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国家情報

789年〜1579年
国名イリュクノ帝国
公用語イリュクノ語
首都カバナトゥアン
初代皇帝エルビア・エババ=イリュクノ
最終皇帝リリネ・ルババ=イリュクノ
政治体制絶対王政
通貨石貨、エババ貨幣

概要

イリュクノ王国の国王であったエルビア・エババ=イリュクノが国王即位と同時に建国した国家。事実上イリュクノ王国と同じ国家であるが後継国家とみなすべきという意見も存在している。
8世紀末からスペインによる侵略によって1579年に滅びるまで実に800年に渡りルソン島に君臨した国家である。

国内情報

歴史

イリュクノ王国の第一王子だったエルビア・エババ=イリュクノは幼少期より中国文化に興味を持っていた。とはいえそれはあくまで見習うべき大国としてであり、彼は歴代国王の中で最も激しい民族主義者だったと言われている。そんな彼が注目したのは中国王朝が名乗っている皇帝位についてであった。基本的に皇帝とは王の中の王を意味しており、国王の上に立つ存在として認識されていた。エルビアはこれを利用してイリュクノ王国を更に発展させられるのではないかと考えた。彼はこれ以降皇帝になるための準備を始めた。即位して皇帝になって終わりではなく皇帝という存在に重みをもたせようと考えたのである。その一環として国内外に中国における皇帝の話を広げた。内容は様々なものがあったとされており、その大半が不明であるが一説によると「皇帝の命令で敵対していた二つの王国が皇帝の前にひざまずいた」、「皇帝が命令を下すと民がそれに付き従った」などの皇帝としての権力は偉大であると思わせる内容であったとされている。エルビアはこれを即位するまでの8年間続け、国内ではその噂が誰もが知り、皇帝という存在がどれだけ強大かを理解するようになっていた。
そんな中で国王に即位したエルビアはイリュクノ王国をイリュクノ帝国に変更すると同時に自らを高祖帝として皇帝に即位すると宣言した。予め知らされたり買収されていた官僚はこれをもろ手を挙げて喜び、民衆は絶対的な力を持つ皇帝に自分たちの王が即位したと歓迎した。
イリュクノ帝国への国名の変更は早速吉報をもたらした。カラマ王国?が内乱で崩壊した後に放り出されたカラマ族をはじめとする少数民族が庇護を求めてきたのである。エルビアはそんな彼らを同胞として迎え入れ時間をかけて同化政策を実施していき彼らを完全に取り込んでいった。ルソン島南部に進出したイリュクノ帝国だがそんな彼らが最初にターゲットとしたのは第二次タガログ王国?であった。マスバ=フィーラ・マグの死後も勢力を保っていた彼らをエルビアは大軍を出し、少しずつ敵に出血を強いらせていくと同時に第二次タガログ王国内の他民族を扇動して内乱を起こさせたり商人の引き抜きをなどによる経済的な打撃を与えるなどして少しづつ弱らせていった。そして802年には首都ダグバンを占領して第二次タガログ王国を崩壊させた。
エルビアはこの2年後の804年に死去するがそんな彼の後を継いだ神武帝ヒヒキラ・エババ=イリュクノは北方の征伐を開始した。アラミノス会戦後に反乱を起こした民族の一つであるスロン人によるスロン王国を3年に渡る侵攻で滅ぼすとそのまま東部の海岸線沿いに北上をするがその道中でタイタ=タガログ王国?による奇襲を受けて戦死してしまう。というのもタイタ=タガログ王国には第二次タガログ王国の生き残りが逃れており、イリュクノ帝国を警戒しての奇襲だった。これを受けて3代目皇帝である石帝イインバはタイタ=タガログ王国の征伐を行うこととなった。タイタ=タガログ王国との戦争は10年に及ぶ大戦となったものの、最終的に820年のボントック会戦が決め手となりタイタ=タガログ王国は同年のうちに滅亡することとなった。石帝イインバは自身の代にはそれ以上の軍事行動を起こさずに国内開発や治安維持に生涯をささげることになる。その後イリュクノ帝国に目立った動きはなかったが光明帝ララバの即位によりイリュクノ帝国は黄金期を迎えることとなった。光明帝ララバはそれまでの皇帝とは違いルソン島南部に目を付けた。この地にはカラマ王国?の内乱で分離独立したウェンウェン族の王国?や自分たちの国が滅んだマレー人などが多く居住する地域であった。光明帝ララバはこの地を30年もの外征で一つ一つ侵略していき、最大の勢力であるウェンウェン族の王国も892年に滅亡した。
しかし、900年以降もイリュクノ帝国による侵略は続けられたが光明帝ララバ以降まともな外征が成功した事はなかった。更に愚帝の時代と呼ばれる3世代の影響で他民族の不満が増大。11世紀には第三次タガログ王国?の建国から始まる他民族の攻勢によりイリュクノ帝国は滅亡一歩手前まで追い込まれる事となった。
1020年、タガログ人達が反乱を起こして第三次タガログ王国の建国を宣言した。当初こそイリュクノ帝国はただの反乱程度に考えていたが僅か1年でタガログ王国並みの勢力範囲を獲得したために反乱とは思えなくなっていた。それを受けて何度も侵攻が行われたが結局タガログ人の「2度も祖国を奪われる事はしない」という強固な結束の前に悉く敗れ去ることとなった。更に1133年にはカラマ族とウェンウェン族が和解。両者が手を取り合ったカラマ族とウェンウェン族の王国?が誕生し、南側でも不穏な空気が流れ始めていた。更にマレー人の独立意識の高さから従えることに失敗。常に反乱や反抗が起こるようになっていた。13世紀には陽光帝ササンによって安定した統治が行われ、イリュクノ帝国の立て直しに成功したがその直後にルソン島北部に誕生した南宋の亡命政府といえる後宋?による領土侵犯が始まり、それの対応に追われる事となった。後宋はモンゴル帝国から逃れた中国人を次々と受け入れていきルソン島よりも発展した武器や武具でイリュクノ帝国相手に常に優勢な状態を保っていた。
そしてイリュクノ帝国にとって最悪の時代となった15世紀、第三次タガログ王国、後宋、カラマ族とウェンウェン族の王国は対イリュクノ帝国同盟を締結した。これにより3国は協力し合ってイリュクノ帝国に侵攻を開始した。第三次タガログ王国と後宋は互いに南進、北進をして早々に合流。一路帝都カバナトゥアンを目指して侵攻を開始した。カバナトゥアンが陥落すれば6世紀の悪夢の再来となると考えたイリュクノ帝国によって周辺の兵力を結集、これを迎え撃つ構えを見せたが両軍はそれを逆手にとってカバナトゥアンより西部の領土を切り取り始めた。それを見ても帝都の防衛を優先するイリュクノ帝国は領土を大きく損失。続くカバナトゥアン攻防戦も後宋の活躍により僅か数時間で陥落した。帝都を失ったイリュクノ帝国は坂を転げ落ちるように領土を損失していき、マレー人の反乱が発生した直後には残った領土は3分の1にも満たないまでに減少していた。このままいけば滅亡は避けられなかったが幸いなことに中国人であり、他民族を見下す傾向にある後宋とタガログ人至上主義である第三次タガログ王国は手に入れた領土の他民族の指示を得られずに統治に失敗。イリュクノ帝国を滅ぼすに至るまで侵攻を続けることができなくなっていた。しかし、イリュクノ帝国の方も両国を押し返す国力は残っておらず、マレー人の反乱の鎮圧やカラマ族とウェンウェン族の王国との和睦を結ぶなどして勢力の維持と国力の回復に努めることとなった。
そして、そんな不毛なにらみ合いを100年に渡り続けた1520年代、遥か西よりやってきたスペインのマゼランによる大艦隊とルソン島の国々は戦争を行うこととなった。とはいえこれと衝突したのは第三次タガログ王国であり、マゼランの艦隊を返り討ちにしたうえで本人を戦死させるなど大勝利で終わっている。しかし、その50年後にスペインは大量の遠征隊を送り込み侵攻を開始した。1571年には第三次タガログ王国はスペイン軍に大敗、さらに援軍に駆け付けた後宋も返り討ちにあっている。ここにきて強大な国家の登場に第三次タガログ王国と後宋はイリュクノ帝国と一時的に停戦を結びスペイン人を迎え撃つことを決定した。しかし、途中から加わったイリュクノ帝国の3か国で挑んでもスペイン人にはかなわずに1576年に第三次タガログ王国は滅亡した。イリュクノ帝国と後宋はその後も抵抗を続けたが1577年にはカバナトゥアンが陥落し1579年に滅亡することとなる。
イリュクノ族はその後も抵抗を続けたためにスペイン人によってその大半が殺され、生き残った者もほぼすべてが奴隷として酷使されて死亡した。そのために17世紀にはイリュクノ族、イリュクノ人と呼べるほど血の濃い人種は滅亡したと考えられ、今日に至るまでその血が入っていても自らをイリュクノ人と称する者は表れていない。

領土



繁栄からの黄金期、暗愚と反乱、衰退期そして滅亡を迎えただけの事はあり黄金期にはルソン島のほぼ全域を支配する大帝国になっていた。15世紀半ば以降もカバナトゥアンを取り戻してルソン島南部に勢力を維持するなどの一定の領土を保有していた。

皇家

エババ皇家
イリュクノ王国時代から続く皇家であり、ほぼ全ての皇帝がこの家の出である。しかし、15世紀半ばの衰退期でカバナトゥアンからの脱出に失敗しほぼ女性以外のすべての一族が処刑されたことでほぼ滅亡に近い状態となり、縁戚のルババ皇家を婿に取ることとなった。
ルババ皇家
イリュクノ帝国建国後に誕生した氏でエババ皇家の縁戚。15世紀半ばより婿に入る事で皇帝の地位を手に入れる事となったが16世紀以降の皇帝はルババの性を名乗るようになっている。

軍事

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