架空国家を作ろう　第1.1世界線

カタガルガン＝マハルリカ社会主義連邦内でグレートディアボロス級原子力戦艦建造時に起きた珍事件の事である。国営企業パラワン造船所?の職人が不倫をしたことを激怒した奥さんが銃火器片手に造船所に乗り込んだというものであるが誰もが予想外の重大事件へと発展した。

職人のL氏は元々人格面で問題がある人物と認識されていた。幼少期より素行が悪く、学生時代には苛めを行い10人以上の同級生や先輩後輩を不登校に追い込んでいた。更にそのうちの一人が自殺未遂をするなど苛めの内容は苛烈であったとされる。
そんなL氏だが能力だけは高く、親に矯正目的で入社させられた国営企業パラワン造船所?では入社一年目でいくつかの資格を手に入れ、3年目には班長に任命されるほどの手腕を発揮した。しかし、その一方で職場内でのいじめを行っており3人が退社している。L氏は狡猾な人物でその3人は能力が低く、戦力としては微妙という判断の人物だったがためにあまり大事になることはなかった。
そんなL氏は数年前に結婚したがその後半年後に不倫が原因で離婚。それを3回ほど繰り返すこととなった。そしてL氏は騒動のきっかけとなったN氏と結婚することとなった。N氏はL氏とは違った意味で正確に難がある人物だった。というのも束縛が激しく、異性どころか同性との会話・遊びをしただけで包丁を持ち出して発狂する人物だった。その一方で恋多き女でもあり、結婚してもすぐに別の男を好きになったり不倫をしたり、セフレを何人も作るなどしていたという。そんな二人だからなのか知り合って即座に付き合い、わずか1年で結婚するに至った。

そんな二人の結婚ゆえに生活はすぐに破綻した。N氏は出勤以外でL氏が外出することを禁止し、L氏はそれを無視して不倫に走るようになっていった。最初こそN氏は注意だけにとどめていたがある日に包丁を持ち出して切りつけようとしたがL氏に返り討ちにされて殴打を受けることとなった。初めて反撃をうけたN氏は茫然としていてしばらくの間おとなしくしていたという。しかし、その裏でN氏はL氏を殺すことを考えていたようで着々と準備を進めていた。

2012年9月。L氏はいつも通り出勤し、N氏はそれを笑顔で見送った。そして昼頃、N氏はこの日の為に入手した銃火器を持ち、造船所に向かった。
造船所に到着したN氏は正門を車で強引に突破するとL氏が担当するエリアに突貫。茫然とする職員たちに銃火器を乱射。更には手りゅう弾などを持ち出して破壊や殺害を行った。最終的に弾切れとなったところに警察が到着。逮捕されるに至った。

この銃撃事件の結果死者2名、重傷者30名、軽傷者40名という莫大な犠牲者を出した。N氏がこのような凶行を起こした原因であるL氏は殺されこそしなかったものの両足を撃ち抜かれて逃げられないようにされたあとに両肩を銃撃され、そこから拷問を受けた。まず、両足をのこぎりで切断し、次に両腕を油で濡らし火をつけ大火傷を負わせた。最後に死なない程度に腹部を撃たれ放置されることとなった。この結果L氏は両足を失い、両手も肩の損傷と腕の大火傷のせいでまともに動かすこともできないうえに、内臓にも大きな負担がかかり食事などで大幅な制限を受ける結果となり二度と健常者に戻ることはできない体となった。

N氏は逮捕された後裁判にかけられることとなった。本来は殺人事件として裁かれる予定であった。実際、裁判の中ごろまではそのように展開していったが突如として国家反逆罪、国家重要地侵入罪も適用される事となり、死刑が決定された。この唐突なことに驚きの声が上がったがそもそも襲撃をした造船所では国家の威信と国家を傾きかけるほどの予算をつぎ込んだグレートディアボロス級原子力戦艦が建造されていた。今回の騒動でその建造は一時中止に追い込まれており、国家反逆罪が適用されてもおかしくはなかった。加えてそんな場所ゆえに国家重要地侵入罪も適用されるということになったのだ。
そしてN氏は判決後即座に死刑が執行された。

上記の通り造船所では建造を一時中止になることとなり工程に大幅な修正を余儀なくされた。更に死者2人は現場監督だったこともあり後任を選ぶ必要や襲撃を受けたことでなかなか希望者が出ない事態となった。
更に今回の事で国の重要施設にも関わらず警備がザルという問題も浮上した。これ以降造船所は塀と電気網や電気柵が作られたうえに監視カメラも設置。入る人どころか近づく人に対する警戒度も上がることとなった。更に周辺地域や造船所前には立ち入り禁止区域に関してや一定以上許可なく近づいた者の射殺許可が出ている旨の内容が書かれた看板や張り紙が提示されることとなった。