つ低予算で一個上や二個上のグレードの機体に相当するサービスが提供できるようになるようなシステムである。
世界で初めてこのシステムを採用した機体である。取り替えれる場所としては機内の内装や航法システムはもちろんエンジンや羽などまで取り替えることが可能であるとされておりたとえある部分に寿命が来たとしても次のものに取り換えていけば
新たな機体を購入するよりユニットコストを低く抑えることができるというシステムである

現在桜島航空産業社は派生型としてS−797B、C、Dといった各種派生型を売り込んでいる。各種派生型には基本的に「グレード」と呼ばれるものが設定されておりA→S→SS→Gである。これの違いは主に燃費や航法装置の簡略化の仕方の違いであったり機内随所のデザインの差で会ったりする。

主に中距離旅客輸送で用いられる機種である。A型に比べて座席数を増加させている代わりに貨物室を削減している。また、全長も52.9と比較的短い路線になっている。燃料の搭載スペースも一部減らしたりしているため国際線での運用はもちろん不向きである。

主に長距離旅客貨物輸送で用いられる機体である。A型に比べて長い機体をもち羽も長くなっている。主に貨物輸送をメインとした構造になっているため客席は大きく削減されており最大収容人数が57人である。その代わり貨物スペースが非常に多く確保されており主に長距離での貨物輸送収益を狙った機体となっている。また、空調装置や各種与圧装置のモジュール追加が安易に可能で様々な貨物輸送を行うことができる機体である。

これは、様々な用途で使用することができる機体である。用途の変更方法は非常に簡単で機体の真ん中からコンテナ化された各種モジュールを積み込み機体の中で固定する。そしてそのモジュールを電気装置につなぐ。これのみで様々な用途で使うことができるようになっている。また、機内はきちんと与圧されているためコンテナ化されたモジュールでなくても例えば中に部屋を作って手術室や病床などを設置して移動式の病院とするなど様々な用途に使用することができる。
また、機内のスペースを自由に使用することが可能なため例えば政府専用機などへの改造も容易に行える機体である。
現在では民間用の他、赤十字社が運用する飛行病院や自衛部が運用している飛行型宿舎など様々な派生型が存在している。

客室は従来より天井が200 mm高くなっている。大型の窓が採用され、窓側でなくとも外の景色を見ることができるという。窓はシェードがなく、代わりにエレクトロクロミズムを使った電子カーテンを使用し、乗客各自が窓の透過光量を調節することになる（乗務員操作により全窓の一斉調節や固定も可能）。この電子シェードは、一番暗いときでも透明度が5%あるため、少し外の景色を楽しめる一方、GPSのシグナルは通さないため、客室内でのGPS信号受信は不可能となった。しかしその代わりに客席全部に搭載されているディスプレイの機能にGPS情報の表示機能が追加されており、これらで楽しめるほかエコノミークラスなどでは飛行時は前部のディスプレイにそういった情報を流せるようになった。
また、客室内はLED光により、様々な電色が調整できる。
主翼はじめ、機体に複合材料を使用しているが、これによって腐食性等の問題が解決され、S-787ではコックピットのみへのオプション装備だった加湿器が、初めてキャビンに標準搭載される。「気体フィルター」と呼ばれる技術を使用した新型フィルターを搭載することにより、従来のHEPAフィルターでは除去できなかった気体分子も除去できるようになった。これにより、少なくとも乾燥が原因で発生する健康上の症状は半減するとしている。

エンジンはドイツ製のAiwReTec/E157ターボファンエンジン?の改良型であるE157‐YSが搭載されており、燃費や静粛性などが追加改良されたほか電子コントロールシステムに必要なプログラムの組み込みなど本機に搭載するための必要な改修がなされている。
タービンブレードであるE-157にはニッケル80%、チタン18%、ルテニウム2%で構成されており、コーティングも相まって高い耐熱性能を保持している。
エンジン始動と発電の両方を行うスタータジェネレータを採用し、従来ブリードエアとスタータタービンにより行っていたエンジン始動の電動化、エアコンや翼縁解氷装置などもブリードエアを使わず電気化する（エンジンナセル（エンジンポッド）の防氷については、他の機種同様にブリードエアを使用）などにより、エンジンコンプレッサからの抽気（ブリード）をほとんど廃止することで燃費向上を図ることができたとされる。