架空国家を作ろう　第1.1世界線

朝鮮人民共和国第二の都市にして朝亜戦争後は事実上の首都として機能する大都市。ク・ウィソン元大統領やキム・スンウ現大統領の故郷である。
ソウル特等都市が首都として栄える一方で平壌特等都市は金で全てが決まる成金の町と化していた。というのもソウル特等都市を首都としている以上そちらは国家の中心として象徴的な状態にしなければならなかった。その為、差別的な行いは禁止され平等な都市が形成されていた。しかし、平壌特等都市は主要都市でこそあるが首都ではないために実験的な都市として形成された。平壌では資本家や金持ちが一等地に住み金がない者や貧乏人は郊外に住むという貧富の格差を是としていたのである。

このような歴史が誕生したのは実は500年以上さかのぼる事になる。李氏朝鮮時代からこの都市は平安南道の中心地として栄えており、そのために金が集まりやすい場所だった。とは言えそれは当時の朝鮮半島においては普通の事であり、何ら不思議な事ではなかった。しかし、日本による朝鮮出兵時にこの都市は占領されしまったが同時の商人が日本兵相手に商売を行い、様々な物資を売りつける事で莫大な富を得る事に成功。そのまま朝鮮出兵が終了した後も商人たちは富を背景に平壌に君臨した。やがて商人たちは長い年月のうちに没落していく事になるがそれに代わるように新たな富裕層が平壌を支配。それが500年に渡り続けられるようになった。
朝鮮人民共和国建国後、この都市はその歴史から貧富の格差を是とする資本主義的な都市へと改革が進められることになったのである。そのために、現在の朝鮮人民共和国の富裕層の約9割が平壌に住んでおり、国内でもっとも金が動く都市となっている。

全てにおいて金持ちが優先されている。というよりも鉄道などでは2種類の路線が存在する。片方は金額が高い代わりに様々なサービスや機能が充実した光鉄道。もう一つが安い代わりにサービスや機能は最低の闇鉄道である。平壌の公共交通機関は全てこれに似た状態となっておりどちらを用いるかで自分が貧富どちらの立ち位置にいるかを明白にしている。

前述のとおり資本主義としての都市体制となっているために貧富の格差が大きい。